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2008年03月27日

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 / キグスレイ・ウォード

テーマ:
確か発売当時にベストセラーとなった記憶があるが、今となっては内容もほとんど思い出せず、文庫版が出ていたので再読。

元々、本にするために書かれたわけではなく、心臓の大手術を行った著者が人生の先輩として「生きるノウハウ」、「経営のノウハウ」を息子に宛てた手紙である。
書き始めは遺書のつもりで書き始めたのかもしれないが、全編息子に対する愛情で溢れている。

それぞれの手紙の最後には、必ず父親がその手紙の内容に沿う形で署名されている。
その署名はある時は「カヌーの相棒」であったり、「君と懇意の銀行家」だったり、「同じ人生の旅人」だったりする。


しかし、最後の手紙だけは違っていた。
父親が会社を引退するに際して、最後に息子に与える助言である。

エピクトーテスの言葉

宴席で作法を守るように、人生の作法を守ることを忘れてはならない。
ご馳走がまわってきて、自分の前に来たら、手を伸ばして、礼儀正しく一人分を取る。
つぎにまわっていくのをとどこおらせることのないように。
まだまわってこないうちから欲しそうにしないで、自分のまえに来るまで待つように。
子供についても、妻についても、地位についても、富みについても同じことである。



そして、手紙の最後には最初で最後である「父さんより」と言う署名があった。






G.キングスレイ ウォード, G.Kingsley Ward, 城山 三郎
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (新潮文庫)
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2008年03月23日

話し言葉で読める「西郷南州翁遺訓」 / 長尾剛

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なぜ自分が打ち立てた新政府に反発して、最後に自刃した西郷さんがこれほどまでにみんなに愛されているのか、以前はよくわからなかった。
しかし、いろいろな書物を読むごとに彼の愛すべき性格を知るようになり、今では私も好きな歴史人物の中の一人となっている。

その西郷さんが弟子たちに言い残した至言の数々を、後日まとめたものが「西郷南州翁遺訓」。
それを口語でわかりやすく解説してくれたのが本書である。

そして、なんと驚いたことにこの本をまとめたのは薩摩藩邸焼き討ちで薩摩藩の敵であり、幕府側にあった庄内藩の人たちが明治になってまとめたというのだ。
戦後、庄内藩の人たちは徳川を守って立派だったと西郷は誰一人として切腹させず、庄内藩の人たちは西郷に逆に敬愛の念を持つようになった。

そうして編まれた「西郷南州翁遺訓」。
現代にも通ずる普遍の原理である。



トップに立つ者が、もっともやってはいかんことがあります。
組織の中に、大きな功績を残した者がいた時、その者に「褒美としての地位」を与えることです。これはいけない。・・・・・・
では、功績ある者に対してはどのように報いてやれば良いのか。当然、何かの報いがなければならぬ。・・・・・
ここはスッキリと金銭で褒美を与えてやれば良い。金銭ならば、それを与えたとて、その場限りのことである。後々お国や組織が悪い影響を受けるということはない。


会計出納、すなわち予算財政は、お国の根幹であります。・・・であるからこそ、会計とは、よほど謹んで扱わねばならぬ。
では、会計を扱うに、もっとも大切なこととは何か。
一つしかないのです。
すなわち、「入るを量って、出るを制する」ことである。歳入を先に考え、それから支出を考える。この順番を遵守することである。
・・・・・
民が苦しめば、国力は衰える。国そのものが疲弊して、ついには救いようがなくなってしまう。
すなあwち、です。歳入に収まらぬ予算とは、どれほど見た目立派な事業に注がれようと、長い目で見れば、国をダメにする元なのです。









長尾 剛
話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく (PHP文庫)
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2008年03月21日

乞食の子 / 頼東進

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人口2千数百万人の台湾で、100万部の記録的なベストセラー。
まさに「乞食の子」として育った著者の半生記。
著者は1959年生まれ。
戦後しばらくしてからも、これほどの生活が台湾にはあったのか。


この本を最後まで読むのには、非常な忍耐がいる。
あまりに救いようのない事実に目を背けたくなるからだ。
事実、私より先にこの本を読んだ妻は30ページも読まずにやめてしまった。

父親は盲目、母親は知的障害、生活拠点は墓地。
姉に次いで生まれた著者は、家族の働き頭。
父親と二人で、毎日人家を尋ね、街角にたたずみ食物を恵んでもらう。

兄弟は次々に生まれ、中には栄養不足から亡くなってしまう兄弟もいる。
姉は女郎屋に売られてしまう。
著者が念願の末に入ることができた学校は、姉を女郎屋に売ったお金でまかなうことができた。
学校から帰り、夜はまた物乞いに向かう毎日。
学校の勉強は物乞いをしながら、夜は街灯を借りて。

著者はまだ50歳にもなっていない。
日本の戦後も大変だった話しを聞くが、台湾でもこれほど苛烈な人生が遠くない昔にあったとは。
安心して欲しい。
悲しすぎるエピソード山盛りだが、ハッピーエンド。


「意志あるところに道は開ける」
そんな言葉が似合いそうな著者の波瀾万丈の半生記である。








頼 東進, 納村 公子
乞食の子〔文庫版〕 (小学館文庫)
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2008年03月19日

一瞬で自分を変える方法 / アンソニー・ロビンズ

テーマ:
彼の名前と書名を見て、この本を買わずにいられる人がどれだけいるのだろう。
スーパー・カリスマコーチが一瞬で私を変えてくれるのであれば、本一冊などとるに足らない出費である。

内容はシンプルかつポイントが濃縮されている。
そして、全てが実用的で今すぐに始められる。

ここでは、「奇跡を起こす七つの信念」をあげてみる。
・いつも「可能性」に気持ちをフォーカスする
・「失敗」はない、あるのは「結果」のみ
・どんな結果にも潔く「責任」をとる
・細かいことより「本質」をつかむ
・「人材」こそが最大の資源
・仕事は「楽しんで」やる
・「努力の差」こそ「結果の差」である

このほかにも「一瞬で」自分を変える方法が多数解説されている。

非常に参考になるものの、成功哲学本を多数読んでくると、一番の問題はこの内容以外の事実にあることに容易に気づく。

それは、「行動に移すこと」

これが一番難しい。
行動に移すことさえできれば、8割は成功したようなものなのだろうが、自分を含めた大多数が行動出来ずに成功本を読んで研究にとどまっている。

行動に移すためにはどうするべきか、そんな解説書はないものだろうか。







アンソニー ロビンズ, Anthony Robbins, 本田 健
一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える
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2008年03月17日

東京麺通団@新宿

テーマ:グルメ?
蕎麦はよく食べるので、最近になりやっとその違いがわかりかけてきた気がする。

うどんも好きだが、その割に食べる機会が少ないので違いがよくわからない。


今回は非常に評判が良いらしい、新宿にある「東京麺通団」に行ってみた。
この店はどうやら勝谷誠彦が関わっているらしい。

麺通団


店内に入り、入り口でメニューを注文すると、トレーを持ってベルトコンベア式にサイドメニューをゲットする。


初めてなので、オーソドックスな「あつがけ」をオーダー。


麺

あつがけは、会計後にレジの隣にある機械で「自分で」丼に出汁を入れる。
この方式はなかなか良い。


麺を多めの「中」にしてしまったのだが、並んでいるうちに「じゃこ天」と「キス天」に目を奪われ、「半熟玉天」までとってしまう。
少し食べ過ぎ。

ジャコ


残念ながらうどんは未熟なためにで相対比較ができないのだが、とにかく「出汁がうまい」。

麺も「もちもち」していてすごくうまい。

近所にあれば、通ってしまうことは間違いない。

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2008年03月15日

夕凪の街 桜の国 / こうの史代

テーマ:
私は戦争のことは知っているつもりでも、本当の戦争を知らない。
同じように原爆のことを知っていても、本当の原爆のことは知らない。

たくさんの方が亡くなって、今でも苦しんでいる方がおられて、
とにかく言葉では洗わせないほど悲惨なことだった。

「広島で起きたことは、たったそれだけではありません。」

この本を読むと、そんな風に静かに注意をされている気分になる。
広島は特別なことではなく、自分の身の回りで今でも続いている。
そう認識を改めさせられる。


打越さんが、みなみに言うのだ。
「生きとってくれてありがとうな」


みんな誰かにとって大切な存在。
そんなささやかな事実を奪っていくのがあの戦争だった。

そしてそれは今でも地球のどこかで続いている。


学校の副読本に採用して欲しい。




こうの 史代
夕凪の街桜の国
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2008年03月13日

ひじり亭@大門

テーマ:グルメ?
先日読んだ「がんばらない」で、おばあちゃんを朝まで往診したまま寝てしまい、朝ご飯をご馳走になってから出勤する医師の話が出てくる。

「がんばらない」の解説は荻野アンナが書いており、荻野は著者の鎌田に「ウチはもし往診に来てもらっても出す食事がありません。」と相談する。
鎌田さんは「気持ちの問題ですから」といいながら、「でも、ご飯と味噌汁だけでもいいんです。私も疲れたときにはおいしいご飯と味噌汁で生きる力がわいてきます。」と言った趣旨のことを言ったのだそうだ。

よく考えてみると、おいしいお店は多々あれど、おいしいご飯と味噌汁を出してくれるお店はなかなか思い浮かばない。
最高にうまい食材でも、ご飯はねっとり、味噌汁はお湯を注いだだけ、そんな店が多い。


大門交差点のほど近く、路地にひっそりたたずむ「ひじり亭」は地酒、焼酎の種類が豊富で、夜は予約なしには入れない人気店。
その「ひじり亭」が実はランチもおいしいとはあまり知られていない(かどうかかは知らない)。
とにかく、

ご飯「つやつやふっくら」

味噌汁「早朝のようなあつあつ具沢山」。


まず、席に着くと、この季節にはうれしい小鉢と「湯豆腐」。

小鉢ひじり

心のこもったひと手間だけが「幸せ」を感じさせる。

その温めてくれるひと手間が、ココロをほぐしてくれるのだ。



この日のおかずは鶏の唐揚げアツアツ。

唐揚げひじり


女性二人で切り盛りする店内は、必ずしも切り回しは良くない。
料理が出てくるのにも時間がかかる。

でも、手作りの温かさ。
ご飯のおいしさ。
味噌汁のうまさ。


そんな基本的な「生きる力」をいただけるお店。


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2008年03月11日

神さまに好かれる話 / 小林正観

テーマ:
我が家では勝手にメンターとなっている小林正観さん。

この本の題名はいかにも「怪しい」のだが、内容はいつもの正観さん。
やはり、同じ内容でも、自分には西洋文化の手で示される成功哲学よりも和製の成功哲学の方がしっくり来るようだ。
正観さんの言葉はいつでも心にジワーッと浸透していく。

たとえば、
「恵まれていることに感謝しましょう」と言う言葉。
これだけではよくわからなくても、
結婚7年で子供ができずに悩んでいる女性が相談に来たとする。
正観さんはそれを聞いて「旦那さんはとてもやさしい人なんでしょうね。結婚して7年も経つのにまだ子供が欲しいと思っているということは、お姑さんもお舅さんも温かい人たちなのでしょう。」と言うのだ。
己ばかりで、周囲が見えなくなると感謝の気持ちもうすれがち。

「否定的な言葉を使わない」
これはこんなところでも役に立つ。
ある宿で「お風呂は11時までに入ってください」と書いてある。
より強い言い方では「11時以降入浴禁止」。
より柔らかくすると「お風呂は11時までご利用いただけます」
全く同じ内容でも、受け取る側の感じ方はこれほど異なってしまう。
であれば、相手だけにではなく、自分に対してももっと温かい言葉をかけてあげなければならないことは明らか。


内容がこれほど素晴らしいのに、この題名では初めて見た人は手に取ることはないだろうなぁ、と思いながらも、この題名を理解出来なければ正観さんの本は読めないんだよな、とも考えてしまうのだった。







小林 正観
神さまに好かれる話―悩みを解消する法則
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2008年03月09日

味芳斎 @ 芝大門

テーマ:グルメ?
芝大門の交差点のほど近くにある中華料理屋。
といってもただの中華ではなく、薬膳料理のお店でランチも夜も大人気なのが、「味芳斎」。
ここは何を食べてもおいしくて、ランチは12時前から行列必至。

大門の交差点近くの本店は小さいが、芝パークホテルそばの支店は店内も広く席数も多いことから回転も早い。
なので、本店の方が盛りが良いがいつも少し足を伸ばして支店で食べることが多い。

そんな、何を食べてもおいしいこの店の大人気メニューは「牛肉飯」(本店では牛肉丼)。

牛肉飯


牛肉あんかけご飯に名前は似ているが、中身は全く異なる。
どちらかというと、中華よりもカレーに近い風味。
口に入れると、途端に口中が薬膳の風味で満たされる。
ダイエットに良いとか、二日酔いに効くとか言われているが、確かに納得。
山椒やら唐辛子やら八角やらのスパイスが舌を刺激して、ご飯が進む、進む。
多めに乗っているモヤシのナムルが箸休めにちょうど良い。
そして、何と言ってもメインの牛肉は「頬肉」を使ってるため、噛めばホロホロと崩れる柔らかさ。


激辛カレー好きなら、辛さはなんとも感じないが、苦手な人は頭から汗を噴き出しながら食べている。

ここの牛肉飯のうまさは不思議なうまさなのだ。
食べ終わった後よりも、数日後に思い出すと猛烈に食べたくなる、中毒性のある不思議な味。
今はなき三越前の「つたカレー」の中毒性に類似する。
日によって味付けの濃さに違いがあり、塩辛い日に当たるとそれは「はずれの日」

「麻婆豆腐」も「麻婆茄子」も食べたくなるから、いつもメニューの選択に困る店である。
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2008年03月07日

がんばらない / 鎌田 實

テーマ:
若い頃は「長生きはしたくない」などと言ってみたが、やはり子供ができ、失うものが多くなると、
「もう少し死ぬのは先でも良いな」
と思う。

それ以前に漠然とした死への不安もある。


諏訪中央病院。

現在名誉医院長をされている鎌田さんが地域の方々と作り上げた現代のユートピア。

鎌田さんが若い頃にこの田舎病院へ赴任し、温かい地域の方々と心を通わせながら、「人間として喜ばれる医療」を目指した答えがここにある。
これは都会の病院ではなし得なかった。

この本を読むと、生きること、死ぬことは「ゆるやかに」つながっているのだと感じる。
そして、死ぬのが少し怖くなくなるかもしれない。




なお子さんが諏訪中央病院にやってきたのは、49歳のときだった。
すでに隣町の大きな病院で卵巣がんの手術を行い、10クールの抗がん剤の治療も受けていた。

「家にいさせてほしい。動きたいのに、動けるのに動いてはいけないと言われるのはつらい。三度の食事を運んでもらって、食べて、薬飲んで、あとは寝てるだけなんて生活はいやです。私は病人だけど、病人になりたくないのです。わかりますか。」

そう言ってなお子さんは諏訪中央病院にやってきた。

訪問看護が始まり、一ヶ月たった頃。
調子もよく草むしりをするなお子さん。

休憩には子供たちとひとときのティータイム。
そんな当たりまえの生活を目にし、初めてなお子さん宅を訪れた訪問看護婦は他の病院のターミナルケアとの違いに驚く。

なお子さんがなくなる一週間前、車で3時間かかる「大鹿村へ行きたい」と言いだした。
なお子さんが散骨して欲しいと希望していた場所である。
「行きたい、行きたい。だって最後だもん・・・」
なお子さんは顔をくしゃくしゃにして泣く。
次女も賛成した
「そうだよね、行こう、お母ちゃん。こうやってベッドに寝ているだけじゃなくて、大鹿村へ行こう!」

看護婦が相談すると、医師はすぐに賛成し、寝台タクシーが用意され、主治医は東京から戻ってきた。

同行する看護婦も決まり、点滴や各種の鎮痛剤や突然の呼吸停止にそなえての医療器具、ポータブル・トイレなどすべてが準備された。


大鹿村に行った三日後、なお子さんは家族に見守られながら、大好きな自宅で静かに息をひきとった。
なお子さんの旅立ちの衣装は、生前気に入っていたカラフルな配色のブラウスとブレザー、そして黒のスパッツ。
すべて娘さんたちの手で用意された

部屋にはお気に入りのブラームスが流れ、テレビには大鹿村へのドライブのビデオが流れていた。



魂への心配りの医療。

諏訪では究極の医療のかたちを見ることができるようだ。








鎌田 實
がんばらない (集英社文庫)
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