今夏の参院選が間近に迫り、立候補予定者は選挙準備を本格化させている。選挙区のうち2~5の改選を抱える複数区は全国に18。「複数区には複数候補」の戦略の民主党は強固な基盤作りを目指すが、逆風は強く民主党支持者からも「共倒れ」を心配する声があがる。近畿では大阪(改選3)、京都(同2)、兵庫(同2)に2人ずつが立つ予定だが、「二兎(にと)は追えない」と話す関係者もいる。

 ■二兎追えない

 「清水の舞台から飛び降りる覚悟で決心いたしました」。今月16日、京都市内で開かれた民主党京都府連の幹事総会。小沢一郎幹事長の肝いりで、2人目の候補者として衆院議員(比例近畿)からくら替えする河上満栄氏(38)が初めて決意表明した。

 府連は当初、過去2回トップ当選の現職、福山哲郎氏(48)1人だけで戦う方針だったが、党本部の方針に従わざるをえなかった。「表面的には(河上氏の支援に)シフトする」と述べる総会出席者もいたが、府連は福山氏の当選を優先することを確認した。

 府連幹部は「二兎は追えない。福山氏の票を渡してまで助けることはしない。突き放さなければ共倒れしてしまう」と説明する。

 ■強気の姿勢

 現職の尾立源幸氏(46)と関西の人気テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」の秘書役として出演していた新人の岡部まり氏(50)が名乗りを上げた大阪。大阪で2人を擁立するのは初めてだが、府連の森本実事務局長は「勝算はある」と強気の姿勢だ。

 強気発言の背景には、最近の選挙での躍進がある。前回の参院選(平成19年)では新人だった梅村聡氏(35)が128万票を獲得し、比例でも131万票を記録。昨年9月の衆院選では193万票を得た。60万~70万票が当選ラインとされる大阪では、うまく分散させることができれば2人当選が可能な計算だ。

 初代事業仕分け人としての実績はあるが、知名度を不安視する声がある尾立氏を支援するため、府内19の衆院小選挙区ごとに選対本部を組織。衆・参の国会議員21人と府議・市議ら地方議員147人を総動員し「地上戦」を展開し、支持を固める。一方、知名度が高い岡部氏は、党の街宣車で府内を回る「空中戦」を中心に展開し、浮動票の取り込みをねらう。

 2人擁立を決めたのは昨秋の党定期大会だったが、鳩山政権の支持率は当時とは比べものにならず、府連の危機感は強い。しかし、ある幹部は「昨年の衆院選のときのような支持は得られるとは思っていないが、ライバルの自民党もプラス要素はない」と話している。

 ■すみ分けねらうが…

 「早くから2人擁立が決まり、何も問題はない」。大阪同様にすみ分けをねらう兵庫県連の幹部は、支持者らの心配を打ち消すように話した。

 現職の水岡俊一氏(53)は従来の支持組織が支援し、元厚労省職員の新人、三橋真記氏(32)は浮動票を取り込む作戦だが、ある陣営幹部は「2人擁立を決めた当初は、どちらも勝たせる気でいただろうが、今それをうのは難しい」と表情を曇らせる。

 昨年の衆院選では、比例代表の県内得票は約128万票で自民の約70万票の倍近くあったが、民主ブランドの価値は急激に低下。第3極をねらう政党の足音も聞こえる。県歯科医師連盟は自民候補に加え、民主候補も推薦することになったが、各地で民主同士の票の奪い合いになる可能性も指摘されている。

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