数ヶ月前から情報だけは入手していたのですが、とうとうこの長靴映像を手軽に入手出来るショップが出て来たようです。


ここ変更:5/26 もっと安いお店見つけました!1500は安い!)


追記(5/23)ヤフオクでも安く出品されているみたいです!「音楽」でCHOSEN ONEと入れると出て来ますよ!



アメリカのジャズマガジン「ダウンビート」誌の、いわゆる楽器別の読者人気投票で上位に選出されたミュージシャンばかりを集めた特別セッションコンサートですね。

75年の方はチック、スタクラ、レニー・ホワイトといったRTF組にジョージ・ベンソン、フレディ・ハバード、ヒューバート・ロウズ、アイルト、ソニー・ロリンズなど。

驚くべきはローランド・カークの選出!

上記若手たちと共演しているのかどうかは未見なので定かではありませんが、一人だけ異質なプレイヤーが選ばれているのが面白いですね。

さらに、リズムセクションがアルフォンソ・ジョンソン&チェスター・トンプソン時のウェザー・リポートも。

このメンバーの映像も大変珍しいのではないでしょうか。

ウェザーの出回っている長靴というとジャコ時代ばっかりですから。

一部の長靴盤を聴くと判るのですが、このメンバーによる演奏も凄いんですよ。

76年は前年と同じチック、スタクラ、ジョジベンに加え、ゲイリー・バートン、ロン・カーター、ジャン=リュック・ポンティ、サド・ジョーンズ、ソニー・フォーチュンなど。

しかし私が声を大にしてアピールしたいのは、ビリー・コブハム様の参加!

実はこの時の映像、私1曲だけ持っていまして、チック、スタクラ、ポンちゃん、コブハムによるスタクラの「ロプシー・ルー」の演奏です。

6分ぐらいで画質の悪さも凄まじかったのですが、内容がこれがもう凄まじくて、ずっとこの演奏の情報探していたんですよね。

時代も進み、とうとうプロショットクオリティのものが発掘され、私の感動を皆さんにも味わっていただけるようになりました。

アルバムを聴くだけではこういうあっと驚くようなハチャメチャメンバーによるセッションがあったことが判らないですよね。

個性あふれる正規もの以外の、彼らの日常とも言える「セッションミュージシャン」としての途方もない実力を知る上でも、あるいはみんなVIPになってしまってスケジュールが忙しく、2度と再現不可能なスーパーバンドに舌鼓を打つという意味でも貴重な資料と言えるでしょう。

AD

(MEDIAFAN PACKAGE MF-60422)


79年、エリス・ヘジーナとエルメート・パスコアゥのダブルビルツアーというのがありました。

ブラジル音楽ファンにとっては、日本における美空ひばりよりも数倍偉いシンガーであるエリスと、変態という意味でも優れた楽器奏者という意味でも畏怖すべき音楽家のエルメートという、歌ものとインストの両巨頭のカップリングで、想像するだけでもくらくらするような豪華なツアー。

しかも、彼らはあのライヴ・アンダー・ザ・スカイで同年来日もし、自分たちのステージの他、日本ジャズ界のドンの一人、渡辺貞夫と共演もしているんです。

そのライヴ・アンダーはあのハービーのV.S.O.P.の超絶名演が録音された「田コロ伝説」の時。

当時両方見に行かれた方は、一生の宝となる経験と後生大事にされた方が良いですよ。

それはさておき。

このエリス=エルメートのツアーはモントルー・ジャズ・フェスティヴァルの「ブラジル・ナイト」に出演しており、その時の録音は両方ともライヴアルバムとして残っています。
共にアナログ時代はブラジルファン垂涎の超絶名演として名高く、特にエルメートの方は入手困難という意味でも内容の凄まじさと言う意味でも空前絶後のもので、その素晴らしさは以前レヴュー を書きました。

モントルージャズフェスは地元で盛んにテレビ放映しているようですし、町を上げたお祭りですから、ミュージシャンによっぽど拒否されない限り全てのステージを録画・録音しているはずです。

そしてやっぱり出ました、このモントルーのエリスとエルメートの長靴映像カップリングDVD。

エリスが37分、エルメートが49分とヴォリュームも文句なし。

いやしかしこれは、こんな風に冷静に書いていてはいけないぐらいの大事件ですよ。

やはりテレビ用のものだからか、ちゃんとしたスタッフが正式に録画に携わった、商品になっていないというだけでまさに「正規」のクオリティ。

エリスの方は相方のセーザル・カマルゴ・マリアーノ、昨年他界したルイザォン・マイア、名手エリオ・デゥミーロなどを擁した最強バック、エルメートの方はニヴァゥド・オルネラスやネネ・バテリスタ、ジョヴィノ・ネトやイチベレーというおなじみのメンバーによる鉄壁のバカテクアンサンブルという美味し過ぎるメンバーで、共に一つの「全盛期」と言ってしまっても良い時期。

そんな彼らの演奏が完璧な映像で観ることが出来るのです。

エリスの方は最近になって明らかになったように熱が出て体調が良くなく、本人はライヴアルバムの発売に否定的だったそうなのですが、最初の2曲ぐらいは確かに暗い感じでそうなのかな、と思わせますが、ジョビンの名曲「3月の雨」から徐々にテンションが上がって来て、イヴァン・リンスのアッパーナンバー「マダレーナ」になるともう爆発しています。

後はラストの「ポンタ・ヂ・アレイア」に始まるミゥトン・ナシメント・メドレーまで一気に突っ走ります。

しかしルイザォン凄過ぎ!

大らかに体を揺らしながら、物凄いブラジリアングルーヴの弾けるリズムを作り出しています。

映像を見たからこその発見は、彼は盛り上がる時以外は右手がほとんど動いていないんじゃないか?ってぐらいにソフトに弾いているということ。

あのグルーヴ、出すの物凄く難しいんですよね。

参考になります。

ともあれ、彼もまたジャコクラスのベースのレジェンドと言うべきでしょう。

エレベによるサンバラインを創り出した人なのですから。

対してエルメートは、カチッとショウに徹したエリス・バンドとは正反対に全員がいい意味でルーズに自由奔放な感じ。

パーカッションのザベレーとか、結構美女だったりするのに変な雄たけびとか上げてますし。

エルメート初めフロント陣もテーマに加わったりそうでなかったり。

かなり好き勝手にやってます。

映像を見て再認したのですが、エルメートの音楽はかなりベースのイチベレーに負うところが大きいのではないかと思います。

彼の天衣無縫なシンコペ&無調ベースは本当に凄い。

あとネネの上半身裸汗みどろの熱演も凄いです。

そして出ましたよ、エルメートの誰も並ぶ者のいないウルトラピアニカ!

鬼のようなスピードであのポチャッとした指が小さな鍵盤を寸分の狂いなく駆け巡り、おまけに途中でホイッスル&エレピのユニゾンや、片手でピアニカ、片手でキーボードなどの荒技を次々と繰り出してあの手この手で楽しませてくれます。

こんな映像が観られるなんて、ホント感激です。

これって結局正規の録画なんですから、ちゃんとした商品に出来ると思うんですけれどね。

クロード・ノブスさん、頑張って下さいよ。

AD

ずばり、この録音は長靴業界の超名作と言ってもいいでしょう。

83年モントルー・ジャズフェス、7月23日に一夜だけ結成されたスーパーグループ、それがこのギャザリング・オブ・マインズです。

メンバーは、ご存知ビリー・コブハム、ギターゴッドの一人アラン・ホールズワース、元クリームのジャック・ブルース、仏ジャズ界の天才ヴァイオリニスト、ディディエ・ロックウッド、そしてブルース・スプリングスティーンのバンドをやりつつプログレフュージョンなリーダー作品を発表しているデイヴィッド・サンシャスという超豪華メンバー。

この面子を見ただけでもギョエエェなんですが、さらにこの録音、音質がかなりいい!のです。

特にヴァイオリンとドラムの音の素晴らしさは正規録音クラス。

これならマニアでないカタギのリスナーの方々にもお薦めできるでしょう。

おなじみクロード・ノブスのバンド紹介MCに導かれていきなり始まるのが高速ユニゾンテーマで疾走する「クレイジー・アックス(と書かれていますがMCを聴く限りどう聴いても「クレイジー・エイト」)」。

コーラスの最後にキメとして高速ユニゾンリフを入れながら怒涛のソロ回し。

もちろんブルースは低音から高音までメロディアスなリードベースで突っ走っていますし、コブハムは水を得た魚ならぬ火に注ぐ油のように叩きまくっています。

個人的なこの録音のお薦めは、「アースランド・サマー(アーセリアン・サマー?)」という高速サンバフュージョン曲です。

シンプルで哀愁に満ちたメロディ、いやが上でも盛り上がる下降形コード進行、ラテンリズムにおけるコブハムの天才的センスとキレまくるディディエ君の素晴らしい演奏に乾杯!です。

実はこの曲、大学の卒業記念に結成したバンドの1回きりのライヴでやったんですよね。

当夜のお客様方は、まさか選曲が長靴からなされているとは思ってもみなかったでしょう。

巷の目玉曲は、このハイテクメンバーをバックに歌われるブルースの名曲「テーマ・フロム・アン・イマジナリィ・ウェスタン」。

絶唱であります。

ホールズワースに特に触れないのは大したことをしてないからではなく、相変わらずのウルトラアプローチでいつもの調子なので、言うこともないだけです(笑)。

彼はこのバンドでも「思いっきりインプロヴィゼイション出来なかったから・・・・」って言うのかな(笑)。

とにかく、このスーパーセッション、とても一回きりのものとは思えないほど「バンド」していますし、演奏もこのメンバーならではの独特のものに仕上がっています。

サンシャス、ブルース、コブハムの3人はブルースのソロプロジェクトで何回も共演していますので、リズムの土台がしっかりしているのかも。

またブルースとコブハムはこの年のモントルーの正規録音、モーズ・アリソンの『レッスン・イン・リヴィング 』にも参加しています。

長靴の魅力はやっぱりビックリの顔合わせですよね。

契約の問題があったりとか一夜限りのバンドとかは正規録音になりませんから。

この録音は本当に有名なので、ヤフオクでも出回っていますし、安価な長靴屋さんとして有名なこちら でも販売しています。

最近元々音の良かったこの録音の、何と24bitリマスター極上サウンド版が出たらしく、「もう長靴じゃないじゃん!」と嬉しい突込みを入れたくなる私でありました。


Personnel:ALLAN HOLDSWORTH(EG),DIDIER LOCKWOOD(VLN),DAVID SANCIOUS(KBD),JACK BRUCE(EB,VO),BILLY COBHAM(DS)


↓これがブルースのソロプロジェクトのアルバムです。このバンドの長靴も数種出ています(笑)


Jack Bruce
I've Always Wanted to Do This

Jack Bruce
Concert Classics, Vol. 9
AD

そう言えば10月31日ってハロウィンでしたねえ。

あんまり日本人には関係ないですけど。

というわけでハロウィンにちなんだ長靴を一つ。

このライヴは映像版です。

古くはヴィデオ時代から、西新宿のブートショップなどでずーっと売られて来た隠れたベストセラー、ブート業界の名作だと思います。

名「作」といっても勘違いしないで下さいね。

これは毎年ザッパがハロウィンに行うニューヨークはパラディアムシアターにおけるコンサートの81年版をTV放映したものをそのまま録画して世界に違法に売り込んだものであって、私が「作」と呼んでいるのはあくまでザッパと彼のバンドの演奏が凄まじいからです。

そして、画質もTV番組だっただけあってかなり良く、音質はもちろん最高なのです。

ザッパと80~82年の間のメンバーによる通称「溺れる魔女バンド」のライヴ演奏は、ライヴ録音オムニバスシリーズの『ユウ・キャント・ドゥ・ザット・オン・ステイジ・エニモア』のVol.3とVol.5の2枚目に素晴らしいものがたくさん収録されていますが、彼らの凄さを最も解り易く体現させてくれるのはこの映像だと思います。

ギターにスティーヴ・ヴァイ、ヴォーカルとリズムギターにレイ・ホワイト、超絶ドラマーのチャド・ワッカーマンらによるウルトラハイテクアンサンブルと、そんな演奏をしながらもわざとアホを演じるコミカルなステイジ運び。

もう・・・・・最っ高に面白いのです!

私はこの映像を何十回見たか分からないですね

ザッパと言っても日本ではメジャーなアーティストではないみたいですが、映像が始まった途端の観客の盛り上がりにまずビックリすると思います。

え・・・・・こんなに人気あるの、この人?

ザッパがあるインタヴューで「貴方の複雑な音楽を観客が本当に理解しているとは思えないんですが・・・・」と訊かれて「別にそんなことどうだっていいじゃねえか。楽しんでいるんだから」と答えた名言があるんですが、これを見れば、ザッパの言ってたことが一発で理解出来ますよ。

オープニングの「ブラック・ナプキンズ」からエンジン全開、中国雑技団やサルティンバンコも吹っ飛ぶ超絶技巧集団の妙技がたっぷりと120分弱楽しめます。

コスチュームもザッパの真っ赤っかのツナギ初め、キーボードのトミー・マーズの原始人ルック以外は赤をコンセプトにしているようです。

それにしても、全員ダサいなあ!

絶対わざとやっているに決まっている垢抜けないファッションがこれまた良い味になっています。

ザッパ御大のギターソロは冴え渡りまくり、とにかく人間業ではない超難度アンサンブルと全盛期のマイルスのファンクバンドをもぶっ飛ばす独特のインプロヴィゼイション、そしてそれと絶妙のコントラストを描くメンバーのコミカルな動き。

おなじみ全曲メドレーで20曲以上かっ飛ばしており、ザッパ流シンフォニックジャズロック(笑)「イーズィ・ミート」、超絶変拍子ナンバー「アイム・ア・ビューティフル・ガイ」や名曲「ブラック・ペイジ」、レイが相変わらずのスーパーヴォーカルを聴かせる「イリノイの浣腸強盗」などなど、代表曲のオンパレード!

トミーの薬指が小指を上から跨いで鍵盤を押さえるシーンに仰天したり、パンク大好きっ子のスコット・テュネスのイっちゃった表情のシャウトが楽しい「トライン・トゥ・グロウ・ア・チン」、ヴァイがハサミで長髪の先っぽをカットするパフォーマンスと御大とのソロバトルが見ものの「スティーヴィーズ・スパンキング」に笑ったり熱狂したり・・・・。

ボビー・マーティンのハイトーン・ヴォイスやエド・マンの360°セッティングパーカッション群も凄い!

確かにこれは音楽の知識など何もなくても楽しめる超一級の音楽ショウです。

そして、あれほどに高度で複雑な音楽性をここまで卑近なポップミュージックにしてしまったザッパの天才こそが真に評価されるべきです。

彼こそ、難しいことを簡単そうにやるミュージシャンの筆頭でしょう。

とにかくこの映像は素晴らしい。

ザッパミュージックの面白さが最高の形で味わえるものだと言えます。

どうしてこんなに素晴らしい記録がオフィシャルにならないのでしょうか。

残念です。

この映像も、今やヤフオクで低価格でDVDが出品されているようです。

「ザッパ」とか「zappa」とかで検索したら出てくるんじゃないでしょうか。

私が持っていたのはヴィデオでした。

巻き戻しももどかしくリピート再生して繰り返し見てたこともありました・・・・。

本当に世の中変わりましたね。


↓溺れる魔女バンド関連のアルバム画像掲載しています


Frank Zappa
Ship Arriving Too Late to Save a Drowning Witch

Frank Zappa
You Can't Do That On Stage Anymore - Vol. 3

Frank Zappa
You Can't Do That On Stage Anymore - Vol. 5

この録音は、アルバム『魂の兄弟たち』を録音したラテンロックの雄カルロス・サンタナと、ジャズ界のウルトラテクニシャン、ジョン・マクラフリンの2人の天才ギタリストが、アルバムを記念して特別メンバーで行ったライヴのコンプリートな記録です。

その名も『BROTHERS OF THE SPIRIT』というタイトルがついています。

CD-R2枚組で2時間半強たっぷり収録、音質もベースの輪郭がややはっきりしないものの、極上クラスと言っていいサウンドボード音源。

さて気になるメンバーは、サンタナ側からは超絶パーカッショニストのアルマンド・ペラーザとスタンリー・クラークのエレクトリックベースの師匠でもあったダグ・ロウチ、そしてマクラフリン側からは我らがビリー・コブハム大先生と、何と信じられないことにオルガンの狂気の天才、ラリー・ヤングが参加、このウルトラリズムセクションに乗ってサンタナとマクラフリンの豪華ツインギターがソロをとりまくる、のです。

いやあ、これでよだれをたらさなかったら70年代フュージョンやジャズロックのファンじゃないですよ。

これだけスペシャルなメンバーでのライヴ音源が残っていたなんて、いや、このようなライヴが行われていたこと自体が奇跡です。

コンサート会場はシカゴ州はイリノイの、インターナショナル・アンフィシアター。

サウンドボード音源ですので、観客の反応は遠いですが、とにかくメンバー自体が熱狂しまくってますので、それでもう充分、という感じもします。

曲目はアルバムからの曲や、ジョン・コルトレインを敬愛する2人らしく、「至上の愛」や「アフロ・ブルー」「ナイーマ」などのコルトレインソング、さらにはコブハムの傑作ジャズロックナンバー「トーリャン・マタドール」などもやっています。

全ての曲が当たり前のように10分超の演奏になっていますが、中には30分以上に及ぶ凄まじいインプロヴィゼイションを繰り広げているものもあります。

とにかくこのブートの特徴は、コブハムとペラーザの打楽器コンビの音が異常なまでによく録れていることで、2人のベストプレイの一つと断言してもいいような凄まじい演奏が炸裂しております。

松岡直也&ウィシングにいたペッカーが言っていたように、異常に抜けのいい音のコンガ&ボンゴでリズムをホップさせるペラーザ、そして完全休符なし状態で鬼神のようにゴーストノートと手数を入れ倒すコブハムの圧倒的リズムセクションが終始火を噴き、サンタナのメロディアスギターと、指の回転速度限界いっぱいいっぱいのマクラフリンの高速ギターが火に油を注ぎます。

申し訳ないのですが、ヤングとロウチの影は、いいプレイをしているのにもかかわらずとても薄いです。

この空前の4つ巴には手に汗握るでしょう。

特に随所で行われる、マハヴィシュヌ・オーケストラ時代の十八番、コブハムとマクラフリンのバトルは限界をとっくに超えたテンションで、コブハム御大がアンビリーバボーなドラミングをこれでもかと聴かせます。

そして私はいつも思うのですが、サンタナはそんなにテクニックがないのにもかかわらず、こんな技巧の悪魔たちと互角に渡り合うので、本当に凄い人だな、と。

彼のあのトーンで、バンドの音が変わっちゃうんですよね。

弾いてるフレイズもいつも同じなんですけどね。

そういう意味ではフランク・ザッパと似たところがあると思っています。

私の個人的なお薦めは、ラストの30分弱に及ぶ「レット・アス・ゴゥ・イントゥ・ザ・ハウス・オブ・ザ・ロード」。

幻想的なイントロから突然高速サンバになって突っ走るさまは爽快そのもの。

そして、コブハムがラテンジャズドラミングの不世出の天才であることを思い知らされます。

70年代のあの未整理で殺気に満ちたフュージョンが大好きな方には絶対に聴いていただきたい音源です。

本音源、色んなショップのウェブや広告で「驚異の未発掘音源」と謳われていますが、それは違います。

私はブートにはまってた数年前、これと全く音源のものを持ってたんです。

それに、抜粋版でも有名なブートレーベル、JAZZ DOORから出ていました。

ただ、今回のものは完全にコンプリート収録してあって、上記2つをちょうど併せた感じになっており、そういう意味では大歓迎すべき再商品化と言えるでしょう。

通常のショップですとバカ高料金で売っているみたいですが、今回探してみると、ヤフオクで安く出ているようです。

「santana」とか「mclaughlin」とかで検索すれば出てくると思いますよ。

興味のある方はぜひどうぞ!


Personnel:CARLOS SANTANA(EG),JOHN McLAUGHLIN(EG),LARRY YOUNG(KBD,ORG),DOUG RAUCH(EB),BILLY COBHAM(DS),ARMANDO PERAZA(PERC)


↓これは正規盤のスタジオアルバム『魂の兄弟たち』です


マハビシュヌ・ジョン・マクラフリン カルロス・サンタナ, カルロス・サンタナ, マハビシュヌ・ジョン・マクラグリン
魂の兄弟たち (紙ジャケット仕様)

↓これはコブハムがいた頃のマハヴィシュヌ・オーケストラの正規ライヴアルバム


Mahavishnu Orchestra
Between Nothingness & Eternity

↓これは同時期のサンタナの日本ライヴ。
 最高傑作の声も高いです。
  ロウチ、ペラーザもメンバーに参加しています。


Santana
Lotus  

もういっぱいいっぱいのくせに、またまたテーマを追加致します。


今度の新テーマ、「長靴を買った猫」の長靴とは英語で言うbootsで、つまり「海賊盤」のbootlegにかけてあります。

今、日本は空前の海賊盤市場になっており、ロックならレッド・ツェッペリン、ジャズならマイルスを初め、はっきり言ってオフィシャルをも凌ぐような音質と内容の素晴らしさを誇る作品も数多く出ています。

私は数年前まで、ジャズ系のブートコレクターでした。

それこそ、買い漁っていました。

でも、憑き物が落ちたように3年ぐらい前に全部売り払ってしまいました。

しかしこのハイクオリティブートブームの再燃!

ハードの普及により、信じられないような録音が次から次へと発掘されて行きます。

もうマニアだけの世界にとどまらない勢いです。

ここまでの影響力があるなら、私も黙っている手はない!

ブートをご紹介することは、アーティストにとって一文の得にもならないことで、ファンとしてはやってはいけないことではあるのですが、それでも!

どうしてもこれは紹介しなくてはならないだろう、という遺産級の名演が中にはあるのです。

手前勝手な理屈ですが、それを「知られざる」ままにしておくのも音楽史の損失だと思いますので、それに値する超ド級のブートだけを厳選ピックアップしてご紹介するのがこのテーマの記事です。

しかしこの手のものは下手すると「持ってる」自慢になりかねませんし、あくまで皆さんに素晴らしい音楽に接していただくのがこのブログの目的でもありますので、可能な限り入手出来るショップも併せてご紹介したいと思います。

ではこの新テーマ、よりマニアックになってしまいましたが、興味のある方はデータベースとして、興味のない方は別世界の通信として、お楽しみいただければ幸いです。


オラシオ