上祐史浩

オフィシャルブログ ―― 21世紀の思想の創造


テーマ:
 聖地を題材として、日本の自然の豊かさに焦点を当ててきました。今回は、少し変わった視点から、このテーマについて話したいと思います。

 今年は原子力発電の危険性が認識される年となりました。そこで、少し乱暴かもしれませんが、日本はそもそも、自然と調和する文化が中心。一方、原子力・核兵器・原発とは、原子の構造を変える(破壊する)という意味で、自然を開発(破壊)してきた欧米の文化では?

 その意味では、日本らしいエネルギー政策とは、自然と調和した、自然を活かしたものではないだろうか。江戸時代までは数千万人の人口が、石油の輸入も原発もなく生きていました。

 しかし、明治以降、日本も、石油中心の文化となり、米国との戦争の開始も、アメリカの対日石油輸出の禁止と共に始まりました。そして、その戦争の終結は、原子力=核兵器でした。

 そして、戦後は、石油の枯渇や供給の不安定さを恐れ、また一説には(いざというときには)核武装できるように、原発を導入しました。しかし、それが今回の原発の災厄を招いた。

 この意味で、明治維新以来、欧米の文化・産業エネルギー政策を真似し、その恩恵と共に、その裏の負の側面を味わうことになりました。すなわち、西欧文明の模倣は、万能ではありませんでした。

 だとすれば、21世紀とは、西欧文化の模倣ではなく、日本らしい文化、社会構造、エネルギー政策の比重を高めることを考えても良い時期ではないでしょうか。いわゆる、日本人のお家芸、和魂洋才、和洋折衷、融和の才能の発揮です。

 日本は豊かな自然があり、それは大きなエネルギー。地震が多い裏には、豊富な地熱エネルギーがあります。水が豊かだから水力エネルギーがあります。もちろん、地熱発電や水力発電の推進は環境保護の問題があるが、原発の環境破壊とは比較にならないでしょう。

 仏教では、地・水・火・風・空の五大元素(五大)を説きます。それは、そのまま、地熱発電、水力発電、火力発電、風力発電にあたります。ただ、ここで、火は、石油などの化石燃料による火力発電だけでなく、火=陽=太陽光発電も含まれると思います。

 そして、中曽根元首相も新聞社説で述べておられましたが、日本はそもそも、日の本の国、日出る国、日の丸、天照大神というように、太陽国家ですから、科学的な根拠はありませんが、太陽エネルギーの活用とは相性が良いのではと感じます。そもそも、日本は、何にしても技術開発が得意ですし。

 さて、地・水・火・風・空の最後の空は何を意味するのでょうか?未知の宇宙エネルギー?宇宙空間での太陽光発電?

 ないしは、仏教の空の悟り・空の智恵=少欲知足・省エネルギーか?ともかく、無駄なエネルギー消費を避けることは、重要な智恵に違いなし。この視点からしても、原発は消費地と発電地が遠いため、その送電中のロスが大きい一方で、太陽光発電は逆のため、ロスはゼロに近いといわれます。

 こうして、日本らしく、自然と調和した、自然を活かしたエネルギー政策が進むといいなと思います。


 話は変わって、道教思想には、五大元素ではなく、五行があります。五行は、木・火・土・金・水のことを言います。

 しかし、これは、日本の活かせるエネルギー資源ではなく、これまでにお話ししてきた、聖地の様々な条件を網羅しているキーワードのように思います。
 
 具体的には

1木=聖地は生気が強く、そこには長寿の大木・御神木がある

2火=聖地には、火山・温泉など、熱・火のエネルギーがある。

3土=聖地は、高地・山岳・断層帶の上など、エネルギーの強い土地にある。

4金=聖地の神社仏閣には、純粋な金属で作られた神具・法具がある。

5水=聖地には、清流・湧き水・湖など、清らかな水・聖水・神水がある。

 となります。

 こうして、地・水・火・風・空の五大元素であれ、木・火・土・金・水の五行であれ、豊かな自然との調和を重視する日本の伝統文化が作り出す、自然のエネルギー資源や、自然の聖地が、今後の日本と世界のために、もっと活かされることを期待したいと思います。


※注
1地熱発電の適地は国立公園内に多く、開発に規制がある、
 という情報があります(読売新聞)。
2水力発電は大型ダムの適地は少ないが、小型ダムならば
 非常に多くの適地があるという見解があります(同上)。

いいね!した人  |  リブログ(0)

上祐史浩さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります