闇の子供たち [Blu-ray]/江口洋介,宮崎あおい,妻夫木聡
映画『闇の子供たち』を観てしまった。
映画作品としては賛否両論が激しく巻き起こった模様ですが、幼い子を持つ方は観ない方がいいような、観た方がいいような。
実際の幼児売買春でも行われているであろう、子どもたちに対するひどい性行為や暴力の数々がかなりリアルに撮られていて、虚脱した表情では鑑賞出来ないのは間違いありません。

作品の批評として、一つ言っておかなくてはならないと思われることがあります。
ネットで賛否の数々をたくさん読んでみました。
リアルさの追求については、まず「この手の映像を子どもに演技させてリアルに近づけて良いのか?」という問題提起が前提にある上で、「実際には商品としての子どもの体に傷をつけるなどありえない」とか「こんなのリアルじゃない。ちゃんと取材してんのか」という批判がかなり多いです。
ノンフィクションでないフィクション作品に実際に起こっているであろうことからの一定の乖離状況を批判してもしょうがないのではと思います。
映画技法として、またはストーリーテリングの面で、色々言いたい面も確かにありますが、もしこの重い作品にポジティヴに向き合い、建設的な受け取り方をするならば「人の残虐性は人の想像を超える。目の前の画面に映っているもの(抱く感想が絵空事かリアルのどちらであれ)以上に悲惨であることは間違いない」と想い描くきっかけにするということでしょう。
しかし江口洋介の絶叫からラストまでの展開を「説明不足」と言う人が多いのも何ともはや。
映画としての完成度はさておき、この映画から発信されている(意図しているいないに関わらず)真のテーマは「想い描く」ことなのでしょうから、説明を過剰に求めるのは決定的に外している感じがしますね。
あと、原作の設定がそもそも間違っているであろう点について阪本監督を責めまくるのも若干筋違いのような。
ちなみに、個人的な感じでは原作者の梁石日がタイトルを「子ども」とせずに「子供」としたのは、子どもが変態たちへの「供物」として扱われているという意味を持たせたかったのではという気がしてなりません。
闇の子供たち (幻冬舎文庫)/梁 石日
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