鳩山由紀夫首相のおひざ元(衆院北海道9区)、登別市の「のぼりべつクマ牧場」で、昨夏に首相とほぼ同時期に18代ボスに就任したヒグマ「ゲンキ」(雄、9歳)が“政権運営”で苦戦中だ。

 飼育員を17年間務める鳴海誠さん(39)は「まだまだ頼りない」。ゲンキは生後間もなく、北海道愛別町の路上で保護され、同牧場で順調に成長。毎年5~7月の発情期に、威嚇行動の観察などでボスを決定しており、ゲンキは体長2・2メートル、体重約390キロの巨体を生かし、昨年7月に約100頭の頂点に立った。

 しかし、偽装献金問題などに揺れる鳩山首相に影響されてか?ゲンキも次第に力不足が目立ってきた。「友愛」を掲げる鳩山首相とは違い、ゲンキは周囲を力でねじ伏せる「剛腕」タイプ。けんかの仲裁や巡回行動などボスの役割を果たせておらず、自分より弱いヒグマにも暴力を振るうなど気が荒い。鳴海さんは「リーダーとしては精神的に弱い。いつも力まかせで、鳩山さんより小沢(一郎)さん(民主党幹事長)タイプ」と分析する。

 “本家”の永田町と同様、近年は短命政権の傾向が強い。歴代最長の9年の在位を誇り、08年に降板した「マツ」の後を継いだ「サチオ」は、わずか1年でボスの座をゲンキに奪われた。7月の参院選と同時期に、次のボス決定戦が行われる。鳴海さんは「全体的にリーダータイプがいない」と頭を抱えながら「牧場の政権安定のため、自覚を持った名ボスになってほしい」と期待を寄せている。


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