馬術稽古研究会

従来の競技馬術にとらわれない、オルタナティブな乗馬の楽しみ方として、身体の動きそのものに着目した「馬術の稽古法」を研究しています。

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  最近、スポーツのトレーニングやコンディショニングに有効な方法として注目されているものの一つとして、小関勲氏が提唱されている『ヒモトレ』を紹介したいと思います。


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  『ヒモトレ』は、手首や膝など身体の一部を紐で拘束することで、身体全体のバランスや柔軟性が向上するという、ちょっと変わったトレーニング法なのですが、医学的にも効果が認められて、プロサッカーなでしこリーグの選手など、多くのスポーツ選手がコンディショニングなどに取り入れているそうです。


  やり方は、1~1.5mくらいの長さに切った紐の両端を結んで輪を作り、両腕の手首や肘の辺りにかけたり、太腿や膝などを縛るだけです。


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  紐は、あまり固かったり細いものよりも、ある程度柔らかくて幅があった方が、紐をかける部分が痛くなくて楽なのですが、ゴムのようにあまり伸縮性のあるものだと、どこまでも締め付けてくるような感じになったり、カチッとしたサポート感が得にくく、効果がわかりにくくなったりします。
 布製で、ある程度幅があって、かつ伸びすぎない、着物の帯紐みたいなものを使うのが良いようです。


・『ヒモトレ』の例

①「腕ヒモ」

   両手首に、輪っかにした紐をかけ、少し力を入れて紐がピンと張る程度にしておいて、そのまま前屈や後ろ反り、体側伸ばしなどを行うと、何もつけない時よりも、身体がリラックスして明らかに柔軟性が増していることがわかります。

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 ②「脚ヒモ」

   両太腿を軽く紐で縛って、前側の部分を鼠径部辺りまで引き上げ、紐がピンと張るくらいにしておいて、そのまま前屈や上体反らし、階段の上り下りなどを行ってみると、やはり柔軟性や安定感が増している感じがします。



  紐で軽く拘束するだけで、なぜこのような効果があるのか、とても不思議な感じがするのですが、紐に適度なテンションをもたせ、そこに頼ることで、姿勢を維持するために無意識に力んでいる身体の余分な力を抜かせ、「いい塩梅」にリラックスさせるような働きがあるようです。

  電車の中などで、居眠りをしている人がユラユラしながら何とか体勢を保っているようなところを見たことがあるのではないかと思いますが、私たちの身体には、ある程度以上バランスが崩れそうになると、筋肉が反射的に収縮してブレーキをかけて体勢を立て直すような働きがあります。

  二足歩行である人間は、重い頭を乗せた不安定な身体が倒れないように、絶えずバランスを保ち続ける必要があり、常にどこかの筋肉を使って、身体が倒れないようにブレーキをかけているということになり、そのために、長時間同じような作業を続けたりしていると局部の筋肉が疲労して、身体のあちこちが痛くなってきたりするわけです。


  『ヒモトレ』で、身体がリラックスしたり安定感が増すのは、紐が、姿勢が一定以上に崩れるのを抑制するブレーキの役割を果たしいるのではないかと考えられます。

  私自身が実際に行ってみた感想としては、テープやサポーターを使って関節周りなどを固めたときの感覚に似ているような感じがしました。

  テーピングなどをすると、固く張った布地が身体を支えてくれることでなんとなく安心感が出て、痛いところを庇うような力が要らなくなり、動きやすくなったりします。

  『ヒモトレ』にも、それと同じような効果があるのではないか、というような気がしました。


  この、紐に身体を支えられる、という考え方は、実は別段新しいものではなく、畳の文化を持ち、正座や、しゃがんだり腰を落としての動作を行うことの多い日本人は、着物の帯や襷(たすき)など、生活の中の様々なところにヒモを取り入れてきました。


  乗馬においても、馬の「肢巻き」に同様の効果がありそうなことは容易に想像できますし、ひょっとしたら頭絡の鼻革や腹帯などにも、『ヒモトレ』の紐のように、馬の動きに安定感をもたらし、リラックスを促すような効果があるのかもしれません。



・乗馬のヒモトレ

   このように、なかなかの有効性が期待できるヒモトレを、乗馬の練習に取り入れてみよう、ということで、幾つかの稽古法を考えてみました。


  
  ①「肘ヒモ」の稽古

  先の「腕ヒモ」の要領で輪を作り、それを両腕の肘の下辺りにかけて乗馬の姿勢をとると、肩の辺りの力みが抜け、リラックスした感じを得ることが出来るのではないかと思います。

  肩に力が入りやすく、肘を張ったような姿勢になりやすい方のために役立つ可能性のある稽古法です。
  

②「脚ヒモ」の稽古

  軽速歩の動作や2ポイント姿勢の練習する際に、「脚ヒモ」の要領でお尻の下から下腹辺りに紐で縛って行なってみます。

   股関節周りが安定することで、上体の力みがとれて、安定したバランスを得られやすくなるかもしれません。
  

  
 
  『ヒモトレ』は、紐に頼ることで動作が楽になる、ということに加え、これを行うことで身体のバランスの偏りを是正して、「いい塩梅」にリラックスした身体の使い方を確認することができるという、それだけでもかなり斬新なトレーニング方法なのですが、さらに興味深いのは、その時の感覚を覚えておいて、紐を外してもその感じを得られるように身体の使い方の感覚を調整していくことで、パフォーマンスの向上につなげることが出来る、というところです。


  
  「長い物には巻かれよ」という言葉は、「寄らば大樹の陰」とか、「泣く子と地頭には勝てぬ」というのと同様、不条理な世の中に対する諦め、というようなネガティブなニュアンスで使われることが多いですが、こうしてヒモトレの効果をみてみると、ひょっとすると「巻かれて安定することで、余計なことに気を使わず、存分に働くことが出来る」というような、存外ポジティブな意味のある諺なのかもしれない、という気もします。


  乗馬中に行うのは、紐が引っかかったりして危険かもしれませんが、身体の使い方の感覚を養うものとして非常に有効で、面白いものですので、是非一度は、「巻かれて」みることをお勧めいたします。


 





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