1997年12月に坂出市の自動車整備会社社長、松下菊江さん(当時65歳)が殺害された事件で、犯人逮捕に結びつく情報の提供者に100万円の懸賞金が支払われることになった。長男の昌弘さん(39)が「やっと準備が整った。とにかく情報が欲しい」と提供を決めた。懸賞金で情報提供を広く求めるのは県内初。2013年1月2日の公訴時効を前に、県警は解決に全力を挙げる。

 県警によると、事件は、97年12月26日午前10時10分ごろ、坂出市加茂町の「旭自動車整備工場」2階の住居で、松下さんが頭から血を流して倒れているのを出勤してきた従業員が発見。松下さんは病院に運ばれたが、翌年1月2日に脳挫傷などで死亡した。

 松下さんは一人暮らしで、頭に数カ所、殴られてできた傷があったという。県警は坂出署に捜査本部を設置、殺人事件として捜査してきたが、これまでに犯人の特定につながる有力な手がかりは見つかっていない。

 昌弘さんからの懸賞金提供を受け、県警では、情報提供を呼びかけるチラシを2万枚、ポスターを300枚作成。12日にはJR坂出駅前で、昌弘さんと捜査員13人がチラシを配って情報提供を呼びかける。また、坂出署管内の病院や公民館などを中心に、県内各地にポスターを掲示する。

 情報の受付期間は2011年1月11日までの1年間。匿名での提供は支払いの対象外となる。昌弘さんは「犯人が捕まって、なぜそんなことをしたのかが早く明らかになってほしい」と訴えている。情報連絡先は捜査本部(0877・46・0110)か、専用アドレス(kensyoukin@pref.kagawa.lg.jp)。【松倉佑輔】

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