2008年10月26日

微笑みの首飾り / 美輪明宏

テーマ:
禅師、松原泰道先生が会長をされている「南無の会」。
松原先生のお話はお聞きしたことがあるが、南無の会にはこれまでご縁がなかった。

南無の会とは仏教各宗派の源流、釈尊の思想を学問としてではなく、生活のそのものとして学ぶ勉強会。
講師の顔ぶれも多用で、宗教者や学者に限らない。

美輪明宏さんも、その講師の中の一人だった。


1989年出版なので20年近い前になるが、美輪さんの7回に及ぶ講義内容をまとめたものが、この「微笑みの首飾り」である、

現在でもいろいろなテレビ番組でスピリチュアルなお話をされているが、この本を読んで美輪さんの仏教に対する造詣の深さに驚いた。
表現の仕方がズレているのを承知で言うと、美輪さんは「基礎」がしっかりと出来ている方なのだ。
「生き方」の講義のみならず、仏典の解釈の仕方も実にわかりやすく教えていらっしゃる。

実は非常に不思議だったのだ。
あのような話を聞く際にはある種の「うさん臭さ」を感じるものなのだが、美輪さんが話をされるのを聞いてもあまり心が拒否反応を示さないのだ。
美輪さんの「深み」はこんなところに秘密があるのかもしれない。

そして、美輪さんの人生論は、私が他のいろいろな講演会で聴いたことも違った形で網羅されている。
美輪さんは人間学においても最強の先生だった。




親のせいでもない、環境のでせいでもない、本人のせいだというときに、では本人にどう言ったらいいのかということになる場合に、だれの責任にもならないで、自分の責任になるのだということを、子供のうちから言って聞かせることが大事ですね。子供にもの心がついたら、「あなたを育てるのはお父さんでもお母さんでもない。両親と先生は手助けをするだけです。あなた自身を育てるのはあなたなんですよ。」ということをちゃんと教えてください。


たとえば外国で、「日本のすばらしい文化は何か?」とインタビューされると、「恋と愛という違った字がちゃんと二つあることです。それはあなたたちにはないでしょう。」と私は答えるんです。


男の人というのは、本当に気の毒な存在なんですね。本当にかわいそうなんです。女がか弱いというのは伝説ですね。私は生まれてこのかた、弱い女の人というのに一度も会ったことがない。弱々しそうにしている女性ほど、いったん何かあるとこわいですね。




微笑みの首飾り 新装版
美輪 明宏
水書坊
売り上げランキング: 76314
おすすめ度の平均: 5.0
5 お金を払う価値のある本
5 美輪さん最強の本??
5 人生最強の武器が『微笑み』なんですね!
5 すばらしい境地
4 高められます


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月22日

宇宙が応援する生き方 / 小林正観

テーマ:
正観さんの「宇宙シリーズ」の第3弾。

今回も正観さんのダジャレは冴え渡っている。

そして、ストレスに晒されないコツ、生き方のコツをこれでもかと言うくらい、いつもと同じ話を繰り返す。

ストレスの原因は自分。
自分の「思い」が満たされないから、ストレスがたまる。
だからストレスをためないためには「思い」をなくして、周囲に感謝しなければならない。

さすがに何冊も正観さんの本を読んでいると、一語一句がスッと心に入ってくる。
まぁ、一般的には「怪しい」話のオンパレードだが、誰にも迷惑はかけないし、不安をあおって物を買わせるわけでもないのでそれはそれで良い。

今回は少しだけ、教育の話もしておられる。
競争や順位づけをして、勝ち抜け方の教育は日本に相応しくないのでは、ということだ。
江戸時代の寺子屋の精神に戻っては、とおっしゃっている。


昔の日本は草食動物の教育だったのです。
日本人は本来米、麦、あるいは粟や稗を食べて、何千年もずーっと生きてきました。一方、欧米人は狩猟民族で、肉を食べて生きてきました。
皆さん、肉食動物の目ってわかりますか?虎だとかライオンだとかピューマとかハイエナとか狼とか。大体肉食動物って攻撃的で鋭い、強い目をしていますよね。
草食動物の目というのはわかりますね。非常に穏やかです。仲間を大事にし、いつも寄り集っているという特徴があります。
キリンなんかも、いつも集まっていますよね。何をしているのかと思ってその集団を見ると、みんなビールを飲んでいたりしますよね。
ライオンが集まって何をしているのかなと思うと、歯を磨いていたりしますね。
日本人は、草食動物として生きてきました。そして、草食動物には、寺子屋の教育がぴったりだったのです。
比べ合わないこと、競い合わないこと、みんなで助け合って、仲間で共同歩調をとって、みんなで支えあいながら生きていくこと。これが草食動物の特徴です。日本の教育も、そういう草食動物に会った教育だったのです。
ゆえに、日本というのは識字率がものすごく高くて、争いごとの少ない社会だったということなのです。




宇宙が応援する生き方
小林 正観
致知出版社
売り上げランキング: 2020
おすすめ度の平均: 5.0
5 幸せを見つける技術。
5 駄洒落で笑えしっかりためになる一冊


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月18日

言志四録に学ぶ人間学

テーマ:ブログ
今日は10月の致知読者の会。
今回のテーマは「言志四録に学ぶ人間学」。

言志四録とは、佐藤一斎が書いた「言四録」「言四後録」「言四晩録、「言四耋録」からなる本のこと。
これをまとめた佐藤一斎にの門人は、名前だけでもそうそうたるもの。
佐久間象山、吉田松陰、伊藤博文、西郷南州等々。
吉田松陰、西郷南州の先生とあれば、その偉大さも推して量るべし。

本日の講師は、福島新樹会の代表幹事でもあり、安岡正篤先生のお弟子さんにもあたる渡辺五郎三郎先生。
89歳とのことだが、話されるお言葉はまっすぐで、背筋を伸ばして聞き入った。

「言四録」、「言四後録」から先生が選ばれた文を全員で素読しながら、それに先生が解説をつけられていく。

声を出して読みながら講義を受けることは、非常に有意義だ。
目で読むだけとは違い、声に出すことにより、一読では理解出来ない分も理解出来てくるようになることが不思議だ。
また、全員が声を揃えて凛とした声で文を読むことでも身が引き締まる。

渡辺先生の解説は、安岡先生の話から、天皇陛下の話、森信三先生、論語、中国の古典と、興味深いお話が数珠のごとくに繰り出され、その博学さに感銘した。

残念ながら、用意した分をすべて解説していただくことは出来なかったが、「言志四録が」これからの人生において間違いなく座右の書になるであろうことを確信した。



本日、一番最初に講義していただいた文。

太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経を師とす。

経とは四書五経のこと。
つまり天を師とすることが最上であり、書物を師とするのが一番下のランクだということだ。

松下幸之助にこんなエピソードがある。
京都東山山麓にある松下の茶室、真真庵でお茶を飲んでいると、木枯らしが吹き、杉木木立のひゅうひゅうと鳴る音が聞こえた。
すると突然松下が、
「きみ、風の音を聞いても悟る人がおるわなあ」
と言った。
聞いていた側近は当時意味が分からなかったが、幸之助が亡くなってしばらくたってから思い出して、その深い意味が分かったという。


一流の人間は、天を師とする。



AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月15日

おかん / もりやまつる

テーマ:
おかん。

自分は関西出身ではないので「おかあちゃん」。

これは懐かしくて、温かくて、しんみりしてしまう素敵なマンガ。


酒にだらしがない夫を捨て、息子と二人貧しいながらも暮らして行く。
早朝から牛乳配達、深夜まで内職。

それでも野球のグローブさえ買ってあげられない生活。
楽しみにしていたグローブは母親が作った布製。
文句を言う息子、浩。
わがまま言うなら使わなくてもいい、と突き放すおかん。
しかし、ふすまの陰で「申し訳ない」と嗚咽をもらすおかん。

中学に入ると野球のユニフォームも買えず自ら牛乳配達。

貧しいながらも大学を出て、警察学校を経て警察官になるも、おかんは亡くなる。


もう途中から涙があふれてあふれて。
悲しいのか何なのかはよくわからないが、とにかく泣けて泣けて。




自分の話になるが、

小学生の頃、母の日の授業参観の後に、学年から一人ずつ選ばれて母親の前作文をで発表したことがあった。
4年生だった自分は、母親を前に作文を読み始めると、どうしてもこみ上げる涙をこらえることができず
、それでもなんとか最後まで読み切ることができた。
5年生もずるずる泣きながら発表し、最後の6年生の番。
いつもにぎやかで、明るいその6年生は読み始めると同時に感極まって号泣してしまった。
ほとんど作文を読むことができず、最後に母親に向かって「おかあさんありがとう。長生きしてください。」と言うのが精一杯だった。
先生も、生徒も、母親も全員が泣いてしまって、しばらく収拾がつかない事態に陥ってしまった。

なぜか、みんな母親のことを語ろうとすると泣けてしまうのだった。
きっと、言葉では表せない「何か」が母親にはあるからなんだろう。
母の日の授業参観はその年だけだった。



このマンガを読んで、そんな昔のことを思い出した。

母親の子どもに対する深い愛情が余すところなく描かれている。

人恋しくなったり、辛くなったりした時にはどうぞ。
そして、お母さんの声を聞いてください。



おかん (ビッグコミックス)
もりやま つる
小学館
おすすめ度の平均: 5.0
5 母は偉大なり


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月13日

リアル鬼ごっこ / 山田悠介

テーマ:
これはひどい。

結構人気が出た作品であることは知っており、でも読む気はなかったのだがなぜか家の本棚に。
妻が「暇つぶし」にと買ったのだった。

娘も読んだらしく、「まあまあ」との評価だったためさらりと読んでみたが、これはひどい。

わざわざひどいことをレビューする必要もないのだが、今後このような本を面白半分に読んで時間を無駄にしないためにも書いておく。

まず物語の設定自体がひどい。

ファンタジーなのか、ミステリーなのか、ホラーなのか。
どれにしても中途半端。

登場人物の感情描写がまったくできていない。
描写ができないのなら徹底して客観的な描写にすべき。
日記を書いているのではない。

そして文体が読むに耐えないほどひどい。
日本語になっていない。

ケータイ小説なら避けて通ることが可能だ。
しかし、このような作品をミステリーであるかのごとく売り出してしまうと、罠にかかるかのように読んでしまうこともある。

そもそもこのような作品の人気が出てしまうことに、恐ろしさを感じる。

ありえない。
まったくありえない。




リアル鬼ごっこ (幻冬舎文庫)
山田 悠介
幻冬舎
売り上げランキング: 89971
おすすめ度の平均: 2.0
1 わはははははははは(T_T)
1 ライトノベルに光を
1 著者よりも
1 リアルでひどい
1 小説家を目指しているのですが


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月10日

償い / 矢口 敦子

テーマ:
社会派ミステリーとでも言えばよいのだろうか。
初めて読む作家だが、高村薫をやや丸くした雰囲気を感じる。

設定も重い。
テーマも重い。
物語に一貫して流れている重さは、現代の「陰」の部分を誇張して描かれているからだ。

脳外科医ながら家庭を顧みなかった結果が家庭崩壊を招き、ホームレスへと転落していく主人公。

いわゆる学習の面ではトップクラスだが、心にゆがみを持つ15歳の少年。

とあるベッドタウンで起きた、火事と思われた殺人事件は、ホームレスの周囲を巻き込みながら思わぬ方向に展開して行く。



「人の心を殺すこと」は罪なのか。
そして、その償いとは。

答えは提示されない。


そもそも心は殺されてしまうものなのか。
それとも、心を殺されてしまうような人がいる現代社会を憂いているのか。

著者の投げかける問い自体が重過ぎて、考えあぐねている。



償い (幻冬舎文庫)
償い (幻冬舎文庫)
posted with amazlet at 08.10.10
矢口 敦子
幻冬舎
売り上げランキング: 12249
おすすめ度の平均: 3.0
2 終わり方に・・・
4 帯の言葉にまどわされるな
3 気になる
2 前半に布石をあちこち置いてあるが
2 逆説変則的な優性論では、ないのか?


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月07日

イニシエーション・ラブ / 乾くるみ

テーマ:
噂どおりの小説だった。

噂に乗せられて期待すると、大抵ロクなことはないのだが、今回は違った。

気持ちが良いほど思いっきり騙された。
出来の悪い日記のような恋愛小説を読まされていると思ったら大間違いだった。

別にトリックがあるわけではなく、勝手に読者が騙される。
叙述ミステリーの面白さ。

最後の2行で驚く、と聞いていたので警戒しながら読んでいたのだが、
まさしく「最後の2行」で?????


悔しいが、もう一度読み直さざるを得なかった。

読み直すと浮かび上がってくる新たなストーリー。

最後のたった2行で、出来の悪い恋愛小説が一気にミステリーとなる。
本格派ではないが、これだからミステリーはやめられない。

すごいなぁ、よく出来てるなぁ。



ひとつだけ騙されなかったこと。
女性が書く文体にしては違和感があるな、と思いつつ読んでいたが、調べて見ると、案の定「乾くるみ」は男性だった。


イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
乾 くるみ
文藝春秋
売り上げランキング: 1328
おすすめ度の平均: 4.0
4 なるほど
4 ユニークな本
3 全く気づきませんでした
4 王道にはなり得ないけど。。
4 ☆初めて読み返した小説


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2008年10月04日

3つの真実 / 野口嘉則

テーマ:
やはり野口さんは語りがうまい。

仕事バリバリの男が人生のバランスを取り戻して行く話。

彼のブログを以前から読んでいるが、彼の人柄がにじみ出てくるようだ。
だから、「鏡の法則」の時も素直に感動できたし、今回のこの本も良くないわけがない。

はっきり言って、成功法則を読みこなしている人であれば、出てくる内容は目新しいものではないはずだ。
しかし、そこは野口さんの力量で素晴らしい物語に仕上がっている。
神田さんの「成功者の告白」をファンタジックに仕上げるとこうなるのかもしれない。

「鏡の法則」を読まれた方々がこの本を読んで、さらに真実を知るようになれば、社会はもっともっと柔らかく、生きやすくなると思う。

この本を読んだのも実は必然。
老人がいうように「すべての人間にメッセージは届けられるのじゃ。必要なときに最善なタイミングでな」

この老人の言葉は、森信三先生の
「人は一生のうち、出会うべ. き人には必ず出会う。一瞬遅すぎず、早すぎず」
を意識されているのかもしれないが、大好きな言葉だ。




3つの真実 人生を変える“愛と幸せと豊かさの秘密”
野口嘉則
ビジネス社
売り上げランキング: 281
おすすめ度の平均: 4.5
5 シークレットを超えている
5 あえて言うなら
5 多くの方に読んで頂きたい本です。
4 待望の第二弾は・・・
5 人生の岐路でたまたま手にとった本


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2008年10月02日

朝EXPO

テーマ:グルメ?
朝EXPO。

「朝の時間をデザインする」というテーマで、今週丸の内界隈で早朝に開催されているイベント。

ジョギングしたり、フィットネスしたり、落語を聴いたり出来るようですが、国際フォーラム広場では「朝ごはん」の屋台が展開中。


旅行のホテルや旅館でしか朝ご飯は食べないけど、ちょっと気になるので昨日と今日は出社前に「朝ごはん」をいただいてみた。


昨日は「高菜ご飯とだご汁」
asa
去年阿蘇に行ったときに食べられなかったんだよな「だご汁」。
ご飯の上に乗っている「ごぼう」が少し甘かったかな。
でもおいしくいただきました。



今日はこらーげんたっぷり「鳥がゆ」。
asa2
薄味でウマウマ。
おなかにも優しくて、朝ごはんにはちょうど良い。


朝ごはん食べて、今週はヘルシーな週になりそうだ。

といいつつ、朝は抜いたほうが体調が良いような気はしているのですが。
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。