2011年07月18日

機関車先生

テーマ:
みずみずしい。
最初から最後までなんてみずみずしい小説なんだ、と感嘆しながら読みすすめた。

時は終戦から程ない頃。
瀬戸内海に浮かぶ小さな島にやってきた口のきけない教師。
口をきかんし、機関車のように大きな身体だから機関車先生。

島での生活、季節の移ろい、人々の優しさ。
目をつむると、まるでその島で彼らと一緒に体験したかのような情景が広がる。
ほんの少しの季節だけ過ごしただけで、子どもの心に、島の人々の心の奥深くに刻み付けられる人。

どれだけ言葉でうまく伝えようとしても伝わらないことがあるのが心。
でも、言葉を発しなくても伝わるのも心。
語らずとも、人柄はにじみ出てくるもの。

この小説を読んで改めて思った。

この読んでおくと、人生を過ごしていく上で参考になることが多いと思うな。




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2011年07月10日

小僧の神様・城の崎にて/志賀直哉

テーマ:
別に志賀直哉ファンだったわけではないが、学生時代から読んでみたかった作品を今になって思い出して初めて読んでみる。

文体のせいもあって読み飛ばすような読み方も出来ず、淡々と読み進めるとしみじみと文章が上手い。
ライトノベルや日本語が間違っている人気作家を読むことに反対ではないが、人生のある一時期にはこういう作家の作品を読まなければならないと感じた。
小説を読む上での基本的な姿勢、読書をする上でベースとなる日本語は、こういった文学作品から学ばなければならないのだろう。
読書をする上での基礎力といっても良いかもしれない。

作品の内容は、小僧の神様が特に有名な短編集。
全体を通しては、典型的な私小説の要素が満載。

自分の身に起こっている女性問題などを赤裸々に、かつ客観的に描いている。

率直に、先生はよくもそんなことまで小説のネタにしますねぇ、という感想を持つが、当時の読者はどのような感覚で読んでいたのだろう。
ドロドロした内容にもかかわらず、不思議なことに悲壮感があまり感じられない。

面白いから読んでみて!と推奨できる作品ではないが、やはり一生のうち一度は読んでおいたほうが良い。



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