2017年シーズンのJFL | FORZA! KUMAMOTO SEGUENTE

2017年シーズンのJFL

 今年はアスルクラロ沼津が来季のJ3参入を決め、ファジアーノ岡山ネクストがJFLから退会。地域リーグからFC今治とヴィアティン三重が昇格してきます。正式には12月7日のJFL理事会で承認されますが、この2チームが昇格することはほぼ確実です。
 
全国リーグの中では、現時点で唯一来季の所属チームがほぼ決まっているJFLのチーム一覧を見てます。
2017 日本フットボールリーグ チーム一覧
前年順位チーム名所在地平均
観客動員
備考
1位or2位Honda FC静岡県794人 
1位or2位流経大ドラゴンズ龍ヶ崎茨城県388人 
4位ホンダロックSC宮崎県372人 
5位FC大阪大阪府896人将来的にJリーグ参入を目指す
6位ソニー仙台FC宮城県731人 
7位ヴァンラーレ八戸青森県1,754人J3ライセンス、Jリーグ百年構想クラブ
8位ラインメール青森青森県704人将来的にJリーグ参入を目指す
9位MIOびわこ滋賀滋賀県680人将来的にJリーグ参入を目指す
10位奈良クラブ奈良県1,508人
J3ライセンス、Jリーグ百年構想クラブ
11位ブリオベッカ浦安千葉県481人将来的にJリーグ参入を目指す
12位東京武蔵野シティFC東京都853人Jリーグ百年構想クラブ
13位ヴェルスパ大分大分県488人 
14位FCマルヤス岡崎愛知県382人 
15位栃木ウーヴァFC栃木県402人Jリーグ百年構想クラブ
地域1位FC今治愛媛県---人Jリーグ百年構想クラブ
地域2位ヴィアティン三重三重県---人将来的にJリーグ参入を目指す

 
以上の16チームで行われます。
昨年同様、今年も「Jリーグ百年構想クラブ」は4位以内に1チームしか入れず、所謂「門番」が活躍したJFL。
 昨年は2位ながら、スタジアムが未完成のためJ3参入を断念したヴァンラーレ八戸は今季無念の7位。ファーストステージでは参入条件の4位以内を射程に捉える5位で折り返したが、セカンドステージで失速して条件を満たせず。スタジアム完成が見込まれ(10月にオープン済み)、J3ライセンスも交付されたものの今度は成績が伴わずJ3参入を逃しました。
 同じくJ3ライセンスが交付された奈良クラブは序盤から苦戦し最終的にも10位。4位争いにも絡むことができずに悔しいシーズンとなりました。
 今年からチーム名を改め、Jリーグを目指すこととなった東京武蔵野シティFCは昨年同様12位。ホームスタジアムの問題でJ3ライセンスも不交付となるなど、ピッチ外でも厳しい結果に。
 
 結果的に3位となってJ3参入を決めたアスルクラロ沼津も、ギリギリまで4位以内が確定しないなど、軒並み苦戦を強いられたJリーグ百年構想クラブ。それらのクラブを差し置いて上位進出を果たした、ホンダロックや流経大ドラゴンズ龍ヶ崎の活躍が光りました。
 
 さて、来季のJ3参入候補としてはヴァンラーレ八戸が筆頭に挙げられます。昨年のファーストステージ優勝チームですし、今年は新スタジアムも完成。観客動員もJ3参入の機運が高まれば平均2,000人はクリアできるでしょう。
 次に奈良クラブ。今年はスタートダッシュに失敗してそのまま低迷。観客動員もJ3基準の平均2,000人には及びませんでしたが、昨年は7位に入る力もありますし、補強次第ではJ3参入は十分可能かと思います。
 そして次にFC今治。新規参入とはなりますが、クラブ力は既にJFLの中でも上位でしょう。来年夏にはJ3規格のスタジアムも完成しますし、地域リーグながら1,000人~2,000人を集める動員力もあります。オーナーの岡田氏の影響が全国リーグとなってどこまで発揮できるかにも大いに注目。個人的には1年でのJ3参入が有力だと考えてます。
 他のクラブに目を移すと、東京武蔵野シティFCはスタジアムの問題はそう簡単には解決しないと思うので厳しいところ。観客動員のクリアも難しいでしょう。スタジアムが完成するラインメール青森はJリーグ百年構想クラブの申請を行うのかが気になります。しかしここも観客動員で苦戦。申請の前に地域密着に力を注ぐのが先かもしれません。
 新規参入のヴィアティン三重は正直未知数。県リーグだったヴィアティン桑名時代に、一度準加盟(現・百年構想クラブ)申請を書類不備で弾かれてます。来シーズン百年構想クラブに認定されるためには、11月末までに申請する必要があり、そのリリースはあってないようなので2018年シーズンのJ3参入は事実上なくなりました。今後の動きに注目ですね。
 
 結論とすれば、J3参入の候補としてはヴァンラーレ八戸、奈良クラブ、FC今治の3クラブということになりそうです。
 
 Jリーグ百年構想クラブばかりが注目されがちですが、門番もまだまだ強いJFL。近年脱退するチームも出てきて、存在意義が問われるようになって久しいですが、来年も魅力的なリーグには間違いありません。
 なかなか試合を目にすることはできませんが、各チームの動向やリーグの状況などには注目していきたいと思います。