2008年05月30日

生命の暗号 / 村上和雄

テーマ:
カエルの子はカエル。

この言葉は実は真実だった。
なんと、人間は遺伝子に書かれている以上のことは出来ないのだという。
才能とは本当に限られたものだったのか。

しかし、がっかりしてはいけない。
我々の体の中の遺伝子は、生きている間に実に5~10%程度しか力を発揮しないのだ。
なんと90%もの能力が人間の体の中には眠っている。
村上先生は「火事場の馬鹿力」もこの理論で説明しておられる。
今、目に見える人間の実力なんて、本来の力のたかだか10%。
人間とはいかに可能性を秘めた生き物か。

人間の体の細胞ひとつひとつにまったく同じ遺伝子が仕組まれている。
そして、その遺伝子の設計図通りに体は形作られ、生命は維持される。
目の細胞は目になり、心臓は心臓になる。
目の細胞も、心臓の細胞も遺伝子はまったく同じ。
ではなぜ心臓に目が出来たりしないのか。
我々が当たり前だと思っていることが、実はまだわかっていない。
この生物の神秘。

村上先生は、遺伝子が特定の状況でON/OFFを行うからではないか、と仮定しておられる。
人間の体にはがん抑制遺伝子も組み込まれている。
通常はこのがん抑制遺伝子が「ON」になっているから、日々がん細胞を抑制してくれている。
なんらかの拍子でその抑制遺伝子が「OFF」になると癌が出来る。

好ましい遺伝子を「ON」にしておくにはプラス思考が一番ではないか、と先生はおっしゃる。
また「笑い」、「感動」も良いのではないかと。

そういえば最近の事件の背景には「笑い」や「感動」の欠如があるのではないか、とふと考える。






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2008年05月27日

1/4の奇跡 もうひとつの、本当のこと / 入江富美子

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2月に家族で「1/4の奇跡」の映画を見て以来、家族全員で山元加津子先生の大ファンになっている。
映画を思い出すたびに心がじわーっと温かくなる。
あの映画は一人でも多くの方に見ていただきたい、と親しい方には宣伝している。
家内も近郊で上映会がある時は知人を誘っているようだ。

これは2月に映画を家族で見に行った際に入江監督自身が著書をが売っておられたので、娘の名前でサインをいただいて買った本。

大丈夫

あの素晴らしい映画にはこんな背景があったのか、と映画をもういちど見ている気になって何度も涙ぐんでしまう。
入江監督の周りにいる人たちは、みんなそろって温かいんだ。
とにかく、やさしいんだ。
そういう人たちが集まって、温かくてやさしい「かっこちゃん先生」の映画を作るのだから、観る人の心が揺さぶられないわけがない。

入江監督も、ご自身で辛い体験を乗り越えてこられた。
悲しいことに、辛い思いをしなければ人間はピュアにはなれないのか。
いろいろな人たちに助けられながら、出来上がった「1/4の奇跡」。

みんなみんなそのままで素晴らしい存在なんだ。
みんなみんなやさしくいようよ。

この映画のメッセージをなるべく多くの方に伝えようと、我が家では娘を含めそれぞれが「1/4の伝道者」になっている。

入江監督が頼りにしておられる、修養団伊勢道場の中山理事のお話は深い。

「力があるから重荷を背負うんじゃないんだよね。重荷を背負うから力が出るんだよね。」


映画の最後で歌われる印象深いフレーズ。
「Everything is alright」
あの歌はチルサントという監督ご自身のデュエットだったのか!

そして、サインの「全て大丈夫」という言葉。

すべてが「いいふう」になりますように。

心に深く染み入ります。





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2008年05月24日

サムシング・グレート / 村上和雄

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今月の致知から連載を持たれた村上先生。
今月の講演会では本当に楽しい、素晴らしい講演を聴かせていただいた。

講演会にさきがけて、先生の本を読んでおこうと購入した一冊。
村上先生のルーツが少しだけわかったような気がした。
読み始めてすぐ、京大学長であった平沢興先生の前文に接する。
まず、平沢先生はご自身が信仰されていたのは浄土真宗であったにもかかわらず、異なる天理教のことについて触れておられる。
違和感を感じつつ、後ろを開いてみると過去に天理教から出版されていた本であった。
あまり偏った考え方はどうなのだろう、と思いつつ読み始める。

村上先生はやはり天理教の信者をご両親に持ち、ご自身も天理教を信仰されている。
しかし、読み進むにつれ先生の生き物に対する温かなまなざしは、信仰あってこそのものなのだと気づかされる。
世界的な科学者であるにもかかわらず、精神面に歩み寄って発言を続けておられる村上先生とは、こういう背景を持った方だったのだ。

サムシング・グレート。
生物には本当に緻密な遺伝子が仕組まれている。
その遺伝子を書いたのは誰か。
あたかもこの地球を支配出来るかのように振る舞う人間。
しかし、少なくともこの遺伝子の元を書いたのは人間ではない。
神でも仏でも良いが、人間以外の何か偉大なものが人間を生かしている。

宗教を背景に持ちながら、それをまったくお見せにならない村上先生を尊敬する。





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2008年05月20日

小倉昌男 経営学 / 小倉昌男

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会社の経営者が本を書くと本業が傾く、というジンクスがある。
だから小倉氏は会社の経営から引退するまで本を書かなかった。
このエピソードだけで、小倉氏のことがなんとなくわかる。

クロネコヤマトの宅急便の創始者が書いた、半ば自伝。
半ば経営の書。

宅急便が軌道に乗り始めていたとはいえ、当時の岡田社長の倫理観に異議を唱え、ヤマト運輸の収入源だった三越の運送委託を打ち切ってしまう。
まさに英断。
三越はコスト削減で業績回復するも、その後の岡田社長のことは言うまでもない。

運輸省との喧嘩、郵政省との喧嘩いずれにも勝利する。
サービス第一、利益は第二のモットーの元に経営されてきた結果、天命によって発展した仕事が宅急便だと感じた。

クロネコ。
なぜヤマトのシンボルは黒猫なのか。
もともとは昭和30年当時提携していたアメリカのアラド・ヴァン・ラインズ社の三毛猫がヒント。
「母親が子猫を運ぶように荷物をやさしく運びます」というメッセージである。



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2008年05月15日

Sonny Rollins

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1930年生まれだから、今年78歳。
お目にかかれるだけでも有難い。
昨日は東京国際フォーラムでソニー・ロリンズの公演。
マイルスやブラウニーと一緒にやっていた人の音が聞けることに感謝。

当日券もあったが、ほぼ満員。
やはり客層は高め。
不思議なことに、周囲は開演前まで読書にふける方々が多い。

初めて遠くから目にするソニー・ロリンズはヨボヨボのおじいさんだった。
それがSaxを吹き始めた途端、一気にあの音が頭によみがえる。
「あの」ソニー・ロリンズだ。
足を引きずりながらたどたどしく歩くも、そこには確かにCDで聞きなれているソニー・ロリンズがいた。

前半3曲。
休憩15分を挟んで後半6曲。
大きいホールだけに、客が暖まるには時間がかかる。
ノリ始めたのは後半の「St. Thomas」からか。
やはりカリプソはみんな喜ぶ。

アンコールがあるものと思っていたら、舞台の袖から出てきて挨拶して終了だった。
お年なので、無理は禁物。

78歳であの変わらない音はすごいな。
ちょっとスローになっているのは仕方がないが。


本日のセットリストが張り出してあったので記念に撮っておいた。
変なところで変なスペルの間違いがあるのはなんなのだろう。

sonny
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2008年05月14日

人生生涯小僧のこころ / 塩沼亮潤

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千日回峰業を満行した僧は大阿闍梨となる。
塩沼亮潤師は吉野金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大阿闍梨だ。

回峰行は、大峯山の山頂まで上って帰ってくる往復48kmのコースを、千日間休みなく行うものである。
ただし、期間は5/3から9/22まで。
満行までは9年かかる。
行者は短刀とロープを常に持参し、途中で挫折したときには命を絶たなければならないほどの苦行。
いったん行に入ると、体調は良いか悪いかではなく、「悪い」か「最悪」かなのだという。


塩沼師が僧となるために、仙台の家を出るとき、母親は味噌汁を作ってくれた。
朝一番の新幹線のため、朝食を食べる暇はない。
せめて味噌汁だけでもという親心。
味噌汁を飲み終え、いざ旅立ちのとき。
母親は塩沼師の茶碗と箸をゴミ箱に捨て、こう言った。

「もうお前の帰ってくるところはないと思いなさい。どうせお坊さんになるんだったら、砂をかむような苦しみを味わってきなさい。母ちゃん、ばあちゃんのことは何の心配もいらないから」

元気よく家を出たものの、新幹線の扉が閉まった瞬間、思いがこみ上げる。
しかし。涙はこらえて修行へ向かった。

後に回峰行500日目の頃、塩沼師は体調を崩し、行を断念しなければならないか、という状況のときに、この時のことを思い起こしてなんとか乗り切った。



「人生生涯小僧のこころ」

これは千日の満行を前にした999日目の夜に師がしたためた言葉だ。

九百九十九日目。
今の心が今までで一番いいなあ。
このココロがずっと変わらないといいなあ。
体がいうことをきくなら、ずっと歩いていたい。
若しこの体に限界がないのなら、今のまま永遠に行が続いてほしい。
人生生涯小僧でありたい。






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2008年05月11日

致知5月度読者の会

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本日は楽しみにしていた致知読者の会。
講師は、塩沼亮潤大阿闍梨と遺伝子の権威村上和雄先生。
会場はNSビル30F。

実はいつもの致知読者の会と勘違いして、京王プラザの30Fに赴いたところ、なんとエレベーターを降りると普通の客室。
講演会場らしき場所は何もなし。
改めてチケットを見直したところ、「NS」の文字が!
余裕を持って来たはずなのに焦りまくってNSビルまでダッシュしてなんとか間に合ったものの、席は後ろから3列目。
500人以上?の会場では講師のお顔を拝見することは叶わなかった。

それでも講演は素晴らしかった。

まずは藤尾社長の熱いお言葉。
成功者の秘訣を伺う。
コツコツ地道に、出会った人を味方につけながら、悩みを人に悟られぬような人間になること。
いつ聞いても藤尾社長のお話は背筋が伸びる。

次は村上先生。
先生の著書は予習として2冊読んでいたのだが、著書から予想した方とは違って柔らかく、驚いたことに本当にお話がお上手だった。
お話の間中爆笑が起こるのはさすがの貫禄。
遺伝子のお話は、本で読むのと聞くのとではやはり心への落ち方が違った。
先生はダライラマ14世とは何度も対談されているそうだが、ダライラマ14世の21世紀は日本の時代との言葉、一日本人として誇りに思い、精進していく気持ちになる。

そして、塩沼大阿闍梨。
残念ながらお顔がまったく拝見出来なかった。
しかし、淡々、訥々と深い話をされる大阿闍梨。
金峰山寺にて千日回峰行を終えられた方の言葉は、ひとつひとつ、重く心に刻み込まれた。
著書にも書いておられるが、あれほどの苦行を終えた後でも人に対する悩みは消えなかったとのこと。
大阿闍梨は数年かかって、その悩みを克服された。

大阿闍梨はおっしゃっていた。
人には与えられた行があり、それはこの世は「思い通りにならない」ということを悟ることであり、日々「感謝」の年を持ち続けることであると。
悩み、憎しみ、苦しみは、「嫌だ!」と思った瞬間から地球のどこへ逃げてもついて回ると。
それを克服するには「無」になるしかないのだと。
「思い」を克服するしかないと言うことだ。

最後に中条先生がおっしゃった。
「苦しむほどに人生は美しくなる」



毎日、生きていくことは本当に大変なことだとつくづく思う。
逃げ出そうと思ったことは数えきれない。
でもこうやって、人生は磨かれていくのだとしたら、仕方がない。
年を経るほどに人生は生きやすくなると思っていたのだが、それはまったく違うということに気づき始めたのが数年前。
嫌な思いしたくない。
苦労なんかしたくない。

しかし、魂を磨く術が苦労なのであれば薬として受け入れるしかない。
いや、成長のエネルギーとして喜んで引き受けてやろうと思う。


本日も素晴らしい機会をいただきました。
ありがとうございました。



大阿闍梨のお寺からいただいた柿の葉茶。
家族で合掌しながらいただこうと思う。



慈眼寺
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