フレッシュな日常用から重厚な辛口、そして貴腐ワインやアイスワインなど高貴な甘口にまで至る多彩な味わい。

しかも驚くほど長い年月をかけて熟成という名の美しい変貌を遂げていく(そうじゃないのもあるけれど)。

だが何よりもその見事に研ぎ澄まされた酸と煌めくようなミネラル、そして葡萄本来の果実味との究極の調和。

加えて 生まれ育った地所のテロワールを克明に描出するという点に於いてもこの葡萄の右に出るモノはない。

飲めば飲むほどに リースリングこそ世界最高の葡萄である という思いは確信へと変わっていくのである。

この拙い記録をきっかけに、リースリングという類まれなる葡萄から造られるワインを少しでも知っていただければ幸いである。


2009年9月・醸造所訪問&旅行記

  モーゼル : アンスガー・クリュッセラート     特級畑 トリッテンハイマー・アポテーケ

         エルツ城&トリアー観光       モーゼル銘醸畑巡り

  ザール : シュロス・ザールシュタイン

  ルーヴァー : マキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ナーエ : エムリッヒ・シェーンレーバー


2007年5月・醸造所訪問記

  プファルツ : ミュラー・カトワールA・クリストマンゲオルグ・モスバッハビュルクリン・ヴォルフ

  ルーヴァー : カールスミューレマキシミン・グリュンハウス(フォン・シューベルト)

  ザール : シュロス・ザールシュタイン


これまでの記録 → (旧)緑家のリースリング日記

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2017年02月16日

シュピンドラーのソーヴィニョン

テーマ:独 Pfalz
外で食事する際、「リースリングは無くてもソーヴィニョン・ブランなら置いてある」という店は少なくない。
まぁ最近は外飲みする機会なんて滅多に無いけれど、そんな時この品種にはよくお世話になったものである。
その名残りで、たまにソーヴィニョン・ブランを無性に飲みたくなる時がある。勿論ここで言うソーヴィニョンとは
ロワール産のそれではなく、スクリューキャップを捻って開けるようなニュージーランド産のモノである。
 
ドイツ産のソーヴィニョン・ブランもNZ産と同じくフレッシュ&アロマティックなスタイルなものが一般的だと思う。
中でもドイツ全体の4割以上(650haのうち277ha)を産出するプファルツではソーヴィニョンは人気で
作付け面積も年々増加し、2010年には「Rebsorte des Jahres」にも選ばれたほどだという。
個人的にもモスバッハーバッサーマンシュナイダークニプサーの物など、結構印象深いものが多い。
シュピンドラー醸造所もアップフューラー物ながらソーヴィニョンをリリースしているとのことで、今回試してみた。
 
 
スクリューキャップ。軽く緑がかった明るいレモンイエロー。
香りは華やかでマスカットやスウィーティー・ガム、そして草原を感じさせる青草の香り。
フレッシュな果実味とそれに見合う生き生きとした酸のジューシーで親しみ易い味わい。
バランス的には少し果実味が勝っているだろうか。
 
ミネラル感には乏しくちょっとシンプルだが、フレッシュで爽やかな品種の個性は存分に出ており杯も進む。
もう少し残糖を抑えてくれていればもっとキレが良かったと思うのだが。
翌々日。相変わらずアロマティックで外連味の無い味わい。日を置いても酒質は安定している。
やっぱりたまに飲むソーヴィニョン・ブランって良いもんだなぁ、理屈抜きで愉しめる。85/100
 
2015 Sauvignon blanc Qualitaetswein trocken
Weingut Heinrich Spindler (Forst/Pfalz)
A P Nr 5 112 089 27 16,Alc 12%vol,輸入・販売元「ヴァインベルク」,3200円
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2017年02月14日

最初の1杯目が華

テーマ:★ Bernhard Huber
稼業が所謂オフシーズン期間にあるので、勤務中にもかかわらず時々ヒマでボーッとしている時間がある。
そんな時は勉強でもすりゃ良いんだけど、どうも気が乗らないと言うかヤル気が全然起きず
ささやかな幸せと言うか何と言うか、今夜開けるワインを何にしようかあれこれ考えてニヤニヤしていたりする。
完全にアル中の兆候だな、こりゃ。
 
昔なら今後の予定を立てたり将来設計を考えたり、漠然としていても先になんとなく明るい未来があったものだが
この歳にもなると人生すっかり先が見えてしまって、目先の、何よりも今夜の晩酌が重要なのだ...
なんて、いやはやナンとも情けないオヤジになったものである。
それでふと思い出したのが、そう言えばフーバーのちょっと前のマルターディンゲンが未だ1本残ってた筈だなと。
 
 
帰宅してワイン庫を覗いたら、あった、ありました。2011年産のマルターディンガー・シュペートブルグンダーが。
毎度期待を裏切らないコストパフォーマンス抜群の村名ワインだが、約3年前に開けて以来になる。
外観は少しオレンジ色がかった照りのあるルージュ。
香りはまずビターチョコで、これに香木や消し炭、なめし革、赤い花などを感じさせる香り。
 
口当たりはジューシーで旨味を感じさせる中肉の果実味と、程好く輪郭の柔らかいチャーミングな酸、
そしてすっかりこなれて良い感じに溶け込んだ適量やや少なめのタンニン。素晴らしいバランスである。
ホロ苦いビターチョコ系のほんのりタニックな余韻。時折ミントを思わせる、ツンと来る清涼感。
 
2杯目に入るとやや残糖と酸の強さを感じるようになる。
すき焼き風の味付けのハリハリ鍋と合わせたせいか、3杯目に入る頃には少々飲み飽きして来たのが意外。
4日経ってから残りを別の若いシュペートブルグンダーの後に飲んでみたが、さほど優位性を感じられず。
なるほど初日が華と言うか、結局最初の1杯が華だったのね。それでもコスパの秀逸さは不動。86/100
 
2011 Malterdinger Spaetburgunder Qualitaetswein trocken
Weingut Bernhard Huber (Malterdingen/Baden)
A P Nr 472 09 13,Alc 13.5%vol,14.20€
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2017年02月12日

出始めると続くんです

テーマ:独 Mosel-Saar-Ruwer
今夜は久しぶりにモーゼル中流のマルティン・ミュレン醸造所のリースリングを。
2015年産クレーファー・パラディース・リースリング・カビネット・トロッケン。
この辺の畑については飲んだ経験も知識もほとんど無いのでよく知らないのだが
青・赤混合の石がちのシーファー土壌で、朝から晩まで陽の降り注ぐ南向きのかなりシビアな斜面の畑だそうな。
 
 
緑がかった明るいレモンイエロー。非常に細かい気泡がグラス壁に少量付着。
蜜入り林檎の大人しめの香りに蜂蜜のヒント...んー、微かにカビっぽいコルク臭のニュアンスがあるのが残念。
つい1ヶ月ちょっと前にも当たりに出くわしてしまったが、出始めると続くなぁ...と言うか
最近スクリューキャップのボトルに慣れて、こういう軽微なコルク臭にもちょっと過敏になっているのだろうか?
 
口当たりは丸い輪郭の果実味と、その後ろから外を回るようにして中盤以降に前に出て来る酸。
つまり果実味と酸は甚だ分離傾向にある。舌先から中央にかけてをグッと押さえるような酸の刺激があって
酸のボリュームは豊かで持続も長いものの、酸の質が若干未熟と言うかリンゴ酸の比率が高いような気がする。
生育中の葡萄の糖度を確かめるために、未だちょっと硬めの果粒をつまみ食いした時のあの感覚。
グレープフルーツの薄皮系のミネラル味と、微かにグルタミン酸的な旨味を感じる。
 
翌日。コルク臭は若干和らいでいる。酸の浮いた感じは薄れ、全体の纏まりも良くなっている。
この時期の辛口カビネットは抜栓当日ややチグハグな感じのモノを度々経験するが
翌日には改善しているから面白い。いったい何がどうなるんだろう?
3日後になるとコルク臭も完全に抜けるが味わいも凡庸に。(84)/100
 
この生産者も来年からこの辺のデイリークラスはみんなスクリューキャップにしてくれないかなぁ。
ブショネのリスクを避けられるのはもちろん、夏期の輸送にも強く、開け易くて、しかも持ち運びにも便利、と
昨今いろんな意味でスクリューキャップの恩恵を被っている愛好家の1人として、声を大にして言いたい。
今更別にコルクでなきゃダメってもんでもないでしょう、と。
 
2015 Kroever Paradies Riesling Kabinett trocken
Weingut Martin Muellen (Traben-Trarbach/Mosel)
A P Nr 2 588 656 08 16,Alc 10.5%vol,輸入・販売元「ヴァインベルク」,3000円
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2017年02月11日

キュヴェ違いが幸い

テーマ:★ Bassermann-Jordan
昨夏ワイン調達ルートの1本が突如ダメになり、特にプファルツ産リースリングの入手に支障を来たしている。
おかげでバッサーマン・ヨルダン醸造所の2015年産なんて、春にグーツヴァインを1本飲んだきりで止まっていて
年末にプファルツ産を纏めて仕入れる際、それをすっかり忘れてて、間抜けな事にまた同じ物を頼んでしまった。
届いた箱を開けてボトルを手に取ってから、「あれ、ひょっとしてこれ前に飲んだヤツとちゃうか?」と。
 
慌てて自分の記録を確認してみたら、案の定10ヶ月前に飲んでいるじゃありませんか。
「あちゃー、これだったら他の畑名ワインでも頼みゃ良かった、参ったなー」なんて後悔しても後の祭り。
ったく、ちゃんと確認してから発注しろよなー。( ̄∩ ̄#
まぁワインを注文する時って酔っ払ってる事が多いので、ハッキリ言ってよくあるパターンなんだけどね...。
 
で、10ヶ月経ってどれくらい変化しているか確認するのもまた一興、なんて思いつつ
キャップを捻ってグラスに注ぎ、何気なく裏エティケットのAPNr後半部分を確認してみると...「105 16」!
あ、たぶん最近(かどうかは知らないが、春以降に)ボトリングした別のキュヴェであった。
これは不幸中の幸いである。
 
 
外観は明るいライムグリーン。少しクリーミーな印象のある、青リンゴや洋梨の香り。
口当たりは溌剌とした酸が舌の上で暴れる感じでかなり攻撃的。これにホロ苦いミネラル味が続く。
果実味はスマートだが不足は無い。予想外にジューシーで、未だ全然フレッシュ。
10ヶ月前に飲んだ2015年産のリリース直後のモノ(Nr 13 16)にさほど引けを取らない若々しさである。
 
舌の上にいつまでもホロ苦い後味が続く、かなりミネラリッシュな味筋。
全体の纏まり感に欠けるのが難点だが、裾モノのグーツヴァインとしてはまぁこんなもんだろう。
焼き餃子をアテに家族でスイスイスイと、早々に完飲。84/100
 
仮にもし産地の近くで生活していたなら、こんな裾モノのデイリーワインなんて纏め買いせずに
無くなったらその都度(売り切れる前に)醸造所や品物の回転の良い酒屋へ買い足しに行けば良い訳で
そうすりゃ同じ名前のワインでも、(少し規模の大きいワイナリーなら)蔵出しの新鮮な別キュヴェが手に入り
やれ旬が過ぎただの閉じ気味だのと文句を言う必要も無い訳である。あー、一度そんな生活がしてみたい。
 
2015 Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Geheimer Rat Dr. von Bassermann-Jordan (Deidesheim/Pfalz)
A P Nr 5 106 064 105 16,Alc 12.5%vol,8.50€
2017年02月10日

意外に半辛口的

テーマ:★ Schloss Lieser
寒波だか何だか知らないが、とにかく風が強くてメチャ寒くなってきた。
身体の芯から冷えるような感じで、こんな日は熱燗が欲しくなるものだが、生憎今夜も冷えたリースリングで。
シュロス・リーザー醸造所の2015年産リースリング・カビネット・トロッケン。
畑名が付いていないので、醸造所が所有するあちこちの畑の区画からの収穫をブレンドしたものなのだろう。
 

スクリューキャップ。少し緑色がかったレモンイエロー。グラス底には細かい気泡が密に付着。
黄桃や花梨を思わせる黄色い果実香がスワーリングするとパーッと開く。
 
口当たりは香りに違わないジューシーな果実味で、やや残糖は多めだろうか。
酸は当初果実味に隠れて目立たないが、中盤から終盤へと力を増して伸びて行く。
ミネラル味はやや金属的で、少々浮いた感じと言うか一体感に欠ける。
甘夏を食べた時のような甘苦い余韻が長い。
 
翌々日。相変わらず残糖は多めな印象だが、開栓日より各要素の纏まりが良くなっている。
4日目。ますます以て半辛口的な味わい。単独で飲んでも結構イケるレベル。85/100
 
因みに醸造所オーナーのトーマス・ハーク氏は
同じモーゼルのマルクス・モリトール氏さながら、銘醸畑のコレクションには余念が無いようで
リーザー醸造所の元からの畑、ニーダーベルク・ヘルデンを皮切りに
実家フリッツ・ハーク醸造所から相続したブラウネベルガー・ユッファー・ゾンネンウーア、ユッファーはもちろん
ヴェーレナー・ゾンネンウーア、グラーヒャー・ヒンメルライヒといった特級畑にも区画を取得。
驚いた事に最近では、ベルンカステラー・ドクトールやピースポーター・ゴルトトレプフヒェンの畑名ワインまで
リリースしているのだとか。いやはや醸造家としてだけではなく、経営者としてもかなりの遣り手のようである。
 
2015 Schloss Lieser Riesling Kabinett trocken
Weingut Schloss Lieser (Lieser/Mosel)
A P Nr 2 589 314 03 16,Alc 11.5%vol,11.50€
2017年02月09日

シェイクしたろか

テーマ:仏 Bourgogne
今夜は鰹のタタキに合わせてブルピノを。
旬でもない今頃になんで鰹?って、冷凍モノだから旬なんて関係ないんだよ。
釣って加工してすぐ冷凍。そうすりゃヒスチジンがヒスタミンに変化する事もなく、1年中旬みたいなもんだ。(`ε´) 
それはさて置き、自宅でブルゴーニュを開けるのは実に久しぶり。
 
恥ずかしながら、一時ブルゴーニュにも手を出し始めたものの入口からちょっと入ったあたりで
そのバブリーさと入手の大変さに付いて行けず止めてしまった落伍者なのだが、当時買った物は少し残っている。
モレ・サン・ドニのドメーヌ、アルローの2002年産プルミエクリュのオー・シェゾー。
以前開けた2001年産レ・リュショがガチガチに硬くて渋かったので、若干インターバルを置いていたという側面も。
 
 
レンガ色がかった濃い色調のルージュ。
赤い花や色の濃いチェリー、湿った木、丁子などのスパイスの香りに少し香水っぽいニュアンス。
口当たりは肉厚で濃厚な果実味。日頃ドイツのシュペートブルグンダーに慣れた舌には
ちょっと抽出過多なんじゃないの?と言うほど肉厚でしかもタニックな味わい。
 
口の中がギシギシ言うほど摩擦係数の上がる旺盛なタンニン。
酸に不足は無いが、さすがにこれでは脇役に押しやられてしまうなと感じるほど、他の要素の主張が強い。
もちろんミネラル味もよく判らない。
時間とともに解れるかと言えばそうでもなし。何年寝かせてもこんな感じなのかなぁ?
 
3日後。濃さよりも果実の旨味が前に出て、タンニンの独走も幾分和らぎバランスが良くなっている。
これって飲むならデキャンタージュしろって事?
ボトル底に近付くにつれて?よりマッタリとしてタンニンと釣り合いが取れて来る。
これって開ける前にボトルシェイクでもしろって事?85→86/100
 
 
因みに今、このワイン幾らぐらいするんだろう?と思ってネットで検索してみたら、2014年産は軽~く1万越え。
最近はどんな造りになっているんだろう?もっと抽出は和らいでるのかな?
な~んて気軽に試してみようという気になれないような価格帯に突入しているみたい。(;^_^A
 
つくづくドイツワイン飲みで良かったなぁという気がする反面、実はそうも言っておれない現実が...。
ついでに調べてみたエゴン・ミュラーのカビネットの日本市場価格、実は2001年→2015年でなんと3倍強!
ワインの価格高騰。決して他人事ではないのであーる。
 
2002 Morey-Saint-Denis 1er Cru Aux Cheseaux
Domaine Arlaud Pere et Fils (Morey-Saint-Denis/Bourgogne)
Alc 13.5%vol,輸入元「ル・テロワール」,購入先「ワイナリー和泉屋」,4599円
2017年02月07日

似て非なるお向かいさん

テーマ:★ Karthäuserhof
家の中が何かとバタバタしてたり、途中からこっちが風邪ひいてしまったりして
結局8日間もノンアルコール生活を送る羽目になってしまった。
でも大したもので、これだけ飲んでないと休肝明けに軽いワインをたった3杯でも結構ヘロヘロになるもんだよね。
久しぶりのカルトホイザーホーフ醸造所、2015年産リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン。
 
 
少し黄金色がかったレモンイエロー。注いだグラス壁には細かい気泡がビッシリと付着。
アプリコットやマンゴーなどの黄色い果実香と、微かに蜂蜜のニュアンス。
口当たりは思いの外厳しくて、舌をピリッと突き刺す酸と舌の上にほんのり持続する苦汁系のミネラル味。
果実味も意外に肉付きが良いが、未だ若い2015年産の割にはフレッシュ感に乏しく若干ヒネた感じ。
 
つい先日飲んだお向かいのグリュンハウスのそれと比べると、明らかに葡萄のコンディションに差がある印象。
同じグーツヴァインだけの比較で言うと、2014年はこちらの勝ちで2015年はあちらの勝ち。
同じ渓谷の葡萄畑でありながら、細い川(ルーヴァー川)とそれに並走する道1本を隔てただけでこの出来の差。
まぁ造り方も全然違うんだろうけど、ルーヴァー渓谷って狭いようで実は凄く変化に富んでるんだろうなぁ。
 
 
翌日は果実味がグッと前に出てなおかつミネラリッシュ。84/100
(過去のヴィンテージ→2014年産
 
2015 Karthaeuserhof Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Karthaeuserhof (Trier-Eitelsbach/Ruwer)
A P Nr 3 561 303 005 16,Alc 12%vol,11.90€
2017年01月28日

自分だけで開けるのもちょっと...

テーマ:ワイン会(ドイツのみ)
久しぶりにこの道の先輩が帰阪されたので、毎度お馴染みのフレンチにて2人ワイン会を。
今夜のラインナップはこんな面々。
 
 
メインはケラー醸造所のグローセス・ゲヴェクス(GG)。
来たるべき宴に備えて去年の春からお預かりしてあったボトル。
フランクフルトにお住いのweingau先輩に敬意を表して(?)、その前後にラインガウ産を2本添えたという恰好。
まずは再会を祝して古酒で乾杯。
 
 
1464年に設立されたというラインガウの名門、ジンメルン男爵家醸造所の525周年記念ボトル。
1988年産ハッテンハイマー・マンベルク・リースリング・カビネット・トロッケン。
とある古酒ショップで4年前に見かけて、迷わず買ったものだが
カビネットの辛口が30年近くもの熟成に耐えうるものなのか、自分だけで開けるのもちょっと不安だったので。汗
 
最後尾が少しちぎれたもののコルクは至って健全。黄金色がかった濃い黄色。オイリーな熟成香が心地良い。
何よりも一本筋金の入った綺麗な酸が印象的で、ミネラル感は周りに溶け込んだかの如く目立たず。
スマートな柑橘系の果実味が熟成感に埋没することなく凛とした佇まいで、カビネットに相応しい柔らかな飲み口。
それにしても驚くほど透明感のある造りで、やっぱり素性のしっかりしたリースリングは凄いなぁと感心。
 
1988 Hattenheimer Mannberg Riesling Kabinett trocken
Weingut Freiherr Langwerth von Simmern (Eltville/Rheingau)
A P Nr 33 045 036 89,Alc 10.5%vol
 
 
尤もこの28年物の辛口カビネット、食事酒としては意外に平凡で
フォアグラやリードヴォーなど、特別これと言って今回の料理との相性の良さは感じられず。
リースリングの古酒の場合、むしろある程度残糖のあった方が食事と合わせ易いのかもしれない。
若いワインの場合は、食事しながら飲む際に甘味が邪魔に感じられる事が多いのに対して
熟成した時にはその残糖が食事酒としての懐の深さの源になっているのではないか、そんな事をふと思ったり。
 
 
さて、いよいよケラー醸造所の2009年産GG「アプツエールデ」を。
先輩曰く、「リリース当時に2本買って、2011年頃に1本目を開けたけどちょっと早過ぎたか
あまり印象に残らなかった。それからだいぶ経ったので、ボチボチ開けてもよいかな?
でも自分だけで開けるのもちょっと勿体ないかな、と」。
 
そう言えば自分も6年ほど前に2008年産のアプツエールデをワイン会に持って行って開けた事があるが
同じように結局何が何だかよく分からないうちに終わってしまってほとんど記憶に残っていない。
あの時「10年経ってもあまり変わってないかも」なんて思ったものだが、いったい今どんな感じなのか興味津々。
 
古酒の後に飲むせいもあって、香りは至ってフルーティーで少しナッティーなニュアンス。
凝縮された酸とドライフルーツを思わせる果実味。透明感があって、干し葡萄感たっぷりの味わい。
GGにしては(良い意味で)小ぢんまりと纏まって、フレーム感のあるミネラル味のせいで輪郭がハッキリしている。
味わいの要素各々が緻密で、それらがしっかりと織り成された、非常に精緻なリースリング。
 
とても良い感じに仕上がっていると思う。
ピークではないにしても、理想的なタイミングの1つで開けたのだと言って良いと思う。
こんな感じならケラーの他のGGもあまり敬遠しないでボツボツ開けて行った方が良いかも。
 
2009 Westhofener Brunnenhaeuschen Riesling trocken Grosses Gewaechs - Abts Erde -
Weingut Keller (Floersheim-Dalsheim/Rheinhessen)
A P Nr 4 275 043 47 10,Alc 13%vol
 
 
さすがにこのGG、オマール海老のアメリケーヌソースとは相性抜群。
やっぱり甲殻類と高級辛口リースリングは良く合うなぁ...。
メインに鴨が出て来たので「やっぱりこれは赤でしょう」ということで
この後、キュンストラー醸造所の若いシュペートブルグンダーを開けた。
 
 
紫色のトーンの強い、しっかりした色合いのルビー。
綺麗な古酒と見事なGGの後に飲むからなのか、あるいは単にもう満腹状態だったからなのか
香りも味わいもしっかりとしてはいるものの、やけにのっぺりとしていて単調に推移。
うーん、こりゃまた機会を改めて、これだけをじっくり味わった方が良さそう。
 
2014 Spaetburgunder Qualitaetswein trocken - Tradition -
Weingut Kuenstler (Hochheim/Rheingau)
A P Nr 40 060 050 15,Alc 13.5%vol
*
 
例によって少し飲み過ぎてしまい、何の話をしていたか肝心な事はほとんど憶えていないのだけれど
やっぱりこの道の先輩と飲むと色々勉強になるよなぁ~と、幸せな気持ちで帰途に就いたのであった。
また「自分だけで開けるのもちょっと...」というリースリング、色々ピックアップしておきますので
次回もよろしくお願い致します。<(_ _)>
 
 
2017年01月27日

頑張ってるねぇ

テーマ:★ Maximin Grünhaus
明日プチワイン会があるので今夜は残り物で済ませようと思ったが
それだけでは足りそうもなかったので新しいボトルを開けることにした。
マキシミン・グリュンハウスの2015年産グーツヴァイン・トロッケン。
この750mlボトル入りのベーシックなリースリングを開けるのは昨年8月、9月に次いで3本目。
同名のリッター瓶入りのグーツヴァイン(Nr.18)とはキュヴェ違いである。



スクリューキャップ。軽く緑色がかった明るいレモンイエロー。注ぐと泡の様な細かい気泡が少々。
香りは熟したリンゴや洋梨、微かに酵母香や燻製感。
口当たりは非常にジューシーで、果実味にも酸にも過不足無し。見事なバランス感。
他の生産地域の辛口リースリングに比べると多少多めなんだろうけど、残糖も気にならない。
舌の上にはホロ苦い柑橘の薄皮系ミネラル味の余韻。

さすがに当初の弾けるようなフレッシュ感は薄れているものの、それでも未だ充分に瑞々しい。
決して複雑感はないけれども美味い。
前日開けたケラーの裾モノと比べながら飲むと、あちらが収束系の味わいに対してこちらは発散系の味わい。
酒駆を縁取るような枠に囚われない味わいとでも言おうか。
畑の土壌に石灰が有る無しはこういう所に表われるのだろう、並べて飲むとそれがハッキリ。

翌々日。開栓日よりは残糖を多く感じる。
仄かに蜂蜜が薫るジューシーな半辛口寄りの辛口で、ミネラル感もしっかり。
前回開けた4ヶ月前は、例年の如くやや閉じつつあるような印象だったが何の事はない。
全然元気で、未だ飲み頃感持続。2015年産はよく頑張ってるなー、まだ当分愉しめそう。85/100

2015 Maximin Gruenhaeuser Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Maximin Gruenhaus (Mertesdorf/Ruwer)

A P Nr 3 536 014 27 16,Alc 11.5%vol,10.90€
 
2017年01月26日

久しぶりのケラー

テーマ:★ Keller
久しぶりにケラー醸造所のリースリングを開けてみた...と言っても裾モノのアップフューラー物だけど。
2015年産リースリング・クヴァリテーツヴァイン(QbA)・トロッケン。
なんか最近すっかりラインヘッセンから縁遠くなってしまってるけど
昔元気だった頃は結構この地域の濃い造りが好きだったんだよね...。
 
20世紀末と言えば、折しもケラー醸造所が売り出し真っ只中で、その評判がうなぎ上りだった時期で
美味しいワインが出来た」なんか読んだ日にゃ、自分までもが醸造所に入り込んで研修した気になったものだ。
確かにこのケラーを筆頭に、ヴィットマン、グンダーロッホ、ヴァグナー・シュテンペル、
バッテンフェルト・シュパーニァ、キューリング・ギロー...良い造り手は色々あるんだろうけど
歳とるとどうも「飲み負け」してしまうんだよなぁ、ヘッセンのワインって。そんな訳で久しぶりのケラー。
 
 
プレスコルク。微かに緑色がかったレモンイエロー。注ぐと細かい気泡がビッシリと。
香りはアプリコットや黄桃にややナッティーなニュアンス。ジューシーな南国風の果実味と骨太で生真面目な酸。
平板ながらラインヘッセンのテロワールを感じさせるミネラル味も充分で、舌の上に残るホロ苦い後味。
 
バランスが良く、ひと言で言うなら強い味筋。
総じてやや透明感に欠ける気がしないでもないが、アップフューラー(ネゴシアン)物としては充分な内容。84/100
(過去のヴィンテージ→2013年産2012年産2011年産2010年産2009年産2006年産2003年産2002年産
 
2015 Riesling Qualitaetswein trocken
Weingut Keller (Floersheim-Dalsheim/Rheinhessen)
A P Nr 4 275 043 04 16,Alc 12%vol,13.90€
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