愛媛県は24日、県立新居浜病院(同県新居浜市)に胸水貯留で入院していた同県四国中央市の80代の男性に、誤って別の入院患者に処方された降圧剤などを投与し、23日に男性が死亡する医療事故があったと発表した。病院はミスを認め、遺族に謝罪した。

 同病院によると、21日午後、看護師が別の患者の家族から、他の病院で処方された降圧剤と血を固まりにくくする抗血小板薬を受け取った。その際、名前を確認せず、死亡した男性の家族から手渡されたと思い込んで主治医に報告し、主治医もそのまま投与を指示。男性は21日夜と22日朝の2回服用した。二つの薬は、男性に投与の予定はなかった。

 男性は22日午後2時ごろ、血圧が60台にまで低下し、「右の胸が苦しい」と訴えたため、病院側が異常に気付き、昇圧剤を投与するなどしたが、23日午後0時45分に死亡した。

 酒井堅院長は「名前の確認を怠った誤投与の可能性が極めて高く、誤投与しなかった場合に死に至ることはなかった。患者様とご遺族に対して深くおわびを申し上げます」と謝罪した。【栗田亨、村田拓也】

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