2009年04月24日

ロートレック荘事件 / 筒井康隆

テーマ:
重樹が8歳の時だった。

重樹は滑り台で遊んでいたときに、スロープの中程から足で突き飛ばされ脊髄を損傷した。

その後、歩けるようにはなったが、重樹はロートレックのような容姿になった。



青年になった重樹は、昔暮らしたロートレック荘を訪問し、バカンスを過ごすことになった。

別荘の持ち主の友人達が集う、その敷地内で連続殺人事件が始まった。



昨年「イニシエーションラブ」を読んでからミステリーの叙述トリックに興味を持ち、評判が良いこの作品を読んでみた。

最後の方で、犯人がわかってしまってからは正直ダレ気味になる。
そこまで詳しくやらなくても、犯人わかってるんだし。

それが、またしても最後の最後にヤラれてしまうのである。
エェーッと声が出てしまった。

なんだよこの本は。
しかし、ずるいな。

でもミステリーは本当に素敵だ。







ロートレック荘事件
ロートレック荘事件
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筒井 康隆
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2 つまらない・・・
5 なるほど!
5 大胆かつ繊細なこれだけの大トリックを考え出した筒井康隆を、素直に絶賛したい
4 緻密に計算された文章こそがトリック
2 作者の自己満足


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2009年04月13日

阿修羅展

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興福寺で阿修羅像を飽くことなく眺めていたのはもう20年以上前のこと。

一体だけ周囲から浮かび上がっているかのようなその存在感は、今でも鮮明に記憶に残っている。

家族にも「奈良に行ってもう一度阿修羅を見たい」と何度お願いしたことか。

「仏像に興味がない」の一言で毎年却下。



そんな日ごろの願いをかなえてくれる日がやってきた。


[A] Across The Universe-asura


東京国立博物館で阿修羅展が3/31から始まっている。

かなりの人気とのことで平日でも入場規制がかかるらしく、訪れるタイミングを計っていた。



金・土・日は夜8時まで延長しての開館。

それでも金、土の夜はかなり混雑しているらしく、最も空いてそうな日曜の夜に行くことに決定。



会場に着いたのは17:30過ぎ。

計算どおり、会場前の行列はなくなっていた。

中に入っても、それほどの混雑はなし。

ただし、阿修羅の周囲だけは何重にも人垣が絶えず、見るのには苦労した。

混雑時は無理なようだが、じっくり3周して堪能。

特に阿修羅の後姿はここでしか見ることができない。

後姿もとにかく奇麗だった。


いや、奇麗、美しいという表現は適当ではない。

しかし、あの存在感をうまく表現できる言葉が見つからない。

記憶の中に強くとどめておこう。



阿修羅のクリアファイルも勢いで買ってしまったが、使うことはないだろうな。

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2009年04月11日

平凡を極める生き方 / 鍵山秀三郎

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鍵山先生の月刊致知の巻頭の言葉を再収録した本。

一度、鍵山先生にお目にかかったことがあるが、とにかく謙虚さが身体からにじみ出てるような方だった。

他の著書で、取引先との名刺交換の際に、取引先が鍵山先生の部下を社長と勘違いしたことがある、と書かれていたが、それも容易に想像出来る。

愚直に、正直に、真っ当に生きると言うお手本を鍵山先生に見ることができる。

鍵山先生は掃除で有名だが、あくまでも掃除は手段。

心を清めるためには、己を律するためには何をすべきか。

その一つの手段が掃除にすぎない。


我々凡人は、まずはただひたすら掃除を続けてみることから初めてみることだ。

こんなことを家人に言い続けていたら、妻も子供もトイレ掃除を競って行うようになった。

でもこれで満足していては行けない。

心を清めるための第一歩である。

ちなみに、イエローハットのトイレはいつ行っても綺麗に清掃が行き届いており、気持ちが良い。





人の心を穏やかにし、思いやりのある優しい心にするのは、子どもにとっては親の義務であり、会社にあっては、社員にとって経営者の欠かせない責務であります。いまの日本では、家庭にあっては親が、会社においては経営者が、社会ではリーダーがこの責務を怠っているか。まったく気づいていないかのどちらかであり、そのために起こる事件は目を覆うばかりです。


人間の体に栄養が必要なように、心にも栄養が欠かせません。体の栄養は食物ですが、心の栄養は自分の特にならないことをやることです。得することしかやらない人は、心の栄養が欠乏して人間が卑しくなるのです。





平凡を極める生き方―小さな実践が生みだす非凡な力
鍵山 秀三郎
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5 なぜか、謙虚になれます。


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2009年04月09日

深山の桜

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昨日は娘の中学校入学式。

小学校の卒業式には出席したので、入学式は有休を申告し難く、どうしようかと考えていた。
しかし、中学受験したのだから両親で出席する人が多い、との家内の助言もあり、気まずいながら有休を取って出席した。

結論。
出席してよかった。
6割くらいがご両親で出席されていた。

式の最中にはこれまでの道のりを思い出されたのだろう、涙が止まらないお母さん多数。
私も少し感動に浸るものの、まだまだ娘は思い出に浸る年齢ではない、と思い返す。
でも中学受験は本当に大変だったから。
わかるけど、これはまだほんの入り口。

なんとか馴染んで中学生活をおくれそう、とのことで娘も一安心。

まだまだ人生はこれからだよ。


[A] Across The Universe-sakura


あれを見よ

深山の桜咲にけり

真心尽くせ人知れずとも



松原泰道先生が箱根の関所で見たと言う歌碑。





あなたがどこにいても、いつでも、どんなときでも父は見守り応援し続けます。

あなたはただ、深山の桜のように、人知れず美しくある人間でいてください。

それだけでいい。

パパより。

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2009年04月07日

人生逃げたらあかん / 大島修治

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とにかく大島さんが遭遇した災難は想像を絶する。

事業を福岡で手広く手がけていた大島さんが遭遇した災難は、全身火傷だった。
それも、ただの火傷ではない。
暴漢に全身にガソリンを浴びせられ、全身の65%が重度の火傷を負う状態だった。

幅広く事業を行っていたため、どこかで恨みを買うことがあったのかもしれない。


犯人の手がかりは、結局つかめなかった。

どんな時でも、親は子供を愛している。
お見舞いにきてくれた74歳の母親は、こう言った。
「いいか。決して死にたいなど思うなよ。おまえがどんな身体になってもいい。やけどが治って元気になったら、母ちゃん、もう一人子供を産んだと思うからな。頑張れよ。」


大島さんはつらいリハビリに励み、会社に復帰する。

今では元通り社長として事業を統率している。

犯人が未だに捕まらないにもかかわらず、自分の傲慢さを正すために必要な事件だったと捉える大島さんがいる。



巻頭の言葉で、日本BE研究所の行徳先生がこんな詩を大島さんに贈っている。


憂きことの なおこの上に 積もれかし
限りある身の 力試さん
(山中鹿之介)






人生逃げたらあかん
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2009年04月05日

神の手のミッション / 福島孝徳

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脳外科医である福島先生を取り上げた「ラストホープ」の続編。

一日中手術。
世界中を駆け回って手術。

その手術は世界最高レベルであり、しかも驚異的な速さで行われる。


「福島先生は、私たちにとって目に見える神さまなのです。」

どの病院に行ってもうまく行かなかった手術が、福島先生のおかげで一発全治する。

365日、食事の時間もなければ、飲みにいく時間もない。
そんな時間があれば一人でも患者さんを助けたい。
そんなお医者さんがこの世にいて、しかも世界最高レベルの医療を提供してくれている。

時間が許すのであれば何日でも待って福島先生に手術してもらいたい。
当然の願望だ。

それなのに、できるフリをして医者が手術をしたばかりに更に手を付けられない状態になる患者さんがたくさんいる。

福島先生は医者を選びなさい、と言っている。
そして巻末には信頼出来る脳外科医のリストも載っている。

この本の最初には、父親が宮氏を勤めていた明治神宮に参拝する福島先生の写真がある。
福島先生でさえ、神に祈る。
己の力に慢心せず、人事を尽くして天命を待つ。

そんな人だからこそ、神は世界最高の技術を福島先生に与えてくれているのかもしれない。





神の手のミッション 福島孝徳 すべてを患者さんのために捧げた男
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4 スーパーマン以外の何者でもない



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2009年04月01日

日本語の作文技術 / 本多勝一

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あの本多さんが書いた作文技術。

ただしこれは、新聞記者として技術を積んだ本多氏がそのテクニックを惜しみなく開示したもの。

まず、新聞記者がこれほどまでに文章に思い入れを込め、注意を払って記事を書いていたことに驚く。

あとがきは多田道太郎氏。
きちんとした日本語を書こうと思ったら、この「日本語の作文技術」を読めと言っている。
それは、日本語を書くことが出来るとほとんどの人が甘えているからだという。

しかし、この本を通読することは苦痛だ。
技術論が多く、例文が多く、とにかく考えながら読まなければ前に進まないからである。

あとがきで多田氏はこうアドバイスしてくれている。
忙しい人は4章まで読めば、確実に文章は良くなると。

そう、読んでいて5章から一気に読みにくくなるのだ。
最初から書いていてくれれば苦しまなくてすんだのだが。


例えば、句読点の打ち方。

「渡辺刑事は血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。」

これでは血まみれになったのは、刑事なのか賊なのかがわからない。

次のように点を打つとどうなるか。

「渡辺刑事は血まみれになって、逃げ出した賊を追いかけた。」

これでは渡辺刑事が血まみれになってしまう。

正しくは、

「渡辺刑事は、血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。」


点一つでもこれほど意味が違ってしまう。
日本語は本当に奥が深い言語である。






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5 文章に携わる人は読んだ方が良いと思います
4 堅そうな体裁のわりに読みやすい
5 わかりやすい日本語を書くための良書
5 20代のときに読めばよかった。
5 読むだけできっと良くなる


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