本日のお題はコチラ↓↓↓
<引用ここから>

微生物叢の多様性が最も高いのはアマゾンの奥地に住む部族(ヤノマミ族)

 ベネズエラのアマゾン川流域のジャングル奥地に暮らすある部族が、身体内に最も多様な細菌を保有しているようだと判明した。この研究から、現代的 な生活によって西洋人の「微生物叢」の多様性が低下していることが示唆された。微生物叢の多様性の低下は、肥満、喘息、1型糖尿病などの免疫系や代謝に関 連する疾患に寄与する可能性があるという。

 米ニューヨーク大学ランゴン医療センターのGloria Dominguez-Bello氏による研究で、「Science Advances」に4月17日掲載された。

 今回の研究では、ベネズエラ南部に暮らすヤノマミ族の孤立した部族から採取した細菌を調べた。この村は2008年にヘリコプターにより発見され、部族は それまでヤノマミ族以外との接触はなく、独自の言語を話し、魚、オオバコ、キャッサバを食べて生活しているという。研究の結果、ヤノマミ族の微生物叢には 一般的な米国人のほぼ2倍の多様性があることが判明した。また、農村地域であるベネズエラの集団やアフリカのマラウイ族の集団と比べても、多様性が高いこ とがわかった。

 この知見から、身体の微生物叢の多様性は、近代化が進むほどに低下することが示唆されるとDominguez-Bello氏は述べている。

 米国立衛生研究所のLita Proctor氏によると、細菌やその他の微生物の人体における決定的な役割を解明する試みは続いているが、微生物が担う役割には、免疫機能の制御、食物 の消化のほか、ビタミン、抗炎症性物質、さらには神経伝達物質の産生促進なども含まれているという。

 米国人の微生物叢の多様性が失われている原因は主に幼少期にあり、帝王切開と母乳哺育の不足もその一部だとDominguez-Bello氏は指摘す る。また、抗生物質の過剰使用や食生活も大きな要因という。ヤノマミ族が多様な微生物による恩恵を受けているのかどうかは不明だが、部族に共通する細菌の 1つは腎結石を予防することがわかっている。

 さらに驚くことに、部族は薬剤に接触したことがないにもかかわらず、その微生物叢には人工の抗生物質に対する耐性を有する遺伝子が見つかった。このことから、抗生物質耐性はヒトの微生物叢がもつ「生来の特性」であることが暗示される。

 現在のところ「健康な微生物叢」の定義は不明であり、集団によっても異なると考えられるが、おそらくさほど大きな違いはないとProctor氏は述べて いる。「いずれにしても、微生物叢の組成を変え、公衆衛生を向上させることは可能だ」と同氏は指摘し、まずは加工食品を減らし、自然のままの食品を選ぶことを勧めている。
<引用ここまで>

抗生物質耐性は、社会問題ともなっています。
しかし抗生物質自体が、カビが作る細菌をやっつける薬で始まっています。
微生物同志でも、化学的なミクロな闘いが行われているわけです。

モラクセラ・カタラーリス(ブランハメラ・カタラーリス)なんか
ほぼ100%がβラクタマーゼ=ペニシリン系やセフェム系分解酵素を
元来産生します。
これらは現代になって、抗生物質の濫用で獲得したのではなく
今回の記事にあるように、微生物同志でも闘いと進化があったことを
示しています。

ぜひヤノマミ族の細菌叢を保存・保管して
さらなる研究をしてほしいものです。

AD