2017-04-05

パーソナル・ショッパー

テーマ:映画
オリヴィエ・アサイヤス監督『パーソナル・ショッパー』をマスコミ試写会で拝見。クリステン・スチュワート主演。
神秘主義的でクラシカルなテーマを、思い切りモダンに、クールに料理してみました、という世にも珍味な映画で、なんだこの味は!と驚きながらも、わたしは大好き! 凄く好き!と大喜び。特濃のヨーロピアン・テイストです。

ノエル・カワードという劇作家の『陽気な幽霊』という戯曲があって、それはお金持ちの邸宅での降霊術パーティーから始まるのですが、この映画はその現代版のような味わい。
物質的に豊かでも、孤独な心の隙間に忍び込んでくる神秘主義…。

まだ見ていない人へ口外無用のミステリーにあまり踏みこみすぎぬうちに、話をタイトルにもっていくとーーパーソナル・ショッパーとは、自分で服を買う暇のない多忙なセレブのために、買い物代行をする仕事のことだそう。「スタイリスト」と似て非なる点は、撮影用衣裳とかではなく、個人の社交の場などで着用される私服が対象、というところか。と私は理解しています。
クリステン・スチュワート演じる、ボーイッシュなバイク乗りのパーソナル・ショッパーは、ハイ・エンド・ファッションの店に出入りしながらも、自分の服装はあくまでカジュアル。「ファッショニスタ」が見たら垂涎もののブランド服を無造作に次々と掴みながら、「だけどちょっぴりつまらないな、だって僕のじゃないんだものー」(おもちゃ屋ケンちゃんのテーマソングより引用。唐突に日本の70年代ですいません。)というニヒリズムを漂わせている。

しかし…女性が大好きなお洋服ショッピングがテーマとしてフィーチャーされているなんて、反則技というか、それはもう嫌いな女子はほぼいないに近いでしょう、という必殺スタイル。シャネルで服を買ったことが生まれてから一度もない私も、高級品で一杯になっているクローゼットを見るだけで豊かな気持ちになり、ミラーのドレスや、ちょっとフェティッシュなハーネス付きドレスにわくわくしました。
そして、服装はダイクっぽいけれど、アイメイクだけばっちりで(映画ですので。)場面ごとに色味が変わる、クリステン・スチュワートの美しさに目が釘付けに。
テクスティングもテンポよく怖おもしろく、飽きるということがまったくない1時間45分でした。
あなたも絶対「観てよかったな」と思うであろう、最新スタイルのクールなエンターテインメント『パーソナル・ショッパー』は、5月12日より全国ロードショーだそうです。









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