2006年01月19日

リスクについて

テーマ:金融

今日の東京株式市場は落ち着きを取り戻したが、ここ数日の株式市場はまれに見る動きを見せた。特に最近の株ブームに乗ってしまった個人投資家にとっては、良い勉強になる相場だっただろう。

もちろんきっかけはライブドア。

株であれ、債券であれ、不動産であれ、投資を行うにはリスクがある。教科書的に言うと、3つのリスクに分類される。


価格変動リスク・・・文字通り、価格が変動するリスク。主に株式だが、債券でももちろん価格は変動する。


信用リスク・・・デフォルト・リスクとも言われるが、倒産するリスク。バブル後の金融不安では、株式市場でも倒産リスクを考慮する必要があったが、通常は社債の金利プレミアムとして表れる。


流動性リスク・・・不動産に代表されるように、売りたいときに売れないリスク。株式は非常に流動性の高い資産であり、通常このリスクを考慮する必要はない。


しかし、今週の株式市場はこの3つのリスクが同時に見られた。平時の株式市場では絶対に「ありえない」し、あってはならない。そんな信じられないことが起こってしまった。


まずはライブドア。捜査段階であり報道以上の何も言うことはないが、このライブドアがおかれている状況が「信用リスク」。


そして、他のIT銘柄も連想から連れ安し、とどめはマネックスの「ライブドア・グループ企業の株式の担保の掛け目をゼロとする」という発表(19日現在ライブドア・オートのみ80%の掛け目復活)。個人の方々は保有株式を担保に入れて、お金を借りる形で他の銘柄の信用取引を行う方が多かった。ライブドア・グループの株を担保に入れていた人は、いきなり担保価値がゼロになるので、「追証」と言って追加で新たな現金、あるいは株式を担保として差し入れる必要が生じた。ということは、他の保有銘柄を売らなければならない。ライブドアを担保に入れるような投資家は、他の保有銘柄も新興IT企業である事が多いため、真っ先に新興IT企業の株が売られる。ま、こういった事情が「価格変動リスク」。


そして、東証はシステム能力の限界を理由に取引を14:40で停止してしまった。売りたくても売れない。先進国市場ではありえない事態だ。しかし、これが「流動性リスク」。



投資家は、ライブドアの利益の大半がライブドア証券から出ており、中身は金融会社だとしっかり理解して投資していたのだろうか。

信用取引のリスクをよく理解して投資を行っていたのだろうか。追証が発生しても余裕資金で対応しなければならない。信用取引は博打ではない。

株式投資とは何かを理解しているのだろうか。チャートやデイトレで儲かるのはほんの一握りの「運」が良い人だけだと知っているのだろうか。チャートやデイトレは「テクニック」や「能力」ではない。「運」が占める部分がほとんどなのだ。宝くじに当たった人のまねをして自分も当たると勘違いしている。


世界的に見ても日本の株式市場の手数料は低水準だ。

証券会社は注文の量が多くなければ採算が取れない。

結果、チャートのツールやデイトレの手数料を引き下げて、売買を回転させるように暗に仕向ける。本来ならば、手数料はもっと高くても基本的な投資家教育をする必要があるところなのだが、目先の利益ばかり。


これを読んだ方はよく覚えておいて欲しい。

・デイトレやチャートなどではまず儲からない。運良く儲かったとしたらそれは「運が良かった」のだ。株式投資の能力があるのではない。

・「○○円が〇億円に!」などの本は宝くじに当たった人の体験記と同じ。真似して儲かるはずがない。

・普通の週刊誌にまで株の記事が載るようになると、相場は天井。最近はまさにそうだった。

・株の銘柄の推奨は信用しないこと。推奨する人が本当に自信があるのであれば、人に教えずに自分でこっそり儲けるはず。

・株式市場はある程度効率的である。これは、情報が一般に知られたときにはすでに株価に情報が反映されているということ。「とっておきの情報」などでは儲からない。もし本当の「とっておき」ならば、それは儲かるだろうが、後でインサイダーでつかまる覚悟が必要。



否定的なことばかり書いたが、私は「それでも株を買いなさい」と言いたい。

良い会社の株を、安いときに買い、貯金と同じように放っておく。

これが個人の株式投資の王道である。

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2004年11月20日

円高

テーマ:金融
大統領選が終わって、株式市場も好調なこの時期にいっきにドル安が進んできた。背景にはもちろん誰もが知ってるアメリカの双子の赤字がある。

しかしね、相場なんて物はみんなが思う方向にはなかなか進まないものですよ。第一、輸出に頼っている日本が円高だ!と言って喜んでいられずはずがない。ヨーロッパだって同じだ。日本と同じ状況のドイツが「ユーロの信頼感が世界的に増してきた」とか言って喜んでいられる状況にはない。おまけにインフレ体質が未だ残っている欧州各国は、原油高の時はユーロ高(ドル安)でインフレを防げたが、原油価格が落ち着いてくると、コストプッシュのインフレの芽が出始める。

ドル安になってHappyな国はほとんどない。
ではなぜドル安になるのか?
教科書的にはドル安圧力がかかるからです。

でもね、最後は市場は需給で決まるんですよ。
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