自動車メーカーなどの労働組合で作る自動車総連(西原浩一郎会長)は14日、東京都内で中央委員会を開き、毎年一定額の賃金が上がる定期昇給など賃金カーブの維持を求める春闘方針を決めた。個別にベアなどの賃金改善を検討している組合はあるが、統一のベア要求を掲げないのは5年ぶり。また、正社員登用制度の創設など非正規雇用労働者問題への取り組みが初めて盛り込まれた。

 方針は、「デフレによる内需の底割れを防ぎ、生活を守るには賃金水準を維持することが最低限必要」として賃金カーブ維持に全力を傾けるとした。09年度の平均賃金カーブ維持分は約4000円だが、09年春闘では、加盟約1100組合のうち220組合が維持分を確保できなかったという。一時金については、5カ月を基本に最低でも昨年実績以上を求める。

 非正規を巡る要求では、雇用は「直接かつ常用雇用が基本」と確認した上で、正社員登用制度の構築や企業内最低賃金協定の締結促進、適用を非正規まで拡大することなどに取り組むとした。

 西原会長は「賃金カーブ維持は賃金制度の根幹であり、生活設計のベースだ。経営側がそこに踏み込むのは許されない。すべての単組で賃金水準を維持することが最重要課題だ」と春闘への決意を語った。【東海林智】

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