2006年07月23日

集中力 / 谷川浩司

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実力、人気共に羽生さんと並ぶ人気棋士谷川浩司。
「集中力」という本のタイトルが目にとまり手にとった。

棋士が書いた本といえば、升田名人の「勝負」を読んだが、今回谷川さんの本を読み、当たり前のことだが棋士も普通の人間なのだと感銘。
好きなことをやっているから集中力があるのだと。
子どもが勉強している際に「もっと集中しなさい」と注意するのはナンセンスなのだ。それが証拠に好きなマンガ、ゲームをやっている際には頼まれなくても集中し、こちらの声が聞こえないほどの集中力。なんとか勉強を楽しむ方法を考えるほうが先決である。


「どうすれば、将棋が強くなれますか?」とはもっともよく聞かれる質問である。
実はこの質問には肝心な言葉が隠されている。それは「努力しないで」という言葉である。つまり、「どうすれば努力しないで強くなれますか」と聞きたいのだ。

プロ棋士が、どんなに負けてもチャレンジできる強さを持っているのは、スタート時から一つ一つをやり遂げたという自信が、次の段階の集中力の下地になって積み重なっているからである。

・・・・棋士というのは世の中で絶対に必要な職業ではないのだ。たとえば、戦争が起こったり、大震災が起こった時には、困っている人を直接助けることはできない。阪神淡路大震災を経験して、私自身、自分が役に立たない、無用な人間であることを思い知らされたのである。将棋を指すことで、間接的に人々に勇気を与えたり、楽しんでもらうことはできても、同じ場所にいて被災した人々には直接何もできなかったのだ。社会に対して、人間に対して、棋士は謙虚な姿勢を持ち、育んでいくことで勝負に対する考え方、思いも変わり、責任を自覚することから勝負への気力も充実してくるのである。


名棋士は人格も備わっていると言うことがよくわかる。



谷川 浩司
集中力

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2006年07月22日

スウェーデン式 アイデア・ブック / フレドリック・ヘレーン

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アイデアとセンスの国、スウェーデンからやってきた創造性をはぐくむ小さな本。

アイデアを生み出すコツ、アイデアを磨くタネが30章に詰まっている。
じっくり読むよりも、「傍らに置いておき、ふと手にとって開いたページを読む」という読み方が合っている本かもしれない。


たとえば第3章「世界初の創造性テスト」

第二次大戦中、アメリカ空軍は爆撃機のパイロットを選ぶために、心理学者が作成したテストの結果が優秀な者を選ぶと同時にと、退役司令官にも同じ任務を与えた。しばらくして、2人の任務の査定をしたところ、テストの結果が優秀だったパイロットはことごとく敵機に撃墜されていたことが判明する。
退役軍人が採用したパイロットは、面接で質問した際に「マニュアルどおりに答えない」者を採用していた。テストが優秀だったパイロットは、実践では意外性に欠けるため敵機に行動が予測されやすかったのだ。

テストを作成した心理学者は、研究の末、創造性や独創性をテストに盛り込んだ。

その心理学者が空軍用に作成した最初のテストは
「レンガ1個の使いみちをできるかぎりたくさん考える」というものだった。


ちょっとした時間に創造性を刺激することができる良い本だ。



フレドリック・ヘレーン
アイデア・ブック スウェーデン式


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2006年07月15日

愛に生きる /  鈴木鎮一

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「愛に生きる」だけだと、なにやら怪しい雰囲気を放つが、この本の副題は

「才能は生まれつきではない」。


以前「現代の覚者たち」 を読んで感銘を受けたが、ヴァイオリンを通じた教育学で世界的に著名な鈴木鎮一先生が書かれた本である。
スズキ・メソッドとは音楽を通じて心豊かな人間を育てることを目的とした教育法の一つで、現在生徒数は世界に40万人、日本国内では1万人を数える。
私はクラシックをあまり聞かないので鈴木先生を存じ上げなかったが、世界では教育学・理論の権威として日本国内よりも海外で著名な方である。
先生は1998年に亡くなったが、その理念は現在も受け継がれており、映画「ミュージック・オブ・ハート」はスズキ・メソッドを取り入れた教育法だった。

その鈴木先生が教育の理念について、ご自身の背景を含めて書かれている。


どの子もみんな、苦もなく日本語をしゃべるすぐれた能力を身につけていくのはどうしてか。人間の能力を育てる秘訣はこの中にあるのです。教えよう、やらせようと一生懸命やっておりながら、どうもうまくいかない、ということには、なにか見当ちがいなことをやっている事実があるにちがいない。
(中略)みんな、教えることだけに夢中になって、育つという子どもの生命の実体を忘れている。
(中略)つまり、教育の教ばかりを行って、目的であるところの育の方を忘れてしまった。


教育の本質のみならず、人間の本質をも深く理解されていたからこそ作り上げられた鈴木先生独自の教育法の片鱗を覗くことができる。

教育とは教え育てることである。
いつからこの社会は「育てる」という意識が希薄になってきたのだろう。


鈴木 鎮一
愛に生きる―才能は生まれつきではない

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2006年07月09日

妙な感覚

テーマ:ブログ
本屋とCD屋をブラつくのが好きだ。
2時間くらいなら余裕で暇をつぶせる。
最近は週末でも鬱々することが多く、外に出かけるのだが、やはり行き先は本屋かCD屋。
そして行くたびに読みきれない本、聞ききれないCD、観きれないDVDが溜まっていくのだ。

今日もCD屋に出かけるが、聞いてないCD群を思い起こして買うのを思いとどまり店を出る。
そしてふとこの満たされない気持ちを食欲に向けてみようか、と思い立つ。
かといって昼食後でもあり、甘いものが嫌いな私は選択肢が狭まる。
どうしても食べたいわけではないが、久しぶりに津田沼の「必勝軒」でラーメンでも食べてみよう。

思い立って行ってみたのが2時過ぎ。
こんなに暑い日でもみんな屋外に並んで待っている。
そんなにして食いたいか?とみんなに聞いてみたい気もするが所詮自分も同じ穴の狢。
しばし待って中に案内されると、
「今日はもりそば(つけめん)終わっちゃたんですよ。ラーメンしかありません」
と矢崎滋似の店主。
汗だくの私に熱々ラーメンを食えと・・・
でももりそばしか食べたことがなかったので、普通にラーメンを食す。

ラーメン必勝



ここのスープは曜日によって風味が違い、土曜日は家族が楽しめる「オールマイティ」。
ほかに曜日によってバランス、魚介類、動物系と分かれているが、土曜にしか来たことがないのでオールマイティしかわからない。魚介類系のだしがやや強目で、味も濃すぎず好みの味だ。相変わらずうまい。
麺も自家製で細い中にもコシがある。ややパスタっぽい食感は、食べ始めはやや堅め。食べ終わる頃でものびないという配慮か。
私のあとに来た5人で今日は麺が終了。閉店となった。

うまいけど汗だく。お腹もかなり一杯。
明らかに食べすぎだ。
最近痩せすぎなのでたまには良いか、とは思いつつ、この食後の妙な感覚はなんだろう。

と、朝まで飲んで家に帰ってきたときの、飲んだ満足感と「やや」後悔気味の微妙な感覚に似ていることに気が付いた。


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2006年07月08日

生きがいの創造 / 飯田史彦

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ベストセラーとなっている「生きがい」シリーズの第一弾。
経営学者である著者が、人間の「生きがい」という観点から「死後の世界」や「生まれ変わり」について学会の冊子に論文を書いたことから評判を呼び、出版されたのがこの本。

世界中の論文、実験、体験を拾い集めて、「証拠」をたくさん挙げている。
もちろん以前読んだ、キューブラー・ロス も何度も登場する。

魂と肉体、現世と中間生、前生。
この世に起こる事象は中間生ですべて自分が選択している。
だから、今おかれている自分の状況はすべて必然的に起こっている「試練」であり、次に生まれ変わったときに新たなステージで生きることができる。
そうやって考えると、仕事上のトラブルでも気持ちが軽くなる。(?)

大切な人を失ったときでも、自分が死を迎えればまた会えるのだから辛くない。(?)


(?)というのは飽くまで私の現在の心情であり、私が今後置かれる状況によってはこういった話が「ストン」と心に落ちるように理解できることもあるわけである。かくいう私も輪廻転生を全く信じていないわけでもない。きっとどこかでご先祖様は私をご覧になっている、とさえ感じている。

本書には著者の論文を読んで「励まされた」、「感動した」といった読者からの感想が溢れている。きっと感動し、力が湧いてきた人も多いのだろう。
このような本は読むタイミングにより捉え方が変わり、読むときの精神状態によっても読む者の立場を左右する。


生きがいの本質
生きがいのマネジメント
と著作は続くが、キューブラー・ロス、立花隆のこのジャンルの著作も同時に読んでいただきたい。

より良く生きる、ということはより良く死ぬことを考えずして成り立たないことを考えると、こういった本を通じて「死」を身近に感じる人が多くなれば社会も規律を取り戻すことができるかもしれない、と思う。




飯田 史彦
生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える
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2006年07月02日

沈まぬ太陽 / 山崎豊子

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長らく読みたかったにもかかわらず、なかなか機会がなくやっと読むことができた。
山崎氏の著作は「大地の子」を読んだことがあり、非常に感銘を受け、この「沈まぬ太陽」も傑作に違いないと思いながらも何故今になるまで読まなかったのか。
遅ればせながら読むことができて良かった。
このような本に出会うことができるから、読書は楽しいのだ。

ある男が某国営航空労組の委員長を引き受けたがために、彼の人生を左右させるほどの人事差別を受けていく。
10年にわたる歳月を、アフリカでたらいまわしにさせられながら耐えて行く「アフリカ篇」。
いまだに夏になると思い出す「御巣鷹山篇」。
関西経済から経営建て直しのために就任した会長を支えるための会長室の部長として社内の暗部と格闘する「会長室篇」。

全体を通じて作品の底流を流れる、「人間の尊厳」とは何か、という作者の問いかけに対して読者も考えながらページをめくる。

「御巣鷹山篇」だけは、この作品のなかでも独立している。
文庫であれば3巻目だけを読めばあの悲惨な事故が甦る。
御巣鷹山篇だけは事故の被害に遭われた方が実名で登場する。
改めてあの事故がどれほどの人間の人生を狂わせたかを思い知らされる。

事実を元にして「小説的に」構築した作品であるために、登場する人物は「大体」実名がわかってしまう。
取材対象も「差別された側」からの情報が多かったであろうことは想像に難くなく、その点については批判があることも承知している。
しかしながら、片方の側から見えた「事実」がここにあるのである。

会社と個人の関係について考えると共に、作者の力量に感服した。


山崎 豊子
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)


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2006年07月01日

伝説の成功者はあなたよりも落ちこぼれだった / 木村晃士

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「伝落」本として評価されている本。

amazonで購入すると中身を見ることができないために、届いたときに本の内容が予想と違うことがままある。

この本も予想とかなり違っていた。
もちろん悪い本ではない。ただ、私のニーズとはかみ合わなかった。
いわゆる「成功本」の範疇に入っているのだが、超入門編といったところか。
マンガが多用されており、普段本を読まない方にも詠みやすくできている。
残念ながら、この分野の本を多数読まれている方に新しい内容はない。

個人的には子供に読ませたい本である。
ヘレン・ケラーを教育した「サリバン先生」のくだりの部分では、娘も「へぇー」と唸っていた。



木村 晃士
伝説の成功者はあなたよりも落ちこぼれだった

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