しつこいですけどみなさん、ポーランド映画祭2013、行ってますか~?
ちゃんとチェックしてますか?
http://www.polandfilmfes.com/

今日は今回のポラ映祭の20本強の作品のうち、脇役なども合わせると5~6本出ている「東欧のジェームス・ディーン」ことズビグニェフ・ツィブルスキ Zbigniew Cybulskiについて見所をご紹介します。

ツィブルスキと言うと何と言ってもアンジェイ・ワイダ(ヴァイダ)の超名作『灰とダイアモンド』の、最後に撃たれて野垂れ死ぬ若者マチェクの印象が強いですね。
確かにこの作品における彼の刹那的なムードを漂わせた青年像は鮮烈なのですが、私個人は最初観た時「そんなに演技巧くないような・・・・?何でこんなに評価されているんだろう」と感じたのも正直なところです。

しかし、今回の映画祭で集中的にたくさんの作品を観て、彼が登場するたびに驚きを隠せませんでした。
外国人美女とポーランド人青年の悲恋の物語『さよなら、また明日』での気弱な主人公、主役の少年の過酷な境遇に重苦しくひりひりした感情を逆撫でされる『沈黙』で現われるマチズモ全開の中尉。
ヴォイチェフ・イェジー(イェジ)・ハスの絢爛豪華な幻想絵巻『サラゴサの写本』で、次々と目の前に現われる色欲と死のにおいにまみれた障害に振りまわされる剣豪の息子。
名作『夜行列車』で未練たらしくヒロインをひたすら追って来る青年、などなど。

『サルト』はまだ観ていないのですが、どの役も全く違うタイプで、見せる表情も違い、特に脇役の時にそうなのですが、何と言うか登場してしばらくしてから「あ、これツィブルスキか!」と気づかされるくらい巧みに役にはまりこんでいるのですね。
人って色んな顔や外見があるようでいて実は結構似たり寄ったりなのですが、それを判別するのは大きなつくりの違いではなくて、凄く微妙な違いだということを彼はよく理解しているのではないでしょうか。
実際劇場販売パンフレットの中の遠山純生さんの解説では、『さよなら~』のヤヌシュ・モルゲンシュテルン監督は『灰とダイヤモンド』で成功した後だけに、ツィブルスキの演技がそれを引きずっていないか心配したけれど、杞憂だったということです。

今回の映画祭みたいに何作か重ねて観て初めて判る、彼のカメレオン俳優ぶり。
やっぱり彼は凄い俳優だったのですね。
しかし、亡くなったのが電車に飛び乗ろうとして失敗したって。
『夜行列車』で何度も電車にしがみついていたじゃないですか・・・・。
ツッコミ入れたくなっちゃいます。
映画大学に遅刻しそうになって何度もトラムから飛び降り、『不戦勝』でスタントなしで走る列車から飛び降りてみせたスコリモフスキのようにはいかなかったんですね。
今回のカメレオンぶりを知り、改めて早過ぎる死が残念に思えました。
どうでもいいですけど、ポーランド映画って本当にたくさん鉄道が出て来ます。
鉄ちゃんの方とかも観に来ると楽しめるのじゃないでしょうか。
この辺は「なぜ鉄道の登場シーンが多いのか」調べる価値もありそうです。

というわけでみなさん、この記事で挙げた映画ともども、ぜひぜひ彼の名演技やその他作品なんかも観に来て下さいね~♪
12/13までです!
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