愛知県庁本庁舎
昭和13年3月に建てられた、登録有形文化財指定の（追記：2014年 国の重要文化財指定）
歴史ある建物、愛知県庁本庁舎が11月3日文化の日に一般開放されました。
先に記事にした名古屋市役所の一般開放 は、毎年文化の日の恒例行事ですが、
お隣に並んで建っている愛知県庁との同時公開は今年が初のこと
これもきっとパフォーマンス大好きなおふたり
河村たかし名古屋市長＆大村秀章愛知県知事の見事なタッグの成果でしょうね
愛知県庁 屋上にて
“帝冠様式”と呼ばれる洋風建築の建物の上に、瓦屋根を載せた和洋折衷の建築様式の県庁舎は、
まるで名古屋城が乗っかっているかのような最上部が特徴的。
こうして屋上から間近で見ると、スゴサを実感
名古屋城の外堀内での建築とあって、お城との調和と、
県庁よりも先に（昭和8年）完成していた名古屋市役所本庁舎 との調和も計算されたため、
「どんだけ名古屋城推し～
」的バランスになっているようです
2階から6階の窓下までは愛知県内でつくられたタイルを使い、
「陶磁器どころ愛知」をPR
6階の壁面は、「お城風」をイメージさせるように白色の磁器タイル使用したというあたり、
やはり愛知県庁舎は、かなり“名古屋城”を意識していますねっ
本庁舎の玄関扉
鉄製と思われる玄関扉は、その重厚さとディティールの凝ったところに注目！
講堂
各種セレモニーが執り行われる講堂
貴賓室
先に記事にした名古屋市役所本庁舎 と比べると、
愛知県庁内は見どころがホントに少なくて、時代相応にほどほどな仕上がり。
ちなみに市役所が建てられたのは昭和8年で、県庁が昭和13年。
この5年間で時代はどんどん変わり、日本は戦争の世へと進んでいくんですよね・・・。
災害防災センター
現在、愛知県庁本庁舎の6階には「災害情報センター」が設置されています。
災害防災センター
平成12年9月にこの地域を襲った“東海豪雨”での教訓を踏まえ、平成14年に設置されたそうですが、
天井に描かれた“菊”の模様を見ると、ここって元は何の部屋だったんでしょうか。
愛知県庁本庁舎は、過去に2回も大地震を経験しているそうです。
1回目は昭和19年発生の東南海地震で、M7.9。
2回目は昭和20年発生の三河地震で、M6.9。
いずれの地震でも損傷はなかったようですが、今後このエリアで予想されている
東海・東南海連動型地震で想定される震度6弱では、
中破～大破の予想が出たため、4年掛けて免震工事を行ったとか
そして・・・
ふと外を見ると一部の窓が、規則性をもって互い違いに並んでいる個所を発見
室内側から見ると、理由はこれ
階段部分に取り付けられた窓のため、段違いになっていたんです。
それにしても、上手くデザインされていますね
名古屋市役所 があまりにも見どころ満載だったので、
比べてしまうと、正直いってあまり楽しくない愛知県庁本庁舎
日ごろは立ち入れない場所だからと、ついついこんなものまで撮影～
（左）名古屋市役所 （右）愛知県庁
江戸時代には“名古屋城三之丸”で上級武士の屋敷があったエリア。
帝冠様式の建築物が並び立つ風景が見られるのは、「名古屋」だけ
今年初となった、名古屋市役所本庁舎と愛知県庁本庁舎の同時一般開放。
普段はなかなか入ることのできない場を、2棟くらべながら見学できるという、
面白みのある試みだったと思います。
今後、名古屋市長と愛知県知事が変わるようなことがあったとしてもwww
ぜひぜひ今後も続けていっていただきたい、素敵な『文化の日』イベントでした
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