毎年3万人を超える自殺の防止に宗教者がもっとかかわるべきだとして、国内最大規模の伝統仏教教団である浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)が4月、電話相談のためのNPO法人「京都自殺防止センター」を設立する。自殺に対しては「仏教の教えに反し命を粗末にしている」と考える僧侶も多く、教団レベルでの取り組みは珍しい。

 同派は08年、全国約1万の末寺を対象にアンケートを実施(回答率26%)。8割以上が自殺予防や遺族支援に「特にかかわっていない」と答え「必要性は感じるが、何ができるのか」といった悩みも多かった。一方、市民団体などからは「悩みを宗教者に聞いてほしい人も多い」との意見が寄せられた。

 そこで勉強会などを重ね「死にたい気持ちを頭から否定せず、苦悩に寄り添おう」と、電話相談を始めることにした。相談者は一般市民を含め宗教・宗派を超えて育成し、秋からの活動を目指す。同派教学伝道研究センターの金沢豊研究助手は「宗教都市・京都の特性を生かしたセンターにしたい」と話す。

 活動に関心を持ってもらおうと、2月5日に西本願寺で公開フォーラム(無料)を開き、相談実習のワークショップ(7日まで3日間、有料、要申し込み)も行う。問い合わせはフォーラム事務局(電話075・371・9244)。【丹野恒一】

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