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トヨタ、企業ランキング7位でも、米国人の視線は冷ややか?

米誌「フォーチュン」のオンライン版で、2010年版の「世界で最も称賛される企業ランキング」が発表され、大規模なリコール問題で渦中にあるトヨタ自動車7位にランクイン。

米国外企業としてはトップに輝きましたビックリマーク

トヨタ、「世界で最も称賛される企業ランキング」で7位に-米国外企業のトップ


しかし、「フォーチュン」のコメントは辛口です。


「トヨタがランクインしていて、ビックリした?」


こんなコメントで、同誌は始めています。


そして、トヨタが7位に入った理由は、

ちょうど調査時期が昨年の秋から冬で、
アクセルペダルの不具合によるトヨタ車急加速問題が取りざたされる前だったからだ

としています。


なかなか辛口な見方だなぁ、と思いました。

しかし同時に、米国の多くの人たちは、この理由で納得するだろう、とも思いました。


世界あちこちでの大規模リコールが問題となってから、

トヨタの豊田章男社長がおもてに現れて謝罪するまで、

時間がかかりすぎましたからね。



米国内で問題視され始めたのが、昨年秋頃、世界的に注目されるようになったのが、今年1月頃からで、

豊田社長が記者団の前で謝罪したのは、2月になってからでした。




米国文化を考えますと、

問題があったらまず、ヘッドが出てきて謝罪すべきだろう

となります。


ある米国人の友人も、

「とりあえず社長が出てきて、一言だけ、謝罪すれば済むのにね」

と言っていました。



2月末に米国の議会で開かれた公聴会に、豊田社長は証人として出席しました。

公の場で「社長が謝罪した」 ということで、

やっと「ふつうの企業」がやることは済ませた形となりましたトヨタ。

しかし、社長の謝罪が遅かったことに対する、米国人からトヨタへの否定的な見方は、まだ拭い去れそうにありません。