日曜日バイトに行って、家に帰ると、この日休みだった夫がうなだれていた。

聞けば、私の親族から直電があったのだという。

はいすみません、今日は愉快な内容ではございません……。

『これまでのあらすじ』
研修医だった私は親の過干渉に耐えかね、家出・夜逃げ・駆け落ちを同時敢行。
き○がい呼ばわりやら誹謗中傷怪文書やら攻撃を受けつつも、なんとか今は平和な暮らしをしているのである……。


詳細は親との闘い「もくじ」からどうぞ。


電話は私の母の妹の娘、要するにいとこのAからだった。
用件は、こないだ亡くなった、祖母のこと。
「おばあちやんの遺産のことで、伊豆に来てくれないか」
と……。

用件を聞くやいなや、
「あー、いらない、いらない。私はいらんから、母親のがんの治療費に全額使ったらいい。
そりゃ、私も日雇い身分だし、お金はすごく欲しいけど、あの人たちに関わるお金はいらない」
と、まくしたてる私を止めて、夫はさらに言う。

「そういうと思って、遺産関係はそちらでご自由に、って俺が言ったんだけどね、Aちゃんは『おねえちゃんが、かわいそう、あんたは冷たい、ひどい人間だ』って怒っててさ……」

ちなみに、いとこAが「おねえちゃん」と読んでいるのは、還暦になる私の母のことだ。

母は、かつて「おばさん」と呼ばれるのがイヤで、姪のAに、「おねえちゃん」と呼ばせていた。いまだにそう呼ばせているとは、びっくりだ。

私には厳しい顔しか見せたことがない母だが、たまに会う姪Aのことは猫かわいがりしており、高価なものも言われるままに買い与えていたりしたのだ。

そりゃ、Aには優しい、いいおばさんだったかもしれないが、母は私にとっては、恐怖症の対象でしかなかった。

「たのむからそっとしといてくれ、って、俺、Aちゃんに言ったんだけど、聞く耳持たない感じでね。随分、ののしられたよ……」

「そんなの、聞くことないのに。Aの番号、着信拒否にしちゃえば?」

「でも、電話切ったりして、また押し掛けられたら困るだろ?」

……そうだ、A一家は、以前アポなし訪問をかましてきたことがあるのだった

「もう、いいよ……こっちがどんな対応しようと、あっちが来たいときに押し掛けてくるんだろうし、くたびれ損だから、あなたが話を聞く必要なんかないよ……」

夫は、一切の連絡を拒否したい私に代わり、A一家に携帯番号を教えてあった。

夫は、私のようなしちめんどうくさい女の世話をやくほどのお人好しだ。
それゆえ、Aの辛辣な罵倒を長時間聞かされて、心底堪えてしまったらしい。

せっかくの休みだったというのに、彼の顔は、たった一本の電話によって、やつれてしまっていた…。

「…次、Aから電話来たら、替わって。もう怒った、泣かしてやるから!!」

「あんたにゃ無理だよ、やめときな。かかわらない方がいい。それにしても、Aちゃんの恫喝、あんたの母親にそっくりだったよ」

私の母を慕い、彼女の望み…出ていった娘に会いたい…を叶えようと、恫喝すら辞さないAこそが、血の濃さを超えた、母の真の娘であるように、私には思えてならなかった。


今の私の幸せ、普通のことだと思っていたそれは、母の不幸と裏打ちであり、夫という防波堤の犠牲によって成り立っているのだと、一本の電話が思い知らせてきたのだった…。




夫はまだ、夜よく眠れないみたいで、自分の無力ぶりが情けない気分です。

今度の木、金は連日夫のライブステージがありますので、彼の気分転換になればな、と思っています。
もちろん、私にも…。


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おひさです!
前回更新から10日もあいてしまいまして。

面白くしようとか、何かいいこと言おうとか、気負いすぎて更新が遠のくようなら本末転倒。
飾ったり気取ったりせず、ありのままの、素のじぶんでいいのではないか。

読み応えがどうとかより、ライトでもできるときに更新してゆけばいいではないか。

そんな風に思いなおして、これからはあけっぴろげにちょこちょこ更新してゆく予定です。
もしもよろしければ、ちょこっとご期待ください。


さて本題ですが、

ニセ医者が現れたそうですね。

数日前にニュースをさわがせておりましたが、この事件、偽造医師免許がどう作られたのかがたいへん気になりました。

こういう事件の際、いつも「感じのいい人だった」みたいな意見が出ますね。
ホンモノより医療知識に欠けるぶん、ニセドクター氏としては、愛想をよくしてカバーするしかなかったと思うのですけれど…医師を名乗りたいのであれば、勉強して医学部を出て、国家試験に合格してからにしてほしいものです。

コンノヤロー、ほんまもんの免許持ってるワタシがブリョーをカコっておるのに~!とも少し思いましたね、たはははは。一度現場から離れてしまうと、日進月歩で生き馬の目を抜くかのごとき医療現場には怖くて戻れないのですわん。

こんな偽医者事件につきましては、拙著「女医裏物語」(文春文庫)で少々意見を述べておりますので、ご一読いただければ幸甚であります。



女医裏物語―禁断の大学病院、白衣の日常 (文春文庫)/文藝春秋
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おひさしぶりです、もう9月。
月日の流れは早いですが、今年はとくに早いような気がします。
たぶんきっと気のせいでしょう。

そんなことはさておき、先日図書館に行ってきたんですね。

大型本や、買わないまでもちょっと気になる本を借り出して…

カウンタにて貸し出しをお願いしたらば、
見覚えのない若い女性の方でした。

あら、新顔さんかしら?
そのおねーさんはにっこりほほ笑むと、

「では、確認しますねー」

と、本を手にとり…

「フリーライターになろう!」

おねーさん、なんと、本のタイトルを音読するではないかっ。

「えっと、秘密は日記に隠すもの

きゃあああ。
別にエロ本ではないはずなのに、タイトル読まれるとなんか恥ずかしい!

「それから、少年は残酷な弓を射る

十年以上この図書館に通っているのに、タイトル音読されるの、初めてなんですけど。これってフツーのことなんですか、ねえ。

「死ぬまでに見たい中国の世界遺産」

やめて、もうやめて…

「身近で観察するコウモリの世界」

私のライフはもうゼロよ!

…ってな感じの、貸し出しでした。



一つだけギモンが…

セックスボランティア (新潮文庫) ペニス バイブを買いに (角川文庫) 魔羅節 (新潮文庫)

彼女は、図書館にあるこんな本のときも、音読するんであろーか…???

勇者がいたら、試してみてください…いや、試さなくていいです試さないでくださいお願いします。