3 Great American Voices@日本武道館

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明日は「3 Great American Voices」について書きまーす。
と書いておきながら、二日経ってます、はい。


「もうすぐ書きます」と書きながら、まだ書けてない記事がいっぱいあって、だんだんと狼少年…もとい狼中年になりつつありますなぁ、申し訳ないっ。


クレイグ・デイヴィッドについてもちゃんと書いてないうちに、もう新作が発売されちゃったし。
新作からここに飛んでくれた方々、ちょい待ってね。
彼についてはとっておきの記事を近々書く予定なので。いや、本当に。


で。とりあえず……。





11月12日(月)


日本武道館で、「3 Great American Voices」。


出演はキャロル・キング、ファーギー、メアリー・J.ブライジ。



このイベントが発表された時は正直「どうなんだろう、この組み合わせ」とも思ったものだ。
厳しく言うなら、ファーギーをGreat American Voiceと言うのも無理があるように思えたし。
それぞれのファンは、単独公演がもしあるのならそっちに行きたいと思ったことだろう。

しかし結論から書くと、3者3様のショーをきっちり務めつつ、最後は愛と敬意のある共演もあり、違和感なくひとつのイベントとして成立していたと思う。
ファーギー目当てで来てた若いコが、キャロル・キングの歌の素晴らしさに驚いてたり。
ってな作用があったのもよかったのではないか、と。


出演順は日によって変わるとのことで、僕が観に行ったこの日はキャロル→ファーギー→メアリーの順。
因みに武道館2日目は、メアリー→ファーギー→キャロルの順だったそうだ。


というわけで、ほぼ開演時刻にいきなりキャロル・キング登場。
トリだと思ってノンビリ構えてた人たちは慌てて席に着き、前傾姿勢に。

実に17年ぶりの来日。
僕もこの人のナマを観るのは初めてだ。
最近、紙ジャケが一挙に出て、持ってなかった盤とリマスターで聴き直したかった盤を大人買いして気持ちを盛り上げたりもしてたので、さすがに興奮。

ピアノ弾き語り、及び2人のギタリストと合わせての演奏を、半々ずつで全10曲。
キャロルさんがギターを弾く場面もあり。


65歳。
そうは思えぬほどの声の通りのよさ。
現役感、バリバリ。
歌い続けている人ならではの、余裕のある声の出方だ。
「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」の高音部分はさすがに出なかったが、それ以外は力強さを感じられたほど。


また、MC場面などは、なんとも可愛らしい。
日本語もちょこちょこ混ぜながら観客に話しかけたり、「トーキョー」「ブドーカン」といった言葉を歌に混ぜたりするなど、コミュニケーションに対して非常に意識的。
ほかの二人がそういうことをしないので、なおさら「お客さんが聴きに来てくれるから私は歌える」といった、長く歌い続けてきた人ならではの意識を感じさせる。


半数以上が歴史的名盤『つづれおり』からの選曲で、みんなに愛されてきた曲を出し惜しみなく歌うという姿勢もさすが大ベテラン。
「イッツ・トゥ・レイト」を聴けなかったのが個人的には残念だったが、別の日にはこれも歌ったそうですね。聴きたかった……けど、贅沢は言うまい。


「ソー・ファー・アウェイ」の歌いだしなど、鳥肌ものだったな。
あと、圧巻はラストの「アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ」。
ピアノと歌であれだけのグルーヴを生み出すとは!
これで、観客、総立ちになりました。

セットチェンジの休憩中、ロビーでは「すごい」「やばい」といった絶賛の声の渦巻き状態に。


ところで、キャロル・キングのナマ歌を聴きながら、ふと僕は考えてみた。
このくらいのお歳になっても、これだけの説得力を持って、これだけ普遍的な曲を歌っていられる歌手が、果たして日本にいるだろうかと。
いないよなぁと思いかけたのだが、ふと、ひとりいるんじゃないかと思い直した。
アンジェラ・アキ。
環境さえちゃんとしていれば、彼女だったらきっとこうなれる。そう僕は思ったのだった。






2番手は、ガラッと変わってファーギー。
若いコたちは待ってましたとばかりに立ちあがり、声をあげる。
ヘソ下三寸といったスカートの位置でポッテリお腹も誇らしげに、8人(だったか)のダンサーを引き連れ踊って歌う彼女。
45分中に2度も衣装替えがあったり、見事な片手宙返り歌いを見せたりと、いかに盛り上げるかに主軸を置いたステージ運び。そこに使命感のようなものも見える。


BEPの曲もメドレーで歌い、後半ではぬわんとハートの「バラクーダ」をカヴァーしたりして(ここ、キャロル・キング世代も「おおっ」と思ったのでは?)ロックな私もアピール。

そんなふうに、ひとりでも飽きさせない構成をしっかり練って組んでいて、その心意気は伝わった。
伝わったが。

その頑張りが伝わってくるほど、BEPにおいての彼女のスタンスのほうがやっぱり座りがいいよなという気がしたというのも正直なところかな。





トリはメアリー。
初来日時から必ずこの人のライヴは観てるが、2時間の流れのあるステージもいいけど、今回のように45分のステージでもしっかり抑揚つけてドラマ性のあるステージングができるということにまず感心。さすがです。
いつものように、やはり「ノー・モア・ドラマ」がハイライト。
そして、いつものように全身全霊。
僕はこの曲を聴いて泣きそうにならなかったことが一度もない。
またああやっていつものように振り絞るように歌うのだろうとわかっていながら、聴けばやっぱり感動してしまうのだ。


間もなくリリースされる新作から、「ジャスト・ファイン」も早速披露。
これもよかった!
もう何曲か新曲も歌うかと思ったが、基本的には新しめの代表曲で構成されたステージで、そのあたり、イベントの特性をわかった上でのバランスでもあるのだろう。




アンコールはメアリーの呼び込みでキャロル・キングとファーギーも登場し、「ダンシング・イン・ザ・ストリート」と、予想通りやはり「ナチュラル・ウーマン」を。
因みに「ダンシング~」のときに一番楽しそうにダンシングしてたのは……キャロル・キングさんでした。
ホント、チャーミングな人だなぁ。




ところで、みなさん、公演プログラムは買われました?
プロフィールを中心に2000字ちょっとずつでまとめた3人の文章、あれ、実はワタクシが書いております。
帰りに物販のぞいたら、「プログラムは売り切れましたー」と言ってたので、けっこうみなさん買われたようですね。ちょっと嬉しいかも。
よかったら読んでね!












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