昨年下旬からはまり始めたスポーツが、アメリカンフットボール。
まあきっかけは漫画『アイシールド21』なのですが、それも一緒に愛読していた相方が先にはまって、私にしきりに観ろ観ろと言うので面倒くさがりながら観た、という始まり方でした。
その試合は何だったのか忘れてしまいましたが、いきなり出会ってしまったのがシカゴ・ベアーズ CHICAGO BEARSのリターナー、デヴィン・ヘスター。
リターナーというのは、これから攻撃するティームの攻撃開始位置を決めるために蹴るキックオフやパントをレシーヴして相手側に走って行くのが仕事のポジションで、このリターンランでどこまで進めるかで攻撃のプランが変わって来ます。
それを相手側のエンドゾーンまで走り込めばタッチダウンとなり6点入ります。
このキックオフ/パントリターンタッチダウンというのはなかなか出来ない超ビッグプレイなのですが、それをたった2年でNFL通算記録を破ろうとしている天才リターナーがヘスターです。
ルーキーだった去年はいきなり年間キックリターンタッチダウン記録を破り、スーパーボウルではスーパークォーターバック、ペイトン・マニング PEYTON MANNING率いるインディアナポリス・コルツ INDIANAPOLIS COLTSの試合開始のキックオフをいきなりリターンタッチダウン、スーパーボウル史上最速得点という大活躍。
基本的にキックリターンはヤードを進めるためのもので、得点には直接関わらないというのが常識だったのに、彼の存在がその概念を突き崩してしまいます。
それならそれで彼のところに蹴らないか、蹴ってもディフェンス陣で囲い込んで進めないようにすれば良い、というのが定石ですよね。
彼にとってそんな厳しい状況が予測された今シーズンでしたが、終わってみれば自身の年間キックリターン記録を更に1つ更新する活躍。
来年はどうなるのでしょうか。
アメフトにはまってからはケーブルで毎日のようにやっているのを録画して毎日のように観ていたのですが、未だに彼のプレイには衝撃を受けますし、興奮させられます。
色んなポジションの色んなスーパープレイを見て、かなり目が肥えて来たと思いますが、やはりヘスターのプレイはその誰よりも美しいです。
足の抜群の速さはもちろんなのですが、彼も天才特異能力選手のご多聞に漏れず、空間把握能力が優れているのでしょう。
わざと人が密集しているところに走りこんで相手選手を引きつけておき後は一気に抜き去ったり、ゆっくり走り始めてティームメイトが相手をブロックしてくれるのを待ったり、スピードだけに頼らないからこそ、こんなにリターンタッチダウンが上げられるのでしょう。
それでもやっぱり異常なペースですけれどね。
ベアーズの試合を観ると、観客は彼に蹴らないとブーイングの嵐ですし、解説者の方もほぼ全員が「彼のリターンは見たいですよね~」と期待の言葉を漏らします。
走る姿勢もどんなランナーよりもカッコいいです。
ま、百聞は一見にしかず、まずは下の動画で彼の韋駄天ぶりを見ていただこうじゃありませんか。



上で色々賞賛の言葉を並べたのでどんなにカッコいい選手かと思われたでしょうが、この動画の最初のCMでお判りになるでしょう、結構ブチャイクです(笑)。
また、ビッグプレイもすれば凄いイージーミスをしたり、作戦を理解してない時がままあるという、色んな意味で見ていて楽しい人でもあります。
ベアーズには他にも犬に当たって捻挫するブライアン・グリーシー BRIAN GRIESE(08/03/11追記:彼はトレードでバッカニアーズに移籍したようです)とか好不調が激しい「グッド・レックス・バッド・レックス」・グロスマン REX GROSSMANとか、ビリー・コブハム似のルックスのヘッド・コーチ、ラヴィー・スミス LOVIE SMITH、スキンヘッドの史上最強ラインバッカー、ブライアン・アーラッカー BRIAN URLACHERなどなど面白キャラがいっぱいでこれからも応援して行きたいです。
応援団にチアを置かないという伝統もなんか渋いですね!
アメフトはスーパー個人技もあるのですが、ティームワークや作戦がものを言うアンサンブル競技なので、その辺も面白いんですよ。
試合の結果を知っていても全然楽しめるのが凄いな~と思いますね。
皆さんもまずはヘスターを見て、アメフトの面白さの一角にはまって下さい。
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今年は各スポーツのベテランの天才選手の引退が相次ぎましたね。

個人的にはK-1のアーネスト・ホーストの引退が悲しかったです。

彼の、へヴィ級とは思えない圧倒的なテクニックによるコンビネイションや詰め将棋のような緻密な試合展開、そして、やる時もやられる時も物凄いスリルを感じさせてくれる、格闘技全体を見回しても最高に美しく素晴らしい選手であったと思います。

また、最近は試合そのものが全然ダメになってしまっていたので目立ちませんでしたが、K-1史前半でホーストとしのぎを削っていたこの格闘技の人気の立役者の一人、マイク・ベルナルドも秋に引退しました。

多分最近K-1を観始めた方は、やたらデカイ男たちが膠着した試合を続けるのがK-1なのかな?と思っていらっしゃるのかも知れません。

また、いつしか観なくなってしまった方は、あの頃の興奮や感動をもうお忘れになってしまっているかも知れません。

そこで!!!

来年の1月末まで、Yahoo!動画でK-1の大会が30個分、全試合無料で観られるというサービスをやっています。

最近の大会は改めて観るまでもないでしょうが、テクニカルでスピーディでパワフルで、それでいて残酷さを併せ持った美しさと確かな戦略が感じられる初期の名試合がたんまりと観ることが出来ます。


ここ


です!

いきなりドでかくミドル級の魔裟斗選手の顔が出て来るのでビックリしますが、下半分に配信大会リストが載っています。

全盛期のホーストやベルナルド、亡くなったアンディ・フグ、それにまだ現役のペーター・アーツやジェロム・レ・バンナ(ル・バンネ、だと思うのですが・・・)の名試合の数々を観て、なぜオラシオがK-1やホーストにはまってぎゃあぎゃあ言っているのかぜひ知っていただきたいですね。

個人的には、改めてホーストは凄いなあと思いました。

私はどんなスポーツも芸術作品に接する時と同じ気持ちで観るのですが、ホーストはまさにアートにふさわしい!

ミドル級はスピードも手数もヘヴィ級とは段違いなのですが、前述の魔裟斗選手もホーストの試合の解説に来ていた時に「(彼のことは)尊敬しているなんてものじゃないですよ」と言ったきり、黙って試合観てました(解説の仕事は・・・・笑?)。

ミドル級でも屈指のスピードとテクを誇る彼クラスの選手が見ても、ホーストの技術は凄かったのでしょうね。

あと、どうでもいいと言えばいいんですが(笑)、ホーストは強いけど人気ないとか言われてましたが、99年ぐらいまでの人気は凄かったんですよ。

会場前でのアンケート映像を観た時、多くの女性ファンが「ホーストは脚が綺麗なので好きです♪」と答えていたのが印象的でした。

ここで試合をご覧になっても判ると思いますが、彼に対する声援も凄いです。

そんなことはさておき、Yahoo!動画配信についている解説と実況の人のやり取りが非常に面白くて、特に解説の松井さんが解り易くて、それだけでもこのスポーツに対する見方が変わりますよ。

まあ殴る蹴るの場面をどんなにルールがあるものでも観るのは嫌い、という方にはお薦めしませんが。

個人的に観て欲しい試合を下に書いておきますので、もし観られた方がいらっしゃいましたらぜひご感想をお訊きしたいです!

コメントで書いていただけると嬉しく思います。


お薦め名試合(青字は特にお薦めのものです)


GRAND PRIX'93(アーツ対ホースト、モーリス・スミス対ホースト、ブランコ・シカティック対ホースト)

GRAND PRIX'94(アーツ対ロブ・ファン・エスドンク)

GRAND PRIX'95決勝戦(ホースト対ジョニー・クレイン、アーツ対ホースト

GRAND PRIX'96決勝戦(アーツ対ベルナルド、ホースト対フグ)

K-1 STAR WARS(バンナ対ホースト、アーツ対ベルナルド

K-1 BRAVES'97(ホースト対ベルナルドレイ・セフォー対バンナ

GRAND PRIX'97決勝戦(フグ対ホースト、フランシスコ・フィリオ対サム・グレコ、フィリオ対ホースト、ホースト対バンナ

GRAND PRIX'98決勝戦(アーツ対フグ)

K-1 REVENGE'99(フィリオ対ホースト)

GRAND PRIX'99決勝戦(バンナ対アーツ、ホースト対フグ、ホースト対バンナ、ホースト対ミルコ・クロコップ)

K-1 THE MILLENIUM(バンナ対フィリオ)


こうしてリストアップしてみると、やはり95年から99年にかけてがアートとしてのK-1の最盛期であったような気がしますね。

ホーストももういないK-1に、この頃のしのぎを削るような美しく緊張感がある試合展開を期待するのは無理です・・・・。

時代が変わるのは仕方のないことですが、私の好みでない方向になってしまったので悲しい限りですね。

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9/9、9/10の2日間、1泊2日で浜松と名古屋に行って参りました。

職業訓練受講中の金のない人間が何をしに行ったのかって?

な、な、何とあのフィギュアスケートの超豪華メンバーによる夢のショウ


「Champions on Ice 2006」


の9/9静岡公演を観に行って来たのです!

今回のメンバーはなかなか物凄くて、女子シングルはトリノの1~4位までいますし、他にもロシアのエレーナ=アントン・ペアやヴィクトール・ペトレンコ、フランスのアイスダンスのアニシナ=ペーゼラ・ペアなど過去の金メダリストもいます。

しかも日本の本田や黒人女性スケーターのスルヤ・ボナリー、リトアニアのアイスダンス、ドロビアツコ=バナガス・ペアなど美味しすぎるメンバー。

奮発して2番目に良い席取っちゃったもんね。

これがまた前から4列目、選手がすぐそこという超最高の席で選手たちの表情や着氷やステップの細かなニュアンスまでたっぷり楽しめました。

このチャンピオンズ・オン・アイスは過去のメダリスト初めトップスケーターたちばかりを集めてやるショウなんですが、いわゆる競技形式とは違ってイントロとアウトロとしてメンバー全員によるプログラムもありますし、今回はフラメンコのダンサーや男女の歌手、ピアニストなんかも参加しての、完全エンターテインメントなムード。

もちろん各選手ごとにしっかり魅せてくれます。

ショウが始まる前にピアニストがまるでレシェク・モジュジェルみたいな素晴らしいソロを弾いてたんですが、彼は一体誰なんでしょう?

あと、男性のフラメンコダンサーもカッコ良かった。

私と相方は北ブロックの前から4列目に座っていたのですが、すぐ目の前にフラメンコ用の床があってダンスをたっぷり楽しめました。

さてさて、肝腎のショウの方で特に感動したことをいくつか。

まずは本田武史。

もうマジでジャンプの高さにビビリましたね。

だって前に座っている人の頭の上辺りにシューズの刃が見える位高かったんですよ!

なるほど、ジャンプの天才と呼ばれているわけがよく解りました。

前も書きましたが、バカにしててごめんなさい。

感動しました。

荒川や村主の滑りの美しさ、巧さも素晴らしかった。

村主はエンターテイナーとしての才能があるとも思いました。

ドロビアツコ=バナガスの大傑作プログラム(フェンシングのやつ!)も良かった。

もう一つの作品として完成されていますね。

トリノ銀のステファン・ランビエールの2つ目のプログラム、お得意のスピンを何十回転もしたの、これも本当に凄かった。

彼に対する黄色い声援も最高潮!という感じでしたよ(笑)。

選手の入場口も私たちの近くだったんですが、ランビが退場する時に必ず投げキッスするのも面白かったですね。

しかし何よりも感動したのがロシアのエレーナ・ベレズナヤ=アントン・シハルリドゼの超美しい演技!!!

スケーティングは本当に美しくて巧くて、シンクロ具合も最高、何よりアントンがエレーナをキャッチしたり氷に下ろしたりする時のデリケートなタッチは、本当に素晴らしいです。

しかもプログラムも、何の予備知識がない人も観れば一発で良さが解るほど完成して独立していますし、おまけに「ずるいよ!」と言いたくなるぐらいかわいいエレーナのルックス。

アントンもイケメンじゃないですが実際に見たらムチャクチャカッコ良かったです。

やっぱり荒川効果でムチャクチャ人も入ってたし、明らかに俄かファンって人もたくさんいましたが、例えば私の後ろに座ってた女性二人組みなんか「すごーい!」「かわい~!」を連発してとても楽しんでいましたし、荒川の快挙がきっかけになってショウに来て、そしてそれまで知らなかったトップ選手たちの素晴らしい演技を見てこの競技のファンになってくれれば最高ですよね。

昔からのフィギュアファンとしては最近の荒川フィーバーにちょっと微妙な気持ちもあったんですが、実際にショウに行って観客の反応を肌で感じて考えが変わりました。

とても残念だったのは、究極女王イリーナ・スルツカヤの調子が非常に悪かったこと。

凄く疲れて見えたし、大丈夫かなあ。

あ、そうそう、今回のショウでは大収穫があったんですよ。

ウクライナのベセディン=ポーリシュクという男性2人組のアクロバット・ペアがユーモアもあって、かつ超絶雑技団的プログラムで物凄い大拍手!

この2人は本当に面白いですよ!

今回のショウはプロエンターテインメントとしてのものだったわけですが、プロとして長いキャリアを積んでいるペトレンコなんかさすがだな、と思いました。

全く危なげないし、綺麗だし、ちゃんと自分の味も持ちつつ、かつ凄く楽しませるところをつかんでいるし。

そこへ行くと本田とかジャンプだけでもちろんお金取れるぐらい物凄いんですが、プロとしてはまだまだ甘いところもあるなあという感じを受けました。

もちろん、彼のプロキャリアはまだこれからですからね!

荒川もプロとしてやり始めて、また一ランク上に行ったような感じで恐ろしいですね(笑)。

芸術性と高いアスリート性ががっしりと融合した素晴らしいスポーツの最高の瞬間を本当に間近でたっぷりと観られて、幸せな時間を過ごしました。

こりゃあはまりますね。

お金があったらまた行こう!

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日本、負けました。

私にはスポーツナショナリズムは全くないので、選手たちに同化して「悔しい」とか言ったり「日本を応援しないなんて非国民だ、同じ日本人じゃない」とか言う人たちのことが理解出来ません。

ただ、どこの国の代表チームであろうといいプレイをしてくれたら楽しいし、そうでなければ「つまんない」と言って寝るだけです。
結果によって右往左往する選手に対する根性論にも興味ありません。

彼らが一生懸命やっているかどうかなんか、本人以外には判りっこないんですから。

そういう意味では、「一生懸命やっているに決まっている」とは思いたいですが、そう断言するのは「勝てないのは根性や気合が足りないからだ」と同じ理屈なので、どちらとも言うのを控えています。

ただ、一言だけ日本代表を弁護したいと思います。

後半になると全く体が動かない、とか色々批判されています。

驚くほど多くの人が同じことを仰っているので恐らくそれは事実なのでしょう。

しかしそれは「根性や気合が足りないから」では断じてありません。

それはあくまで、試合中全部通して走り回れる体に作り上げるメソッドや訓練量などが足りなかったという戦略や計画面での不備であり、決して根性を入れたらどうにかなるというものではないと思います。

そんな精神論が通用する、それで何とかなってしまうような甘い世界に彼らはいません。
ですから、1次リーグで敗退した彼らを精神論で批判することがもしこれからあったとすれば、それは大変嘆かわしいことだと個人的には思います。

・・・・・と、やな奴モードはこの辺にして(笑)。


ブラジルのロナウド、とうとうゲルト・ミュラーのワールドカップ通算得点記録14に並びましたね。

今大会調子悪いっていう話だったので、このまま点取らないでミュラーが永遠に歴史に刻まれないかなあと期待してたんですが、やはり彼も稀代の天才ですね。

ラテン人はスロースターターな場合が多いと思うんですが、彼もそうなのかな。

あと3点ぐらい取りそうですね。

どうも体格もミュラーに近付いて来たみたいですし(笑)、ボールを持ってからの驚異的なスピードも似ているといえば言えますね。

破るにしてもタイに止まるにしても、どちらにしても世界最高峰の記録であることは間違いないですね。

ゲルト・ミュラーの素晴らしさに関してはこちら をどうぞ!


そう言えば日本=ブラジル戦、唯一の日本の得点だった玉田のシュートでしたが、彼につなげた三都主のパスが本当に素晴らしかったそうですね!

私今大会は一試合も観ていないのでまだ何とも言いようがないのですが、それは観てみたい。

やはり美しいシュートは、そこへ至る1つ2つ手前からもう素晴らしいレヴェルに達しているんですよね。

負けてしまいましたが、そういう瞬間を生み出したは事実ですし、それは決して運だけでは出来ないことです。

色々なことはさておき、それは素晴らしい収穫だったんじゃないでしょうか。

川口も本当に活躍したと思います。


追記6/25


三都主のパス、You Tubeで何度も観させてもらいました!

素晴らしい!

玉田、ビックリしてるじゃないですか(笑)。

技術的に細かい点はよく解らないですが、美しいフェイントとアウトサイドを使ったパス。

ころころと誰もいないところ、しかも最高にシュートが打ち易いところにボールが転がって行くのを見ると、鳥肌が立ちました。

「アートな」プレイをありがとうございます、三都主選手。

オリンピックがある度に思います。

どうしてかつての天才選手たちの名プレイ、名演技を余計な装飾なしでドバッと流してくれないのかと。

伝説的とか何とか色々言われているプレイには、言葉ではどうにも出来ない、そう言われるだけに足る何かの力がありますし、また、その競技のあらゆる部分の美味しいところを濃縮したような、「この競技はこういうものだ」と言っているようなそんなものだと思うのです。

ところが、まあこれは結構どこの国でもそうらしいのですが、自分の国の有力選手を微に入り細を穿ち採り上げ、どうでもいいプライヴェートなところまで追っかけ、「メダルメダル」と連呼し・・・・・では肝腎の競技の面白さが全然伝わって来ないのです。

ですから、名プレイ集をビシッと流せば、知らない人でも一気に惹き付けられると思うんですけれどね。

マスコミの言う「視聴者の求めるものを」っていうのは結局一方通行の、自分たちの価値基準の中で堂々巡りして生み出された、「私たち視聴者が別に求めていないもの」のことですから、今さら嘆いてもしょうがないのですが。

まあ勝手にやって下さい、ただし観はしませんよ、というだけのことです。

・・・・・で、今回のトリノもただ一人のメダリストがフィギュアの荒川静香だったということもあって、それなりにこの競技に対する皆さんの熱を煽ったと思うんです。

しかし、フィギュアスケートってどんな競技なの?と知りたい方にこんなサイトを。

何か色んな映像を見させてくれるサイトみたいですが、検索窓に例えば「yagudin アレクセイ・ヤグディン」「plushenko エフゲニー・プルシェンコ」「kurt browning カート・ブラウニング」「ito midori 伊藤みどり」とか入れると色々昔の名演が出てきて観られます!

素晴らしい!

最近の選手、例えばカナダのジェフリー・バトルとかエマニュエル・サンデュなんかのも観られますよ。

セットで滑ったカートの、有名な「雨に唄えば」とか、ヤグディンのソルトレイクの超絶演技とか、みどりさんの男女通して恐らく歴史上最も高いジャンプとか、まあ色々楽しませてくれます。

皆さんも荒川の金獲得でフィギュアに興味をお持ちになったんでしたら、ぜひここで過去の伝説的演技を観て深みにはまって下さい!


↓ここ、です


You Tube - Broadcast Yourself

フィギュアスケート女子シングルで荒川静香選手が金メダルを獲得したトリノ五輪ももう終わりですね。

今回の五輪は、シーズン通して様々な大会を見て来たフィギュア4種目がとにかく個人的には注目種目でした。

史上初のロシアの全種目金がなるか、と言われていましたが、それは最強のペア、中国の申雪・趙宏博が怪我で本調子でないため一番高いハードルが超えられたのです。

申趙ペア(お国の弁当工場で働いていそうな実直かつ庶民的なルックスなので、私は「弁当工場」と呼んでいます)も前回オリンピック辺りではまだ力技だけが持ち味の、いかにも中国なペアだったのですが、それが4年間でスピンやジャンプ、ステップの素晴らしいシンクロ、趙の非常に優しい申へのタッチ、優雅なダンス、そしてもちろん完成度を高めたスロウ・・・・・前回金メダルのロシア、エレーナ&アントン・ペアとはまた違った究極の美しいペアに成長していました。

しかしなかなかタイミングって難しいものですよね。

怪我したり、ベストの状態が上手く持って来れなかったり・・・・。

ペアがまあロシアかな、となったところで男子シングルのプルシェンコ、女子シングルのスルツカヤは今のところどちらも究極チャンピオン、さらにアイスダンスのナフカ&カストマロフも他を突き放した圧倒的な運動量とダンスセンス、振り付けの素晴らしさなので、こりゃもう独占かつまんな~い、と思っていたわけです。

しかし蓋を開けてみると女子シングルで荒川がもぎ取っていきましたね。

彼女も数年前までは「確かに何でも出来るけどしかし売りって何なんだ?」という選手でしたが、2004年では世界選手権を制し、しかしそれはスルツカヤが体調不良で欠場していたのでやはり完全にトップに立ったとは言えず、そして見事今回の五輪で今までのキャリアの中で一番いい状態を持って来て文句を言わさない結果を残しました。

オリンピックは4年に一度。

そこにピークを持って来るのは並大抵のことでは出来ないと思います。

まさに死ぬほどの努力をしていないと最初から無理なのは当たり前ですが、絶対に運もあると思います。

やはりスポーツって残酷です。

何はともあれ、私はメダルが獲れるかとか、日本人が活躍するかとか本当にどうでもいいと思っているんですが、荒川はとにかく一番いいところを見せてくれたので、それが何よりも素晴らしかったと思います。

ところでピークを持ってくるって話ですが、今回短距離スピードスケートの解説をやっていた堀井学。

彼もちょうどオリンピックの狭間にピークが来た人なんですよね。

世界記録も何度も更新し、世界でも敵なし状態、天才と呼ばれていたのにスラップスケートが現れて全く調子に乗れず五輪では惨敗。

スキンヘッドで子供のように涙を流す彼の姿を見てファンになりました。

結局彼はスラップ以後は全然いいところがなかったわけですけれど、清水宏保なんかは今でも彼を尊敬しているみたいですし、その上彼は解説が素晴らしい!

「わたくし」って言う元アスリートの解説者初めてですよ。

非常に美しい言葉遣いをしますし、声もいいですね。

「アスリート=バカ&ろくな言葉遣いじゃない」っていう図式が残念ながら日本では当てはまる場合も多いんですが、彼や、荒川のようなクレヴァーな受け答え、言葉遣いが出来る選手がトップに立ってくれると、アスリートのイメージアップにつながるんじゃないでしょうか。

しかし世界の往年の名選手が第一線から落ちていくところを目の当たりにするのもまたオリンピックですね。

マイヤーとかマリシュ(マウィシュ)、コステリッチ、ボス、清水などなど、私でも名前を知っているようなカリスマ選手があまりいい成績を残せずに終わったりすると、やはり少し寂しいものがありますね。

いつも思うのですが、五輪前にそういった往年のスーパーアスリートたちの絶頂のプレイを特集してじゃんじゃん流してくれると、もっとその競技に興味を持つようになるんじゃないでしょうか。

日本人選手のプライヴェートとかどうでもいいんですよ。

そのスポーツがどんなに面白いか、っていうのはトップ選手のプレイに凝縮されているんですから。

そういう番組があまりにも少ない、皆無と言っていいというところに日本のマスコミちゃんのレヴェルの低さ、そしてそれを好き放題にさせている日本人の民度の低さを感じてしまいます。

あと、マスコミに取り上げられようがそうでなかろうが、五輪で上手くいかず大会後全くマスコミに見向きにされなくなった選手も、みんな世界の第一線で今も戦っているということを忘れてはいけないでしょう。

お茶の間で見れなくなったからといって落ちぶれたわけでは決してないのです。

選手たちは有名になるためにその競技を戦い、血を吐くような訓練を積んでいるわけではないんですからね。

スーパープレイに舌鼓を打ちつつ、やはりそういうところで考えさせられるオリンピックではありました。

しかしスノボのハーフパイプとか、全然興味のなかった競技が面白かったりして、色々楽しかったですね。

でも慢性睡眠不足(笑)・・・・。

日本にいながら時差ボケ状態。

何はともあれ、またオリンピックが一つ、終わりました。

残り数日でバイト先が閉店、メンバー解散、というのにへらへらと冬季五輪を睡眠不足になりながら毎日見ている私。

これでいいのか!

いいのだ(笑)。


高橋大輔選手が出場している男子シングル、終わりましたね。

今回はイケメン選手目白押し、ということでも注目を集めました。

誠実好青年のイメイジ全開の「作り笑い」(笑)が好印象のカナダのジェフリー・バトル、パキスタン系の血を引くバレエ出身のエキゾティックな同じくカナダのエマニュエル・サンデュ、グランプリファイナルを制してからいきなり男ぶりが上がったスイスのステファン・ランビエール、映画『ネヴァーエンディングストーリー』のアトレイユかお前は、と突っ込みたくなるお耽美系、バンコランに狙われそうな(笑)アメリカのジョニー・ウィア、正統派イケメンののっぽ君、同じくアメリカのエヴァン・ライサチェック、そして現在のトップ・オブ・トップ、S○APの草なぎ君似のロシアのエヴゲニー・プルシェンコなどなど・・・・・・。

もちろん我らが高橋君もそれらイケメンの仲間入り!

ちょっとお口周辺がだらしないけど、まあイケメンと言ってもいい人ですよね、彼も。


今回のオリンピックの男子シングルのテーマはズバリ!



誰がメダルを獲るのか?



ということです。

金メダルははっきり言ってプル以外にあり得ません。

全てがレヴェル4のジャンプ、スピン、ステップ、独特のくにゃくにゃした(笑)手足の先まで神経が行き届いたダンス技術と表現力、ベイシックスケイティングの美しさとスピード、まさに帝王です。

彼は前回のソルトレイクではショートプログラムでジャンプを失敗し銀メダルに終わりました。

当時はヤグ・プル時代といって、国際大会はプルか、やや先輩のアレクセイ・ヤグディンかどちらかが必ず優勝しているという完全に独占禁止法違反状態でした。

しかしソルトレイクオリンピックシーズンはヤグが欧州選手権、世界選手権、グランプリファイナルで優勝、さらにオリンピックでも金メダル、というフィギュア史上初の年間グランドスラムを達成し、しかもオリンピックでの演技はほとんどの審査員が6.0(当時の採点方式)をつけるというパーフェクトぶり、本人も「アマチュアでの山は登り切ってしまった」と言ってプロに転向しました。

つまり、勝ち逃げです。

あの時点において、プルは完全に突き放されました。

しかもペーペーの時は2人は同じコーチについていて、ヤグはそのコーチに「お前は全く才能がない、出て行け」と放逐されたという怨憎ドラマつき。

プルにしてみればいい面の皮です。

そんな彼も、4年間でさらに技術を磨き、故障もありましたが出場する大会はほとんどが圧倒的な差をつけて優勝、という状態に持って来ました。

今回のオリンピックはもう他に誰も勝負できる選手がいない状態、つまり金メダルは当然というシチュエイションの上、私個人的には「全盛期のヤグとやっても勝てるんだ!」という鬼演技をどんな風に見せてくれるか、ということが注目だったのです。

ショートは凄かった。

プル大好きな解説の五十嵐さんが「このスロウな曲でここまで細かい動きを入れてくるか!」と興奮して話した、後半からの海底に揺れるイソギンチャクのような手足動きまくりのステップワークは素晴らしかったです。

私はフィギュア選手はステッパーが好き。

ヤグの後半加速していくかのようなステップも凄かったですが、プルの今回のもまた違う味で素晴らしい。

五十嵐さんと同じように身悶えしました。

フリーの演技への期待はいやが上にも高まりました。

しかし・・・・・・。


プル、そりゃないよ!

確かに本人が言うとおり「特別な演技じゃない。金メダルを獲る演技をした」でした。

あなたは確かに金が絶対に欲しかったんでしょう。

しかし、4年前の神が憑いたヤグに勝てる演技をしないと、「やっぱりヤグの方が・・・・」とか「ヤグがいなくて良かったね」とか言われちゃうんだよ!

スピードも技の入れ方も、特に後半は流し気味。

それでも物凄く高い点がとれちゃうのは恐るべしですが、あなたのヤグへのライヴァル心ってそんなものだったの?

ちょっとガッカリしました。

日本の女子シングルのオリンピック代表を選考する昨年末の全日本選手権の全員ミスなし神憑り状態 を見てしまった後では、ミスがなくても流したプルや、ミス続きでも銀や銅が獲れちゃったランビエやジェフの演技が物足りなくてしょうがありません。

もちろんランビエは凄く上手くなったし定評のあるスピンはさすがでした。

ジェフも跳べないとされていた4回転に果敢に挑戦して男を見せたし、現役の中では恐らく世界一美しいスケイティングで、魅せてくれました。

でも・・・・・。

もっと高いレヴェルの戦いを期待していたなあ・・・・・。

ずっと見てきて、それぞれの選手の一番いい部分が分かっているからそう感じるのかも知れませんが。

でも少なくとも前回のヤグはそれまでのキャリアの最高の状態に仕上げて来ていて、別に彼のぞっこんファンってわけじゃないのですがそれが本当に素晴らしかった。

まあ感情を抑えて役になりきるプログラム「仮面の男」なのに、最後の見せ場のステップの前に勝利を確信して本音をさらけ出した表情になってしまったのはご愛嬌ですが・・・・(笑)。

ダンス技術は超絶級、でもスケイティングがへたれという面白男サンデュも、いつもならショートでへたれ、フリーでいきなり調子が神がかってプレッシャーをかけまくり上位陣をメタメタに自滅させるというパターンで勝つ人なのですが、今回は全然ダメダメ。

ジョニーも若さと美しさが売りなのに、守りに入った挙句ミスも連発し撃沈。

ネクストヤグディンと評価が高いブライアン・ジュベールもお前のどこがヤグやねんというテンションの低さ。

高橋君は本当に頑張ったけど、しかしあんなもんでしょう。

ミスがもっと少なかったら、と期待させるところは凄く良かったと思いますが。

良かったと言えばノッポ君ライサチェック。

ショートでは上がりまくって目が完全に泳いでいたのに、フリーではパッション全開で乗り乗り、長い手足を勢い良くぶん回してジャンプも決めて、結局4位に。

ジョニーがイマイチ、前回の銅メダリスト、4回転ピーターパン、チキンラーメン頭のティモシー・ゲイブルが絶不調でメタメタの今、アメリカを引っ張っていくのは君だ!

まあプルは早速バンクーバーまでやる、と言ってるそうですから、これからさらにどこまで鬼になって行くのか楽しみではありますが・・・・・。


ちょっと後味が悪かったですが、今度は空前のハイレヴェルバトルになっているアイスダンス、そしてプルと同じく勝負出来る人がいない超絶女王イリーナ・スルツカヤのいる女子シングルに期待します!

いやあ~・・・・・・・ため息でございました。
空前のハイレヴェルバトルとなったトリノ冬季五輪フィギュアスケート女子シングル日本代表選考会。

結局候補選手の5人は極些細なもの除いてはほぼノーミス、さらには年齢制限のため候補からは外れているマーヴェラス・チャイルド、浅田真央選手は女子史上初となるトリプルアクセル2回をあっさりと決め2位に。

相変わらずのここ一番の集中力で何かが憑依したとしか思えない演技を見せ逆転一位に輝いた村主と、元世界選手権チャンピオンで、総合力の高さから最もメダルに近い存在と言われる荒川、そして去年からの大会出場の獲得ポイントでダントツだった安藤が代表に選考されました。

感じたのは、ベテラン勢は伊達じゃないな、ということ。

村主も荒川もポイントでははっきり言って危なかったのに、ここ一番の素晴らしい演技で表彰台に上り、したたかに代表の座をもぎ取ってしまいました。

村主なんか練習の時からイッちゃってて恐かった(笑)。

あんたら凄いわ。

そして、惜しくも代表の座を逃したものの、恩田はフリーでもノーミス、2位につける、自身のキャリアの中でも最高とも言っていい演技をして、貫禄を見せ付けました。

私は個人的に彼女のスタイルのファンではないのですが、はっきり言って感動しました。

あと、恩田はダントツにジャンプが素晴らしい!

とにかく高いですし、何よりあのパーフェクト男アレクセイ・ヤグディンと同じ、「跳んでから回る」スタイル、私は非常に好きなのです。

より「跳んでいる」感じがするんです。

中野選手も惜しかったなあ。

ギリギリのところでトリプルアクセルが決まらなかったですね。

得点が出てからの沈んだ表情が印象的です。

彼女と、6位にとどまり最近調子がめっぽう悪い安藤のどちらをとるか選考ではもめたそうですが、結局ポイントに忠実に安藤が選ばれたようです。

今回の大会は、フィギュアの歴史上最も過酷なバトルの一つだったのではないでしょうか。
これだけのハイレヴェルな争いが出来るのなら、全員出しても充分勝負出来ると思います。
それでもスルツカヤには勝てないと思うけど・・・・・・・。
スポーツは残酷なものですね。

残酷と言うと・・・・・・。

男子の採点ミスは何だ、あれは!

あれでは織田君があまりにかわいそうです。

大会の優勝も、トリノ代表もいっぺんに消えてしまいました。
委員会は記者会見する前に織田に土下座して謝ったのでしょうか。

彼は優勝したと思ってニコニコして表彰台にも上がったのに、知らせを聞くと一転号泣してホテルに戻ったそうです。

当たり前ですよ。

彼らがどれだけ血ヘドを吐くような思いで練習を重ねていることか。

この大事な選考会で、あってはならないことでした。

織田君はまたスケート界に戻って来てくれるのでしょうか。

代表に決まった高橋も辛いですよね。

でもみんな、頑張ってください!

さきほどトリノ冬季五輪の日本代表選考を兼ねた、全日本フィギュアスケート選手権のショートプログラムのTV放映を見終わりました。

いやあ~、今年の女子のしのぎの削り方は凄い!

見る前は、結構だらけた内容、と言うかミスだらけの選手が続出するのでは、と思っていたのですが、さすがみんな世界のトップクラスのスケーター、集中力が違います。

女子は今回のオリンピックは3人枠があるのですが、元世界チャンピオンの荒川静香や、おなじく世界トップ選手の村主章枝、高いジャンプが持ち味の恩田美栄らベテランに加え、4回転ジャンプを成功させた安藤美姫、3回転アクセルを跳ぶ中野友加里らも台頭してきて、さらには年齢制限があるためトリノの候補にはならないものの先日のグランプリファイナルで究極女王イリーナ・スルツカヤを破って優勝した浅田真央(中野も3位)など、タレントが恐ろしいほどに揃ってまして、物凄い激戦なのです。

しかも、上記グランプリファイナルには荒川、村主、恩田らベテランは揃って出場出来なかったのです。

若手の下克上ぶりも洒落にならないほど厳しいんですね。

フィギュアスケートというスポーツは、ミスなく演技を終えることが大変に難しい競技で、トップレヴェルも含め大体の人が何がしかのミスをしてしまうという大変に厳しいものです。

しかもノルマをクリアするだけでなく、滑りの巧さやプログラムの芸術性、中身の充実度、独自性も問われるので、トップでい続けることは容易ではありません。

しかし・・・・今大会は異常にレヴェルが高かった!

グラファイチャンプの浅田が十八番のトリプルアクセルをシングルにしてしまったミスをしたのを除けば、他の上記5人の選手は全員がノーミス、選手の演技が終わるたびに順位が入れ替わる大激戦となりました。

ショートのトップは荒川。

やはり元世界チャンプの意地でしょうか。

今期はあまり成績が伸びず、このままオリンピックに行けなければ引退かも、と洩らしたらしく、もう凄まじい気合と玄人好みのテクニックでトップに立ちました。

続くは村主。

この人はとにかくここ一番の集中力が凄まじく、完全に入りきっちゃいます。

以下、3位が浅田、4位が恩田、5位が中野、6位が安藤と続きます。

最近調子のよくなかったパワフルジャンパー恩田のノーミス演技と高い得点はなかなか感動ものでしたが、「ミキティー」などとマスコミがギャアギャア言ってる安藤ですら6位!

しかも彼女もノーミスだったのですよ。

本当に凄いバトルです。

ミスなど全く許されない、見ているほうも緊張でのどがからからになるような素晴らしい戦いでした。

明日のフリーは一体どうなってしまうのでしょう。

今日と同じようなレヴェルの演技が続くと、稀に見る、歴史に残る激戦になると思います。

楽しみです。

実は男子の方も違う意味で大激戦で、高橋、織田というニューフェイスが死闘を繰り広げているのですが、代表枠は1人。

どちらもタイプが違うのですが非常に巧く、どちらも行かせたい!

しかし、足を痛め今年で引退する10年連続日本選手権優勝の世界トップクラス、本田もジャンプが全く不調で順位こそ伸びませんが貫禄と円熟のスケーティングとプログラムで魅せており、個人的にはフリーでこれがベテランじゃ!と若手を震え上がらせる演技をかまして選手生活を終えて欲しい。

ああ、フリーの放送が本当に楽しみです!

キックボクシングのアーネスト・ホースト、プロフィギュアスケイターのカート・ブラウニングについて書いたっきりご無沙汰になっていたこのテーマですが、私が大好きなスポーツ選手で、本日11月3日が誕生日の人がいるのでご紹介しましょう。

ところでいきなり話が変わりますが、今日はあの手塚治虫の誕生日でもあるんですよ。

ご存知でした?

今回ご紹介するサッカーの旧西ドイツ代表、不世出のゴールゲッター、ゲルト・ミュラーも手塚に負けず劣らずの天才だと思います。

私はオールラウンダータイプも嫌いではないのですが、特にスポーツにおいてはある一つのことに異常なまでに秀でている特異能力者が大好きなのです。

ゲルト・ミュラーは、あのフランツ・ベッケンバウアーが開発したリベロシステムに欠かせない存在、彼の凄まじい点取り能力があってこその、「トータルフットボール」の天才集団オランダ代表と肩を並べる強い西ドイツだったのだと言われるほどの恐ろしいまでのストライカーなのです。

と言いましても、私はサッカーのメソッドやシステムについての知識は皆無なので、「実感」としてゲルトの凄さが解るわけではないのですが・・・・・。

彼はその圧倒的なシューティングスキルを以って、「デア・ボンバー(爆撃機)」と呼ばれていたそうです。

一芸に秀でた選手は、何か異常なほど凄い記録を一つは持っているもので、最初私が彼に惹きつけられたのはその得点記録ゆえでした。

凄すぎる記録のインパクトはやはり大きいですよね。

まず一番有名なのは、今度のドイツワールドカップでブラジルのホナゥドが破るんじゃないかと言われている、ワールドカップ通算14得点です。

彼が出た大会はたったの2回。

優勝するまで、と仮定しても一大会7、8試合やるとしてほぼ一試合で一得点。

しかもあのしのぎを削るレヴェルの高い試合続きの中でこの得点率は凄い!

そしてもっと驚くべきが、彼が西ドイツ代表として試合に出たのは62試合で、何と通算68得点!

化けもんか!

一試合一得点以上ですよ。

日本代表チームの得点力不足を嘆く声は今に始まったことではないですが、しかしこんな超絶ストライカーがいたら!

まあゴン中山の5試合連続ハットトリックも凄いですけれど、Jリーグじゃなくて代表戦だったら良かったのにねえ・・・・・・・。

そしてドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンに在籍、427試合で通算365得点!

この記録はドイツでは永久に破られないだろうと言われているそうです。

まあ我らが王さんの通算ホームラン記録みたいなものでしょうか。

さらにはブンデスリーガ在籍15年間に7回の得点王獲得や国内カップ戦64試合での79得点!

さて、こんな悪魔的なほどの得点記録を誇るミュラーとはどんな選手だったのでしょうか。

実は彼は、天才的なテクニシャンでもなんでもなく、ボール捌きやドリブル、パスのスキルは驚くほど低レヴェルだったようです。

初めて代表入りした時も監督だかチームメイトだかに「誰だよ、重量挙げの選手連れて来たのは」とからかわれたほどずんぐりした体型でもありました。

しかしジャンプ力に優れ、真に優れたサッカー選手に不可欠な要素、空間把握能力が抜群だった彼は、常にゴール前に陣取り、ボールが近づいて来たら猛獣のようなスピードで最も得点しやすい場所に移動し、足でも頭でも、時にはお尻や背中ででもとにかく手以外の使える場所ならどこでも使ってボールをゴールにねじ込むのです。

その姿は決して美しいものではありません。

しかし、「点を取る」というストライカーに最も求められている任務を最も高い確率で遂行するのが彼なのです。

西ドイツが優勝した74年W杯決勝対オランダ戦で見せた、いや魅せた、完全にゴールに背を向けながらいきなり凄まじいスピードで振り向いて放った決勝ゴールは、背筋を凍らすほどの凄さです。

彼は左右の足も全然関係なく使ってゴールしたそうですし、捌くのは下手なくせに、飛んで来たボールのコースを足のつま先でわずかに変えてキーパーに触られないようにするのが異常に巧かった、ということです。

98年W杯フランス大会開催前に、Jリーグにもいたことのあるミスター・ジェントルマン、ギャリー・リネカーが世界の歴代の超カリスマ選手を何人か訪ねる、一人につき一時間ぐらいの特別番組がありました。

その中にミュラーもいて、リネカーがバイエルン・ミュンヘンのジュニアチームのトレーナーを務める彼に「貴方は偉大ですが、この子供たちの中に第二のミュラーになれる選手はいますか?」と訊くと「いません」と即答してリネカーが絶句したシーンが強烈に印象に残っています。

狼狽して「一人もですか?」と訊ねるリネカーにまた即「はい」。

これには痺れました。

自分の成績とスタイルに強烈なまでの自負があると共に、教育者として人の背中は追わせないというポリシーを感じたシーンでした。

彼はFIFA創設100周年記念の20世紀最優秀選手ランキングのFIFAサッカー委員会選出部門で、フランスの皇帝プラティニやブラジルのガリンシャにジーコ、イタリアのバッジョなどと並んで7位に選出されています。

最後に、ゲルト・ミュラーさん、お誕生日おめでとうございます。