上祐史浩

オフィシャルブログ ―― 21世紀の思想の創造


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 初回に書きましたが、聖地には、宗教やその開祖が作った聖地と、純粋な自然の聖地で後から宗教家や宗教が集まった聖地があります。

 宗教やその開祖が作った聖地の代表例は、例えば、エルサレムでしょう。エルサレムは、ユダヤ教にとっては、エルサレム神殿があったことろで、キ リスト教にとっては、イエスが布教し、処刑されたところであり、イスラム教にとっては、マホメットに関連して岩のドームがあるところです。


 一方、純粋な自然の聖地といえば、無名なものも沢山あるでしょうし、それは皆さんの家や、故郷、ないしは偶然にも訪れたところにあるかもしれま せん。ただ、私が体験した中では、日本有数の山岳景勝地として、国際的な観光地としても名高い上高地は、まさに純粋な自然の聖地でした。


 まず、その土地は、1500メーターの高地にあります。にもかかわらず、梓川をはさんで幅1キロメーター、長さ10キロメーター以上の平らな土地があります。


 そして、その直ぐ近くに、目の前にそびえるように、アルプスの高峰があります。その一つの奥穂高岳は、日本有数の高峰、富士山に次いで第二位か、第三位かの標高。万年雪をたたえた美しい山です。


 また、万年雪の山に加えて、活火山、すなわち火の山があります。焼岳です。大噴火したのは大正時代ですが、今も山頂をよく見ると、少しだけですが、煙が上がっているのが分かります。


 その焼岳の熱によって温泉が湧き出ます。上高地温泉です。これがなかなか良い温泉で、成分が特殊なのです。


 そして、温泉という熱の水に加えて、アルプスの雪解けの水が流れるのが、先ほど出てきた梓川。上高地の中心を流れます。その透明な美しさは、他に類を見ないほど。濃淡様々なエメラルドグリーンの色をしています。


 さらに、川の周囲に広がる様々な植物を抱えた森林地帯。この中を散策することが出来ます。

林の中は、ところどころに、清流が流れ、小さな池もあります。

 池と言えば、大正池という非常に美しい池があります。先ほどの焼岳の大正時代の大噴火で、地形が変わって出来た池で、観光名所になっています。こうして、火山は、富士山のように、美しい場所・名所を作る源になる場合が多いですね。


 また明神池という、これまた非常に美しく神秘的な池があります。そびえ立つ明神岳という高峰の麓にあるこの池は、穂高神社の奥の宮の中にあって、池自体をご神体と位置づけているように思えます。


 穂高神社があると言いましたが、明神池を参拝する場所があるくらいで、これを含めて、上高地には目立った寺社の建物はありません。そういった意味では宗教色は少ないです。他に祭られている神様というと、山の神様で、その参拝所には、まっすぐに伸びた御神木があります。


 こうして宗教色は薄い上高地ですが、その神聖なまでに純粋な自然の美しさ・素晴らしさのためか、去年の地元の観光促進のポスターには、「この世 の聖地上高地」というコピーが用いられていました。自分は聖地巡礼として上高地を訪れていましたから、我が意を得たりと思ったものでした。


 また、上高地という名前自体が、神が降りる土地という意味で、「神降地」と書く場合もあります。


 そして、上高地は、日本を代表する山岳景勝地として、世界に紹介されています。特に、日本アルプスなどの山を世界中に紹介した英国人登山家ウォ ルター・ウェストンは、上高地を再発見した人と位置づけられており、また、東北震災の後に日本への観光が、安全であることを世界に呼びかけるために、米国 の駐日大使が訪問したのも、この上高地でした。


 宗教色は少ない上高地ですが、私は、ここで、仏教的な悟りの境地を垣間見る体験を何度もしました。例えば、自我への執着が弱まって、自我が幻影のように軽く感じられ、自分の中心が自分ではなく自分を囲む大自然・大宇宙の方にあるといった心境になったことがありました。

 
 また、上高地の自然を見ている内に、その様々な自然が、我欲がなく互いに調和している様を見て、仏陀や聖徳太子が説いた教えと同じ真理を学び、それと同時に、自分の心が、あたりの大自然一体を包むほどに広大に広がっていく体験をしました。

 修験道などでは、山から学ぶ、自然から学ぶという考え方がありますが、道を求めている人には、様々なことを教え、体験させてくれる聖地だと思います。


 さらには、ひかりの輪の聖地巡りでお馴染みなのが、虹ですが、この上高地は、ひかりの輪の訪問した聖地の中でも、今までに最も多くの虹が出た聖地の一つだと思います。


 また、史実上のことではないのですが、私の好きな聖徳太子とも縁があると感じる出来事も繰り返し起こった聖地です。


 こうした色々なことがあって、ひかりの輪にとって最も重要な聖地となっています。



 
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