大阪府島本町教育委員会は22日、同町広瀬の広瀬遺跡から、鎌倉時代前期の飾り瓦や大規模な石敷き遺構が見つかったと発表した。後鳥羽上皇が造営した水無瀬離宮跡とみられるという。帝塚山大学の森郁夫教授(歴史考古学)は、「瓦は上流階級の建物などだけで使われており、離宮の関連施設ではないか。離宮の遺構はこれまで見つかっておらず、全容解明の端緒として意義深い」としている。

 歌人、藤原定家の日記「明月記」などによると、水無瀬離宮は正治元(1199)年に造営された「下御所」と、下御所が洪水で流された後に約800メートル西に作られた「上御所」がある。承久の乱(1221年)で敗れた上皇が隠岐(島根県)に流された後、下御所跡には水無瀬神宮が建てられたが、上御所は所在が分からなくなったという。

 遺構などが見つかったのは上御所の推定所在地から南東約200メートル。約4・2メートル間隔で正方形に並んだ柱穴4個が見つかり、周辺からは礎石を固定する根石が大量に出土。その北側からは石敷き遺構(幅約3メートル、長さ約6メートル)や、飾り瓦として使われる軒丸瓦や軒平瓦が見つかった。森教授は「瓦は檜皮葺(ひわだぶき)屋根の飾りだろう。上御所の大規模な関連施設ではないか」としている。

 現地説明会は24日午前10時から正午。JR島本駅下車、北東に徒歩約10分。問い合わせは町立歴史文化資料館((電)075・962・3411)。

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