上祐史浩

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 さて、今回は、木、水に続いて、聖地の条件の三つ目として、その大地のエネルギーについて。

 まず、聖地はだいたい高いところにあると言う説があります。標高が、1000~1500メーター以上のところ。よって、聖地と山というのは深く関連します。


 そもそも、日本人の場合は、空海や最澄など、古代から宗教家が、山に籠もる伝統があります。また、山自体を仏と見る修験道の修行があります。山を仏の母胎と見て、仮に死ぬつもりで入山し、山で浄化され、生まれて変わって下山する。


 山の聖地と言えば、山岳仏教や修験道に関連したものを挙げても、高野山、比叡山、日光山、戸隠山、出羽山、富士山、大峰連峰(吉野・天川)など、色々出てきますね。残念ながら、四国と九州の山は研究不足です。


 また、私は小さな山にも注目しており、日本文化の根元に関係する、奈良飛鳥の大和三山、前回日記に出てきた三輪山、縄文時代に絡めて、東北の黒俣山なども。


 ただ、単に標高が高いのがいいかというと、それもあるのかもしれませんが、山というのは、造山運動があってこそ、生まれるものですから、その場所の大地の活動が活発であり、エネルギーが強いということになります。


 よって、山ではなくても、大地のエネルギー・活動が活発であるところには、聖地が見られます。その典型が、中央構造線と呼ばれる日本最大の地層の断層帶です。


 地層の断層帶とは、異なる二つの地層がぶつかり合っているところです。当然、そこは地震が発生しやすい一面があります。中央構造線は、関東の鹿島から、長野の諏訪、三重の伊勢、奈良の吉野、四国、九州の阿蘇を通って、熊本の八代までを貫く、日本最大の断層帶です。


 そして、この中央構造線上に、名だたる聖地が結集しているという説があります。鹿島神宮、諏訪大社、分杭峠(ゼロ磁場地帯)、豊川稲荷、伊勢神宮、吉野金峰山寺、天川、高野山、剣山、弊立神宮など。


 断層帶では、二つの地層のぶつかり合いにより、地磁気が特殊な状態となり、長野の分杭峠のように、ゼロ磁場状態があらわれ、それが人の心身に好影響を与えるという説もあります(ゼロ磁場とは磁場がないのではなく、逆方向の磁場が重なりお互いを相殺した結果とされます)。


 また、高地、山、断層帶と出てくると、当然、火山というのがでてきます。聖地の近くに火山あり、ということは出来ると思います。典型的なのが、富士山、阿蘇山、浅間山、磐梯山など。


 火山は、その噴火は恐ろしいものですが、その裏側に人間に様々な恩恵を与えている面があり、例えば、肥沃な大地、湧水、温泉、黒曜石を代表とする鉱物、美しい風景などがあるとされます。湧き水、温泉、美しい風景などは、聖地の条件ですね。


 そして、火山を含めた活発な大地の活動は、湖の形成とも結びつく。富士五湖、猪苗代湖。聖地と湖となれば、諏訪湖、中禅寺湖、十和田湖、宍道湖なども。そして、その湖には水の神の象徴として龍神の信仰・伝承が多い。

 
  そして、大地のエネルギーが活発なところでは、温泉の祝福があります。しかし、温泉について話し始めると、今回の日記が終わらなくなると機会を改めたいと思います。


 最後に、日本は地震国で、今回は東北の震災で大変な被害を受けました。しかし、今後、私達日本人が、震災を超えて、前向きに生きていかなければならない中で、地震国である利点も考える必要があると思います。


 仏陀の教えでは、苦楽表裏、苦と楽はセットというのがあります。あらゆる苦しみの裏側には喜び・幸福の源があるというものです。地震・火山・断 層帶が多いということは、大地のエネルギーが強いということで、それは、精神的・霊的・宗教的に言えば、聖地に恵まれるということになります。


 また、世俗的・実業的に言えば、美しい風景、湧き水、温泉といった観光資源、肥沃な大地や地熱発電といった資源・エネルギーがあたえられる。今後、苦楽表裏を意識して、地震国である故の利点を活かすと良いのではないかと思います。


 一部の統計では、世界の(一定規模以上の)地震の10~20%が日本で起こるとも言われています。また、日本は、世界の7大プレートのうち、3 つのプレートの交点にあるとされます。その意味では、地球の地表面のエネルギーの非常に多くの部分が、日本で発散されていることになるわけです。


 日本の国土の地形が龍に似ていることから、日本を極東の龍とする解釈があると述べましたが、龍が水の神の象徴であるように、日本は豊かな水に恵まれると共に、豊かな大地のエネルギーに恵まれています。


 極東の龍は、火と水、熱と水の双方の自然を兼ね備えた類い希な龍ということができるでしょう。


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