前回のブログの続きです。



滞在3日目、火曜日。

再び釜石市でボランティア。

日曜日と同じく、8時30分から受付開始。




今回のボランティアは、津波で被災した官公庁で、

机やロッカーを運び出す作業でした。



ボランティアの参加者は年配の方が多いのですが、

今回の班は、作業内容のせいか、年齢が若い人たちが多かったです。


私をふくめて全員で10名でしたが、

34歳の私で、上から3~4番目くらいだったように思います。





官公庁に到着。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩


1階部分の、私の身長より高いロッカーの上部分まで、

津波が流れ込んできたらしいです。


コツコツと片付けをして、現在のような状態になっています。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩

大震災が起こったときから、おそらく動いていないであろう

時計とカレンダー。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩




まずは、机やロッカーをトラックへ積みこんでいきます。


女性陣2名も、重たいロッカーをのぞいて

机などを運んだり、捨てるゴミをゴミ袋に集めたりしています。




昼前に、ようやく机やロッカーの撤去作業が終了。


一旦、ボランティアセンターに戻って昼ごはんを食べます。



話をすると


・ボランティア休暇を利用して、大阪から

 夜行バスを乗りついでやってきた人
・定年退職をしたので、九州から自家用車で釜石までやってきて、

数週間ボランティアをし、それから北海道を周遊したあと、
 また再び釜石でボランティアをされている人
・休日のたびに、様々な場所に行ってボランティアをしている人


いろいろな方が、ボランティアをされていらっしゃいました。



昼ごはんのあとは、再び官公庁に戻って、

山のように積まれたゴミを、ゴミ収集車に入れこんでいきます。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩

部屋から物がすっかりなくなりました。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩


まだ手つかずの部屋もあるのですが、16時には
ボランティアセンターに戻らないといけないため、
これにて本日のボランティア終了。



官公庁の方に聞いたのですが、
パソコンが壊れ、書類もグチャグチャなので、
データを1から作り直さなければならないそうです。


現在は別の場所で仕事をしているとのこと。

9月下旬から、再びこの場所で、仕事を開始するらしいです。




ボランティアセンターまで戻り、解散。


それから、一緒の班だった2人と一緒に
津波の被害にあった場所を歩いたあと、
チェーン店の居酒屋に行くことになりました。


2日前に見た場所であるにもかかわらず、
今回も、被害の状況を見て、ビックリしてしまいます。


それくらい、普通ではありえないような光景が

見渡す限りに広がっています。


海に近付くごとに、被害が拡大し、

リフォームするのが不可能に近い建物が立ち並んでいます。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩

110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩

釜石市内は、海から斜面になっており、
このように、すぐ近くに小高い丘がある場所もあります。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩

  ※ 前に写真を載せた、壊滅的な打撃を受けた大槌町は、

    斜面がなく、ずっと平坦な地盤が続くため、

    逃げる場所がありません。


津波のため地盤沈下したのでしょうか、

海水が道路上に流れてきています。

こわかったです。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩


海と陸の高さがほとんどありません。

私と一緒に、陸に乗りあがってしまった船を写してもらいました。

右下の、小さい小さい黒色の小粒が私です。


110番通報完全マニュアル(元警察官)渡邊一浩




居酒屋へ。


うわさ通り、とても混んでました。


3人なのに、カウンターへ。



お一方はなんと、大人気だったテレビドラマ「ごくせん2」の

主題歌「NO MORE CRY」を生熊明さんとともに編曲された

渡辺洋一さんでした。


「トリニダード・ドバゴ」という国に住み、

大学の講師をされていらっしゃるそうですが、

休暇を利用して、ボランティアに来られたそうです。


いろいろとためになるお話をたくさん聞かせていただきました。




再び、夜行バスに乗って帰途へ。


様々なことを学んだ2日間の復興ボランティアでした。