レビュープラス Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
2010年07月04日 22時31分53秒

[書評]21世紀の新しいモチベーションについて

テーマ:ほん
【 EN-45 】

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク

¥1,890
Amazon.co.jp

【予約】 モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

¥1,890
楽天
※モバイル非対応


レビュープラスさんより献本頂きました。

発売前のゲラ(!)です。

いくつか読みかけの本があったのですが、受け取ってパラパラと読んでいると、ついつい最後まで読んでしまった。

それくらいに引き込まれるテーマであり、内容もかなり濃いものとなっています。

ダニエル・ピンクと言えば、フリーエージェント社会の到来ハイ・コンセプトの著者としても有名ですね。


原始時代は、生存本能に従うままに機能した「モチベーション1.0」、工業化社会では、アメとムチに駆り立てられた「モチベーション2.0」が機能してきた。しかし、ここにきて働けば働くほど報酬も増大してきた成長時代は終焉を迎え、働いてもそんなに働かなくとも報酬に対する差は大きくなくなっている。かといって成果主義を導入することでも、評価に対する不満、心身症などの弊害も表れ、状況は打開できないままである。

つまり、人を動かす上での「OS」は転換しなければならない時代に来ている。
バージョンアップすべきはiphoneだけではない時代なのだ。

そこで、アップデート(推奨)されるOSが「モチベーション3.0」である。


本書によると、「モチベーション2.0」の抱える問題は次の3点である。

・現在の事業形態と新しいビジネスモデルが一致していないこと。

  ⇒働く人々の多くは、外発的に動機付けられた利益(アメ)を最大化しようとしているだけではなく、内発的に動機付けられた目的も最大化しようとしているのである。
  これは、マズローの5段階欲求説において、生理的、安全、親和欲求を満たすことが比較的容易な時代になったため、次のステップを求める人も多くなったのではないかと思える。

・21世紀の経済学の考える人間の行動に、モチベーション2.0が一致しないこと。

  ⇒人間が損得のみでしか行動しない経済ロボットではないということである。このあたりは、予想どおりに不合理が参考になるかもしれない。

・厳格な型にはまった指示されるばかりの仕事ではなく、クリエイティブ(自主性に富む)ような仕事に就く人が増えていること。

  ⇒狩猟、農耕時代の人間の仕事を家畜が、工業化時代以降の仕事をコンピュータが人間にとって代わって行うことにより、より発想を求められたり、クリエイティブな仕事を求められることが増えてきた時代背景が大きく影響していると思われる。


つまりは、現代の仕事、労働環境にそぐわない「モチベーション2.0」(悲しいことにこの手法がまだまだ当たり前のように用いられているのだ!)がこれらの重大な欠陥を抱えたまま、気づかれず放置されているのである。


次章では、この欠陥のあるOSがうまくいかなくなった7つの理由を述べ、続いて次世代OS「モチベーション3.0」の3つの要素を説明している。


その3要素とは「自律性」であり「熟達」であり「目的」だと述べる。

残念ながら頂いたゲラには2つ目の「熟達」までしかなかったのだが、この「熟達」こそが、モチベーション3.0の屋台骨ではないかと思わせるものだった。

「熟達(マスタリー)」とは、

1.マインドセット(心の持ち方)
2.苦痛
3.漸近線

という性質を持ち合わせているようだ。

これは、スポーツ選手が自らの限界を超えることを目標として不断の努力をすることに似ている。
知的労働社会において、知能に限界があるとは考えず、努力によって拡張させることができるという「心の持ち方」。
そのためには、10年間にもおよぶ全身全霊をささげるような努力(ときとして苦痛)が必要になってくる。
そして、その努力によって決してゴールすること(満足すること)はないかもしれないが、限りなく漸近線のように、目標に近づくことができるのだ。


この「熟達(マスタリー)」があらわしているように、人は何か価値のあることを上達させたいという欲求を持っている。そして、その事象に取り組むとき、人は従順に関与するのではなく、積極的に関与をはじめ、自らの能力を最大限発揮できる状態になるのである。

「モチベーション2.0」が、アメやムチによって外発的に動機付けようとしたのに対して、本人の内発的動機をうまく生かすことが重要になってきているのである。


これは一見すると、苦痛に耐え、日々の努力を積み重ねる「努力と根性」ストーリーのようにも見える。
しかし、動機の発車駅が、あくまでわたしたち(内発的)のなかにあることが大切なのである。


個人単位でこの「OS」にアップデートし、利用していくことはそう容易いことではない。
もちろん、企業単位でも容易いことではない。
モバイルのように、タッチひとつで自動的に新しいOSに書き換わり、次の瞬間からマルチタスク処理が出来るわけでもない。

「モチベーション3.0」への入れ替えを行うのにも、習慣(不断の努力)は必要なのだと、本書の目次からは推測される。
本書の続きの章には、個人用・組織用のツールキットが記載されているようなのだ。


7月6日発売の本書とあわせて、アップデートの準備をしたい。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
20charge はレビュープラス
に参加しています。





















AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

20chargeさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。