上祐史浩

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          2017年:麻原・オウム=アレフの行方


 2017年は、麻原、およびオウム真理教=現在のアレフ(厳密にはAleph)に大きな変化が起きそうなので、それを皆さんにお伝えしておきたい。ちなみに、私自身は、30年前の1987年にオウム真理教が発足した際に出家し、10年前の2007年に、オウム真理教から名前を変えたアレフを脱会し、ひかりの輪を発足させた。

 

 まず、今年は、オウム裁判が終結する年になる。特に、麻原の共犯者の裁判として唯一残っていた高橋克也被告の裁判が終わる見通しだ。最高裁への上告が去年の9月だから、メディア関係者は、早々にも最高裁の判決=判決の確定を予想している。

 

 次に、そうなると、麻原を含めたオウム真理教事件の死刑囚の死刑の執行が焦点となる。これまでは共犯者の裁判が終結していないために、彼らの死刑も執行されなかったが、その障害が取り除かれる。また、麻原だけ執行されるのか、それとも、13人の死刑囚を一斉執行するのか、ということも注目されている。

 

 なお、こうした裁判の終結や死刑執行という節目に際して、ひかりの輪としては、これまでのオウム事件の反省と総括に基づいて、それを粛々と受け止めつつ、被害者・遺族の方に対する賠償金の支払いを堅持していきたいと思う。


 さて、2017年には、麻原の刑死と共に、アレフにも大きな変化が生じる可能性がある。アレフに対しては、2012年3月から、オウム真理教事件の被害者団体が、東京地裁に調停の申し立てをなして、オウム事件の損害賠償の支払いと著作権問題の問題に関して、係争中である。

 

 アレフは、2000年に損害賠償の契約を締結したが、その後、被害者団体が必要とする契約の更改に応じないなど、両者の間に争いがある。この賠償問題に関する争いは、既に5年ほど続いているが、関係者の中には、2017年はいよいよ山場となるのではないかという推察もある。

 

 また、著作権の問題とは、アレフが、麻原・オウム真理教の著作物を使って教団を運営し、収益を上げているが、被害者団体は、オウム真理教の著作権は、宗教法人オウム真理教の破産業務の終結と共に、被害者団体に譲渡されており、その使用の停止をアレフに求めている。

 

 しかし、アレフは、それは、オウム真理教ではなく、麻原個人の著作物であり、被害者団体に著作権はないと反論し、事態はこう着しているようだ。しかし、麻原が死刑になると、その著作権は、麻原の妻と子供たちに相続されるが、その中で、アレフが使用することを認めない者がいれば、こう着状態が崩れる可能性がある。

 

 ひかりの輪で調査したところ、相続者が複数いる場合は、著作権は、その複数の相続者の共有となる。そして、全ての相続者が合意しない限り、他者(例えばアレフ)に著作権の利用を認めることはできないし、相続者本人が利用することもできない。その一方で、一人の相続者だけでも単独で、他者(例えばアレフ)や他の相続者が、著作物を使用することを差し止めたり、損害賠償を求める請求を裁判所にすることが出来る。http://www.ishioroshi.com/biz/kaisetu/chosakuken/index/kyouyuuchoskuken/

 

 麻原の妻と子供たちの中で、アレフを裏から支配し、アレフに著作権の利用を許諾すると思われるのが妻と妻の下にいる二男である。一方、アレフから完全に離れているのが、長女と四女であり、特に四女は繰り返しメディアで、両親とアレフを否定しているので、アレフの使用を認めないと思われる。また三女・次男・長男も、2014年頃から、アレフの主流派と対立して分裂状態になっており、その後の社会的なスタンスから、アレフの使用に反対する可能性がある。

 

 こうして、相続人全体の合意を得られる見込みは乏しく、少なくとも誰かが反対すると思われる。なお、著作権では正当な理由なく合意を拒むことはできないとあるから、合意を拒む正当な理由があるかが、アレフの使用を認めたい家族とそうでない家族の間で裁判で争われる可能性もある。

 

 結果として認められないと言う結論が出た場合、それにアレフが無断使用を続ければ、民事上の手続きに加え、刑事事件として告訴される可能性もある(著作権侵害の罪は重たく、最高懲役10年の重罪となる)。よって、アレフは、麻原が死亡したことが分かり次第、これまで自由に利用してきた著作権に関して、相続者家族の合意なくば、無断では利用できない状況になる可能性がある。

 

 著作物とは、いわゆる書籍や説法ビデオに限らず、アレフが「教学システム」と呼んでいる麻原の説法集、秘儀瞑想と呼んでいる瞑想教本(とそのビデオ動画)を初め、詞章・歌・マントラなどの映像・音響教材の一切を含み、その複製(手書きを含め)、販売、(道場での)陳列、上映などの全てが禁止されるために、仮に利用できなくなれば、アレフの教化活動と財務に甚大な(場合によっては壊滅的な)影響を与えると思われる。

 

 ひかりの輪のスタッフは、団体の発足以前から、アレフやアレフに関わる麻原の家族とは断絶状態である。よって、彼らに関するこの重要な事実をこのブログで公開したり、家族を取材したことがあるいくつかのメディア関係者に伝えて注目を促したり、警察関係者、被害者団体、公安調査庁調査官にも伝えている。

 

 さて、これとは別に、昨年以来、アレフが、オウム事件の損害賠償責任を逃れるために、自主解散するのではないかという話や、いやそうではなく色々な手段を検討しているとか、といった噂が流れている。私やひかりの輪は、既に10年もアレフとは関係がなく、噂の信ぴょう性に関しては確認しようがないが。

 

 しかし、大まかに言えば、新しい信者が増えているとはいえ、麻原死刑囚の死刑執行が近づき、家族を中心とした教団の分裂が起こり、長期的な視点から見れば、教団の求心力が低下していると思われる。それが、今年から来年にかけては、明確になる時期なのではないだろうか。麻原とアレフ教団にとって、2017年から18年は大きな変化の時となる可能性がある。

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