2005年08月22日(月) 16時06分04秒

「土の中の子供」/暴力

テーマ:本の感想

久しぶりに、本の感想かきましょか。今本が手元にないので、若干あやふやな感想になってしまうかも知れません。


中村 文則
土の中の子供

本当は、本を横に置いて、引用しながら感想を書きたいのですが、そういう状況ではないので、思い出しながら書きます。


『この主人公は、小さいころに受けたトラウマ(こういうと凡庸な表現ですが)を引きずっていて、彼女は死産から不感症になっている。そして、さまざまな暴力を受け、マゾ的に暴力を捉え、死、痛みへの渇望の中で、最後には将来へ明るさを持つ。過去とは決別し、彼女と新たな人生を歩もうとする。』



ものを落としながら、それを自分に擬えるくだりがあって、そこはちょっとおもしろかったですね。僕にも、同じように、小さいころ、ものを落として、自分が落ちていくような感覚になったことはあります。缶コーヒーを落として、血しぶきに喩えるところなんかは、うまいな、と思いました。



死への渇望というか、マゾヒスティックに暴力を受け入れる、というのはわかります。「あー、俺もういなくなったらええねん」みたいな感じというのは、多少わかる気がします。



ただ、全体的に、一言で言うと、リアリティーがないなあ・・・、という感じです。自問自答の小説、言い換えれば自分をさらけだすタイプの小説ですが、「お前、結局何がいいたいねん??」と(主人公ではなく)作者に言いたくなります。暴力を受けた不幸な子供が大人になって・・・というありふれた設定で、特になんということもなく・・・。



この人、ほんとに不幸な目にあっているのかなあ・・・、という感じはぬぐえませんでした。どうも薄い。文学的にはわかりませんけど、薄い内容を、表現によって大きく見せようとしている感じがします。彼女、白湯子、ですか。こんなやついますかねーー。いかにも、本には書きやすい女性です。死産から不感症、でアル中。ま、白湯子に関しては、名前のごとく、「自分を投影させるキャラクター、もしくは、自分を映し出す水のような女性」としてあからさまに読者に訴えているのかもしれません。



暗い人間にも、一応の明るさというのはあるはずです。ところがこの主人公は、とことんの暗い人間で、沈み沈んでいきながら、最後一気に蘇る。え??って思いました。



バイトしながら、黙々と下宿で小説を書いているらしいですけど、個人的には、もっと外に出てさまざまな体験をしてほしいな、っていう感じです。



本当は、文を引用しながら書くほうがいいと思うんで、もう一度読んだら、↑の文書き換える(というか補充する)かも知れません。

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2005年06月07日(火) 22時18分26秒

90分で読める 天才になる方法;加藤三千尋

テーマ:本の感想

なんか最近こういう本が多い。俺はいまだに天才とか脳の使い方とかに気を使っているようです(笑



さーて、この本は、


まえがき「天才は70%の直感と、30%の汗である」

第一章「むかし神童、いまタダの僕」

第二章「上には上がいる」

第三章「頭のよさは生まれつきか?」

第四章「天才の頭の中身」

第五章「頭に効く特効薬はあるか?」

第六章「頭の環境を整える」

第七章「あとは行動あるのみ」

あとがき「一生賢明に生きよう」

という構成でできてます。



要するに、右脳と左脳を両方うまく使えるようになろう、それには、ただ努力するだけではだめで、右脳を意識した脳の使い方を覚えよう、ということをだらだらと書いてます。あとは、自分で元気をだすとか、ポジティブシンキングとか・・・。柔軟性とか。



はっきりいうと、

第四章「天才の頭の中身」

がこの本のほぼすべてととらえていいでしょう。

「天才はノートをとらない」

「電話番号はイメージで覚えている」

「わからないことを、判った気になる」

「最初のひとつがわかると、あとは連鎖する」

「頭がいいってビンゴがあたるようなもの」


これは、あたってると思います。僕も今までの間で一番頭が回っていたころっていうのは、電話番号はイメージで覚えていたし、やたらと自信がありました。



あと、薬理学的な話もあります。これは興味ない人には興味わかないでしょう。トリプトファンとかいわれても難しいでしょう。僕は大学でそういうことをすこし学んだから考えますが・・・。



この作者はちょっと自慢げかな・・・(笑)「俺は小さいころから神童だったし、大人になったら別の脳の使い方をしてさらに天才になっちゃったよー」って一冊かけていっているというのかな・・・。



ま、図書館で借りてみるなら悪くないでしょう。



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2005年05月31日(火) 00時01分10秒

バカなおとなにならない脳;養老孟司

テーマ:本の感想

養老さんの、「養老哲学への、掛け値なしの、もっともやさしい入門書!」。

小中高生の、さまざまな質問に対して、養老さんが答えるという形になっています。


養老さんの本は、「バカの壁」「逆さメガネ」「まともな人」「記憶がうそをつく!(古舘さんとのインタビュー形式)」についで、4冊目です。


養老さんは、一貫して、「個体差」「知行合一」「田舎暮らし」などを提唱しています。(だから、「バカの壁」だけ読んでいれば、あとは読まなくてもいいかも知れません。)


彼の話は、僕個人的には、非常に共感できます。


「からだを動かして、何かを学べ」「学ぶことは、変化することだ」「個体差はこころではなくからだだ」


僕は、無意識に昔からこういうことをやってました。生きるために必要だったということもあるのですが・・・。たとえば、算数の公式を何か覚えれば、まあ、たとえば台形の公式なんかそうですね、台形の公式を覚えたら、家の屋根を見て、二つの家の屋根を見比べて、どっちが大きいかな、みたいなことを考えていました。


からだを動かす、ということに関しては、野球やってピアノやって・・。正しい型を教えられなかったこともあるのですが、野球でもピアノでも、ちょっと体の使い方を変えると、野球ならボールの方向が、ピアノなら音の出方が変わります。これは、田舎暮らしの体の動かし方とは違うかもしれませんが・・・。


友達と、小さい山を冒険して、「俺らの基地やー」みたいなことをやっていて、帰ってくるときの夕焼け空っていうのは、明らかに普段の夕焼け空とは違って見えます。


要するに、環境が同じでも、自分が変われば世界が変わるわけで・・・、それを、もっとみんな理解したほうがいいと思いますね。人は変わり行くもんだ。劇的な変化が起こらなくても、ちょっとの変化で少しずつ人は変わっている。


だから、リフレッシュする意味でも、自然に触れることはすごく大切だと思います。




これはちょっと違うのかもしれませんが、男の人は女の人の微妙な変化に気づかないとよく言いますね。男は、ほとんどの人は文明社会で働いているわけで、(養老さん曰く「脳化社会」です)不変が求められるわけですね。女の人は、専業主婦の場合は、日々の変化によってある程度変容が許される。間違いなく男性よりも、振れ幅が大きくても生きていける。


ですから、女の人は変化を受容しやすく、男の人は変化を受容できない、というか変化が許されない。もっと男の人は遊び心を持って仕事したらいいと思うですけどね。


ちょっとした会話にユーモアを入れる。そういうのをもっとやるべきではないでしょうかね。特に日本人は。オンとオフの入れ替えが下手くそだなんていう話よくありますけども、こういうことと関係ありそうな気がします。


そういうことを若いうちにあまりしないから、大人になって面白くもない親父ギャグをいうんちゃうんですかねー。これは関係ないかな。俺は親父ギャグもきらいではないから、いってしまうかもな・・・。


話を戻して。


いろいろ頭のなかでうずまいてはいますが、うまく、脳の中を言葉で表現できないのですが・・・。(「男女間で、あきらかに言語をつかさどるところが女性の方が優れている」らしいので、そうゆうのもあるかも知れません(笑))


都会の学歴社会でエリートだった人が、自由な発想ができなくなりやすいというのは、がんじがらめの生活を強いられているわけで。でもそれを否定してしまうと、今の社会を否定することになってしまうから、それはすべきではない。だけど、もっとほかの脳も動かしていくべきですよ。生きるために本当に必要なことはなにか?体を動かしながらね、冒険したり、とかそういうのやっていきましょう。


もう最後。


大人は、もっと個体差を認めてあげましょう。そのためには、自分と他人の個体差をも認めてしまおう。それが本当の大人だとおもうのですが・・・。

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2005年03月30日(水) 16時56分16秒

永遠の仔;

テーマ:本の感想






著者: 天童 荒太
タイトル: 永遠の仔 (1)











お勧め度8.5/10


感動しました。
現在と過去をいったりきたりで、ストーリーを展開させます。現在を書いているところでの回想シーンがたくさんあります。そこで、過去のシーンの記述が、その回想シーンを鮮明にします。


十七年前に、複雑な家庭事情により双海病院で治療を受けることになった優希と笙一郎と梁平の三人は、いろいろあって(はしょってすいません)優希の事情の真相を知り、優希の父親の殺害計画を立てる(正確には♂二人で)。退院記念の登山で、優希の父親、雄作を突き落とす計画。


雄作は悲鳴とともに転落した。


そして、17年後・・・。


三人は再会するが、過去を掘り起こすことによってそれぞれの人生は順風満帆には行かなくなってしまった。


それぞれ感情が交錯し、その結果悲しい殺人事件がおきてしまう。その被害者の中には、梁平の恋人、優希の母親志穂(こっちは正確には自殺だが)もいた。


犯人は意外な人物で、また、燃えているはずだった志穂の手紙で17年前の事件の真相も明らかになる。


子供の虐待は結局親のエゴの表れだ、子供は親の欲望のはけ口だ、みたいなことを梁平がいってますが、確かにそういう側面はあると思います。伊島は、「親の気持ちもわからない若造が・・」みたいなことをいってますが、これもまた真じゃないかなと思います。


また、「ほうっておいたら、子供は親にされたことを繰り返す」「トラウマは消えない」みたいな内容がありましたが、つらいですね・・。結局トラウマを乗り越えた笙一郎は奈緒子を殺してしまいますし・・・。


これは、永遠のテーマですね。子育てに付随する暴力行為というのは。


この本に書かれてある虐待は非常に許しがたきものです。ただ、一方で日常的でもありますもんねー。


親が良かれと思ってやっていること、あるいは当然と思ってやっていること、あるいはやめようと思ってもやめられないこと(これが一番厄介ですな)が子供にとって非常に負担になっていき、親は親で子供を信じられなくなっていく。そうして、何らかの事件がおきてしまう、というのは、スケールの大小はあるにせよ日常的。どうしたらいいのでしょうか。


親の虐待に関しては、解決法が難しい。当事者でしか理解し得ないところというのは当然あると思いますし。


僕は厳しくしつけをされたつもりですが、虐待や暴力などされたことがないので、主人公たちの気持ちを深く理解することは無理ですが、なんとなくわかるところはある。


そして、僕にとってのこの本のハイライトは、終章の志穂の手紙です。



素直すぎる僕は、終章の、志穂の手紙の内容(つまり17年前の事件の真相)を知って泣きそうになってしまいました。結局運命に翻弄された子供たちだった・・・。読書量の多い方からすると、あの展開を予想されるようですが、まったくわかりませんでした。


優希は、自分の犯した罪を悔い、笙一郎と梁平はそれぞれ、自分が雄作の背中を押せなかったことを悔い、優希と一緒になる資格は自分にはないと思っていたんですね。志穂がもっと早く打ち明けていれば・・・。それはそれで非常に悲しい結果になりますが、こうはなっていなかったんですもんね。



ただ、文章が下手です。ストーリーのうまさはありますが。文章が下手だから、なんていうか、子供視点で読めるんかなって思います。伏線を引いたりしてるのですが、引き方が気持ち悪い。母親の手紙を聡史が優希に渡すシーンとか、なんか気持ち悪いですよ。手紙を渡したことではなくて、その描写が気持ち悪い。



あと、ほかのテーマを題材にした本を重厚感をもって書くことは難しそう。本当に気持ちが乗らないとかけないタイプの作家さんでしょうか。技術勝負でいうともっとうまい人たくさんいるでしょう。


ちょっと最後が気持ち悪いです。あの2行を言いたかったらしいですが、なんかね。生きていていいというよりは、生きなあかん!!って感じかなあ。「生きていていい」という感情は持ったことがないですから、僕にはぴんとこなかった。「生き抜いてやるわい!!」って感じのことは思っているのですけれども。


でも、文句なしにお勧め。多少読みにくいのは許しましょう(笑)


 

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2005年03月26日(土) 22時31分02秒

模倣犯;宮部 みゆき

テーマ:本の感想

著者: 宮部 みゆき
タイトル: 模倣犯〈上〉





著者: 宮部 みゆき
タイトル: 模倣犯〈下〉 お勧め度6.5/10


時間がかかってしまいました。あまり集中して読んでいなかったというのもあるのですが。


書いていない間に、過去の記憶を探りながら感想を書こうかなと思いました。そのうち、気が向けば書きます。


宮部みゆきさんの作品は3作目。「火車」「理由」についでです。


ずいぶんと違和感があります。この人は、現実を見るのではなく、頭の中でストーリーをひたすら組み立てていく感じですか。フィクションだから・・・というのではなく、なんかこう、人間の芯に迫ってない感じがします。]


もちろん、幼女誘拐や、ホームレスへの無差別殺人っていうのは実際にあるんですが・・・。


「これを模倣しようとする輩が出てくるかもしれないよ」なんていうせりふがありますが、皮肉なことにあくまでそれは、本のなかだけでしょうね。この本を読んだからといって、若い女の人が恐怖におびえたり、あるいは男がそれこそ「模倣犯」になろうとすることはなさそう。つまり、「対岸の火事」です。リアリティがないんですよね。教科書通りの人物描写。


有馬老人を例にとると、悲しみ・不安→事実を知ったときのショック→茂への怒り・娘への慰め→遺族同士のショックの共有→新事実への渇望と不安→真犯人発覚のショック→すべてを理解し、ようやく糸が切れたように泣き崩れる という、通り一遍の心情推移。悪いわけではないですが・・・。ある書評で、「宮部みゆきは宮部みゆきを超えられない」とありましたが、そういう感じですね。


「対岸の火事」だから、この本人気出ると思います。リアリティはないですが。


たとえは悪いですが、「こうすれば女を落とせる!!」的な本を読んで、「女はこうやったら落ちる!!」と思った男の子が、女を落とす前に女について書いた本?的な感じがします。


そういう意味で、やはり、ゲーム的な本のほうが向いているかもしれません。リアリティなくてもいいからね。


なんとなく、宮部さんは「滋子」に憧れをもっているというか、こうなりたいなっていうものがあるのかなあ、って思いました。ピースに騙されない、若い女の子を説教する、だんなの家族とけんかしても仕事続ける自立した女性、でもかわいらしさも残ってる・・・。教養を持った女の人が考えることっぽい。(っと、今気づいたけど、これこそ教科書通りの人物像。俺もあかんなあ)


一人一人の背景を事細かに書いていったのはいいと思いますね。ただ、そこからの人物描写が好きではないだけで。


真一くん,水野ちゃんOK。樋口めぐみもまあOKかな。闊達な少年、聡明な老人の心の動きを書くのはうまいですね。ラスト数十ページの記述は好きです。真一がめぐみに、あるいは有馬がピースに説教(?)するシーンはいいところですね。


ピースと栗橋の気持ちはわかります。自分をひとかどの人物だと思いたいから、目立ちたいという気持ち。だから、ピースの気持ち、もしくは気持ちが現れる行動をもう少し書いてほしかったかな。


「火車」の新城は、殺人者になるまでの過程が書いてありました。だけど、ピースはそれがあまりにない。複雑な家庭事情は、滋子の調査により明らかになるのですが。何か、結局、「天才の考えることはヤバイ」みたいな感じにならないかな。個人的には、ピースのエゴイスティックなところは理解できるので、もう少しそれが現れるエピソード、もしくはそれが形成されるエピソードを書いてほしかった。二部はヒロミが主役だし。


人に勧めるとしたら、「おもしろいよ!!」というより、「どう思った?」という、感想を聞きたいタイプの本です。
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2005年03月19日(土) 13時51分41秒

インストール;綿矢 りさ

テーマ:本の感想
今、高村薫「リヴィエラを撃て」と宮部みゆき「模倣犯」を同時に読んでます。が、「リヴィエラ」は途中放棄してしまう可能性が高い・・。


難しすぎるというか、理解不可能ぽい。知らない地名たくさんでてくるし・・。 「模倣犯」は、日本語も平易だし、すーっと読めそうです。


「インストール」書きます。

著者: 綿矢 りさ
タイトル: インストール

オススメ度6.5/10


学校サボりがち、人生投げやりな女子高生野田朝子が、エロチャットの申し子小学生かずよしから、時給3000円!!儲かるエロチャットを教えてもらい、はまっていく。


かずよしのメール友達、みやびの振りをして、エロチャットにはまっていく朝子とかずよし。ちなみに、かずよしもみやびの振りをしてチャットする。二人一役という感じ。


が、しょうしょうイタイ大学浪人生のチャット青年聖璽に正体を見破られ、リアル世界にもう一度価値を見出して行く。


ストーリーは、なんていうことはないですな。ありがちといえば、ありがち。


でも、僕はこの本好きなんです。


僕は男子校だったから、女の子とのつながりっていうのもそこまでなかった。デートはしたことありますが、それっていうのは女子高生の日常とは違う。向こうも結構気を使ってるだろうし。


この朝子は、日常の女子高生、です。 青春をもてあましながら、将来のこと、性的なことなど考えているというのは、(僕にとっては)非常にリアルです。
家族や友達の話を織り交ぜながら日常生活を描いている。


他人の家の押入れでエロチャットっていうのは、非常にまれな状況ですが、朝子の考えていることはそれほど珍しくないんじゃないかな、と思います。希望と失望の間で常にゆれている。


女子高生に、それから女子高生を神格化していた(言いすぎ)男子高校生だったころの僕に笑えます。まーこんなもんかもなっていう。それだけで読む価値はありました。



「こんなもん誰にでも書けるわ」っていう書評家が多いらしいですが、こういう文体で書けるのは、絶対若いうちだけだと思います。


内容は平凡ですが、独特の言い回しと、その言い回しを恥ずかしがらずに多用できるのは、10代だけじゃないでしょうか。この人は、この年齢にしては、表現力は間違いなくあるし、それを使える大胆さがあります。「ピンぼけうつろですな」という台詞に代表されるおもしろい言葉があるのですが、どこから、そんな言葉が出てくるのでしょうか。それは僕にとっては魅力。


エロ言葉については・・・。なくてもいいし、あってもいい。ただ、エロ言葉を文章に表すところにかわいらしさを感じます。「エロ言葉をほのめかすだけで言葉にしないで読者に想像させる」というテクニックを持った女子高生なんていうのは怖いです(笑)
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2005年03月09日(水) 21時27分11秒

悪魔のパス 天使のゴール;村上 龍

テーマ:本の感想


著者: 村上 龍

タイトル: 悪魔のパス 天使のゴール


お薦め度 4.5/10  


簡単に言うと、サッカー小説です。


サッカーが好きな人にはいいと思いますが、(だから個人的には面白かったのですが)サッカーなんてしらねーって人は絶対面白くないと思います。


こんなに、テクニック、フォーメーションを的確に描いたフィクションは珍しいと思います。サッカー観戦が本当に好きなことがわかります。


メレーニア以外の、パルマ、ラツィオ、フィオレンティーナ、ユベントスなどの実在のチームに関しては、選手が実名で出てきています。 やっぱ、村上龍は、日本人だからかどうかはわかりませんが、トップ下のテクニカルな選手がすきなんでしょう。特にルイコスタ、ジダン、夜羽冬次に関しての記述はすごい。ピンポイントのスルーパス、マルセイユルーレット、サイドの駆け上がり等を、事細かに記述しています。


夜羽のモデルはいうまでもなく中田英寿、矢崎のモデルは村上自身です。 中田はこれを読んでどう思ったのでしょう? 俺ってこんなすごい選手なのか? と自問自答していたりしたらどうしましょう(笑)


サッカー以外のところは、旅行小説というか、医学小説というか、闇社会の話というか・・・大分中途半端です。


ストーリー。悪魔のドーピング薬「アンギオン」の副作用で、EU圏外の選手が次々に死んでいきます。


で、矢崎は「トウジをアンギオンから守りたい」ってことで、要人に会うべく世界を飛び回ります。


それはいいのですが、結局、黒幕はわからずじまいなのです。ってことは、これからもトウジをはじめとするEU圏外の選手たちは狙われる可能性もあるわけです。解決していないんです。ユヴェントスに勝って、トウジとキューバにいって遊んで終わりです。


なんも解決していないのに、ふわふわと遊んでどうするんでしょうかー。 トウジと仲がいいのはわかりますけどね。降格を免れ、ユーべの優勝を阻止することよりも、命のほうが絶対大切でしょ。


サッカーおよびサッカー選手への愛情を描きたかったのはわかりますが、何らかの決着をつけてほしかった。メディアが犯人をあばくとかね


医学的なところから少し。「アンギオン」という薬の由来から考えても、また記述から考えても、レニンーアンギオテンシン系の賦活からの心筋平滑筋細胞の活性化、細胞外マトリックスの刺激によるメッセンジャー増加によって、心筋細胞の爆発的な活性化を狙ったものですね。


ちょっと専門的だけど、アンギオテンシン=angiotensinです。 angio=血管、tensin=収縮 です。テンション=tensionですね。tensinってのはそれです。


つまり、アンギオンだと、血管しか意味がないのよってことになってしまうのであります!!(笑)


旅行の風情は、わからないです。行ったことのある人にしかわからない。わからせようという気もないんでしょうね。 サッカー好きなら読んでもOK,そうじゃなければ読まなくていいのでは??
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2005年03月03日(木) 18時13分41秒

火車;宮部みゆき

テーマ:本の感想


著者: 宮部 みゆき
タイトル: 火車

お薦め度9/10


宮部みゆきは、「理由」とこれを読みました。


これからもう少し時間を見つけて読んでいくことにしまふ。


火車、これは名作だ。


カード破産の話は、むしろ本題ではない。つまり、ストーリーあってのシチュエーションだ。当たり前。


宮部さんが書きたかったのは、「隣人の狂人」だと思う。


嘘の関根彰子、つまりヒロインの本城喬子が、いかにして狂った女になったか、という話。


主人公の本間、途中から準主役のや、本物の関根彰子、全てまともな普通の人間である。関根はちょっとかわいそうな女ですが、それでも、人を殺そうという発想にはいたっていない。


両親が残した莫大な負の遺産によって、彼女の人生はどん底になってしまう。そんな中で、本城は、必要とあらば男を誑かし、関根とも仲良くし、偽名を使って働く・・・。どんどん狂っていく。


印象に残っているシーンとして、有名なのが、図書館で官報をめくるシーンだそうだ。


↑のシーンは確かに印象的だが、僕は最後の方がよっぽど怖い。


最後に、本城は、次のターゲットということで、木村という女性を狙うす。タイミングよく、主人公たちが、木村とコンタクトを取ることに成功し、レストランで木村本城が待ち合わせをしているところで、待ち伏せして捕まえる。


そこのシーン、めっちゃ怖い。


殺すべき女を目の前にして、洋々とメニューを選んでいる。しかも、本城の正体を分かっている、本間から見ても、うきうきと見えているんです。普通、犯罪者と思って見ると、どこかしら挙動不審、というのが普通。でも、それをうかがうことができない。どこまでも狂人である。


だから、最後に話す必要はない。むしろ、話してはいけないあくまで、「悲劇にまきこまれた、他人が心を覗くことのできない狂った女」でなくてはだめ。あの結末がベスト。



骨を小学校に持っていくシーンなども、余計に怖い。狂ってなさそうで心底狂ってるのがこの女。「骨を小学校に持っていく」とかって怖いよ。普通戸籍のっとりという大胆なことをやろうとしている女が、そんなこと気にしないって。ただ単に暴力的な女より、そういう女のほうが怖い。


いかんせん、美人という設定だから男がだまされるー。ということで少し減点。後最後の方が偶然に頼りすぎ。


でも、寡作。
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2005年02月27日(日) 21時43分56秒

プレイ坊主―松本人志の人生相談;松本 人志

テーマ:本の感想


著者: 松本 人志
タイトル: プレイ坊主―松本人志の人生相談


10代~30代男 お勧め度 9/10
それ以外男       6/10
女性          2/10



週刊プレイボーイに掲載されていた、相談者を募って行うお悩み相談の総集編。


松本人志の本は、「松本」「遺書」「愛」など読んだ。


昔の松本は大分いきってて、上記の3冊なんかは調子乗りすぎ。


この本の悩みは、多種多様。下ネタが多いけど、政治などもある。


ひょっとして、松本は根本からきちっと論理を組み立て、人がはしょるところをはしょらないで考える人か?と思ってしまう本。


悩みに答えているかどうか、かなり微妙。結局しゃべりたいことをしゃべっているだけという感じ。それでも、おもしろいと思う。


ク○○S○言葉責めなどにもきちっと言及。
ク○○の項には激しく同意しますた。


特に面白かったのは「ローション」と「大人とは?」。


ローション」・・・松本はローション好きらしい。あれは一種の麻薬だとか。
ココリコの遠藤は、頭からかぶるらしい(笑)頭からかぶったら、その後非常に面倒だと思われます。髪にちゃにちゃしていやや。


大人とは?」・・・子供と大人の違いは、ひよこと鶏の違いではない。
これはちょっといい話。


男性の方はぜひ。
女性は、これを読めば男性にあきれることかと(笑)


まじめな人生相談ではないので、あくまで娯楽というか、暇つぶしというか、でどーぞー。

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2005年02月26日(土) 06時14分56秒

きらきらひかる;江國 香織

テーマ:本の感想



著者: 江國 香織
タイトル: きらきらひかる
お薦め度;5/10点


今日は朝まで起きてしまった。
これもドラゴンボールZ3のせいなのよ。


どうしてベジータがブウを倒さなくてはならないのでしょうか?
しかも最後のブウ強すぎです。


ウイイレ8の次回作まではDBZ3をやるぞ。



きらきらひかる。


5点というのは悪い意味ではないです。ただ、評価しにくいということで。
なんとなくこれくらいの点数がいいかなと。


精神病でアル中の笑子、ホモで男の恋人がいる睦月、睦月の恋人の3人を中心にお話は回る。

こんなのありですか?

なんていったらいいのか・・・・。


肉体関係と切り離したプラトニックラブを語ろうということなんでしょう。


笑子からの視点のお話は悪くないですよ。まあオレが女心というものをよく理解していないから、ある程度ぶっ飛んだ女の話でも許せる。そんなに人道的におかしいことはいってないはずだし。それに、みんなを幸せにしようと必死なんですね。


笑子というのは多分、OLさん世代のPUREな部分を凝縮したような女性をイメージしてできた女性でしょう。なんとなく。


PUREゆえの繊細さ、男性に無茶を言ってしまう若さ、みたいなのがあふれています。


それに、アル中ってそれほど珍しくない。アルコールで社会的に抹殺されている人ならまだしも、この人はそこまでいってません。


ただ、睦月くんよ!!君は何者なのだね?別にホモでもかまわんけど、それをいけしゃーしゃーと奥さんの親にいうか?しかも恋人がいることを堂々と奥さんに言ってどうする?


その時点で、ちょっと入っていけないのです。男の登場人物の誰かに、感情移入できないと厳しいもんがある。


ただ、読んでいていやな気分にはなりません。ほわわんとしてますので、大した記憶は残りませんが、だからといってむかついたりはしません。ふーん、って感じです。


女性なら、笑子の立場に立てるから、面白いかもしれません。


男の立場からいうと、ちょっとずるいです。
アル中の女性と、ホモで男の恋人ありの男性ですよ。
どっちが社会的に希少かというと、圧倒的に男ですもんねえ。
それを対等に並べて、話を進めようとしてる。


話の筋はよく覚えてないのです。
親族会議、笑子の突然の病院訪問、の旅行など、ホモの医者の話など、いろいろあったのですが。心の琴線にダイレクトに触れるものではなかったです。



こういうのを、「おもしろい」といえる男性はモテるかも知れませんね。


そういえば、昔、ある女の子に、「えぐにかおりの本って読むと女心がわかるよー」といわれて数年。女心が分かるのはいつの日か・・・・。
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