小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は17日、小沢氏側に任意の事情聴取に応じるよう再び要請した模様だ。政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した衆院議員、石川知裕容疑者(36)=北海道11区=は「小沢氏から手持ち資金4億円を受領し土地を購入したが、政治資金収支報告書に記載しなかった」などと供述していることから、小沢氏への聴取はやはり不可欠と判断した。

 小沢氏への聴取要請は今月5日に続いて2度目。前回の要請に対し、小沢氏側は12日まで具体的に返答せず、特捜部は13日に関係先の家宅捜索に踏み切った。石川議員らがその後に聴取を拒んだことなどから、15日に石川議員ら3人を逮捕した。今回の聴取要請に、検察との全面対決を表明した小沢氏がどう対応するか注目される。

 これまでの特捜部の調べによると、陸山会の当時の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった石川議員は04年10月上旬、小沢氏から現金4億円を受領。東京都世田谷区の土地を約3億5200万円で購入したが、同年の収支報告書に記載しなかった。当時の会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(48)と、石川議員の後任の元私設秘書、池田光智容疑者(32)は、07年4月に小沢氏に4億円を返却しながら記載しなかったとされる。

 最初の4億円が渡された直後、陸山会は関係政治団体などから集めた4億円で定期預金を組み、これを担保に小沢氏名義で金融機関から融資を受け、小沢氏からの借入金として収支報告書に記載するなど複雑な会計処理を行っている。石川議員は「小沢氏の手持ち資金を隠すためだった」などと供述。特捜部は複雑な会計処理や虚偽記載への認識について小沢氏に問いただしたい意向だ。

 また、土地購入と同時期の04年10月、中堅ゼネコン「水谷建設」元幹部らが、胆沢ダム(岩手県)の下請け工事受注の謝礼として5000万円を石川議員に渡したと証言していることから、4億円の原資についても説明を求めるとみられる。

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