昔、私が研修医だったころのお話…


研修医は、初診の患者さんの問診や、

複雑でない検査、Do処方に限ってだったが薬の処方箋発行などを

担当していた(当時)。



問診

過去の病歴や現在の疾病がいかに始まったかなど

診断と治療のヒントになる重要なプロセスで、


疾患によっては問診だけで診断のだいたいの見当がつくこともある。


(発症が典型的だったり、その疾患に特有の症状だったりetc.)



問診を適切に行うことで、

不必要な検査をしなくてすんだりもする。



いろいろ勉強になるので人気だった問診の仕事だったが、

時に困るひとがあらわれた。


えんえんと自慢話をされて、なかなか本題に入らないのだ。



それも


私の父はどこどこ代の教授だった、


私の夫は今のどこどこ大学の教授、


息子は優秀だからどこどこ大学に入学した


ということを、こちらが口をはさめないくらいの

スピードと迫力でとうとうと語られるのであった。




(どこどこ大というのは国立の某有名大学…名前は伏せておく)


「こんにちは」


と、あいさつしたとたん身内の紹介が始まるっていったい…。



なぜに身内のご自慢を??


すごいですねと感心すればよかったんだろうか…??



でも、誇りは誇りなんでしょうけど、

彼女はなんだかつっぱっているかのような印象を

私は受けたんですよ…。




研修医になめられないように、と思われたんでしょうかね…。





そして、いつも薬の処方箋を出すとき

研修医の間で有名になった女性がいらした。



夫自慢おばあさまである。



(ほろにがしょっぱい思い出につづく…)

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これは私が研修医だったころのおはなし…



無事眼科への入局試験をパスし、

研修医生活をおくる前に、大学側からオリエンテーションがあった。



それによると、

眼科医局の夏休みは10日間。


ふうん、けっこうあるのね…



そう思いつつ怒涛の勤務に突入し、はや半年。




真夏まっさかり、


土日祝もない研修医たちに

ようやく夏休みがやってきた。



ばんざーい!!


10日間ものお休みだ。


なにしようかな。




ある研修医は旅行がしたいと言い、


ある研修医は久しぶりに里帰りしたいとつぶやき、


また、ある研修医は来るべき病棟研修生活にそなえ、

勉強にはげんでおくべきだと述べた。



でも、10日間もお休みとってしまったら、

病院はどうなってしまうの…?



一抹の不安がよぎったが、みな研修医になって

初めての夏休みであるし、

楽しいこと中心に計画をたてていた。




現実逃避だったと言ってもいい。




実際は…



そう、甘くはなかった。




ふつうの企業などがそうであるように、

お休みはかぶらないよう分散してとることになっていた。



まあ当然といえば当然だが…。



10日間ぶっとおしでバカンスなどは、夢の夢…。



二年目研修医から勤務表がまわってきたが、

3日以上連続した休みをとれるのは二年目まで。



一年目研修医は、二年目の先輩がまとめてとった休みの

間をぬうようにして、


ぽつぽつと虫食いのように

とびとびのお休みを選び取るのだった。



これまた、誰が最初に勤務表に休みを書き込むかで、

10人の新米研修医たちが


壮絶なジャンケンバトル


くりひろげたのは言うまでもない。





しかも、


10日間といわれていたはずのお休みは、






あわせて7日間になっていたのだった。





うそ!!


私、オリエンテーションで

夏休みは10日って聞いたよ!


私も!

覚えてるよ10日って!!

それを楽しみにして

きたんだから!!



研修医たちは不満の声をあげた。



オリエンでもらったプリントを保管してあるものもちのよい

研修医もいて、そこには確かに夏休みは10日と書いてあった。






だが、


上の先生方に夏休みのことで抗議する勇気…蛮勇のある研修医は

ひとりもおらず、


(だいたい二年目の研修医も従ってるわけだし)

文句を言って、もし休みがもっと少なくなってしまったら

困る。



そんなわけで、

休みはなぜか予告より3日間減ってしまっていたのだった…



オリエンで「夏休みは1週間」って言ってくれれば、

むだに期待しないのにねえK大さん?!





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bana02

研修医時代は、ぺえぺえであるにもかかわらず、

よく接待につれていってもらった。



接待と言っても商談をしながらおいしいお食事をいただくと

いうもので、きれいなおねえさんがいるようなところには

行かなかったですよ。



なにしろ研修医は食生活が貧しくて、




普段の日は


宅配ピザ・宅配弁当・生協の弁当


弁当尽くしな食生活を無限ローテしているので、


たまにあるお食事接待はうれしかったなあ。



とある焼肉レストランに接待で行ったことがあった。



そこはビルの一階で、


二階はサウナになっていた





そして入り口には、



サウナのあとは焼肉


焼肉のあとはサウナ



とでかでか書かれた看板がおいてあり…






夢見がちな私の頭には、


焼肉食ってサウナ行って、


また焼肉食ってまたサウナ


という


サウナ

↑↓

焼肉



魔の無限連鎖、


一周目は極楽、でも


二周目からは地獄めぐりみたいなっ!




暑苦しい想像が浮かんだことでした。






そしておいしいものをたらふく食った研修医たちに、


先輩医師がひとこと。




「きみら、思い上がるんじゃないよ。

きみらがチヤホヤされるのは、

K大の看板を背負ってるからだからね。


今はもてなされてるかもしれないけど

開業したり病院を移ったら、

いつもこんな風にはいかないからね」



おっしゃるとおりで…!!



研修医が勘違いしてまいあがらないよう、

きっちりクギを刺しておく先輩医なのでありました。