医学部に入ってびっくりしたことがある。


それは、部活動が盛んなこと。


それも文芸部とか美術部ではなくて、モロ体育会系の、

おいっス!

な感じの部活が。




以前もちょろっと医学部の体育会系部活の話を公開していた

のだけれど、

http://ameblo.jp/joyblog/entry-10000628489.html

途中になっていたので補足。



新入生は医学部体育会の先輩から激しい勧誘を受ける。



かくいう私も、走り回らなくてよいという理由から弓道部を

選んだのだが…。




医学部体育会の部活に入ると、


メリットがたくさんある。



先輩ができる


内部進学生でもないかぎりは知り合う機会のほとんどない

先輩と知り合える。


この人間関係は一生モノ。



他大学医学部とも体育会大会で交流できる。


これも、なかなか他大学医学部の同学年生と

知り合う機会がないので貴重。



体力がつく


頭脳とならんで医者に必要な体力を、若いうちに身につける

事ができる。


受験勉強でなまったカラダのブラッシュアップにも最適。






だが、体育会にはデメリットもある。





土日がなくなる


たまの休みが大会、試合や練習でつぶれてしまう。


練習日は週二回だから♪なんて勧誘のお言葉を信じていたら、

週二回は強制参加、あとは自主練に来るべしなんてことも。




大学の講義に出られない


これがいちばん驚いたことなんだけれども、


体育会の部活>大学の講義、


なんて非常識な常識がまかりとおっていた。


大学には勉強するために入ったのであって、

部活するために入ったんじゃありませんよ?!


でも、


「代々そうだから!」

「みんなそうだから!」

「伝統だから!」


と、部活を講義より優先するという風潮が

はびこっていた。



部活は講義の余技じゃないのかっ。





アホがつくほどマジメだった私が


「その日は講義がありますので」


と、部活の練習を休もうとしたら…先輩が、


「J!講義なんてものはブッチだよ!!」


(ブッチ=ぶっちぎる。無理やり休む、意)


などとお怒りになったりした…。



実際、部活にのめりこみすぎて出席日数が

足りなくなり、留年したツワモノもいるほど…。



本・末・転・倒!!



怪我する


私のいた弓道部では腱鞘炎や肉ばなれが。


スキー部は足を折るし、


アメフト部では、手足や鼻骨を骨折するもの多数…。



このアメフト部の笑える(?)エピソードなどまた話していきたい

と思います…。



記事がお気に召しましたらぽちっとお願いします☆

bana02

AD

昨日のJリーグでは

愛するジュビロ磐田

負けてしまったのでうつむき泣きぬれた私です。



以前はとのいさかいで苦しくて眠れなくて、


一睡も出来ぬまま夜明けが来て、

枕はいつも涙でぐっしょり湿っていたりしたものだけれど、



今は涙の理由が


「好きなサッカーチームが負けちゃった」


からだなんてのは、

なんとも平和で幸せになったものだという気がします。




悲しいことは悲しいのだけど…。




これもTくんのおかげですが


(本人がオレのおかげだろ!と言うであろうので、

先に、書いてみた)




そんなわけで、今日はふぬけた更新です。





夏といえば読書、こんな本を読んでおりました。

石黒 達昌
冬至草

現役の外科のドクターが描かれたSF作品集で、


私は以前この方のハルキ文庫で出た既刊を読んだんですが、

理系、とくに生物学系にはたまらぬ

ありそうでありえない論文ちっくな描写があってくせになるんですよ。



とにかく、フィクションをノンフィクションタッチで書くのが巧い

作家さんだと思います。



本書収録のとある短編で、主人公が大病院を受診すると、

若い女医が主治医についたので不安になったりがっかりしたりする

場面があるのですね。


この作品自体は非常によく出来た面白い短編だったんですが

それを読んで、研修医のころのちょっとした出来事がふと

頭によみがえりました。




研修医時代に



オーベン(上の研修医)が

女医


ネーベン(下っぱ研修医)が

男性だったときに、



患者さんが下っぱなはずの男性研修医にばかり問いかけたり

話しかけたりすることが、あったんですね。




上司の女医さんは無視されてた。




女医だって、男性医師と同じもしくはそれ以上にマジメに

勉強をしてきて、同じ試練や試験をパスしてきているのに、



性別が女性であるというだけで、


個人の能力や性格とは関係なく

信頼されなかったり見下されたりするのだったら、



それはなんと悲しくてむなしいことか。




そんなことを、ふと思い出したのでした。




今日は悲しみの中ゆえ、オチはありません…



ぶくぶく(心のバイカル湖に沈む音…)。

ナースさんたちは患者さんの前でとりみだすことはない。

K大の看護師採用試験は、

ほぼ全員が合格する、形式だけの研修医採用試験よりも

断然難しく、募集人員に比べ希望人員が多い超難関だと

言われていた。


だから、血や重傷の患者さんを見て

「きゃー」とか「こわ~い」なんて言う甘チャンは皆無である。



だから、そんなナースさんの叫び声など聞くはずもなかった

のだが…



私は短い病院勤めの間に、三度だけだが

ナースの悲鳴を聞いたことがある。



一度目はレディさんの事件(詳しくはこちら↓)。

http://ameblo.jp/joyblog/entry-10014685252.html


これは、誰でも度肝をぬかれると思う。




二度目は、某科外来でのこと。

看護師さんの「やめてーーっ!」という悲痛な叫びがいきなり

聞こえた。


それは私が現役研修医で、こまねずみのごとく

くるくると働いていた時のこと。


突然、怒号が聞こえてきたと思ったら

ある男性患者さんが、とある医者につかみかかっていた。


…ぼすっ!


な、な、殴った…


患者さんによって、医師が拳骨で殴られていた。



研修医たちは凍りつき、ほかの患者さんたちは目を丸くし、

ナースさんたちは警備員さんを呼びに行った。



患者さんとと医師のもみあいは、

警備員さんが仲裁に入って事なきを得た。




後から伝え聞いた話によれば、その患者さんは、

術後の経過が思わしくないのを手術の失敗だと思い、

主治医に殴りかかってしまったんだそうだ…。



プライバシーの問題で詳しくは書けないけれど、

その患者さんの疾患に対する手術は難しいもので、

手術同意書をいただく際にも、

手術が成功しても回復するかどうかは五分五分だ、

ということはお伝えしてあった。




それでも人間だから、

可能性が半々だったら自分は良くなはず、

と思ってしまうのが人情では、ある。


よくなるはずあまりよくならない医者が失敗したに違いない


というのが悲劇の原因であった。



主治医の先生が数発殴られてしまった…。



感情のすれ違いが起こした悲しい出来事だった。





さて、三度目だが…

これは、婦人科病棟でのことだった。


(つづく)