2008年02月27日

きいちゃん

テーマ:ブログ
先週日曜日のかっこちゃん先生の講演会。
週半ばだが、まだ余韻が残っていて、心がほんわか温かい。

映画も素晴らしかったが、お話も素晴らしかった。
特に「きいちゃん」のお話は、みなさん泣いていた。



職員室にいると、きいちゃんがとってもうれしいそうな顔をして、とびこんで
きました。きいちゃんは、いつもどちらかといえば元気のない印象をあたえる子
 だったので、驚いてたずねると、「お姉ちゃんが結婚するの。私、結婚式に出
るのよ」と言いました。

 どんな洋服を着て出ようか、結婚式ってどんなかしらとそれは楽しみにして
いたのでよかったなあと思っていた矢先、ある日、教室で泣いているきいちゃん
を見つけました。聞けば、お母さんがきいちゃんにお姉ちゃんのために結婚式に
出ないで欲しい、と言ったとのことでした。

「私のことが恥ずかしいのよ。お姉ちゃんばっかり可愛いのよ。私なんか産まれ
なければよかったのに」と言って泣くのです。これがきいちゃんの本心ではない
と思うのですが、きいちゃんも、そう、きいちゃんに言われたお母さんもとても
傷ついているのだろうなあと思いました。

お母さんは、決してきいちゃんよりお姉さんを可愛がっているのではなく、
かえってきいちゃんのことばかり考えているような方でした。でも、結婚式に出
ることで、お姉ちゃんが肩身の狭い思いをするのではないか、お姉ちゃんの子供
に障害をもった子が生まれるのでは、と他の人に思われるのではないかと、
お母さんは考えられたのだと思います。

 そんなきいちゃんに私は何も言ってあげられなくて、一緒にきいちゃんの
お姉ちゃんにプレゼントを作ろうと言いました。お金がないので、さらしの布を
買い、金沢の山のほうにある二股町というところで染めをならって、白い布を
夕日の色に染め、きいちゃんは、お姉さんに浴衣を縫い上げました。きいちゃん
は小さいときに、高い熱が出て、思った場所に手を持っていくのが大変になりま
した。アテト-ゼといって、手を持っていこうとする所の前へいったり、後ろへ
いったり・・・なかなかその場所にいかないのです。だからきいちゃん自身は、
縫い物ができるとは思っていなかったと思います。
そして、私自身もきいちゃんが一人で縫い上げるのはむずかしいと思っていまし
ました。でもミシンもあることだし「とにかく作ってみようよ」と最初、提案し
たのでした。

 でも、きいちゃんはとてもがんばりやさんでした。毎日毎日縫っていくうちに、
縫い目はだんだんと揃ってきました。私はとても驚きました。そして、きいちゃ
んは学園へ持って帰ってからも学校で丁寧に縫いつづけ、それは結婚式の十日前
に仕上がりました。

 きいちゃんがプレゼントした二日ぐらい後だったと思います。きいちゃんの
お姉さんから私のところに電話がありました。びっくりしたことに、お姉さんは、
きいちゃんと、そして私にまで、自分たちの結婚式にぜひ出てほしいとおっしゃ
るんです。最初はお母さんのお気持ちを思い、ためらっていたのですが、きいち
ゃんと相談して、式に出席することにしました。

 きいちゃんのお姉さんはそれはそれはきれいで、幸せそうでした。でもきいち
ゃんを見て、なにかひそひそ話をしている人が何人かいるのが私には気になり、
きいちゃんはどう思っているかしら、出席しないほうがよかったのではないかし
らと思ったりしていました。

 そんなことを思っていたころ、お色直しで扉から現われたお姉さんはなんと、
あのきいちゃんが縫った浴衣を着ていたのです。お姉さんはとても清楚で可愛ら
しく、浴衣がとても映えてみえました。感激していたらお姉さんは、旦那さまに
なる人とマイクの前に立ち、話しだしました。

 「この浴衣は、私の妹が自分の力で縫って、私にプレゼントしてくれました。
妹は小さい頃、高い熱が出て、体が不自由になりました。その不自由な手で、
こんなにすてきな浴衣を縫ってくれました。妹は小さいころから家から離れて
生活しなくてはなりませんでした。私は妹が両親といっしょに生活している私を
恨んでないかしらと思ったこともありました。でも妹はそんなことは決してなく、
私のために浴衣を縫ってくれました。今、高校生で浴衣を縫える人は何人いるで
しょう。私の妹は、手が不自由にもかかわらず、浴衣を縫いました。妹は私の誇
りです」

 そしてきいちゃんと私を呼んで、私たちを紹介してくれました。
「これが私の誇りの大事な妹です」と・・・。

 今になって私は、なぜきいちゃんのお姉さんが結婚式で浴衣を着られたのか
しらと考えることがあります。きいちゃんは家では、何もできない不憫な子と
考えられていたそうです。でも、こんなにもすてきな浴衣が縫えたのをご覧に
なった時、お姉さんは、おそらくきいちゃんに対する気持ちを変えられたのでは
ないかと思います。たとえ障害があっても、いいえ障害を持っているからこそ
なお、きいちゃんはきいちゃんだということを、ご自分や家族やこれから家族に
なる人たちに示したいと考えられたのだと思います。



このお話は本にもなっており、小学校の副読本にもなっているとのこと。
講演会では後日談としてお話されていたが、きいちゃんはその後和裁に自信を持つようになり、現在は能登で和裁の仕事をされているそうだ。


こんな心が震えるような経験を積み重ねてこられたかっこちゃん先生こと山元加津子先生。

機会があれば、またお話を聞いてみたい。

ありがとうございました。
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2008年02月25日

1/4の奇跡

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昨日は、虎ノ門で開催された「1/4の奇跡」という映画を家族で見てきた。
主催してくださったのは、10代の子供を応援するNPO法人SEEで、映画の主役の山元加津子先生、監督の入江富美子さんもいらっしゃっており、妻は監督の著書にサインをもらって喜んでいた。
会場には親野智可等先生もいらっしゃっていた。

映画を見て心の芯からあったかい気持ちになり、そして実際に山元先生(かっこちゃん)のほんわかしたお話を伺い、帰りの電車も、そして寝るまで、家族全員が柔らかな暖かい気持ちに包まれた。


映画の内容は、金沢で養護教諭をしているかっこちゃんとその仲間のドキュメンタリー。
かっこちゃんは子供たちと触れ合う日々の中で、彼らの素晴らしさ、偉大さに気づいていく。
映画は、その一部をあるがままに抜き出して、私たちに見せてくれる。
そして、その素晴らしさは私たちの心にストレートにぶつかってくる。
詩人のだいちゃん、盲目のアスリート稲葉さん、その他たくさんの素晴らしい方々が登場される。
観覧している皆さんが、すすり上げる声がずっと続いていた。

私が声を上げて泣きそうになって困ったのが、かっこちゃんと雪絵ちゃんとのお話。



雪絵ちゃんはMSという名前の病気を持っていた(MS,別名多発性硬化症)。
訓練をしている間に、だんだん見えるようになったり、動くようになったりするが、発熱する前のところまで回復するというのは難しく、だんだん見えなくなったり、だんだん動かなくなっていく。

雪絵ちゃんは12月28日生まれ、雪の降ったきれいな朝に生まれた。
だから雪絵。

雪絵ちゃんは口癖のように「私はMSであることを後悔しないよ」と言っていた。

「どうして?」と聞くと、

「だってね、MSになったからこそ気がつけたことがいっぱいあるよ。もしMSでなかったらその素敵なことに気がつけなかったと思う。」と雪絵ちゃんは言う。

「そしてね、MSになったからこそ出会えた大好きな人が周りにいっぱいいるよ。かっこちゃんにも会えたしね。もしMSでなかったら違う素敵な人に会えたかもしれないけれど、私は今周りにいる人に会いたかった、かっこちゃんに会いたかったから、これでよかったよ。目が見えなくなっても、手や足が動かなくなっても、息をするときに、人工呼吸器をつけなくてはならなくなっても、私はMSであることを決して後悔しない。MSの雪絵を丸ごと愛しているって。」


そして雪絵ちゃんは、こんな詩を書いた。


ありがとう

ありがとう、
私決めていることがあるの。
この目が物をうつさなくなったら目に、
そしてこの足が動かなくなったら、足に
「ありがとう」って言おうって決めているの。
今まで見えにくい目が一生懸命見よう、見ようとしてくれて、
私を喜ばせてくれたんだもん。
いっぱいいろんな物素敵な物見せてくれた。
夜の道も暗いのにがんばってくれた。
足もそう。
私のために信じられないほど歩いてくれた。
一緒にいっぱいいろんなところへ行った。
私を一日でも長く、喜ばせようとして目も足もがんばってくれた。
なのに、見えなくなったり、歩けなくなったとき
「なんでよー」なんて言ってはあんまりだと思う。
今まで弱い弱い目、足がどれだけ私を強く強くしてくれたか。
だからちゃんと「ありがとう」って言うの。
大好きな目、足だからこんなに弱いけど大好きだから
「ありがとう。もういいよ。休もうね」って言ってあげるの。
たぶんだれよりもうーんと疲れていると思うので……。



その後、雪絵ちゃんは全てに感謝しながら、12月になくなってしまう。

しばらく、打ちひしがれ、放心状態となっていたかっこちゃんは、ある日突然雪絵ちゃんとの約束を思い出す。
それが「1/4の奇跡」という映画の題名につながっていく。


長くなるので、ほんのさわりの部分だけだが、お近くで試写会がある、と耳にされた方は、お時間が許せば、是非ご覧になっていただきたい。
そして、また誰かにこの真実を伝えていただきたいと、切に願う。


私はしばらく、かっこちゃんの世界から抜け出せそうにない。

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2008年02月22日

アロイナタベタ @ 有楽町

テーマ:グルメ?
有楽町のガード下にあるタイ料理店。
全品630円。
この有楽町店は支店で、本店はなんとプーケットなのだと言う。

店内はなんだか、タイの屋台風。
ちなみに、私はタイには行ったことない。

注文するたびに、お金を払うキャッシュ・オン・デリバリーのシステム。
これだと、飲み過ぎずに良いかもしれない。
実際飲んでいる人もいるが、出来上がっている風の人はあまりいない。
基本的に、さっさと食べて楽しんで帰るのが大勢のようだ。

私は基本的に甘いものが苦手なので、タイ料理も甘めの味付けはちょっと遠慮する。
ここの味付けは現地風と言われているが、全般的に「やや」甘めかもしれない。
以前食べたトム・ヤム・クンはそうでもなかったが、タイ風焼きそばは結構甘かった。
だったら行くのは止めておけば良いのだが、思わず足が向いてしまう。

今日は「トム・ヤム・クン・チャーハン」。

アロイナタベタ

これは甘くない。
キムチ・チャーハンともまた違った、タイ風のピリ辛が絶妙。


でも、本当のトム・ヤム・クンの方がやっぱりおいしい。
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2008年02月20日

亜玖夢博士の経済入門 / 橘玲

テーマ:
しかし、よくもまぁこんな話を考えつくものだ。
経済入門とは名ばかりで、経済の話題を盛り込んだブラックユーモア満載のコメディである。

博士に相談した登場人物は、ことごとく報われない。
落ちるところまで落ちぶれて行く過程が、読み物として秀逸。

ただの読み物とはいえ、経済学に親しくない人にとっては、今話題の「行動経済学」や「ゲーム理論」のさわり部分を理解することができる。

この本が楽しませてくれるのは、話だけではなく登場人物のキャラが立っているからだ。

頭が異様に大きい博士。
謎の中国美女フェイフェイ。
その弟で、フリルフリフリのリンレイ。
中国マフィアとつながりがある「らしい」コックの陳さん。

これだけ役者がそろっていれば、続編の可能性もありと見た。







橘 玲
亜玖夢博士の経済入門
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2008年02月19日

十四代

テーマ:グルメ?
料理と接客が最高で、たまに行く料理屋に、偶然「十四代」が置いてあった。

すげぇうれしい。
奇跡的にお安くいただきました。
ごちそうさま。



十四代
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2008年02月17日

日々、新生

テーマ:ブログ
昨日は2月度致知読者の集いだった。

先月の桜井先生の講演会を拝聴して以来、俄然致知の講演会に出席する意欲が出てきた。
これまでは興味があっても、最後の一歩に踏み切れていなかったが、これからはできるかぎり毎月出席したいと考えている。

本日の講師は托鉢者、石川洋先生。
下坐に生きてこられた先生のお話を伺おうと、200人を超える読者で部屋は熱気が溢れていた。
出席者の中で間違いなく、自分は年齢が一番若いようだったが、皆さん真剣に先生のはなしに耳を傾けられていた。

石川先生は先日78歳の誕生日を迎えられたばかり。
しかも、講演前の午前中には2時間の透析を受けてこられたそうだ。
「普通であれば疲れてここには立てないが、偉大なる何かの力によってここに立たせてもらっている」とおっしゃる先生の言葉は、力強く、一言一言が心に響き渡るものだった。


先生の元には多くの相談者が訪れる。
多くの悩み、苦しみを抱えてすがる思いで先生に相談する。
相談者は口々に「死にたい」と先生に言うのだそうだ。
先生はそんな方々に向かって
「死にたいのではなく、死ぬほどの苦しみを持っているんでしょ」
とおっしゃるそうである。
そして
「本当は生きたんでしょ」
と聞くのだそうだ。

すると、若者から90を超えるおばあさんまで、皆一様にボロボロと泣くという。
みんな本当は生きたいんだ。
だから、「死ぬ覚悟ではなく、生きている間は生きる覚悟で生かしていただく」
ことが大切だ、と言うお話をされていた。


また、
「手伝ってくれる人はいても、寂しさを救ってくれる人はいない」
というお言葉も印象に残っている。
その寂しさに耐えるためには
「生きとし生けるものは全て寂しい。そのことに気づくかどうか」
が重要だとおっしゃっていた。


まだまだ盛りだくさん。
1時間半の予定が2時間たっぷりお話しいただき、手帳はメモで真っ黒になった。
帰りの電車で読み返し、こうしてまた今読み返して復習している。

素晴らしいお話、素晴らしいお時間をありがとうございました。

講演の後、ホワイトボードを自ら綺麗にお消しになっている石川先生のお姿を見て、いつも自ら黒板をきれいにされていたという修身教授録の森信三先生が重なりました。


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2008年02月13日

Police in Tokyo Dome

テーマ:音楽
待ちに待ったPoliceの再結成ライブ。
2/13@東京ドームは「ウソみたい」の一言。

dome

86年の「高校教師’86」で再結成かと思いきや、淡々と終了。
20年待たせて、やっと3人そろって姿を見せてくれた。


前座はStingの息子のバンド「Fiction Plane」。
ドームに到着するや、いきなり演奏開始。
しかし、19:30の本番まではゆっくりと生ビールを飲みながらウォームアップ。
モニターが小さすぎてS席からはよく見えないが、ストレートなR&Rは父親とは路線が異なるも、気持ち良い音を出すバンドだった。

時刻は19:30。
Bob Marleyの「Get Up, Stand Up」が大音量でかかると、場内ヒートアップ。

しかし、S席とは言え、1階のスタンド席。
アリーナはみんなプレミアムの30,000円払っているのだろうか。
肉眼ではステージ上の人物がよく見えない。

と、Andyのあの印象的なギターリフから「Message in a Bottle」で、場内大爆発。
最後まで息をつかせぬ約1時間45分はあっという間だった。

ずっと演奏しっぱなしでMCは全くなかったが、三人の演奏を体中で満喫できた。
Stingの声も衰えがみられない素晴らしさだった。

以前にストーンズとサザンのライブで東京ドームに言ったときは音響のひどさにがっかりしたが、今回は音が格段に良くなっていた。
スピーカーの設置位置の関係もあるのかもしれない。

世紀のイベントに参加出来て幸せな夜だった。
でも、ヨーロッパでは非常に入手こんなんなチケットなのに、A席には空席が目立ったのが残念。



以下本日のSet List(覚えているかぎり)

Message in a Bottle
Synchronicity II
Walking On The Moon
Voices Inside My Head
Don't Stand So Close To Me
Driven To Tears
Hole In My Life
Every Little Thing She Does Is Magic
Wrapped Around Your Finger
De Do Do Do De Da Da Da
Invisible Sun
Walking in Your Footsteps
Can't Stand Losing You ~ Reggatta de Blanc
Roxanne
(アンコール1)
King Of Pain
So Lonely
Every Breath You Take
(アンコール2)
Next To You


たくぞうさん、曲目のご指摘ありがとうございました。


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2008年02月09日

この世の悩みがゼロになる / 小林正観

テーマ:
年齢を重ねると、経験を積んだ分だけ人生が楽になると思っていた。
実際は年を重ねるたびに悩みごとが増えて行くような気がする。

柔らかな心で、確実に以前よりも「幸せ」を感じる心が養われていることは疑いないのだが。

斉藤一人さんとともに我が家で絶大な人気を誇るのが小林正観さん。

今回読んだ正観さんの本は
「この世の悩みがゼロになる」。

この本も読むだけで心が晴れる有り難い話が盛りだくさん。

誤解しないで欲しい。
有り難いとは言っても、何か答えを授けてもらうのではない。
考え方のアドバイスをしてもらえるのだ。
しかも、答えはすべて自分の心の中にあることなので、解決するのは簡単。
「思い」を変えられるか否か。



思いが強ければ強いほど、その強さと同じ分だけ、痛みが自分の胸に刺さるようになっています。「思い」がなければ、どこにも、何も突き刺さりません。
「思い」がある人ほど、心が重い。



「ほかにもっと悪いことをしている人がたくさんいるのに、その人たちには何も起こらなくて、何も悪いことをしないで正しく生きてきた私にはなぜこんなことが起きるのか」という質問は、自分の運命を恨み、呪って、受け入れなかったことのストレスゆえのものだったのかもしれません。
自分が「正しく」生きてきたかどうかではなく、問題は「楽しく」生きてきたかどうかなのです。




最後に、北海道在住・出身の方なら知らない人はいないであろう、登別の温泉旅館、第一滝本館を発展させた「南外吉」について正観さんに教えていただいた。


南外吉は、空知川のたもとで水運会社を経営し巨万の富を築いていた。しかし、折からの台風のために倉庫も船も流され、無一文になる。
生活に困った外吉は、札幌の銭湯で銭湯の三助をすることになるも、銭湯が倒産のために再び失業。
今度は北見に300坪の土地を借り、大豆を作付けたところ大豊作。経営拡大のため全財産で3,000坪の土地を借りて作付けるも、今度は大雨のために逆に借金生活となる。
その後は、旅館に養子にやっていた息子を頼って、その旅館の下男をすることになる。外吉は苫小牧の駅前で旅館の案内のために、吹雪の日も一日も休まずに立って客を待っていた。
明治の初期、登別で二件の旅館を経営していた滝本夫婦は後継者がいないため、旅館を売りに出していた。
そこへ、登別森林軌道の社長が外吉に旅館を買い取ることを勧めた。社長は、毎日、吹雪の日でも駅に立ち尽くしている外吉の姿をずっと見ていた。
その社長が資金をすべて融資し、外吉は旅館を買い取り、30年間で客室5室から400室の温泉旅館へと育てた。

一つ目、空知川で船運をやっていた。
二つ目、公衆浴場に勤めていたけれども、それもダメになった。
三つ目、大豆の作付けをやったが大雨で全部ダメになった。
四つ目、旅館で釜焚き男をやっていた。五つ目その結果として温泉旅館を持たないかと言う話になった。
この四つを全部コントロールしているものがありますね。水の神様です。

・・・・・

このような話を知っているのと知らないのとでは、人生、全然違います。倒産するとかは関係ない。外吉がものすごく大きな足跡を残したというのは、旅館を5室から400室にしたことではなくて、どんなときでも愚痴を言ったことがないことです。そんなにひどい目に4度も遭ったのに、どうしていつもニコニコしていられたのか。外吉は「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言う人ではなかった、ということです。

・・・・・

時計の振り子があります。その振り子を9時の方向まで振りたいんです。すると、神様はどのようにするかと言うと、この振り子を3時の方に引っ張っていくんです。ずーっと引っ張っていって、3時のところで手を放すと、この振り子は9時までいきます。6時の位置にある振り子を5時のところまで引っ張っていったら、7時のところまでしかいきません。これが人間の苦労とか大変さとかを呼んでいるものです。










小林 正観
この世の悩みがゼロになる
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2008年02月04日

なぜ占い師は信用されるのか / 石井裕之

テーマ:
入社したての頃。
バブルも終わりに近き頃。

酔った勢いで、3,000 円を払って街角の手相占い師に、仕事について見てもらったことがある。
随分昔のことなので詳しくは覚えていないが、確か転職も視野に入れて仕事をしなさい、と言われた記憶がある。

しかし、酔いながらも、なんとも「うさんくさい」感じは拭えず、
それ以来一度も占ってもらったことはない。

今回、この本を読んであの「うさんくささ」の理由がよくわかった。
あの占い師は、コールドリーディングを使っていたと断言出来る。

そもそも、すべての悩みは
・人間関係
・お金(豊かさ全般)
・夢(目標)
・健康
にカテゴライズされる、というこの単純な驚き。

確かに、自分のこれまでの苦悩を思い出すと、この中のどれかに当てはまっている。
インチキ占い師は、話をしながら悩みを絞り込んでいき、あたかも自分が知っていたかのように事象をならべることができる。
すべてはテクニックなのだ。

占い師全体を否定するわけではないが、占い好きの方はこの本を読めば、占い師が本物か否かがすぐわかる。






石井 裕之
なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて
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2008年02月01日

親の品格 / 坂東眞理子

テーマ:
「女性の品格」が基本的なマナー集だったこともあり、この方のこの類いの本はもう読まなくても良いと思ったのだが、「女性の品格」と同時に購入してしまったため、さらっと読み進める。

この本も、おそらくお子さんのいらっしゃる方は、みなさん育児書を何冊も読んでいるであろうし、わざわざ読む必要はない。

「悪口を言わない」

「挨拶から始めよう」

「自信を持たせよう」


買ってしまって言うのもなんだが、この本も常識の範疇を超えない。


親の「品格」とはなんだろう。
親の威厳ならわかる。
人間としての品格も理解出来る。

が、親の品格とは果たして何なのだろう。

品格という言葉がおかしくなっている。






坂東 眞理子
親の品格 (PHP新書 495)
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