スパイシーdays @トルクメニスタン

国内外のエキゾを追い求めてきたScent of Exoticism 、
引越しによりトルクメニスタンからお届け中!


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トルクメニスタンに来て、ずっと楽しみにしていたのが、野山の一面に咲き誇るポピーの季節。

テレビやPVや風景画などでヤイラ(高原)での遊牧シーンの時には、いつも背景に一面に咲くポピーが咲いていました。

ポピーのことはトルクメン語でgülalek(グュラーレック)といいます。




聞くと、ポピーが咲くのは4月~5月とのこと。

3月下旬ごろから初夏のような暖かい日が続いたので、4月に入るころにはアシガバード市内の花壇でも、ちらほらとポピーが咲き始めました。
じゃあ、そろそろいいかなと思って、山にでかけてみました。


出かけたのは、Çuli(チュリ)という場所で、キョペットダーの山脈の麓あたり。
アシガバードから車で30分行っただけで豊かな自然に触れられるチュリは、大好きな場所。





4月のチュリは、足下にも木々にも若葉がいっせいに芽吹いて、瑞々しい緑色がなんとも目にまぶしい。

こんな景色にトルクメニスタンで出会えるとは、日々人工的で近未来的なアシガバード市街、その周辺のひたすら続く砂漠ばかり見ていると信じられない気分です。





小川なんかも流れてて、ピクニックしたくなりますが、なんとこの近辺でピクニックするのは禁止!

以前は自由だったそうで、皆ここに羊を連れて来てやってきて、そこで屠ってバーベキューしたりしていたそうですが。
自然と景観を守るために禁止されたそう。

定期的に警察がパトロールしていて、ちょっとでもピクニックしそうな動きをしていると止められます 汗


山には天然のムスカリが咲いていますが、お目当てのポピーはまだ咲いてないみたい。。。



春の気分はたっぷり味わえたけど、ポピーには時期が早く出会えませんでした。


そうこうするうちに、アシガバード市街ではどんどんポピーが満開になってきました。

前の記事で書いた室内観覧車URLの近くの公園も、木の下にポピーが沢山咲いていましたが





独立記念のモニュメントの近くの草原に、けっこう咲いてました!







珍しく天気の曇った日だったので、ちょっぴり薄暗い写真になってしまったのが残念。




それでも原種に近い(だろう)ポピーは、まるで血のように鮮やかな深紅でゾクッとするような存在感。
それが一面に咲き乱れる風景は、とても神秘的です。




ケシ(ヒナゲシ)がゾクッとするような魅力を湛えているのは、やはりアヘンの採れるケシの仲間だからという面もあるのでしょうか。
ちょっとキケンな魅力を秘めているような。

ケシは、トルクメニスタンのお隣のアフガニスタンで大量に栽培されています。トルクメニスタンも気候が近いだろうから、ケシ系の植物が良く育つんでしょうね。




花芯が黒いっていうのもいいですよね。

私が1番好きな花はアネモネなのですが、アネモネもポピーも花芯が黒いところが艶やかで魅力だと思ってます。


私はトルクメニスタンを一時的に離れるので、残念ながら今年は、山肌一面を真っ赤に染めるポピーの風景を見ることはできなさそうです。

でも来年には必ず、見にこれるといいな。。。

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トルクメニスタンにはギネスに登録された面白い建物が2つあります。

1つはこの、我が家からもよく見える、「世界最大の星形星建造物」に認定された、結婚登録所ビル Bagt Köşgy(=幸福の館)。

婚姻登録をする役所施設と、結婚式をするための式場、そしてホテルになっています。
もちろん夜にはレインボーカラーにライトアップされますよ。


しかし、他の国に星形の建物なんてそうそう無いだろうからトルクメニスタンの一人勝ちなんだろうな。。。
トルクメニスタンには、星形の建物、他にもありますけどね。。。

 国営テレビ局の入るビル。これも家から見えます。


で、もう1つのギネス登録が、この「世界最大の屋内観覧車」であるAlemです。


これもなんだか、そもそも「屋内観覧車ってなに?他にもあるの?」という疑問がわいてきますが。。。


こちらも夜はレインボーにライトアップされますが、以前の記事「クリスマス in トルクメニスタン」URLでご紹介したように、観覧車のある広場はその時期、国内最大のクリスマスツリーが設置され、イルミネーションが奇麗でした





さてさて、そんな屋内観覧車ですが、トルクメに来てから9ヶ月たっても乗る機会が無かったので、一時帰国する前の想い出として乗りに行く事にしました。


ちなみにこちら裏側。
トルクメニスタンあるあるなのですが、一般人用の入り口はいつも裏側です。


こちらが表側。


建物自体はそんな変わらない感じですが、噴水とか、観覧車をイメージした丸いモチーフを飾ったポールなどで装飾されています。

こういう、建物のモチーフを使って周囲の設備もデザインを統一するのもトルクメニスタンの建物あるあるURLで、ここも例にもれず、ベンチや、街灯やゴミ箱までも丸いモチーフで統一されていました。


  

あ~キライじゃないなぁ、このセンス ^^


肝心の観覧車は、丸い建物の八芒星の外側、ガラスで覆われた部分を周るようになっています。

中心部分にはトルクメニスタンの象徴である八芒星と、5部族(5州)を表す絨毯のモチーフが飾られています。


背面にも八芒星がズラリ。 



ひとまず、建物の1階部分に入ってチケットを買います。


チケットは建物への入場料が20 テンネ(≒6円)、観覧者の乗車代が3マナート(≒93円)という、おそろしい安さです。
まったくもって維持費を入場料でまかなおうという発想の無い値段設定ですね…。


来る時、いつも誰も乗ってなさそうだけど、ちゃんと動いてるんだろうか??と心配しながら来たんですが、案の定 乗りに来たのは私達だけ。


でもちゃんと動いてたし、係員もいました。


乗り込むと、ゴンドラはスイス製でした!安心。



私達だけを乗せて、ゴンドラがゆっくりと上がります。

 

建物の中なので、風でゴンドラが揺らされたりせず、スル~っと上がっていく感じ。


周囲の景色が装飾ごしに見えてきました。


 憲法記念塔と公園

 大統領が忘年会(?)を開いたりする建物

いい季節なので後ろの山の緑がキレイです



地上に降りてから撮ってみた写真。


こういう政府関連の写真は撮るの禁止なのですが、観覧車からは撮ってしまいました。


一度は乗っておきたい室内観覧車、乗れて良かったです♪

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トルクメニスタン、面白い国ではあるのですが、自国でモノをあまり作っていないことと、観光客や外国人が非常に少ないことで、「イワユルお土産らしきお土産」っていうのが限られてきます。

すでに何度か日本へ一時帰国しているお友達は、「もうお土産のネタが尽きた…」と言って毎回悩んでいます。

そんな私も、昨年の8月から暮らし始めて以来、9ヶ月ぶりに日本(とトルコ)に一時帰国することになり、お土産を買ってみました!



まずは、トルクメニスタンのお土産で堂々の1位と言えば!!な
国旗絨毯国旗


トルクメニスタンは国旗に絨毯の模様を取り入れているURLほど、絨毯はアハルテケ馬と並ぶ特産品です。
海外ではアフガン絨毯と呼ばれて流通していたりもしますが、アフガニスタンにいるトルクメン族が織っているものなのだとか。

写真は、日本で使いやすそうな50cm×200cmくらいの玄関マットサイズ。
柄は一番ポピュラーな、赤地にアハル州(首都アシガバードのある州)の文様のにしました。


手織りの絨毯は国によって管理されており、海外への持ち出しには証明書が必要です。(アンティークなどの流出を防ぐため)


証明書は絨毯本体に貼り付けたものと、紙っぺらのもの1セットで、国の許可を得た店でつけてもらいます。外国人がこのような店で絨毯を買う場合、絨毯の代金にこの証明書代が含まれています。
で、この紙っぺらの方を、空港で出国する際に係員に渡せばOK。
証明書なしで絨毯を持って出国しようとした場合は、没収されるそうですよ。


そんな絨毯をもっと手軽に取りいれたお土産は、
国旗絨毯ティーコゼ国旗


ティーポットの中のお茶を冷まさないようにカバーするティーコゼが、写真の一番上のものは絨毯で作られています。
絨毯よりも気軽かつ実用的にトルクメらしさを取り入れられるアイディア商品だな~と思います。

ティーコゼになってはいても、もとは立派な手織りの絨毯。なので、これもまた証明書が必要になります。
バザールなどで買うと安いのですが、その場合証明書がついてこないので空港で没収される可能性を考えるとリスキー。


国旗トルクメン刺繍のグッズ国旗

絨毯と並んで大切にされている手工芸に刺繍があります。
民族衣装には魔除けと部族の認識のために、細かい刺繍が施されていました。今でも民族衣装の帽子やワンピースの襟元や袖ぐりには伝統的なモチーフの刺繍がされているのは、前回の記事URLで書きました。

 



で、このワンピースの襟用に施された刺繍部分を使ったポーチ!


土台の生地も伝統的な民族衣装用の生地ケテネで作られています。刺繍部分もミシンでなく、手刺繍のもの!



さらには、襟用の刺繍をつかったティーコゼもありました!(写真の下2つ)


またティーコゼかよって感じですが、絨毯と違ってまた華やかで面白い。と思うんですが…。



国旗子供用の民族衣装国旗

親友の子供達には、以前からインドなどで民族衣装を買って強引にプレゼントしていました。今回も、親はどう思うか分からないけど、私的にはカワイイので勝手に買っちゃう。


女の子用にワンピース形コイネクURL。ちゃんと襟に刺繍もあります。男の子は少し大きいので、あんまり全身コーディネートしてもな…とシャツ型コイネクのみ。

本当は帽子や、サッシュなんかとでフルコーディネートして欲しいですけどね。。。。特に男の子にはテルペック(羊毛の帽子)を是非かぶってほしかった。。。



国旗トルクメニスタン伝統のテーブルウェア国旗

…というほどでもないんですが。
ウズベキスタンは陶器が有名で、お皿コレクターの私にはタマラン国でしたが、お隣のトルクメニスタンにはそういう陶芸文化は無いようで。
伝統的なテーブルウェアと言えばコレ?という唯一のものが、木の皿!&スプーン!


木彫りの皿と言ってももうちょっと気の利いた彫り方してもよさそうなモンですが、このシンプルな形。
オットに「俺でも作れそう。長野とかでも売ってそう」と散々言われたけど、私的に欲しいから買いました。
でもパロヴやドグラマURLはこれで出て来るとそれっぽい。

他には、けっこう前から狙っていたコレ!

 


チョレッキ(トルクメンのナン)を包むための布、サチャックです。
ラクダの毛で織られた無骨な生地ですが、茶色と赤系の縞模様がなんともホッコリ。テーブルクロスやラグ代わりに使っても可愛いなぁと思ってます。



国旗パジャマ国旗

トルクメニスタンの重要な輸出物にコットンがあります。旧ソ連時代に綿以外の農作物を作ることが許されなかったため発展したのですが、今では世界中の有名ブランドなどがこぞってトルクメニスタンの綿生地を使っているのだとか。
色々なモノが海外からの輸入で高いトルクメニスタンにおいて、唯一国産品が買えて安くて質がいいのが綿製品。タオルやシーツやシャツなども良いんですが、トルコや日本の家族のお土産にはパジャマを買ってみました。

 

なかなかデザインも可愛いのよ。
私たち夫婦もおうちでmade in Turkmenistanのパジャマを超愛用してます。



国旗トルクメンちっくな文房具類国旗

来て以来とってもハマっている、「イカニモ!」なトルクメン的な文房具たち。

絨毯柄やアハルテケ馬の写真や、国旗&アシガバードの不思議な形の建物をあしらったノートは、まちがいなくトルクメニスタンでしか買えませんよね。
かぶせるだけでトルクメニスタンのパスポートになっちゃうパスポートケース(右下)も私のお気に入り。マニアックな友達にあげたい。



私がトルクメン語の勉強のために買い集めたトルクメン語の絵本も、絵がキレイなので、絵本コレクターや外国語に興味ある人には良いお土産かも。




国旗食べ物類国旗

バラマキ系のトルクメニスタン土産の筆頭(というか唯一?)は、キシュミシュと呼ばれる特産の干し葡萄。


実が大きくて柔らかく、甘みが強くて、これは本当に美味しいです。チャイのお茶請けとして愛されてます。
バザールにいくとランクによって値段が分かれていますが、高めのがやっぱり美味しい。
ウイグルのグリーンの干し葡萄URLもフルーティで大好きですが、トルクメニスタンの黒い干しぶどうは濃厚な甘さが特徴です。


似た系統で、変わり種のお土産としては特産のメロンを使った「干しメロン」なんてのもありますが、

 


私を含め、これを美味しいという日本人は見た事がない汗のでオススメしません。。。ちょっぴり塩味。
これをチョコでコーティングした商品も一瞬見かけたけど、そのあと消えました。どうしたんだろう。。。


他にスーパーなどで売っている食材ではこんなのを買いました。

左上から:
・テルペックを被ったトルクメン少年の写真つき緑茶。茶葉は中国産ですが、缶がトルクメニスタンぽいので一応。。。
・メロンのジャム。甘いです。この仲間にニンジンと、バターナッツ南瓜のジャムもありました。
・アゼリーチャイ。お隣アゼルバイジャンの紅茶。トルクメニスタンと関係ありませんが、美味しいしよく見かけるので。
・ラクダらくだの缶詰。ラクダのゴウルダッグ(脂と炒めた保存食)が入っています。好奇心旺盛なお友達に。


国旗CDやDVD国旗

トルクメニスタンのポップスや民謡を色々入れたCD、トルクメン映画のDVD、トルクメンポップスのPVを集めたDVD。

音楽好きなお友達に。トルクメン音楽チャンネルURLを毎日聞いてた私には、トルクメニスタンを離れるにあたり、欠かせないアイテム。



国旗ラクダらくだの置物国旗



馬に次いで(?)大事な家畜であるラクダの置物はいろんなタイプを見かけます。
可愛いものが好きそうなお友達に買いました。私の周りにはラクダ好きが多いしね(私もだけど)。ラクダの背負っているバッグにさりげなくトルクメン刺繍が使われているのもイイ。


国旗エプロン&ミトン国旗

トルクメン的な柄の布を使ったエプロンとミトンのセットを発見。お料理好きな人に。



・・・こんなところでしょうか。

それにしてもトルクメニスタンに来てから食料品以外に買い物らしい買い物って全くしていなかったので、今回のお土産ショッピングでたくさん買い物できて、ショッパーとしては久々に爽快な気分でした!ああ、お金がモノに変わる瞬間好き…♡


ただもう本当に、次回の帰国の時には買うお土産候補のこってませんな!
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前回の記事URLでご紹介したトルクメンの民族衣装ですが、服だけでなく、頭に被るものにも伝統的なものがあります。


学生の制服もコイネクと
前の記事URLで紹介しましたが、制服にはtahýa(タヒヤ)と呼ばれる、刺繍された平たい丸帽子をかぶり、長く伸ばした髪を耳の上から2本のおさげにするのが決まりです。


 


タヒヤは男性も被りますが、女性と男性は刺繍の柄が違います。

 上段が男性用、下段が女性用

男性は人によって私服時でもタヒヤを被っている人を見かけるけど、女性は制服か正装としてコイネクを着ている時以外は被っていない気がします。


未婚女性はタヒヤを被る以外は、、小さなスカーフを頭に三角巾のように巻いて2本のおさげを出すのが伝統的なスタイルでしたが、

最近あまり見ないです(ドラマや音楽PVでぐらい)。何も被らないで、髪を高く結い上げるのがお洒落みたいです。

で、結婚すると髪を頭上で高くまとめて、ýaşmak(ヤシュマック)と呼ばれる大判のスカーフで頭を覆い、前髪以外の髪を出しません。

 



このヤシュマック、垂らした布端で口を隠したり、口にくわえるのが既婚女性の慎みとされているそうです。

伝統的には、結婚して40日間は姑の前でも布端を口にくわえて口を開かないようにし、40日以降は夫と義父、男性の客の前ではやはり口に布端をくわえて言葉を発さないという姿勢をアピールするんだそうです。
一度、郊外のお家にお呼ばれした時に、その家の奥さんが本当にずっとヤシュマックの端を口にくわえていて、一緒にお茶を飲む時ですら、お茶碗を口の手前に持って来る直前まで口から離さず、飲み終わるとすぐにまた布端をくわえ直す…というのを今でも守っていました。


・・・というわけで、コイネクが出来上がった今、私も既婚女性らしく全身コーディネートしようと思って、ヤシュマックも買って来ました。

コイネクを作ってくれたテイラーさんに巻き方を教えてもらいます。
用意するのは大判スカーフと、中帽子と、大きめのピンを6~10本くらい。

中帽子というのは、こういうもので、綿を詰めた帯板みたいなものを薄いスカーフで覆ってあります。

 


街をあるいているとヤシュマックを巻いた頭がやたら巨大になってエイリアンの頭みたいになっている女性を見かけますが、それは頭の中にこの綿を詰めた中帽子をかぶって頭を盛っているからです。

この盛り髪用の中帽子には大きさが色々あって、大きい方がおシャレで都会的なイメージ。老人や地方のおばさんになると、カサの低いタヒヤの帽子を被るか、頭に何も入れずにヤシュマックを巻いています。


私は今回、バザールで一番大きい中帽子を買って来ました。

髪を頭の上でお団子にして、中帽子のはじをピンで髪に何カ所かしっかり固定し、端を後ろで結び、さらに端を前に持って来て結びます。

 

中帽子のへりをひっぱって広げ、形を整えます。
人によっては、この中帽子に何枚もスカーフをピンで留めつけて、自分の好きな形になるようにさらに手をくわえるそうです。(そんなに頭に何枚も巻きつけたら重いし暑そうだ…)


続いて、正方形のヤシュマックを対格に半分か1/4にに折って、三角形の頂点を後ろにするようにして中帽子の上に乗せます。

 

私は縛った布端が長く垂れるスタイルが素敵だと思っていたので、一辺が150cmくらいある大きいスカーフを用意しました。
着付けてくれているテイラーさんは半分くらいの大きさのスカーフを着ていて布端がほとんど出ていません。彼女いわく、保守的な人ほど大判のものを使い、モダンな人は小さめを好むのだとか。


顔の方の端は5~10センチほど折り返します。




後頭部に余ったスカーフのカドの部分は中帽子にしまいこみます。そして両端を一度うしろで結びます。

 



後ろで結んで余った布端を前に持ってきて、そこでもヘアバンドのような感じにして交差して、また後ろに持って来てから結びます。

 



でき上がり!

 


私もリッパなトルクメン既婚女性になれたでしょうか???

自分で結ぶのはまだまだ難しそうですが、いつかこの全身トルクメンファッションで街に繰り出してみようと思います!!

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トルクメン女性の8割くらいは、老いも若きも日常から好んで民族衣装であるköýnek(コイネク)というワンピースを着ています。


襟元にカラフルな刺繍がほどこされ、裾が長く優雅で、オーダーメイドによって自分の身体にぴったりしたコイネクは、腰が高くて胸もお尻もしっかり出ているけどウエストは驚くほど細い、スタイル抜群のトルクメン女性をさらに惹きたてています。


制服もコイネクで、小学校から高校までは緑色、大学生はベロア素材の赤と決まっています。




小学生は緑のコイネクの上に白いふりふりエプロンを着るのがカワイイ。




制服でない日常のコイネクは色や柄や素材などは自由で、季節やTPOに合わせて、袖の長さや裾の形など形も様々で、個人が好きなようにオーダーメイドして作ります。

というわけで、そんな素敵なコイネクをぜひ私も作ってみたい!!と赴任以来ずっと思っていましたが、8ヶ月経ってやっと作りに行くことになりました。


まずは布屋さんに行って、生地を選びます。

最も伝統的な布は、短い幅で織られた固い絹の生地(ketene
)で、これで作ったコイネクは正装になり、結婚式や式典に参加するなどフォーマルな場面でのみ着用するそうです。



もちろん値段も高く、これで仕立てるとトータルで300~500$相当かかるそう。色は濃い目の緑、青、赤、紫などが伝統的で、他に白や黄色も見かけます。


日常的な生地では、プリントのコットンや化繊生地、絹、合繊などあるのですが、今回は一番シンプルな絹の色無地にしました。一着分2~3m必要です。


真ん中のピンクが私の。うっすら花の織り模様があります。



次に決めるのは襟もとの刺繍。コイネクの顔とも言える部分です。

もともとは出身部族を表すモチーフを刺繍していたらしいのですが、街を歩いていると本当に色々なデザインの刺繍があるし、パーティー用のコイネクなどビーズやラインストーンで刺繍されているのも見かけます。


刺繍はコイネクの生地に直接縫いとっていく方法と、別の布に襟の形に刺繍しておいて、それを切り取ってアップリケのように縫い付ける方法があります。
後者の場合、アップリケ用の刺繍がバーザールや布屋で売られているので(↓)、それを購入してテイラーに持って行きます。


どちらの方法にしても、手刺繍とミシン刺繍のものがあり、手刺繍はミシンの十倍以上の値段がします。(200~400$とか)


私達はテイラーさんで生地に直接ミシン刺繍してもらうことにしました。




このトルクメニスタンの民族衣装に欠かせない刺繍に、多大な貢献をしているのがナント!我らが日本のジャノメミシンなのですよ!!



驚いた事に、ジャノメの電動ミシンにはトルクメニスタン用に特別に開発されたコイネクの襟用プログラムがあって、それを搭載すると、何百通りもの複雑で多様なトルクメン伝統刺繍をミシンが勝手に刺繍してくれるのです!!



なので「ジャノメ」は、トルクメン人が一番乗ってる車「トヨタ」の次に、彼らに馴染みのある日本名だそうです。


そんなわけで、見本台帳を眺めて、ジャノメのプログラムに入っている何十何百という刺繍デザインの中から自分の好きなのを選びます。



いやぁ、どういう刺繍だとどう見えるとか、自分の生地の上だとどうなるとかの想像がつかなくって、悩む悩む。。。


首回りの長さと、襟ぐりの深さ、刺繍をお腹のどの辺りまで入れるかを決め、台帳にふってある刺繍デザインの
番号とともにそれらの数値を入力すると計算されて刺繍が始まります。



つぎに、縫製する担当の人に、胸囲・ウエスト・腕・肩幅・着丈などを測ってもらって、布を預けてひとまずは帰ります。


布を断って、襟と袖に刺繍がされて、大体のパーツを手でざっくりと仮縫いした所で一度目の採寸に再度テイラーに行きます。

 左の青いのはお友達のもの


襟の刺繍部分にスリットをどのくらい入れるか、袖の長さ(長袖~フレンチスリーブまで有り。伝統的には長袖、最近は七分袖が流行)、裾の長さをどうするか、ウエストをどこまできつくするか等を決め、仮留をします。


二度目の採寸の時は、身頃・背中のファスナー・襟元などが完成した状態で、さらに袖と裾とウエストと胸回りのフィット感の確認をします。




インドのテイラーでシャルワールカミーズやサリーを一日で作ってもらっていた私は、ワンピースなんて作るの簡単だろうと思っていたのですが、フィット感が命のコイネクは何度も何度も採寸してしっかり詰めて作るんですね。

なんだかんだ3週間近くかかって、ようやく完成。。。!

 


いかがでしょうか???


腹ボテ中なので、お腹まわりにタックが入ってゆったり目なのでトルクメン女子ほどシュッとしてないのが残念ですが。。。


気になるお値段は:
絹生地   200 TM(≒6,000円)
刺繍代    90 TM(≒2,800円)
縫製代    90    TM

合計    380   TM (≒11,800円)

でございました。

まぁ物価の安くないトルクメとはいえ、そんな安くはない買い物です。また、刺繍と縫製が同じ値段というあたり、刺繍の大切さが分かりますね。


今回は第1回目として、「コイネクができるまで」が分かったので、またそのうちに柄入りの布とか、伝統布ケテンでとかで作ってみたいな。


次の記事では、コイネクに合わせる頭のオシャレについてご紹介しますね!

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娯楽の非常に少ないトルクメニスタンですが、小さな遊園地らしきものがアシガバード第一公園というところにあります。


こんな感じの緑溢れる園内。



わたあめ屋、ソフトクリーム屋、ポップコーン屋などが並んで、そんなものを片手に大人も子供もカップルもかなり楽しげです。



乗り物はすべて1マナート(≒32円)で、中央のチケット売り場で券を買って、乗り場で渡す仕組みです。


ゴーカートはかなり人気。行列できてます。



お兄さんから小さい子供連れの民族衣装姿のお母さんまで、楽しんでますよ。



絶叫系のマシーンもあって、

  

みんなかなり絶叫しておりました。



どんな遊具でもトルクメン的装飾がほどこされているのはさすが。。。

   



身長制限のものさしも、こんなトルクメン少年のキャラクター(?)です。



他は子供向けの、ほとんど怖くない系の乗り物がいくつか。



トルクメンちっくなティーカップのマシーン。



騎馬遊牧民の血を騒がせるメリーゴーランドはやはり人気。

ラクダのもあるとイイのにねぇ。



小さい子向けのスレチックの広場もあり。



メリーゴーランドの上、ミニジェットコースターの壁、小さい観覧車の脇にも、もちろんトルクメン的な絵柄があって可愛い。


   



そして園内には、いまだ健在の、テルペック(羊毛の民族帽子)を被ったオジサンと、ヤシュマック(大判スカーフ)にコイネク(民族衣装のワンピース)姿のママ達で溢れています。



ザッと見て回ると20分もしないほどの小さな遊園地ですが、アシガバードの子供達にはディズニーランドのように楽しい場所のようでした。
結婚式のダンスタイムとか、こういう所で、トルクメン人達が心底楽しそうに笑っているのを見るとホッとします。。。

ちなみにこの公園の横にはアシガバード・レストランという奇麗なレストランもあって、ガラス張りの室内から公園の緑が見える席か、緑溢れる中庭で座れる席か選ぶことができ、どちらも気持ち良いですよ。

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トルクメン語は、数あるテュルク系諸語(キルギス、カザフ、ウズベク、ウイグル、サハ、タタール。。。等)の中でも、トルコ語と同じオグズ語群に区分されるので、トルコ語を知っている者にとってはなじみやすい言語です。


↓世界のテュルク系諸語(Turkic languages)の分布


また文字も、キリル文字で表記するキルギスやカザフ語、またはアラビア文字で表記するウイグル語と違って、ローマ字表記なので、すぐ読めて取っ付きやすいのです。
トルクメニスタンに着いた当初から、ビルに書いてある建物の名称とか、新聞や本の中身、スーパーでの商品の表示などは、トルコ語と共通してない単語を飛ばせば、そこそこ理解できました。

・・・が!!

それが会話となって文字から音になるとと、不思議なところにイントネーションをつけて、口ごもった感じの発音で早口で話すので、トルコ語と共通している単語でさえ、「え、今それを言ったの?」ってぐらい、さっぱり聞き取れないんです。

それどころか、単語と単語の区切りが分からず、全てが歌のようにくっついて聞こえて、ちょっとボーゼン。

ウズベキスタンに旅行した時は、ホームステイしていたお家で料理習った時など、もうちょっとウズベク語の単語は聞き取れたのに。。。
ウイグルに旅行に行った時も、ウイグル語だけでチケットの予約したり値段交渉して買い物したりできたのに。。。

私が日本人だからリスニング力が無いのかと思ったら、トルコ人のオットも来た最初は全部つながって聞こえたそうで、どうもトルコ語の能力とかリスニング力に関係ないらしい。

「ひたすら聞いて、慣れるしかないよ」

と言うので、家ではなるべくトルクメン語のニュース番組をつけて、それに飽きるとトルクメン音楽のチャンネルをつけていることにしました。

←国営ニュース番組 Watan



そうこうして1週間~10日ぐらい経ったころ、ふとニュースや歌から、分かる単語(トルコ語と共通するもの)が聞き取れるようになって、やっと文章の中の「ここが分かった、ここが分からない(←それが圧倒的部分を占めるのだけど)が見えてきて、やっと音楽からコトバとして聞こえるようになってきました。


当初は家庭教師を探そうと思っていたんですが難しいと分かり、仕方なく自習することに。
一番難しい、聞き取りと発音が必要になる会話はできないけど、文法書を読んでトルコ語との違う部分を理解し、単語を覚えて語彙を増やせばもっと聞き取れるようになるだろう、と思って。


まず最初に使ったのは、コレ。



この先生は私がもう20年近く愛用してるトルコ語辞書の著者。
この本の原稿はだいぶ昔(キリル文字表記の時代)に書かれ、研究室に積まれていたのを近年とりあえず製本してみた、という状態のようだけど。。。

う~ん。。。。

まずローマ字表記が変(トルコ語文字が混ざってたり)で正しいスペルが覚えられない。章立てが文法書のように系統立ってまとめられてない。そして例文のほとんどが詩で実用的じゃない。出て来る単語も、書かれた時代背景上しょうがないけど、コルホーズとか旧ソっぽいものが多くてなんだかなぁ~。

トルコ語がベースにある人ならとりあえず、「あ~この時はこうなるのね」と目を通すにはいいけど、そして私はそのように使用したけれど、日本で唯一のトルクメン語解説の本としては残念だわ。


次に取り組んだのは、お友達のMさんに頂いた、トルコで出版されているこちらの本。


これは良かった。
文法がちゃんと一つ一つ詳しく解説されているし、活用も全部乗ってる。
後ろに簡単な辞書もついていて便利。(トルクメン語の辞書は英語より、近いトルコ語からの方がニュアンスが正しく伝わる気がする)

ただこれの難点はほとんどの部分でトルクメン語のスペルが、トルコ語のアルファベットで記載されていて、かつ長母音のとこなど母音を伸ばすのを表すために母音が二つ重ねて表記してある。
いわば、トルコ人向けにカタカナでよみがながふってある感じ。

例: 正)okamaýyn  → 本では) okamaayın

音で覚えやすく、発音をきちんと出来るようにそうしたんだろうけど、これでは正しいスペルが覚えられない。。。

なのでこの本は、文法のところの活用を全部ノートに書き写して、文法をサラッとレビューするのに使った。

後は、トルクメン語や英語でトルクメン語文法を説明しているサイトを見つけて、例文を読んで訳してみたりしてから。。。


もう実際の言葉に触れて覚えるしかないと思って、トルクメン民話の絵本をノートに書き写してから訳すことにしました。

 


訳すといっても、上述のように、書いてあるトルクメン語の7~8割くらいはトルコ語がわかれば読めるので、分からない単語を調べたり、トルコ語と違う表現確認しただけで、全訳はしていませんが。




ちなみに辞書は、さきほどのトルコ語で書いてある文法書の後ろの辞書と、こちらの辞書を使っています。

これもMさんから頂いた。こちらでも売ってました。

あとは、以前紹介したドグラマの作り方のような、トルクメン料理レシピのサイトを読んで訳してみたり。


こんな、完全なる独学でトルクメン語できるようになるのかナゾでしたが・・・
最近は、お呼ばれした家での会話の内容が分かるようになってきました。
ただ自分がそれを発せられるようになったかというと、練習する相手もいないのでなかなか難しいのが実情ですね。

オットのトルクメン語はかなり上達して、とはいえ分からない部分はトルコ語で補っているので、100%トルコ語ともトルクメン語とも言えない言語を操っています。それに発音はついトルコ語のように明瞭になってしまい、トルクメン人のくぐもった発音とイントネーションをコピーするには至ってないですね。。。オットのトルクメン語は私には非常に分かりやすいのだけどwww


オマケに、ネットで見つけたトルクメン語の風刺漫画をご紹介。


左上:子「パパ~~」父「今はだめだよ坊や」
右上:子「パパ~」父「今はだめだよ坊や」
左下:子「パパ」父「今はだめだよ坊や」
右下:父「息子よ…」子「今むりっつってんだろオヤジ!」



「兵役」
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女性「アイギュルって名前つけたいわ」
医師「申し訳ございませんがアイギュルというアカウントは使用されています。アイギュル2012またはアイギュル2727にしてはどうでしょうか」

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トルクメン人の祖先は遊牧民だったわけですが、遊牧民が住んでいた移動式の住居のことをトルクメン語ではgara öy(ガラウイ)と言います。他の国だったらパオ、ゲル、ユルタなどと呼ばれている建物と、ほぼ一緒です。
garaは「黒」を 、öyは「家」を意味するので、直訳すると黒い家。


そんなガラウイを、一から建てるところを偶然目撃することができました!

まず、木をななめ格子状に組んだものを2つ、軽い弧を描くような感じで立てます。



この木、実は折りたたみ式。木と木を革紐でゆるくつないであって、両端からギュッと押すと格子だった木が真っすぐに揃ってピッタリと寄って折り畳み椅子のように小さくなります。



右手のおじさんの持っている木(↓)が、畳んであったものを開いている所なので、立ててあるものより格子の幅が狭くつまっているのが分かりますでしょうか。。。
ギューッと左右にひっぱると、他のと同じものになります。



格子と格子の間は、組紐で縛って固定していきます。





ほぼ円形(350度ぐらい)に格子を並べたら、残りの部分に扉をつけるための枠パーツを設置します。



枠といっても、二つの穴が空いた板を上下に置いて、その穴に棒をはめるだけですが。


枠が完成したら、これまた組紐で格子に固定して、さらに一本だけ長い長い紐を枠に縛り付けると、





その紐を持って、グルりと枠の円の周りを一周し(右手のおじさんです)、ぴしっと引っ張ってから反対の枠に結びつけます。
枠の円を固定させるんですね。



それが終わったら、扉になるパーツを枠にはめ込みます。



完成した扉。



ドアができたら、次は天井。

さきほどから円の真ん中に置いてあったこの丸いものは、開閉式の屋根の真ん中に頂点に使うパーツです。





枠の周りに曲がりのある棒を何本も立てかけると、天井パーツを

扉の方まで持っていき・・・




格子の中に入った一人が天井を持ち上げておいたところへ、数人が曲がった棒を天井パーツの側面の穴に差し込んで・・・



円の中央に天井を移動させ、そこから棒だけで支えて屋根の形にします。
棒の曲がりは、屋根の屈折だったのですね。





良い高さで、棒を紐で縛って固定します。

  



家の枠組みができました。このあと、天井パーツのすべての穴に入るだけの棒を差し込んで、屋根をしっかりさせます。



長くて幅広のフェルト素材生地を壁にぐるりと巻き付けます。



同じくフェルトの布に紐が数本ついたものを、紐の一本を反対側から引っぱりながら、屋根の上にえいやっと乗せて




布の両端の紐を器用にひっぱって、屋根の半分を覆ったら、紐を交差させて布を引き締めてから結びつけます。
この時、先ほどの天井の丸いパーツの所は開けておきます。




残り半分も同じように覆い、紐を交差させて結びつけ。



上の写真(↑)左手に転がっているゴザのようなものを、壁にぐるりと巻き付けて外壁にします。

室内に絨毯などを敷いたら、ストーブを入れて、その煙突を天井の丸いパーツから出し、丸いパーツ専用の蓋用の厚手の布をかぶせ、紐で引っ張って縛って固定します。この布は室内の温度調節のためなどに開閉させることができます。


写真に撮ったのは、「地獄の門」にやってきたアメリカ人観光客の宿泊用に建てられたものでしたが、今でもちょっとアシガバードの郊外に出ると、集落の中にこのガラウイを建てて住んでいる人や、それこそ「地獄の門」周辺の砂漠にもポツポツとこれに住んでいる羊飼いがいて、いまだ現役です。


私達のような外国人がガラウイ体験をするのに一番カンタンなアドレスは、ガラウイの中で食事を提供してくれるレストラン。

アシガバードには、Merdem GalaとKöpet dağıという2軒のレストランが敷地内にガラウイの席を用意しています。

 


とくにMerdem Galaはトルクメン料理専門で、給仕さんも民族衣装を着ていたり、お客さんに貸し出し用の民族衣装も置いてあったりと、サービス抜群☆
トルクメニスタンの伝統的な飲み物、チャル(ラクダの乳を発酵させた飲み物)ももちろんあります!


絨毯を敷き詰められた室内はとっても居心地良いです!



上で建てていたガラウイにはストーブを入れていましたが、伝統的には上の写真のように部屋の真ん中に炉があって、そこで焚き火をして暖めたり、お茶を入れたりしていたらしいです。


外にも中にも、遊牧民の知恵が詰まったガラウイなのでした。

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ドライバーの一人、アゼルバイジャン系トルクメ人のTさんが、ノウルーズを体験しにおいで、とお家に呼んでくれました。



ノウルーズとは、ペルシャ語でノウ(نو=新しい)ルーズ(روز=日)を意味し、毎年 昼と夜の時間がまったく同じになる春分の日に祝われるペルシャ暦のお正月のこと。

お祭りのなかで焚き火の上を飛ぶ儀式が有名で、ゾロアスター教(拝火教)を信奉していたペルシャ人のお祭り、というイメージがありますが、




新疆ウイグルからトルコ東部まで、ユーラシア大陸のテュルク系民族の国でも「春の祭日」として昔から祝われています。
(トルコだけその習慣を失い、今ではアレヴィー派のクルド人だけが祝うというものになっています)

  


そんなノウルーズですが、旧ソ連時代にはその他の宗教行事同様に禁止されていて、習慣がすたれてしまったそう。トルクメニスタンでは、独立後に一部の人の間でひそかに行われるようになり、数年前にやっとノウルーズ前後数日が国家の祝日となってから、各地でイベントが開かれたりして一般的になってきたそう。

 


多くのトルクメン人は焚き火を飛ぶなどの儀式まではせず、親戚を訪問してお祝いするに留まっているそうですが、ドライバーTさんなど、ペルシャに近い文化を持つアゼリー系の人々は本格的にすべての儀式を守っているそうです。

ペルシャ語を学んでいた大学時代に訪れたイランでもノウルーズを体験したことがありますが、トルクメニスタンのノウルーズも楽しみ!

*           *        *

招待されたはの、3月15日(火)の夕方。

3月21日の春分までの一ヶ月間、毎週の水曜日の夜にお祝いをし、それぞれの週に「火の水曜日」「土の水曜日」など4つのエレメントの名前がついています。そして春分に一番近い最後の週の水曜日の夜が、例の火飛びをするのに一番いいのだそう。

イランではチャハールシャンベ・スーリー(=水曜日の赤)と呼ばれるこの習慣、火曜日に招待されたので一瞬「あれ?」と思いましたが、そうだ、太陰暦を使っていた中東では伝統的に日没が一日の始まり。つまり、水曜日とは、太陽暦の火曜日の日没から水曜日の日没までにあたるので、水曜日の夜とは火曜日の夜なのです。



まずは、初めて伺うTさんちで夕食。

奥様と娘さんが作ってくれたアゼルバイジャン流のお料理が、テーブルいっぱいに並んでいます。

山盛りのバスマティライスに、イラン料理に似たシチュー(ホレシュ)類!


定番のペルシャ料理のゴルメ・サブズィ

何種類もの香り高いハーヴを大量に刻んで、羊肉と豆と炒めたもの。特にコリアンダーの香りが効いていて美味しい!!
以前、あるパーティーでもこれが出てきて久しぶりにイラン料理が食べられて嬉しかったもの。


アゼルバイジャン伝統料理だというアシュガラ

牛肉に干しアンズとレーズンを一緒に炒めて煮たホレシュ。ほろほろのお肉と果物の甘酸っぱさがマッチ!

ちょうどいい固さに炊かれたバスマティ米にこういう料理を混ぜて食べる。しみじみ美味しいなぁ~!!

以前、東京でアゼルバイジャン料理教室に行った時、いつもメニューがトルコ料理とほとんど同じだったのだけど、こういうの見るとイランの食文化にずっと近いように感じる。地域によるんですかね。。


食後には、これまたご家族の手作りのお菓子が何種類もどん、どん!と並ぶ。

うわっ、シェケルブーラだ!(写真右下)


私これを本で知って、食べるためにアゼルバイジャンに行ってみたかったくらい!
食べてみると、中身は本で紹介されていたカルダモンではなく胡桃でした。でもジョリジョリした砂糖と刻んだ胡桃でこれも美味しい!

他のお菓子も、卵と小麦粉を練って揚げたもの、クッキー生地の中にドライフルーツを包んで巻いたもの、チョコ味のスポンジのボールにピスタチオをまぶしたもの、パイ生地の中にナッツの餡を入れて焼いたもの…など、手が込んでて、上品な甘さが美味!!
しかも全部、母娘の手作りだという!
ああ、アゼルバイジャンって文化度高いのね。ますます行ってみたい。。。


ナッツを揃えたお皿(上写真参照)の中心には、緑の若草。
オットは「何コレ?」だったけど、私にはすぐ分かりました、ハフト・スィーンだと。

ノウルーズの正月飾りで、S(س =スィーン)の文字からスペルの始まるものを7つ(ハフト)集めて飾るもの。若草のことはペルシャ語でサブズだった。

アゼルバイジャンでは「ハフト・スィーン」とは呼ばないそうだけど、Sから始まるものを集めるのは一緒。面白いのは、ペルシャ語でなくテュルク語系のアゼリー語の単語で揃えるので、イランと違うアイテムが揃ったりする。

酢(sirke)やスマック(香辛料の一種)のように、ペルシャ語やテュルク語の両方で同じ名前のものもありますが、水(suw)などペルシャ語ではSから始まらないからハフト・スィーンに加わらないないアイテムもあります。もちろんその逆も。


ハフト・スィーンと一緒に、お守りの意味で飾られるクルアーンやキャンドルや鏡のほか、春の蘇りを表して飾られる卵。

イースターのように食用染料で色がつけてあり、これを使うゲームをやるのも恒例らしい。

一人が卵の上だけを出るように手で卵を持ち、卵を持った別の人が上から卵同士をぶつけ、ヒビが入った方が負けで、卵を勝った方にあげなきゃいけないルール。

このゲームはイランにもあるんだったかな?


ゲームでゲットした卵は、こんな可愛い袋に入れてくれた。



さて、お茶も飲んだので、そろそろ・・・ということで庭に出ました。


庭に出した鉄製の鍋の上に、薄い板きれを置いて小さめの焚き火を作ります。

私達は、広場で大きな焚き火を作って、集団で高い火柱の上を飛ぶようなのをイメージしていたけど、ここのは家庭ごとにやる小さな火。本来そういうものだそうです。


火を飛ぶのは息災を願って。
飛ぶ時に言うアゼリー語の言葉もありましたが、古い言葉なのか詳しい意味はわからないけど、悪いものも良いものに転じるように、という意味じゃないかとのこと。

   


何度か板を足して、火を大きくしたり小さくしたりしながら家族みんなで順番に何度か飛んだら、最後に乾燥したüzerlikという草(ヒマビシ の仲間)を燃やします。


この砂漠に生える草、中央アジア~中東では昔からお祓いのような目的で焚かれてきたそう。
中東には邪視を恐れる民間信仰があり、ナザールボンジュウなどのようにそれから身を守ったり払ったりする儀式やアイテムが色々あります。これもその一種で、これを焚いて家のすみずみを煙で清めたり、具合が悪い時に煙を浴びると病気が治るとか信じられているそうです。



あがった煙を、まるでお寺の常香炉のように浴びます。(煙くさ~)



以上で、無事にトルクメニスタンでもノウルーズを体験することができました!

楽しい体験と美味しい御馳走をプレゼントしてくださったTさんに感謝!
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この一ヶ月は、トルクメニスタンにしては祝日が多かったです。


まず2月19日はBaýdak Baýramy(旗の祭日)と言って、「国旗の日」



前大統領が2月に国旗を制定したらしいのですが、彼の誕生日が2
月19日だったため、1997年にこの日を国旗の日と決めたとか。



トルクメニスタンの国旗は、左に5つの部族(上からアハルテケahalteke、ヨムットýomut、サルルsalyr、チョウドゥルçowdur、エルサルärsary)を象徴する絨毯の文様が並んでいます。
昔はそれぞれが自分の部族の文様だけを使って絨毯を織っていたらしく、家紋のようなものですね。それが並ぶことで、部族の統一を表しています。

その下に国連で承認された永世中立国であることを表す(平和の)オリーブの枝。
トルクメンの土地の大草原を表すグリーン地には、イスラームを表す三日月と、5つの州(アハル、バルカン、ダシュオグズ、レバップ、マル)を表す5つの星が並んでいます。

 州分けも上述の5部族の支配地から分割したようで、州を表すモチーフとして使われることも。



とくにこの絨毯文様5セットは、トルクメニスタンでは国章の八芒星とおなじくらい、あちこちで装飾に用いられているモチーフ。

ゴールドで信号機を飾っていたり、




綿棒のボックスからピクルスからソーセージから…国産製品には必ずあしらわれています。
むかしキリムと絨毯織りを習っていた私には、とっても可愛い模様。

 



ちなみに「国章」というのが、これ↓


トルクメンを表す八芒星に、部族の文様と、名産であり民族の誇りであるアハルテケ馬、豊穣のシンボルであり大切な産業である、麦の穂と綿花があしらわれています。


さてこの「国旗の日」、学校も会社もお休みで、また何かどこかで大きなセレモニーやパレードがあるのかなーと思ってテレビを観ていましたが、大統領宮殿や大学で講演がある程度のようでした。


街中は、国旗の緑色したテープで飾り付けがされてはいましたが、そもそもトルクメニスタンはそこらじゅうに常に国旗がはためいているので、あまり特別感は無かったな。



そして3月8日は「世界女性デー(International Women’s Day)」。

これって日本人にはあまり馴染みがないですよね。トルコでも最近までほとんど知られていませんでした。

旧ソ連のCIS諸国でのみ盛んな印象がありましたが、調べてみると、1910年3月8日にアメリカで社会主義者の女性が婦人参政権を訴えてデモを行ったのが始まりで、その後の1917年にロシアで女性労働者が起こしたデモが、最終的に帝政ロシアを打ち倒し社会主義の国を作り出したキッカケになったことからソ連では大事な日となり、以後ソ連圏で女性に感謝し女性を褒め讃える日になったそうです。

現在では国連が認め、全世界の各地で女性問題を解決するための会議やキャンペーンが行われたりしています。


さて、トルクメン語ではHalkara zenaňlar Günyとなるこの日は、ソ連時代からの伝統で、女性に感謝しプレゼントを贈る日。

街では薔薇などの花束があちこちで売られ、妻や母親や彼女(?)や姉妹などに贈る男性と、花束を持って誇らしげに歩く女性が繁華街にあふれました。
家事なんかも当然お休みらしくて、スーパーはガラガラで、レストランはどこも満席でした。

普段は国のスローガンを揚げている電光掲示板も、この日はピンクの薔薇の画像とともに「親愛なる女性の皆さん、おめでとうございます」のメッセージが。


ドライバーの待つ車に乗ると、開口一番「おめでとうございます」と挨拶されました。

この日私たちは、オットの会社と連携している別の日系企業さんが開催した「国際女性デーのパーティー」に参加しました。


働いている現地の女性スタッフ達に感謝をする、という趣旨でレストランでの宴だったのですが、なんだか2/3以上は男性だったような。

それでも、ディスコやバーなどの盛り場の無いトルクメニスタン、結婚式や、こういったパーティーでおめかしして、お酒を飲んで、夜中まで踊り明かすのはトルクメン人にとっては何よりの楽しみ。
みなさん23時すぎまで踊りまくってました。



会社の方から花束ももらって嬉しかった。

あ、祭日にはなってないですが、CIS諸国には「男性の日」っていうのもあるそうです。知らないうちに過ぎていましたが。



もう一つの祭日、「春の祝日」については後日くわしく書きますね。
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