Juria's cafe

ワイン、腕時計、スポーツ観戦などが好きです。


テーマ:
大好きなメロンを食べながら全仏観戦。

私にとっては毎年恒例の一番熱い夜でしたが、
それも明日で終わり。
連日の雨で一時はどうなるかと思いましたが、何とか無事終えられそうですね。



マルセイユメロン。今年も美味しいです。
可愛らしい見た目、ジューシーで濃厚な甘み、
旬な時期がそんなに長くないのが残念ですが、これを食べながらのテニス観戦は至福です。


さて、本題の全仏。

今年の全仏関連の記事はこれが最後になるでしょうが、
苦しみながらも何とか決勝まで勝ち進んだジョコビッチ。

相手はご存知の通りアンディ・マレー。

当ブログにてローマの決勝前夜に、今のマレーは要注意。
クレー苦手は完全に克服されており、全盛期にも戻りつつあると紹介しましたが、
1、2回戦こそ苦戦しましたが、3回戦からは相当充実した内容で勝ち上がりました。


明日行われる決勝戦、ジョコビッチにとっては
ずっと欲しくて欲しくて手が届かなかった全仏タイトル獲得、
そして生涯グランドスラム達成へ向けて絶対に負けられない決勝戦。

と、同時に、この舞台でこの相手にだけは負けたくないと思っているはずです。


長年テニスを見ている人であれば周知の事実ですが、
ジョコビッチは全仏タイトルだけは取れるようで取れなかった、
ずっとずっと涙を飲んできた舞台でした。

これまでは土の絶対王者ナダルが君臨し続け、
彼の前にフェデラーもジョコビッチも跳ね返され続け、
全仏最大の壁、史上最強のクレーコーターとピークが重なってしまっていたわけですから、
致し方なかった部分もあったかと思うのですが、
ここ数年ナダルが落ち始め、ジョコビッチは明らかなチャンスが何度かありました。

13年も14年もナダルの前に跳ね返されましたが、
本当に後少し・・・ってところまでは追い詰めていたんです。

それでも奪えなかった全仏タイトル。


対するアンディ・マレーですが、
彼の名はテニスを見ていない方でも知らない人は少ないでしょう。

彼もまたトップの中のトップに君臨している最強選手の一人ですが、
マレーはクレータイトルだけは縁がないとずっと思われていました。


実際マレーはハードコート、グラスコートでは常に優勝候補の一角であり、
それだけの成績を残してきていますが、
クレーコートだけはタイトルを獲得したのが昨年が初であり、
決勝進出さえも昨年まではありませんでした。

故に、全豪、全英、全米では常に優勝候補の一角を担っていても、
全仏にマレーの名を挙げる人はいませんでした。

一昨年あたりまではそれこそマレーのマさえなかったと思います。

フェデラーやジョコビッチが全仏に苦労しているのはナダルがいたから。
その一言に尽きると思いますが、正直マレーのクレーはナダルがいるいないは、
あまり関係なかったと思うのです。
それくらいにクレーだけは成績が見劣りする選手でしたから。

そんなマレーが今や別人のようにクレーに強くなりました。
他のコートで全盛期と比較してどうなのかは分かりませんが、
クレーにおいては今が間違いなく一番強いマレーでしょう。


ドローが発表された時点でジョコビッチが決勝まで進めた場合、
決勝の相手はマレーかワウリンカ、穴で錦織になるというのは粗方予想できました。

相手がもしワウリンカであったならば、
ジョコビッチは心理的には幾分か余裕を持って戦えたはずです。


これはワウリンカの強さがマレーに比べ劣るとかそういう事を言っているのではありません。
気持ちの問題ですね。

ワウリンカは前年の覇者ですし、本格化後にはワウリンカの名前は、
全仏優勝候補の中に常に入っていました。


昨年はそのワウリンカの前に不覚を取ってしまったわけですが、
マレーはどう説明すれば良いのでしょう。

これまではクレーだけは縁がないというか、
恐らくマレーの照準も全仏よりもウィンブルドンに向いていたと思うのです。

この両大会は時期が近いですからね。

一概には言えませんが、フェデラーとマレーはウィンブルドン、
ナダルとジョコビッチは全仏に照準を合わせ調整してきていたと思う。


ジョコビッチの気持ちとして、これまでのようにナダルの前に屈してしまったのであれば、
悔しいけれど致し方ない、また来年挑戦しようって思えるはずなのですが、
マレーにだけは負けたくないでしょう。

ここでマレーに負けてしまうと、マレーも生涯グランドスラムに逆王手。

全豪はジョコビッチが支配しているとはいえ、
マレーがいつ優勝してもおかしくない大会です。

さらにマレーはオリンピックタイトルも持っていますので、
ジョコビッチがここを落とせば、マレーは最も効率よくタイトルを獲得していく事となり、
これまでナダルに次いで最も全仏制覇に近い位置にいて、
それでも届かなかった全仏タイトル。

対してクレータイトルだけは余り本気には見えなかったマレー。


変な例えですが、自分の競争相手的な人がいて、
常に争っていたのだけれど、ある一部分においてだけは、
相手はあまり関心がない、常に自分が優位だったけれど1番にはなれなかった。

ずっと1番を守ってきていた人が衰えてきて、いよいよと思ったとき、
突然相手が本気を出してそれを狙いにやってきた。

これまでの苦悩の道筋を考えても、
ここでマレーにだけは負けるわけにはいかないですよね??

そういう意味でも世紀の大一番、ジョコビッチには絶対に負けられない決勝戦です。


そして、ジョコビッチはなぜこんなに強いのか、
どこがどんな風に最強で他の選手たちが全く敵わないのか、
私が感じるジョコビッチの凄さ、強さを書きたいと思います。


よくマスコミはジョコビッチに対し「弱点がない」「鉄壁の守り」等と評したりします。
中には「才能においてはフェデラーや錦織のほうが上で、
ジョコビッチは凄い選手だけれど天才ではない。」
なんていう意味不明なことを言う人までいます。


それは間違っています。絶対に。

現役選手の中で史上最強なのがジョコビッチなんて今言うとそれもおかしな話になりますが、
少なくとも天才中の天才が努力を惜しまず進化し続けたのが今のジョコビッチであり、
弱点がないのではなく全てにおいて最高水準にあるのがジョコビッチの強さの秘訣です。

それぞれの要素をS、A、B、C等で表すならば、
ジョコビッチにはSかAしかなく、弱点がないのではなく全部がA以上なのです。


例えば、一見地味に見えるジョコビッチのサーブ。
決して速いわけではないですしエースも多くはありませんが、
ジョコビッチのサーブはやはり隙がなく、
それが表れているのがセカンドサーブになっても
60%以上の確率でポイントを獲得出来るという点です。

男子テニスではサーブを打つ側が優位なのは当たり前ですが、
それはファーストサーブでの話。


現在のトップ選手は皆鋭いリターンを返してきますので、
セカンドサーブになればどんな選手でもポイント奪取率が激減します。
トップ選手を相手にすればするほどセカンドサーブは厳しくなり、
30%前後でしかポイントを取れないなんて試合はざらです。

セカンドサーブでも安定して60%前後でポイントを取れるのは
ジョコビッチやフェデラーくらいであり、
イズナーやカルロビッチ、ラオニッチといった、
常に200キロを越すスーパービッグサーブを入れてくる彼らでも、
セカンドサーブではやはり厳しくなってきます。

地味に見えてジョコビッチはセカンドサーブでも安定してポイントを取れており、
(ジョコビッチの中では特別秀でている要素ではない)サービスゲームの安定感だけでみても、
ナダルやマレー(勿論錦織他その他の選手をも)軽く上回ります。

故にジョコビッチのサービスゲームでの安定感はA。
これらでSを取れる選手を選ぶとしたら、
フェデラーやカルロビッチやイズナーといった、
サーブが武器、生命線といえる選手ばかりになってきます。
(勿論フェデラーは何から何まで優れていますが)


続いてリターンゲーム。

これこそジョコビッチ最大の強みの1つであり、
彼のリターンゲーム獲得率は33%以上もあります。

つまり3回に1回は相手のゲームをブレーク出来る訳で、
実際殆どの試合で、各セット1回ずつブレークしています。

この33%という数字は、フェレールや錦織も近い数字でリターンゲームを取りますが、
彼らはサービスゲームのキープ率もそこまで高くはないですので、
例え格下の選手が相手でも、奪えるゲームはどんどんブレークしていかないと、
1つのブレークであとは自分がキープするだけでセットが取れるとはいかないのですね。

だからフェレールのスタッツを見ていると、
6-0なんてセットも非常に多く、
彼の場合、取れるゲームは全て取りに行っている事がはっきりと分かります。


対しジョコビッチやフェデラーは、1つブレイク出来れば、
格下の選手相手であれば自分のサービスは殆ど守れます。

ですので6-0なんてスコアは余りなく、
序盤で1つブレイクできれば後は流す感じでゲームを進めています。
特にグランドスラム1、2回戦の第3セット、
順当に1、2セットを取って優勢に進めているならば、
無理に6-0や6-1を狙うのではなく、体力を温存し、
また次の試合を考え色んなショットを試しながら戦いますので、
7-5や6-4といった1ブレーク差の試合が多いです。

史上最強リターナーのジョコビッチのはずが、
大きく格下の選手に対し、6-3 7-5なんていう、
割りとゲームを取らせて終わる試合が多いのはその為です。


しかし対ナダルや対マレーの時のジョコビッチになると、
むしろ大差をつけて取ってしまうセットが数多くあり、
そこが彼のリターン力が最も秀でている事の証でもあると思うのです。

対マレーや対ナダルともなると、いくらジョコビッチとはいえ先にブレイクできても、
いつ返されるか分からないため、チャンスのあるゲームは全て取りに行きます。
トップ選手同士の対決なのに6-0や6-1という
圧倒的スコアででジョコビッチが取ってしまう。
そんな現象が起きています。


故に数字では他の選手と競っていても、
ジョコビッチのリターンゲームにおける強さは恐らく史上最強、
間違いなくS級であり、どんな選手もジョコビッチを相手にすると、
サービスのキープに苦しみます。

これはラオニッチがジョコビッチと対戦した場合、
殆どキープできず大差で負けていることを見ても明白です。

いくらリターンの名手錦織選手でも、
ラオニッチ相手に6-3 6-1で勝つというのは想像出来ませんよね??

そんな信じられないスコアで勝ってしまう、
相手選手が強ければ強いほど大差をつけてしまうのが今のジョコビッチです。


次にジョコビッチの真髄であるストローク力ですね。

これもマレーやナダル、錦織といった選手も素晴らしいですが、
やっぱりジョコビッチが頭1つ抜けていると思います。

ここは後で動画でも紹介したいと思うのですが、
まず、昨日行われたティーム戦ですね。


彼(ティーム)はベスト4に上がった事で日本のメディアでも取り上げられていましたが、
彼の名は全仏が始まる前、さらに言うならもっと前から有名な若手選手でした。

今年はナダルを破り、錦織選手とも対戦していますので、
テニスを見ている人なら誰でも知っている選手です。


私もティームはずっと追ってきましたので彼の強さ、スタイルなどは知っています。


2週間前の全仏が始まる直前の記事でも書きました。

ティームは順当に行けば4回戦でナダルと当たり、
ナダルを苦しめる、場合によっては打ち破るくらいの力はもう持っていると。

この対戦はナダル棄権により実現しませんでしたが、
ナダルの棄権によって上がって来たスペインのグラノイェルス。


ティーム対グラノイェルスであれば、余程の事が起きない限りティームです。

これも予想記事にて書いていましたが、
グラノイェルスは実力者ではありますが、今のティームとの力関係であれば、
正直お話になりません。

パワーで打ち負けます。ほぼ確実に。

そう予想していましたその通りの展開でティームが順当に勝ち上がりましたが、
相手がもしナダルだったとしても、ティーム勝ちあがりの目は少なからずあったはずです。


しかしジョコビッチが相手となると、ティームは簡単にのされるだろうなと思いました。
これも2週間前の大雑把な予想で少し触れていますが、
力関係だけではなく、相性的に恐らくですが、
ティームは対ナダルは組し易くても、錦織やジョコビッチは苦手なはずです。

ティームの力を過小評価しているわけではありませんし、
年齢を考えても、彼は近い将来全仏を取り、クレーでは支配的な選手となれるはずです。

同世代にライバルはいますが、クレーを得意としている選手というのが、
今のところズベレフくらいしか浮かびません。


そしてティーム選手は前哨戦ローマで錦織選手と戦いましたが、
それが今の彼の強さの1つの指標と思いました。


彼の強靭な粘りと強烈なスピンにはどの選手も苦しめられますが、
錦織選手のスピードテニスの前ですと、ティームは持ち味の強打が生かせず、
無理なショットが多く、それが結果エラーの山を築き自滅する格好となりましたが、
対ジョコビッチは同じような展開が予想され、実際にそうなりました。


話がジョコビッチからティーム選手に逸れてしまっていましたが、
要はジョコビッチは鉄壁の守りだけではなく、
錦織選手のようなスピード、展開力、相手を左右に振り回し強打を封じ込む、
こんなフェデラー的要素も兼ね備えています。


「鉄壁のディフェンス」であるならば、ナダルだってフェレールだって持っています。
今のフェレールは昔のように動けませんが、
12年13年のフェレールなんて、どこに打っても拾ってきますし、
自分から攻めないと一向にポイントが決まらない、それくらいに強靭な守りでした。

しかし彼らはジョコビッチを前にすると打開点がないのです。

ナダルも最も好調な日であればジョコビッチを打ちぬけますが、
それでもここ数年は殆どの試合ジョコビッチがラリーを支配しています。


「守備力」「守備範囲」だけならば決してジョコビッチに劣らないはずが、
なぜなのでしょう。

双方共に攻め手を欠いているのではなく、
明らかに「ジョコビッチ攻」「ナダル守」この展開が多いです。
特にここ最近のこの二人の対戦でロングラリーになると大抵がこの展開で、
結果ナダルが打ち負けます。

例えばこの1ポイント。



この時の試合そのものはナダルが勝っているわけですが、
ジョコビッチは攻め込まれた時でも重心がぶれず、
どんな球も深く、角度をつけて返しています。

これが「守っているだけではなく常に攻めている」ジョコビッチの強さの秘訣と思います。

相手からすれば、どこに打っても返ってくるだけではなく、
最も嫌な所に返されるのです。

下位ランカー同士の試合でも、時折スーパーショットや鉄壁ディフェンスは見られますが、
ジョコビッチ基本いつどんな時もこの守りと攻めが崩れません。

まともに打ち合ってしまうと、どれだけ鋭いショットを深く打ち込んでも、
決まってディフェンスされます。その上ラインぎりぎりのところに落とされます。

これが如何に嫌か、試合を続ければ続けるほど対戦相手は気持ちが切れ根負けします。

ナダルでさえも、攻めあぐねた結果無理なショットが多くなり、
ここまで「守りながら攻めることが出来る選手」というのは、
現役選手の中ではジョコビッチしかいないと思うのです。

ナダルもマレーもフェレールも、守りの中の守り、
どこに打ちこまれても執拗に返し続ける、これは出来ても、
ジョコビッチほど鋭くライン際ぎりぎりに落とし続けるのは出来ないと思うのです。


そして私が思うに、対ジョコビッチにおけるキーになってくるのは、
攻めの速さと引き出しの多さ。

今現在、対ジョコビッチで最も多く勝っているのはフェデラーですし、
例えロングラリーになったとしても、対ジョコビッチで一番強いのはフェデラーだと思います。


これは相性もやっぱり大きいですし、
フェデラー対ナダルであったならば、結果がどうであり、
ロングラリーになってフェデラーがナダルに打ち勝つというのはあまり想像できません。

対しジョコビッチであれば、フェデラーはしっかり打ちぬいてきて、
ジョコビッチがあまりディフェンス出来ません。

例えばこの試合ですね。



最初はジョコビッチが優勢に進めており、
フェデラーの攻めはしっかりディフェンスされ、カウンターも受けまくっています。

ですが次第にフェデラーのスピードと多彩な攻めに翻弄され、
いつの間にか優劣が逆転してしまっているのを感じ取れます。



ジョコビッチが得意としている相手(トップ選手限定)

ナダル ベルディヒ フェレール ラオニッチ

何れも強力な武器を持つ選手ばかりですが、
一言で言ってしまえば攻めが少し単調な選手達でもあると思うのです。

勿論トップ選手のレベルでの話ですが、
前述しましたフェレールなどは、鉄壁のディフェンスがありますし、
対ナダルであれば守り対守りの勝負に持ち込めば十分勝機があるのです。

先に根負けした方が負けますから、調子が良いフェレール対今ひとつのナダルであれば、
勝機十分ありなのです。


しかしフェレールはフェデラーやジョコビッチを前にすると一方的に負けてしまいます。

最も強かった13年のフェレールでもこれです。
ここにもジョコビッチの強さが集約されておりまさにアートともいえる天才的テニスです。



この試合を見ると、まずジョコビッチのサービスゲームが如何に安定しているかが分かります。
フェデラーのような鋭さ、ラオニッチのような破壊力はなくとも、
綺麗にスペースを作り殆どラリーに持ち込まずともポイントが取れています。
ラリーに持ち込まれても安心安全なジョコビッチが、
ラリーをせずともポイントが取れるわけですから如何に恐ろしいかが伺えるかと思います。

そしていざラリーになったとしても、フェレールというかどんなフットワークの選手でも、
守れないスペースを作りそこに打ち込み確実に仕留めています。

もしナダルやマレーがフェレールと戦っていたら、
勝ち負けはともかく、もっともっと長いラリーとなりフェレールは守れるはずです。

それがジョコビッチ相手だと出来ない。

終始後手後手に回らされてしまい、攻撃するタイミングを完全に消されてしまっています。

守れるけれど多彩さには欠けるフェレール、
一撃は強力でも体制が整っていないと持ち味を生かせないベルディヒは、
やっぱりジョコビッチを前にすると一向にポイントが取れず、
攻めあぐね結果ミスも増えてしまう、そんな試合が多いです。

ラオニッチも同じですね。
サーブで主導権が取れない限り、ジョコビッチを相手にロングラリーでは絶望しか見えません。
左右に振り回され始めた時点で終わり、この展開が目に見えています。

ラオニッチが勝てるとしたら余程の高速サーフェスで、
サーブでジョコビッチを完全に封じ込める展開、これしか浮かびません。

ラオニッチは優れた選手ですし、ストローク力も日々向上しています。
しかし元々センスがあるわけではありませんので、
ジョコビッチからすればあの単調な彼のストロークは簡単に守れ、
どこにでも角度をつけ返球できるので、ラオニッチは打たされるショットが多くなり、
打開策が見出せていないと思います。少なくとも現時点では。


対し、フェデラーやデルポトロやトミーハース(今は怪我で中々前線に出られませんが)
彼らはショットが多彩であり、引き出しが多い選手達です。

故にジョコビッチはこういったタイプを相手にすると苦戦する試合が多いです。


そしてアンディ・マレーもやはり非常に引き出しが多く器用な選手です。

ジョコビッチ対マレーは23勝10敗とジョコビッチが大きくリードしておりますが、
この対戦成績は、手術明けの不調マレーの頃の対戦が多く含まれていますので、
あまり当てにはならない数字です。


これまでの、というより手術前までのジョコビッチ対マレーを見ている限りでは、
マレーはジョコビッチを決して苦手にはしていないはずで、
フィジカル勝負ではやはりジョコビッチに分がありますし、
今の力関係で見てもジョコビッチが優勢なはずです。

オールSとAのスーパー選手ですからね。


しかし、勝負の分かれ目となるというか、1つマレーのほうが秀でている部分を挙げるなら、
引き出しの多さといった戦術面です。

ここは明らかにマレーのほうが多彩であり、
ペースを落としながら攻めたり絶妙なドロップやカウンターといった、
フェデラー同様にジョコビッチでも読めない、防げない意表をつく攻めが出来ます。


この要素は明らかにナダルやフェレールが持ちえていないマレーの強みと思いますし、
1つ勝負の分かれ目になりそうです。


マレーは準々決勝ガスケ戦も苦戦しましたが、
それでもまだまだギアをあげられるというか、
隠しているショットがあったはずなのです。

ワウリンカ戦でもそう。全てを見せたわけではないはずで、
そういった点が非常に不気味です。


予想でも、これまでの苦悩を考えても、
私はジョコビッチに優勝を勝ち取ってもらいたいと思っています。


ですが今回のマレー、非常に不気味。一言で言って不気味なんです。


手術明け後の対マレーであれば、殆どの試合がジョコビッチ優勢でしたし、
ジョコビッチが勝つだろうとも思っていました。

しかし今はどうなのでしょうね。


優勢であるのは間違いないのですが、ローマの決勝前夜に書きました、
「新たなる強敵?」今はナダルよりもマレーのほうが不気味で怖い、
そんな予想が的中したローマの決勝戦でしたが、
あの時のジョコビッチは明らかに不調でしたし、
明日は立ち上がりから慎重に進めると思います。

ただ、マレーの多彩な攻め、またマレーは試合を巧みにスローダウンさせる事も、
非常に上手い選手であり、この巧みさと引き出しの豊富さなど
ジョコビッチを凌ぐ要素はしっかりと持ちえています。


この二人の対戦ですので3-2の接戦は勿論、
入り方を間違えてしまったら一方が3-0で押さえ込んでしまうなど、
どういった結果も考えられます。

これまで(というか昨年一昨年当たりならば)
順当なら3-0か3-1でジョコビッチ。
クレーならば尚更ジョコビッチ磐石と思えたのですが、
今のマレーは全盛期の頃にかなり戻りつつあり、
尚且つクレー苦手はもう完全に克服された。
そこはもう間違いありません。
ジョコビッチにとってはかつてないほどの強敵です。

思い返すと昨年マドリードで優勝、全仏でもジョコビッチとフルセットでしたから、
あの頃からクレー苦手は克服されていたのかもしれませんが、
当時はまだ、マドリードは高速クレーですし相手は不調のナダルでしたし、
全仏も何だかんだでジョコビッチの疲れが原因などと、
今ひとつクレーマレーは信用していませんでしたが、
今年はローマもモンテカルロも大活躍でしたからね。

マドリードはともかく、ローマとモンテカルロは誤魔化しの効かない、
真にクレーが強い選手でなければ勝てないサーフェス。

私はモンテカルロのナダル戦を見て、このマレーは本物だと確信しました。

これまでジョコビッチ全仏制覇への障壁はナダルでしたが、
ナダルは特別な選手でありキングでしたからね。


負けても仕方がない、自分は挑戦者なんだという心理で望めたでしょうが、
明日は「絶対に負けてはいけない」一戦です。
負ければマレー生涯グランドスラムの逆王手ですから。

この試合は片方が挑戦をする側でもう片方は受ける側ではありませんが、
これまでの経緯を見ても、ジョコビッチはこの試合だけは負けられません。

まだ気が早いですが、もしこの大会を制し生涯グランドスラムを達成し、
全英、全米まで制するようですと、本格的にフェデラー超えも見えてくるかもしれませんね。
そんな話は今すべきではないですが。

見ごたえのある一戦になるために、天候、雨が降らないようにお願いします。

最高の一戦を期待します。
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