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人間の都合で捨てられた犬の最期は安楽死だった。彼の最期に何を思うのか?
「我々にできることは、彼をこれ以上苦しませずに、安らかに眠らせてあげること」。ごみ捨て場に捨てられた犬を必死に看病した人々の苦渋の決断。その決断に至るまでにはどのようなことがあったのでしょうか? 
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/08/14/abandoned-dog-found-wrapped-in-carpet-and-dumped-on-rubbish-heap/

ゴミのように捨てられていた、真っ白いジャーマンシェパード

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イギリスで見つかった真っ白いジャーマンシェパード。まっとうな飼い主に育てられていたら、きっと彼の毛並みはとても美しく、心優しい、聡明な犬だったことでしょう。 

しかしながら、その犬が見つけられた時、その犬の毛は痛み目はすでに生気を失っているようでした。 

カーペットにくるまれ、“ゴミ”と同等の扱いで放置されていました。発見者は、犬がまだ息をしていることを確かめるとすぐに動物病院に搬送し、延命を試みます。 

「がんばって、生きて…!」 

保護スタッフたちは、その白い犬の命を繋ぎ止めようとします。 

苦しみの末、最期は安楽死…。

しかし、発見から二日後、その白い犬は安楽死させられることが決まってしまいました。 

「もはやこの犬の状態が改善する見込みはなく、我々が彼にしてあげることは、痛みから解放し、安らかに眠らせてあげることだけだ」 

この決定は、この白い犬を発見した人、それから保護し、励まし続けた人たちを打ちのめします。それでも見込みのない延命治療で犬を苦しめることよりも、安らかに眠らせてあげることになります。安楽死には賛否両論あるでしょう。 

彼は今、やっとすべての痛みから解放されて安らかに眠りについています。 

参照:Abandoned dog found wrapped in carpet and dumped on rubbish heap

犬は最期に何を思うのか?

その白い犬。彼に新たな名前が名付けられることはありませんでした。彼の本当の名前を知っているのは、無常にも彼をゴミの中に置き去りにした飼い主だけです。  

このような話は世界中で毎日毎日報告されていることです。しかし、このような話に慣れることはありません。慣れてもいけません。 

なぜ、獣医師が安楽死を決断しなければならなかったのか、なぜ犬はゴミ同然に捨てられなければいけなかったのか、なぜこんなにも衰弱した状態で発見されたのか、なぜこの状態になってしまったのか。  

怒りの矛先は飼い主に向かいます。 

この美しい白い犬はゴミだらけの場所で最期に何を思っていたのでしょうか。ろくでもない飼い主だったとしても、犬の頭の中は飼い主との楽しかった思い出で満たされていたかもしれません。 

そう考えるとやるせなさでいっぱいです。 

このような不幸な犬たちを救うため、私たちは何ができるでしょうか。 

動物虐待は罪であることの認識を深める、安易に動物を飼わない、里親制度を利用して動物を飼う、など小さなことの積み重ねを続けていくしかないのがもどかしいですね…。 

でも、いつかこのような不幸な子たちがいなくなることを信じて・・・。


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