フグのオスからだけ取れる白子(精巣)は、高級食材として珍重されているが、近畿大水産研究所は13日までに、稚魚を一定期間低温の海水で飼育する方法で、トラフグの8割をオスにする養殖技術を開発した。薬剤や遺伝子操作を伴わないため、すぐに実用化できるのが特徴。今年11月から、実験場のある富山県射水市の漁協と共同で販売を始めるという。
 トラフグは受精時に決まる遺伝的性とは別に、ふ化後2~6カ月の稚魚の時期に、精巣を持つオスになるか卵巣を持つメスになるかが決まる。性別は外見では分からないため、白子を取るためには必要な量の2倍のトラフグが必要だった。
 同研究所の沢田好史教授らのチームは、富山湾の水深100メートルからくみ上げた冷たい海水を使い、トラフグの稚魚を水温12~17度の低温で飼育。ふ化後15~79日の間に低温飼育を開始し、65~105日間低温の状態に置くと8割以上のオスが安定して得られることを見いだした。 

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