自民党の中国大会における総裁選立候補者たちの演説 を垂れ流しつつ書いております。


さて、去年の末に公開された「男たちのYAMATO」を皮切りに、先の戦争を扱った映画の公開が何作か続きます。

もうすぐ公開なのが、人間特攻魚雷回天を題材にした「出口のない海 」です。

そして、来春公開予定なのが、特攻隊を題材にした「俺は、きみのためにこそ死ににいく 」です。


 YAMATOからの流れとして目を引くのが、メインテーマが「反戦」ではなく「戦地に赴いた者の生き様」であることでしょうか。

勧善懲悪のような単純な構図ではなく、「何を思い戦地に赴いたか」といった所に焦点を当てた事は素晴らしいと思います。

教科書では画一的に「侵略戦争であった」としか教えられていない前大戦ですが、例えば開戦の大きな契機となったハル・ノート の件などは一般の人には殆ど記憶に無い状態なのが現状です。

そして、それと同時に無視されがちなのが、戦場に赴いた人たちです。

教科書では史実と思しき事のみが淡々と綴られ、兵士達が何を思って戦場に立ったかについては殆ど触れられてはいません。

「天皇陛下万歳」と叫んで突撃しただけ、なんてことはあり得ません。

国を愛し、家族を守る為に戦場に立った人たちも多数いたわけです。

そして、今我々が生きているこの国は、そういった人たちの犠牲の上に存在しています。


 戦争自体は「善」ではあり得ませんが、過去に散って逝った人たちの思いを誤解したままというのはあまりにも失礼な話です。

靖国が中韓から文句を言われて久しいですが、こういった映画を通して、一体どのような人たちが祀られているのかを考えてみるいい機会ではないでしょうか。

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姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)

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 去年の夏に公開された京極夏彦原作の「姑獲鳥の夏 」をレンタルで見てみました。

私はミステリーの類は実はまったく読まない・見ない人なのですが、ローレライを見に行ったとき(だったと思う)に予告を見て、それ以来ずっと気になっていた作品です。

堤真一や阿部寛といったお気に入りの役者が出ている、ということもあったのですが、なんとも言えぬ妖しげな雰囲気に惹かれた、ということが大きかったですね。


 さて、原作未読の人間が感じたことですが、一言で言ってしまうと

「わかりにくい」

台詞回しがなんとも魅力的ではあるものの、「文字ベース」であるがゆえに、「聴覚」で捉えると一瞬理解が追いつかなくなったり。

活字であの台詞を読むといいんでしょうけれど、耳だと拾い切れなくて、ちょっと。。。

お前の脳みそが蕩けているのだ、と言われればみもふたも無いわけですが。

聞き取りにくかったりした台詞は何度か戻して聞きなおしたりしてしまいました。


 聞き取りにくかったり理解に苦しんだ点はさておき、斜めから撮るアングルなど、「奇怪さ」を視覚的に訴えかける表現方法はなかなか好感が持てました。

真正面からのアングルに慣れきっていると、時折入る斜めから撮ったアングルというものは新鮮さを感じるものなんですねー。


 話自体は「まぁ面白かったかな」というレベルのものでしたが、「何かが起こりそうな妖しげな日常」という、非日常的な日常の雰囲気がすごくステキでした。

総合評価で言うと、いい所と微妙な所のギャップが激しい作品だった、と言えるでしょうか。

とりあえずは原作を古品屋で買ってみようかと思います。

どうも映画では原作の魅力を十分引き出せていないようですからね…


 あー、それと、何度見直しても分からなかったんですが、

何で旦那刺されたの?

それだけがどうしても理解できません。

誰か教えてください…

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レジェンド・オブ・ゾロ

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 昨年からずっと見たがっていたレジェンド・オブ・ゾロ をようやくみる事が出来ました。

前作を踏襲した、堅実なエンターテイメント路線をひた走った作品でしたね。

絶賛はしません(笑)が、十分「楽しい」作品だったと思います。


 個人的にはアクションパートの豊富さがよかったかな、と。

あとは小難しい事は考えずに、ひたすらゾロの活躍に心躍らせ、夫婦の行く末を心配して見るのが正しい見方でしょうね。

とはいえ、どうしても気になるのは息子であるホアキンの活躍っぷりです。

いくらなんでも優秀すぎ。

3代目ゾロになる、という伏線が当初あったからと言っても、それでもなお「ご都合主義か!」と突っ込みたくなるくらいでしたね。

子供のお客さんはそこに自己を投影するので、ああいう役柄も必要だとは思うんですが、なんとも。


 とにかく、見て損した、というものではないので、気が向けば見てみてはいかがでしょうか。

師匠格の爺様キャラが出てこないのがなんともさびしいものです…

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 世界各国で公開について大騒ぎダ・ヴィンチ・コード ですが、遂に明日公開と相成りました。

フィクションである事は間違いないのですが、内容が内容なだけに、主にキリスト教界から批判百出の模様です。

つい先日、そういったキリスト教を奉じる人たちの国々で、イスラム教に関する風刺画が問題が起こった事は記憶に新しい事と思われます。

風刺画はいいけれど、宗教そのものをターゲットとした映画はタブーということでしょうか。

そのあたり、特定の宗教を奉じているわけではない人間にはよく分からないところです。

私には見事なまでのダブルスタンダードだと感じるわけですが、キリスト教徒の言い分とはどのようなものなんでしょうね。


 そんな映画ですが、個人的には好きなジャンルなので是非とも見に行きたいと思っています。

原作を読んでいない人なので、まったく詳細を知らないわけなのですが、楽しみです。

果たしてそんなにキリスト教徒が目くじら立てなければならないような内容なのでしょうか…

ヒトラー最期の12日

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 2日連続で、帰ったら日付が変わる直前でした。

いくら忙しい時期とはいえ、恐ろしくキツいです。


 さて、もう2日前になりますが、ようやく「ヒトラー最期の12日 」を観る事が出来ました。

各所で言われていますが、非常にすばらしい作品でした。

話の筋自体は、第3帝国の崩壊を内部からの視線で描いたもので、よく知っている歴史が目の前で展開されていくような感じでした。

崩壊直前の様々な人間模様は、人それぞれのあり方を感じる事が出来て良かったです。

兵士たちが血を流して倒れていくその瞬間に、地下司令部では現実逃避的な乱痴気騒ぎが行われていたあたり、権力中枢部の現実逃避的な側面が垣間見れて妙に「業」を感じてしまいました。

壮絶な市街戦の凄惨さも非常にしっかりと描かれていましたし、全ての瞬間に見ごたえがあった作品でした。

2時間半とやや長めの作品ではありますが、ずっと食い入るように見てしまうだけの魅力を持っていて、全くといっていいほど時間を感じさせなかったのも凄かったですね。


 そして、ここが一番気に入ったのですが、多くの作品で「狂人」的にのみ描かれてきたヒトラーと違い、あくまで一人の人間としてヒトラーを描いています。

合わせて、一人の人間の中に存在する「狂気」と「人間性」を見事に演じきった主演のブルーノ・ガンツにも拍手を送りたいです。

大勢の人間を前にして興奮して話す時のしぐさなど、本人をみた事があるのか、と思うほどの熱の入れようでしたね。

ブルーノ・ガンツの熱演なくしてはこの作品は成り立たなかったと思います。

多くの人に是非とも見てもらいたい作品でした。

激しくオススメです。


 なお、より深く作品を楽しむために、「我が闘争」を一読する事をオススメします。

余りヒトラーに馴染みの無い人のレビューを読むと、ヒトラーの数々の発言が「理解の範疇を超えている」とか「狂気云々」と表現されている事が多かったのですが、彼の思想的背景をきちんと分かっていれば共感する事は不可能ででも、理解する事は十分可能なので。

その辺りの予備知識があるだけで作品やヒトラーに対する見方はずいぶんと変わってくるのではないかと思います。

久々に骨太の映画を見ると、最近のヒトラーに関する研究動向とかが凄く知りたくなってきました。

母校の図書館にでも足を運んで研究紀要とか読み漁りたい気分です。


※ 私は大学時代4年間ずっとヒトラー関連をやっていた人なのです。

 卒論は彼の政権奪取後に行った「国際連盟脱退」ですが、生涯全般について興味津々だったり。