文化家ブログ 「轍(わだち)」

美術や紀行、劇場や音楽などについて、面白そうな色々な情報を発信していくブログです。



JP Official Blog-商品一覧 桃井はるこ「モモーイLIVE☆ぱいれーつ」 美の浪漫紀行iVDR utano00 $JP Official Blog 「轍(わだち)」-Shining On -

Decades Of Brilliance $JP Official Blog 「轍(わだち)」-ハプスブルク $JP Official Blog 「轍(わだち)」-「ちいさな王子」 JP Official Blog-未来優希「Shining On」 JP Official Blog-池谷祐子「METAMORPHOSE」 $JP Official Blog 「轍(わだち)」-今泉りえ「Petit A 

Petit」








     

テーマ:

チケットプレゼント

今月ブログでご紹介している国立西洋美術館 (東京・上野)で開催されている「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」のチケットを、ご応募いただいた方の中から抽選で510名様にプレゼントします!

お申し込みはECサイト【文化家】から会員へご登録の上、お問い合わせページから下記をご記入してご応募ください。
(※会員登録のない方のご応募は無効とさせていただきますので、ご注意ください。)
(※会員登録だけでは申し込みとなりません。必ず問い合わせフォームより下記内容をお送りください。)
(※会員登録者様1名につき、1回のみの受付になります。重複で応募された場合、応募を無効とさせていただくことがあります。ご注意ください。)



記載内容
1、「文化家ブログ シャセリオー展チケットプレゼント」応募
2、文化家ブログ「轍」の感想(特に良かった記事、今後取り上げてほしい内容、著者たちへのメッセージなど)


締切:2017年3月28日(火)23:59着のメールまで有効。
※当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※応募の際にお預かりした個人情報は、プレゼント当選者への賞品発送、関連するアフターサービス、新商品などに関するお知らせのために利用させていただきます。

ぜひ美術館で実際の絵画に触れてくださいね。

「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」
公式ページ:http://www.tbs.co.jp/chasseriau-ten/

お申し込みはこちらから!

BunkayaBanner

 


この記事について

 
 
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

パリの女優アリス・オジーをモデルに描かれた《泉のほとりで眠るニンフ》は、公的な場に出展される作品としては珍しく腋毛が描かれています。そこには写実主義の萌芽がみられるのだとか。

 

今月は、国立西洋美術館 (東京・上野)で開催されている「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」の作品を紹介しながら、シャセリオーについてご紹介します。

 

■今週の一枚:《泉のほとりで眠るニンフ》(※1)■

テオドール・シャセリオー《泉のほとりで眠るニンフ》1850年
CNAP(アヴィニョン、カルヴェ美術館に寄託)

©Domaine public / Cnap /photo: Musée Calvet, Avignon, France


―全身を描いた肖像を見ると、アリスの抗いがたい魅力とは
コントラストにあったようだ〔…〕
あのギリシャの肉体にパリの顔が載っているのだ―

 

上記は、ヴォドワイエによって記された19世紀パリの女優アリス・オジーについての一節です。

 

舞台女優のアリス・オジーは、当時パリで最も美しいと賛美された体の持ち主だったとか。

 

ドーマル公爵、ヴィクトル・ユゴー父子、ゴーティエ、そしてルイ=ナポレオン・ボナパルトといった著名人と浮名を流す高級娼婦でもあったようで、数々の詩人が彼女を称える詩を捧げ、多くの画家が彼女の姿を絵画に残しました。

 

そんな彼女と、ロマン主義の画家テオドール・シャセリオー(1819-1856)は、1849年から50年にかけて関係を結んだ恋人どうしでした。

 

有名な美女と、美男とはいえない植民地生まれの「クレオール」の画家というカップルを、詩人ヴィクトル・ユゴーは残酷なパロディーにしています。

 

その中で、アリスと思われる女性は「私のような可愛らしい女と付き合うにはあなたは醜すぎるの。・・・ねえセリオ、私の乳房を見せてほしい?」と、シャセリオーがモデルと思われる男を翻弄。セリオは遂に滑稽な様子で気絶してしまいます。

 

しかし、これにはどうやら、アリスを誘惑して失敗したユゴーの嫉妬が混じっているようで、この作品に対しアリスは激しく反論しています。

 

「ユゴーという名のあの天才にとって何たる侮蔑でしょう」と、シャセリオーを擁護し、彼を慕うアリスの確かな思いがエピソードとして残されています。

 

※1 テオドール・シャセリオー《泉のほとりで眠るニンフ》1850年

CNAP(アヴィニョン、カルヴェ美術館に寄託)

©Domaine public / Cnap /photo: Musée Calvet, Avignon, Franc

 

アリスをモデルにしたシャセリオーの作品のなかでも《泉のほとりで眠るニンフ》は代表的な1枚です。

 

草上に、裸体の女性が寝そべっている様子を描くというのは、一見、16世紀ヴェネツィア派から続く、伝統的な主題のようです。

 

しかし、そこにシャセリオーは時代を先取りするような革新を施しています。

 

木々の合間に横たわっているのは、ギリシャ神話に登場する精霊「ニンフ」ということになりますが、よく見ると、彼女がその体の下に敷いているドレスや金の首飾りなどは、19世紀同時代の女性のもの。

 

さらに彼は、はっきりと腋毛を描いているのです。

 

当時はまだ、女性の裸体は、神話や聖書の一場面として、理想化して描くのがお約束でした。

 

シャセリオーがこの作品を描いた2年後、写実主義の画家クールベが《浴女たち》という作品で、理想化されていない、現実的な女性の裸体を描いて批判を浴び、その十数年後にエドゥアール・マネが《草上の昼食》で、スキャンダルを巻き起こしています。

 

公的な展覧会の作品で、女性の腋毛が描かれたのはとても珍しく、後に画壇を揺るがす「写実主義」の萌芽を感じさせます。

しかしこの時は、とりたてて大きなスキャンダルになることはありませんでした。

 

当時の人が見れば、アリス・オジーを描いたものだということは、一目瞭然だったのでしょうが、アリスが虚構の世界を演じる舞台女優であり、また、芸術家のミューズとして現実離れした存在だったからでしょうか。

 

多くの著名人との恋愛で知られた奔放な美女と、公的注文も受けるようになった有望な画家の関係は、2年ほどで破綻したようです。

 

原因となったのは、一枚の絵でした。

 

※2 シャセリオー展―19 世紀フランス・ロマン主義の異才

テオドール・シャセリオー《16世紀スペイン女性の肖像の模写》1834-50年頃

個人コレクション

 

それが、こちらの作品《16世紀スペイン女性の肖像の模写》です。

 

シャセリオーは若いときに、エル・グレコにもとづく模写を描いて師のアングルに見せたところ、彼はとても気に入り「決して手放さないように」と弟子に約束させたそうです。

 

それ以来シャセリオーが大事にしていた作品が、上の絵ではないかと考えられています。

 

しかしあるとき、アリスは、シャセリオーが「エル・グレコの模写以外」なんでも選んでいいと言うなかで、どうしても上の作品がほしくなり、結局画家はアリスに渡してしまいます。

 

ところが、しばらくしてアリスがこの師匠と弟子との約束を茶化したために、シャセリオーは激怒。

自らナイフで画面を切りつけ、二度と彼女の家に戻ることはなかったといいます。

 

その後、作品はシャセリオーに返され、画家は絵を修復したようですが、2人の関係が戻ることはありませんでした。

 

後年、この作品を所有していた男爵は、絵見て涙を流す老いたアリスにこれを贈り、彼女によって作品はシャセリオー家に遺贈されました。

 

師アングルと決裂し、「ロマン主義」という新たな道を歩んだシャセリオーでしたが、自分がアングルの弟子であることは生涯自負していたそうです。

 

女性を陶器のような滑らかな肌で描いたアングルの弟子として出発しながら、そこに現代の感情やレアリスムを取り入れたシャセリオー。

 

彼は革新の火を燃やし尽くすことなく、突然の死を迎えてしまうのです。

 

参考:「シャセリオー展―19 世紀フランス・ロマン主義の異才」カタログ 発行:TBSテレビ


 

※1 テオドール・シャセリオー《泉のほとりで眠るニンフ》1850年

 

CNAP(アヴィニョン、カルヴェ美術館に寄託)

©Domaine public / Cnap /photo: Musée Calvet, Avignon, France

 

<展覧会情報>

「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」

2017年2月28日(火)~2017年5月28日(日)

会場:国立西洋美術館 (東京・上野)

開館時間:午前9時30分~午後5時30分

毎週金曜日:午前9時30分~午後8時

※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし、3月20日、3月27日、5月1日は開館)、3月21日(火)

※ただし、3月20日(月・祝)、27日(月)は開室

展覧会サイト:http://www.tbs.co.jp/chasseriau-ten/

 



この記事について

 

 

 
 
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

ロマン主義の芸術家たちは、美術や文学、演劇や音楽といったジャンルを超え、自由に交流して作品を生み出しました。

 

今月は、国立西洋美術館 (東京・上野)で開催されている「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」の作品を紹介しながら、シャセリオーについてご紹介します。

 

■今週の一枚:《アポロンとダフネ》(※1)■

テオドール・シャセリオー《アポロンとダフネ》1845年
ルーヴル美術館
Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Philippe Fuzeau / distributed by AMF


―その奇妙なる優雅さにおいて際立っており、
ギリシャ=インド趣味がこの若い芸術家を別格としているのだ―

 

上記は、19世紀フランスの詩人で小説家、劇作家のテオフィル・ゴーティエ(1811-1872)の言葉です。

 

画家を志したこともある彼は、ロマン派詩人として出発し、文芸評論や絵画評論も多く残しました。

 

当時、「ロマン主義」と呼ばれる芸術運動が文学や絵画の世界で沸き起こっていましたが、アカデミーが主催する展覧会「サロン」では、前衛芸術であったロマン主義の画家たちは冷遇されがちでした。

 

その頃は「古典」とされる古代ギリシャやルネサンスの芸術を理想として、普遍的な美をも求める「新古典主義」が主流。

「新古典主義」があまりに理性的で形式的なのに対して、もっと感情や主観を表現しようとしたのが「ロマン主義」だとされます。

 

ある時、オデオン劇場の新支配人は、ロマン主義の画家たちの作品を人々に紹介する機会をつくろうと、劇場で展示を行います。

 

この展示には、ロマン派の先頭で活躍していたゴーティエを含む、文学者の描いた絵も出展されていました。

 

この展示会に出展されていた一枚が、ゴーティエが称えた「若い芸術家」テオドール・シャセリオー(1819-1856)による《アポロンとダフネ》です。

 

※1 テオドール・シャセリオー《アポロンとダフネ》1845年

ルーヴル美術館

Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Philippe Fuzeau / distributed by AMF

 

「アポロンとダフネ」はオウィディウスの『変身物語』に登場します。

ギリシャ神話の神アポロンは、愛の神エロスをからかったことで、怒ったエロスに恋に陥る金の矢を射られてしまいます。

アポロンが恋した相手は、川の神の娘ダフネ。

しかし彼女は、エロスによって相手を拒む鉛の矢を射られていました。

ダフネはアポロンの求愛を逃れるため、遂には月桂樹に姿を変えてしまうという物語です。

 

激しく追いすがるアポロンに対し、足元がすでに樹木化しているダフネは、静かに目を閉じ、すでに自然と一体化し始めているようです。

 

詩情溢れるこのダフネの姿は、後の画家たちにも影響を与えています。

 

※ シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才

右:ギュスターヴ・モロー《アポロンとダフネ》

ギュスターヴ・モロー美術館

 

上の写真、右手前に展示されている作品は、ギュスターヴ・モロー(1826-1898)による《アポロンとダフネ》です。

 

モローは耽美的な表現で神話や聖書の主題を描いた画家です。

彼はシャセリオーの作品から多くのインスピレーションを得たようで、「モローはシャセリオーの終着点から出発した」ともいわれました。

 

 

 

※ シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才

左:オディロン・ルドン《目をとじて》1890年

国立西洋美術館

 

こちらの写真で、左手前に展示されている作品は、オディロン・ルドン(1840-1916)によるリトグラフ《目を閉じて》です。

 

幻想世界を描いたルドンの作品にも、シャセリオーの《アポロンとダフネ》の影響が散見されるといわれます。

この絵でも、水平線の先に浮かぶ眼を閉じた人物は、まるで自然と人物が一体化しているかのようです。

 

テオドール・シャセリオーは、11歳で新古典主義の代表的な画家アングルのアトリエに入門します。

師のアングルは3年後には、イタリアへ旅立ってしまったため、師匠不在の状態となってしまいますが、彼はロマン主義の芸術家たちと交流しながら、16歳で画壇デビューを果たしました。

 

詩人のゴーティエは、1835年頃から詩人や画家と暮らしていました。

その部屋は貧しい詩人や画家の巣窟となり、芸術論を交わしながら自由奔放に「ボヘミアン」な生活をおこなっていたようです。

 

シャセリオーもまた、このロマン主義のアジトに出入りしていたようです。

 

サロンデビューを果たした後の1840年夏、シャセリオーはイタリアへ出発し、古代ローマやギリシャの遺跡、ラファエロやミケランジェロといったルネサンス芸術を目にします。

 

このイタリア旅行では、師匠のアングルと再会しますが、最新の情報を持たず革新的な芸術に理解を示さない師と決裂。独自の道を歩みはじめました。

 

ロマン主義の時代になると、美術や文学、演劇、音楽といった芸術家たちが垣根を越えて自由に交流し、作品を生み出すようになりました。

 

シャセリオーも早くから文学や演劇へ関心を寄せ、恋愛の情熱や絶望といった、人間のドラマや感情を表現する作品を生み出しました。

 

※2 テオドール・シャセリオー《サッフォー》1849年

ルーヴル美術館(オルセー美術館に寄託)

Photo©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

 

こちらは、古代ギリシャの女性詩人サッフォー(サッポー)を主題にした作品です。

 

美しい若者ファオーンへの恋に破れ、海に身を投げたという彼女の絶望が描かれています。

 

シャセリオーは特に、悲運に直面した女性の感情をメランコリックに表現した作品を多く描き出しました。

 

シェイクスピアの戯曲も題材にされ、エッチングの連作『オセロ』も制作しています。

 

 

 

※ シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才展

 

こうした作品には、当時の舞台芸術の影響がみられますが、その背景には、シャセリオーの恋人だった女優アリス・オジーとの関係があったようです。

 

多くの文豪と浮名を流した女優をモデルに、シャセリオーは傑作を生み出していくのです。

 

続きはまた来週、シャセリオーについてお届けします。

 

参考:「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」カタログ 発行:TBSテレビ


 

※1 テオドール・シャセリオー《アポロンとダフネ》1845年

ルーヴル美術館

Photo©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Philippe Fuzeau / distributed by AMF

 

※2 テオドール・シャセリオー《サッフォー》1849年

ルーヴル美術館(オルセー美術館に寄託)

Photo©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF

 

 

<展覧会情報>

「シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才」

2017年2月28日(火)~2017年5月28日(日)

会場:国立西洋美術館 (東京・上野)

 

開館時間:午前9時30分~午後5時30分

       毎週金曜日:午前9時30分~午後8時

       ※入館は閉館の30分前まで

休館日:月曜日(ただし、3月20日、3月27日、5月1日は開館)、3月21日(火)

       ※ただし、3月20日(月・祝)、27日(月)は開室

展覧会サイト:http://www.tbs.co.jp/chasseriau-ten/

 



この記事について

 

 

 
 
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。