2017年シーズンのJFL
今年はアスルクラロ沼津が来季のJ3参入を決め、ファジアーノ岡山ネクストがJFLから退会。地域リーグからFC今治とヴィアティン三重が昇格してきます。正式には12月7日のJFL理事会で承認されますが、この2チームが昇格することはほぼ確実です。
全国リーグの中では、現時点で唯一来季の所属チームがほぼ決まっているJFLのチーム一覧を見てます。
以上の16チームで行われます。
昨年同様、今年も「Jリーグ百年構想クラブ」は4位以内に1チームしか入れず、所謂「門番」が活躍したJFL。
昨年は2位ながら、スタジアムが未完成のためJ3参入を断念したヴァンラーレ八戸は今季無念の7位。ファーストステージでは参入条件の4位以内を射程に捉える5位で折り返したが、セカンドステージで失速して条件を満たせず。スタジアム完成が見込まれ(10月にオープン済み)、J3ライセンスも交付されたものの今度は成績が伴わずJ3参入を逃しました。
同じくJ3ライセンスが交付された奈良クラブは序盤から苦戦し最終的にも10位。4位争いにも絡むことができずに悔しいシーズンとなりました。
今年からチーム名を改め、Jリーグを目指すこととなった東京武蔵野シティFCは昨年同様12位。ホームスタジアムの問題でJ3ライセンスも不交付となるなど、ピッチ外でも厳しい結果に。
結果的に3位となってJ3参入を決めたアスルクラロ沼津も、ギリギリまで4位以内が確定しないなど、軒並み苦戦を強いられたJリーグ百年構想クラブ。それらのクラブを差し置いて上位進出を果たした、ホンダロックや流経大ドラゴンズ龍ヶ崎の活躍が光りました。
さて、来季のJ3参入候補としてはヴァンラーレ八戸が筆頭に挙げられます。昨年のファーストステージ優勝チームですし、今年は新スタジアムも完成。観客動員もJ3参入の機運が高まれば平均2,000人はクリアできるでしょう。
次に奈良クラブ。今年はスタートダッシュに失敗してそのまま低迷。観客動員もJ3基準の平均2,000人には及びませんでしたが、昨年は7位に入る力もありますし、補強次第ではJ3参入は十分可能かと思います。
そして次にFC今治。新規参入とはなりますが、クラブ力は既にJFLの中でも上位でしょう。来年夏にはJ3規格のスタジアムも完成しますし、地域リーグながら1,000人~2,000人を集める動員力もあります。オーナーの岡田氏の影響が全国リーグとなってどこまで発揮できるかにも大いに注目。個人的には1年でのJ3参入が有力だと考えてます。
他のクラブに目を移すと、東京武蔵野シティFCはスタジアムの問題はそう簡単には解決しないと思うので厳しいところ。観客動員のクリアも難しいでしょう。スタジアムが完成するラインメール青森はJリーグ百年構想クラブの申請を行うのかが気になります。しかしここも観客動員で苦戦。申請の前に地域密着に力を注ぐのが先かもしれません。
新規参入のヴィアティン三重は正直未知数。県リーグだったヴィアティン桑名時代に、一度準加盟(現・百年構想クラブ)申請を書類不備で弾かれてます。来シーズン百年構想クラブに認定されるためには、11月末までに申請する必要があり、そのリリースはあってないようなので2018年シーズンのJ3参入は事実上なくなりました。今後の動きに注目ですね。
結論とすれば、J3参入の候補としてはヴァンラーレ八戸、奈良クラブ、FC今治の3クラブということになりそうです。
Jリーグ百年構想クラブばかりが注目されがちですが、門番もまだまだ強いJFL。近年脱退するチームも出てきて、存在意義が問われるようになって久しいですが、来年も魅力的なリーグには間違いありません。
なかなか試合を目にすることはできませんが、各チームの動向やリーグの状況などには注目していきたいと思います。
全国リーグの中では、現時点で唯一来季の所属チームがほぼ決まっているJFLのチーム一覧を見てます。
2017 日本フットボールリーグ チーム一覧 | |||||||||
前年順位 | チーム名 | 所在地 | 平均 観客動員 | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位or2位 | Honda FC | 静岡県 | 794人 | ||||||
1位or2位 | 流経大ドラゴンズ龍ヶ崎 | 茨城県 | 388人 | ||||||
4位 | ホンダロックSC | 宮崎県 | 372人 | ||||||
5位 | FC大阪 | 大阪府 | 896人 | 将来的にJリーグ参入を目指す | |||||
6位 | ソニー仙台FC | 宮城県 | 731人 | ||||||
7位 | ヴァンラーレ八戸 | 青森県 | 1,754人 | J3ライセンス、Jリーグ百年構想クラブ | |||||
8位 | ラインメール青森 | 青森県 | 704人 | 将来的にJリーグ参入を目指す | |||||
9位 | MIOびわこ滋賀 | 滋賀県 | 680人 | 将来的にJリーグ参入を目指す | |||||
10位 | 奈良クラブ | 奈良県 | 1,508人 | J3ライセンス、Jリーグ百年構想クラブ | |||||
11位 | ブリオベッカ浦安 | 千葉県 | 481人 | 将来的にJリーグ参入を目指す | |||||
12位 | 東京武蔵野シティFC | 東京都 | 853人 | Jリーグ百年構想クラブ | |||||
13位 | ヴェルスパ大分 | 大分県 | 488人 | ||||||
14位 | FCマルヤス岡崎 | 愛知県 | 382人 | ||||||
15位 | 栃木ウーヴァFC | 栃木県 | 402人 | Jリーグ百年構想クラブ | |||||
地域1位 | FC今治 | 愛媛県 | ---人 | Jリーグ百年構想クラブ | |||||
地域2位 | ヴィアティン三重 | 三重県 | ---人 | 将来的にJリーグ参入を目指す |
以上の16チームで行われます。
昨年同様、今年も「Jリーグ百年構想クラブ」は4位以内に1チームしか入れず、所謂「門番」が活躍したJFL。
昨年は2位ながら、スタジアムが未完成のためJ3参入を断念したヴァンラーレ八戸は今季無念の7位。ファーストステージでは参入条件の4位以内を射程に捉える5位で折り返したが、セカンドステージで失速して条件を満たせず。スタジアム完成が見込まれ(10月にオープン済み)、J3ライセンスも交付されたものの今度は成績が伴わずJ3参入を逃しました。
同じくJ3ライセンスが交付された奈良クラブは序盤から苦戦し最終的にも10位。4位争いにも絡むことができずに悔しいシーズンとなりました。
今年からチーム名を改め、Jリーグを目指すこととなった東京武蔵野シティFCは昨年同様12位。ホームスタジアムの問題でJ3ライセンスも不交付となるなど、ピッチ外でも厳しい結果に。
結果的に3位となってJ3参入を決めたアスルクラロ沼津も、ギリギリまで4位以内が確定しないなど、軒並み苦戦を強いられたJリーグ百年構想クラブ。それらのクラブを差し置いて上位進出を果たした、ホンダロックや流経大ドラゴンズ龍ヶ崎の活躍が光りました。
さて、来季のJ3参入候補としてはヴァンラーレ八戸が筆頭に挙げられます。昨年のファーストステージ優勝チームですし、今年は新スタジアムも完成。観客動員もJ3参入の機運が高まれば平均2,000人はクリアできるでしょう。
次に奈良クラブ。今年はスタートダッシュに失敗してそのまま低迷。観客動員もJ3基準の平均2,000人には及びませんでしたが、昨年は7位に入る力もありますし、補強次第ではJ3参入は十分可能かと思います。
そして次にFC今治。新規参入とはなりますが、クラブ力は既にJFLの中でも上位でしょう。来年夏にはJ3規格のスタジアムも完成しますし、地域リーグながら1,000人~2,000人を集める動員力もあります。オーナーの岡田氏の影響が全国リーグとなってどこまで発揮できるかにも大いに注目。個人的には1年でのJ3参入が有力だと考えてます。
他のクラブに目を移すと、東京武蔵野シティFCはスタジアムの問題はそう簡単には解決しないと思うので厳しいところ。観客動員のクリアも難しいでしょう。スタジアムが完成するラインメール青森はJリーグ百年構想クラブの申請を行うのかが気になります。しかしここも観客動員で苦戦。申請の前に地域密着に力を注ぐのが先かもしれません。
新規参入のヴィアティン三重は正直未知数。県リーグだったヴィアティン桑名時代に、一度準加盟(現・百年構想クラブ)申請を書類不備で弾かれてます。来シーズン百年構想クラブに認定されるためには、11月末までに申請する必要があり、そのリリースはあってないようなので2018年シーズンのJ3参入は事実上なくなりました。今後の動きに注目ですね。
結論とすれば、J3参入の候補としてはヴァンラーレ八戸、奈良クラブ、FC今治の3クラブということになりそうです。
Jリーグ百年構想クラブばかりが注目されがちですが、門番もまだまだ強いJFL。近年脱退するチームも出てきて、存在意義が問われるようになって久しいですが、来年も魅力的なリーグには間違いありません。
なかなか試合を目にすることはできませんが、各チームの動向やリーグの状況などには注目していきたいと思います。