上祐史浩

オフィシャルブログ ―― 21世紀の思想の創造


テーマ:
 日常の様々な苦しみを和らげるための仏教の法則についてお話ししました。
 動画(ユースト)http://www.ustream.tv/recorded/83840807

 この講話で用いたレジメは以下の通りです.

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    2016年2月27日千葉・28日東京講話会レジメ

        仏教哲学講座第2回
         苦しみを和らげる仏教の法則


(1)とらわれを捨てる

1.苦しみの原因として、過剰な欲求・執着・とらわれがある。

 それなしではいけないのか。欲張ってはいないか。
 無数の人々が、それなしで生きているのではないか。

2.とらわれ過ぎない方がうまくいく(得られることが多い)

 とらわれを捨て、心が静まった方が、正しい判断ができる。
 止観の教え=心が止まると物事を正確に観ることができる

 (あまり)うまくやろうと思わない方がうまくいく
 急がば回れ、果報は寝て待て、笑う門には福来る、
 急いては事をし損じる、勝つと思うな思えば敗けよ。


(2)苦しみを過大視しない

 実際以上に苦しみを大きく見てしまうことを避ける。

1.苦しみが永続すると錯覚する場合がある。

 苦しみが生じた時は、あたかもずっと続くかのように、
 錯覚する場合がある。実際は、いつかは消えるもの。
 思い出せば、前(昔)もそうだったはず。  

2.苦しみが間断なく続くと錯覚する場合がある。

 実際には、多くの苦しみは、一日中続くのではなく、
 合間があって、休める時があるものが多い。

 →とらわれが強いと、永続する、間断なく続くと感じる。


(3)苦しみの裏にある喜びに気づく。

 何かの現象を苦しみだとばかり考え、嫌がり過ぎている。
 実際は、苦しみがあるから楽しみもある(苦楽表裏)

1.苦しみがあるから、努力・成長することが多い
  →全く苦がなければ、努力も余りできないが、良いのか

2.苦しみがあるからこそ、その原因のとらわれを弱めて悟る。
  →全く苦がなければ、悟ることはできないが、良いのか

3.自分に苦しみがあるから、他の苦しみも理解できる。
  →全く苦がなければ、慈悲は培えないが、良いのか。

4.各種の苦しみを喜びに変える考え方の例
    
 全く批判がなければ、必要な反省・成長ができるか
  自分の欠点全てを自分で気づくことができるか
  自己愛を弱めて悟る機会を得ることができるか 

 全く失敗・挫折がなければ、本当に成功できるか
  真の成功は、失敗とその反省から生じるのでは
  失敗は成功の元・成功へのステップ 

 全く経済苦がなければ、本当に豊かになれるか

  経済苦は、質素倹約の智恵を生む。
  経済苦は、貧しい人たちへの慈悲を生む。
  経済苦は、真の豊かさ=悟りの道
  自分の物にとらわれずに、万物を宝とする。

 全く病苦がなければ、本当に健康になれるか

  一つ病気がある方が、体をいたわり長生きする
  一病息災。健康自慢は早死にする場合も。
  病苦の時こそ、感謝・謙虚な心が芽生える。
  人は、自分一人で生きているのではない。

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