関節リウマチという病気の本質が
わかってきたのは
実はこの20年くらいです。

大昔からよく知られている病気ですけどね。

で関節の変形・破壊にばかり眼がいってしまってました。
現在では「滑膜の増殖」が本質だといわれています。
滑膜が、関節・骨を破壊しながら(骨びらん)、周囲の組織と
協調性を失って(自律的)増殖します。

ある意味、癌細胞みたいなもんです。
だもんで、抗癌剤=細胞増殖を邪魔する薬である
メソトレキセート(MTX, 代表的な製品名はリウマトレックス)が
効くわけです。

じゃあなんで滑膜が増殖するのか?ですが、
TNF-α とか IL-6 とかといったサイトカインと呼ばれる
体内の連絡物質(シグナル伝達物質)が滑膜に
増殖信号を伝えると考えられています。
だもんで、これらを邪魔する薬も
よく使われています。(レミケードとかアクテムラとか)

昨日、看護学生さんから質問が出たので
こんな風に説明してみました。
どうでしょう?