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2006年02月26日

生きよう今日も喜んで 平澤興語録

テーマ:
先日読んで非常に感銘を受けた本、「現代の覚者たち」 で取り上げられていた平澤興先生。
神経解剖学の世界的権威で、元京大総長だったが平成元年に亡くなった。
その平澤先生に心酔し、先生の言葉を書き溜めておられたのがコスモ証券元副社長の故豊田良平氏。その豊田氏のレジュメを本にして出版したのがこの本だ。

珠玉の言葉の数々に、心が真っ直ぐになるのを感じる。


「生きるかぎり成長することです。それは、あらゆるものに手を合わせて、拝んでゆくことです。」

「人物の四つの型について言うと、
一つは、やせ我慢をして文句を言わぬ人。
二つは、素直に考えて文句を言わぬ人。
三つには、ありがたさを自分で見つけて自分で考え直して文句を言わぬ人。
四つには、何を言われても拝んでゆける人。
こんな人こそまさに大愚に似たりで、こうなればそれは達人の心境であり、対した者である。

「不幸は人間を苦しめると言うが、よく考えてみると、人間を苦しめるのは不幸そのものではなく、不幸だと思うその考え方自体である。」

「欠点を直せと言うよりも、長所をのばしなさい。
長所と言えども癖である。この方の癖を伸ばせば、悪い癖もその大きさの中に隠れてしまう。大木も小さい時は曲がっていても、大木になればまっすぐになるようなものである。そしてかくれた癖は時に応じてその人の味わいとなり花となって、その人に芸術味を与えることとなる。

「本当の教育は説教ではない。」

「楽しんで自分の話を聞いてくれる人を傍に持つことは、世の中でまことに有難いことの一つである。そういう人を友人に持てば、まことに人生は楽しい。」


含蓄に冨み、それでいて温かい平澤先生のお言葉。
ご存命の時にお話を伺いたかったと思うが、こうして数々のお言葉を今でも読むことができるのは幸せだ。

あとがきを豊田氏が書かれているが、豊田氏が平澤先生から聞いた最後の言葉が、
「人生は、にこにこ顔で命がけ。」
だったという。

にこにこ顔で命がけ。
短い中に穏やかさと厳しさを持つ素晴らしい言葉ではないか。

平沢 興
生きよう今日も喜んで―平沢興語録

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2006年02月24日

千とせ @ 日本橋室町

テーマ:グルメ?

ダイエットの記事を書いた次の日に、
早速食べ物の記事はどんなものか・・・
と自分ながら思うが、体重も戻ったし、たまにはちゃんとランチ食べなければ。


そんなわけで、「千とせ」で久しぶりにちゃんとしたランチを食べた。


割烹「とよ田」」の裏手にある古びた民家風の建物。
暖簾があるから何らかの店だと気づくが、壁にある小さな「千とせ」の看板を見逃すと、近所で仕事をしていても一生知り合うことができないひっそりとした佇まい。
しかし、そんなお店がお昼時にはサラリーマンでごった返す。


この店にランチのメニューは置いていない。
メニューは焼き魚とマグロの刺身の定食だけ。


席に着くとおばちゃんが本日の魚を教えてくれる。
本日は「さば、銀ダラ、あこう鯛の粕漬けと刺身でーす。」
今日はあこう鯛にしてみる。


そ・し・て
「半刺」もつけてもらう。
半刺を頼むと、小鉢にマグロの刺身を4-5切入れたものを追加してくれるのだ。
それもたったの300円で。
このマグロが、半端じゃなくうまい。
赤身と中トロを盛り付けてくれるのだが、信じられない美味しさなのだ。
特に赤身の輝き具合がいつも素晴らしく、ねっとりした食感もたまらない。
だったら最初からマグロの刺身にすれば?と言われそうだが、焼き物と少しの刺身だからこそのハーモニー、満足感。


そして、メインの焼き物の新鮮さは当然のこと、身の大きさも普通の店の1.5倍はある。
そして味噌汁は豚汁、ご飯はどんぶりでお米はツヤツヤ。


これにオキアミの佃煮と、青菜の漬物がついてたったの1,300円。


千とせ



日本橋にはこんなお店が結構あるから、ランチを考えるのが楽しいのだ。

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2006年02月24日

身体は正直

テーマ:ブログ

昨年末から少しダイエットをしており、最近太る前の体重に戻りつつある。

10月に受けた人間ドックで肝機能が高かったことと尿酸値・中性脂肪が高かったので、気負わずにやってみたのが、最近効果が出てきたらしい。


ダイエットといっても減量前の体重は55kgでそれでも「やせ気味」。

しかし、やせているだけに、特にビールを飲んだときの腹回りの出っ張りが気になりだしたのが、ダイエットを始めた最大の理由。

いかにして消費カロリー>摂取カロリーにするかが問題だが、私の場合は安易な方法で摂取カロリーを減らす方法にした。消費カロリーを増やすためにジムに通う時間がもったいない、というだけだった。

その方法は、


1.毎晩飲んでいたビールをやめた

その代わり、発泡酒のカロリーオフのものを飲んでいる。

キリンの淡麗アルファならプリン体も99%オフだが、やや割高。

だから、もっぱら淡麗のグリーンラベル。


2.晩酌のバーボンを焼酎のお湯割りに変えた。

やはりハードリキュールを毎日飲むのは良くないかと・・・

3日でバーボン1本空けていたのがやりすぎだった。


3.休肝日を作ることにした。

これは結構厳しかったが、慣れれば飲まずに寝られるものだ。

今はなるべく週2日は飲まないようにしている。


4.ちょっと一杯の誘いに乗らない。

夕方の魔の誘いに乗らないようにがんばる。

誘いが悪いのではなく、夜の急な誘いであれば、既に家で作ってもらっていた夕飯を帰宅後に無理して食べるのが最悪の結果になる。


5.ランチのカロリーを低めに

色んなおいしい店をぐるぐる回りたい欲望を抑えて、立ち食い蕎麦屋メインで昼を済ます。

蕎麦は肝臓に良いだけでなく、立ち食いであればフトコロにも非常に優しい。一石二鳥。


6.毎日腹筋

「ほぼ毎日」腹筋30回を続けた。

結果、ベルトの穴が元に戻った。



そして現在52kgで3kg痩せた。

腹回りは本当にスッキリしてきた。

ベルトの穴も元通り。

体調も心なしか良い感じがする。


本当は、たまには焼肉食いたい。

昼飯も、とんかつ食いたい。

夜もエビス飲みてぇー。


しかし、信条にしているわけではないのだが、最近「知足」という言葉がやけに頭に浮かぶようになったのだ。


足るを知る。



でもそのうち焼肉食べに行くぞー。

渋谷の「ゆうじ」に久しぶりに行きてぇー。

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2006年02月19日

鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」 / 勝見 明

テーマ:
10年以上前になるが、私は小売業界の分析をしていた時期がある。
百貨店の凋落が顕著になり、スーパーの体力差が明らかになりつつあり、新興勢力のコンビニは狭い国土に出店余力がなくなって成長は最終局面だ、と言われ始めた頃。近所のダイエーに、特売品の「電気ポット」を夕方買いに行った折、フロアの家電担当と思われる方に聞くと、「分からない」との回答。「特売品でチラシにも大きく載っていた」と話すと、しばらく待たされた上に「売り切れました」との回答。ダイエーはもう本当にだめになってしまった、と本当に諦めた瞬間だった。
そんな時代でも、株式市場で機関投資家が信仰のように必ず保有している銘柄があった。
「イトーヨーカ堂」と「セブンイレブン」だ。
今でこそ「ヨーカ堂」は「イオン」の攻勢に苦しんでいるが、コンビに部門の「セブン」は10年経った今でも敵なしの恐るべき状態だ。

当時から鈴木氏の経営手腕はカリスマ的だともてはやされてきたが、10年以上経った現在でもその経営手法に翳りが見られないのは驚異的なことである。


この本はライターが鈴木氏にインタビューをした上で再構成しているものであり、そのような形式の場合は内容が得てして「ちょうちん持ち」っぽくなるので2割引で読む必要がある。しかし、それでも書いてある内容は、メモをとらずにはいられない。好調な「セブン」中心の記述になるのはご愛嬌としておこう。

会社勤めの身としては、コンビニはある種のライフラインである。
朝飯、飲み物、昼飯、おやつ、夜食、ATMで出金、公共料金、通販の支払い。
色々なコンビニを使ってきたが、やはりセブンが一番安心する。
店員教育がしっかりされており、清掃が行き届いており、欠品が少ないからだ。
セブンには「今日は何があるんだろう」というワクワク感はない。しかし、日々使うコンビニにワクワク感は必要はないのだ。欲しいものが身近に、必ず売っていると言う安心感がコンビニには必要なのだ。
鈴木氏はこんなことを言っている。

「今の時代に本当に必要なのは、”顧客のために”ではなく、”顧客の立場”で考えることです。どちらも、顧客の事を考えているように見えて、決定的な違いがあります。”顧客のために”は自分の経験が前提になるのに対し、”顧客の立場で”考えるときには、自分の経験をいったん否定しなければなりません。」

「おでん」も冬のコンビニの風物詩となったが、当初は袋売りにして売れ行きが悪かったものを、レジ横において単品で売り上げるようにした。アイワイバンク(セブンイレブン内のATM)にしても、当初は一般的に成功するはずがないと思われていた。しかし既に黒字化。私自身も頻繁に利用している。金曜深夜など行列ができていることもあるくらいだ。

最近では、大きな温かい飲み物用の棚である。
他のコンビニはまだほとんどが、レジ横の小さな扉がある入れ物に温かい飲み物を入れている。セブンでは大きな棚にこれでもか、と言うほどの商品が並べられている。
これも鈴木氏の指示から開発されたものだと言う。


昨年、鈴木氏はイトーヨーカ堂の子会社であったセブンイレブンとデニーズをヨーカ堂で買収してグループ化し、ヨーカ堂グループを「セブン&アイホールディングス」という持ち株会社の下にぶら下げた。
そして、グループのロゴは統一され、「セブンイレブン」みたいになってしまった。
ヨーカ堂の看板が「セブン」のようになったとき、「おいおい、大きいセブンかよ」と思ったのだが、最近新聞で鈴木氏のコメントを読む機会があり、彼の意図は「ヨーカ堂の社員に危機感を持たせたかった」と。
実質的にはセブンの方が稼いでいるのに、ヨーカ堂の社員はセブンの親会社の気分で危機感がなかったというのだ。
鈴木氏はそのような雰囲気を感じ取って、ロゴを「セブン」にすることによりヨーカ堂の社員のいわゆる「親会社意識」の払拭を図ったのだろうか。そうであれば凄まじい。


現代のカリスマ経営者に、私は間違いなく鈴木氏を選ばせていただく。





しかし、欠品がないと言うことは、裏を返せば商品の廃棄率が高いと言うこと。
廃棄率を低くしようと仕入れを絞ると、欠品が発生して集客率が落ちる。
このように考えると消費者たる自分は暗澹たる気持ちになる。
しかし、コンビニ愛好者として偽善的なことは言わず、せめて物は大切に扱う気持ちを持っていたい。
食べ物は残さずに綺麗に食べたい。


それにしても、鈴木氏がいなくなったらこのグループはどうなるのだろう。


勝見 明
鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く!」-セブンーイレブン流「脱常識の仕事術」


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2006年02月18日

Cool Struttin' / Sonny Clark

テーマ:音楽
ファンキーなピアノと言えば代表的プレイヤーはホレス・シルバー、ソニー・クラーク。
しかし、軽く明るいタッチのイメージが強いホレス・シルバーに対してソニー・クラークはやや泥臭い感じがする。本国アメリカではそれほど人気がないのに、日本では絶大な人気を誇るのは、そういったマイナー感が漂うところが日本人の感覚にマッチするからかもしれない。

そんなソニー・クラークの最高傑作と言われている「Cool Struttin'」。
当時ジャズ喫茶では人気No.1であり、一日中リクエストが絶えなかったという。
メンバーは、
ART FARMER (tp)
JACKIE MCLEAN (as)
SONNY CLARK (p)
PAUL CHAMBERS (b)
PHILLY JOE JONES (ds)

アート・ファーマー、ジャッキー・マクリーンが素晴らしい。
もちろん、ポール・チェンバースとフィリ・ジョーの安定感のあるリズム隊があってこそ。

A面の曲が良いと言われるが、私はB面の曲も大好きだ。
2曲目の哀愁感漂う「Blue Minor」が良いと評判だが、いやいや私は4曲目の「Deep Night」の方が哀愁感漂っていて好きだ。

そしてこのアルバムは、やはり超々有名なジャケットに触れなければならない。
タイトスカートをはいた女性が街中を闊歩する、「ストラッティン」。
このアルバムを見るだけで「Cool Struttin'」の出だし部分、ファーマーとジャッキーのユニゾン「バラバッ、バラバッ、バラーバラバラー、バラバッ」が頭の中で鳴り出す。
デザイン、撮影はもちろんリード・マイルス。

Sonny Clark
Cool Struttin'
1 COOL STRUTTIN'
3 SIPPIN' AT BELLS
2 BLUE MINOR
4 DEEP NIGHT
5 ROYAL FLUSH
6 LOVER
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2006年02月17日

信、義、仁

テーマ:
「月刊致知」 3月号から。北尾吉孝SBIホールディングスCEO。

ライブドア事件の真っ最中。
非常にタイミングよく北尾CEOのインタビューが載っている。
発売のタイミングと内容からして事件になる前から用意されていた記事のようだ。

昨年3月のニッポン放送買収の際に、私は「倫理的観点から堀江氏のことを好きになれない」という記事を書いた。 よって北尾氏の話に非常に共感を覚える。

彼の目標は社会貢献を通じて事業を拡大すること。社会貢献が大きいほど事業も拡大するという信念。個人的には徳育教育をしてみたいのだという。現在はSBI子ども希望財団を通じて、児童養護施設への寄付や情緒障害児の短期治療施設の建設支援等を行っている。そして最終的にはこの財団に全財産を寄付するつもりだという。
これは志であると言う。
「これは私の志です。志は野心と違います。言い換えると、志は世のため、人のためという思いであり、野心は私利私欲です。野心で成した事柄は一代ではかなく消えてしまいますが、志はかならずそれを受け継いでくれる同志が現れます。私たちに求められるのは志であって野心ではありません。」

ライブドアがあのような状態になってしまった今、この言葉の重みを考える。
松下、トヨタ、ソニー、本田、・・・このような企業は同志が現れて現在でも繁栄している。
一方のライブドアは子会社の離脱が激しくなってきている。

また、北尾氏は中国の古典にも非常に明るい。
物事を判断する際には論語の中から特に「信・義・仁」の三つを選んで指針としていると言う。
つまり、「このことをやって人や社会の信頼を失うことはないか」、「本当に正しいことなのか」、「他人を思いやっているか」。

生きていく上でも参考になる指針である。


「企業は単なる組織体ではありません。命そのものです。ベクトルを同じくし、互いに求め、求められるという関係が確立されない限りうまく行くはずがないのです。」

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2006年02月15日

カリスマ体育教師の常勝教育 / 原田隆史

テーマ:
大阪、松虫中学で7年間陸上部の顧問として指導を行う。うち、13回の日本一を輩出。
態度教育を重視することから「生活指導の神様」とも呼ばれる人、原田先生。

理論だけではなく、実践が伴っていることにまず驚く。
そして実践のみならず、結果が伴っていることに感嘆する。なんといっても日本一だから。


かつての同僚が窮地に立っていると聞き、希望して赴任した松虫中学校。
そこは天王寺、飛田新地にも近く一目で「荒れている」のがわかる状態の中学校だった。赴任早々、忘れ物をした生徒に正座をさせた。「体罰だ」との批判から父兄につるし上げられる。しかし、数人の生徒から「辞めないで下さい」と頼まれ、その生徒達を陸上部に引き入れ指導を開始する。そこで三年後の山形での大会で日本一にできなかったら学校を辞める、と宣言する。生徒達に「それを紙に書いてください」と頼まれ、「これをみんなに見せて辞めさせないでというのだろう」と思いながら書くと、生徒達はそれを職員室に持って行き、こう言う。
「原田先生はこんなことを言っています。三年後日本一にならなければ辞めさせてください。」

こうして後のない状態から原田先生は指導を開始する。


成功哲学のドキュメンタリーのような話が展開されていく。



目標は書かせる。徹底的に書かせて、目に見えるところに貼っておく。そして潜在意識に叩き込む。

あるとき、優勝間違いないと思っていた生徒が三位の成績に終わる。靴のそろえ方を見るとつま先の部分が少しずれていた。カバンのチャックも数センチ閉まっていない。徹底的に態度指導を行った結果、その生徒は優勝する。技術的な指導を越える部分は、態度教育で補わなければならないことが実例で示される。
森信三先生の、返事、挨拶、靴そろえももちろん出てくる。鍵山先生の清掃活動、凡時徹底の話も出てくる。稲盛先生の全てやり尽くした後は「祈る」ことも出てくる。

そう、これだけやれば必ず結果は出る、と言う何よりもの証明だ。
やれば結果はついて来る。やらなければ意味がない。


原田先生は現在ではその手腕を買われ、企業研修も行っている。後半の一部では、原田先生が実際に関わった企業で使われている目標の立て方について触れられている。ユニクロ、ワタミで使われた目標シートが巻末に載っており、参考になる。
私もサラリーマンであり、年度始めには年間の目標を立てることになっている。その達成程度によってボーナスが変わってくる。しかし、市場を相手にする仕事なので内容が毎年単一的になりがちなのだ。来年度の目標は、もっと熱く書いてみるか。


成功哲学実践編、素晴らしい本だ。

惜しむらくは本のタイトル。
日経BPともあろう出版社がこれほどの内容の本に、今では薄っぺらい意味になった「カリスマ」などを使って欲しくなかった。原田先生は本物の「カリスマ」だからだ。
家庭、教育者、ビジネスマン、誰もが読んでみたいタイトルにして欲しかった。

原田先生、私はこれからあなたに注目することにした。


原田 隆史
カリスマ体育教師の常勝教育

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2006年02月14日

「できない」と「やらない」を混同しない

テーマ:
「月刊致知」 3月号より。

世の中には私が知らないだけで、素晴らしい方々がたくさんいらっしゃるのだ。
大塚全教さん。大正7年広島生まれ、4歳で小児麻痺を患い、両手の自由を失う。昭和14年、大石順教尼に弟子入り。


ご両親の心からの介抱で6歳には歩けるようになるが、両手は動かなかった。しかし、左手は肘から先は感覚が戻る。小学校に通うことはできたものの、その後は家で鬱々と暮らすうち、漠然と死を考えるようになった。そんな時、ひとつの新聞記事を見つける。両手のない尼僧が身体の不自由な人を引き取って絵を教えているという記事だった。口に絵筆をくわえて絵を書いている写真も載っていたと言う。
その人こそ、明治38年に大阪の遊郭で起きた一家五人惨殺事件で、養父に両手を切り落とされた大石順教先生だった。

全教さんは順教先生に便所掃除を頼まれる。しかし、両手の使えない全教さんは
「できません」
と答える。
順教先生は井戸に連れて行き、背中でポンプを押し上げ、脇に挟んで押し下げてみせる。しかし、勢いがないので、水はポタポタとわずかしか出ない。でも、水は汲める。
次はバケツの水を運ばなければならない。左手の肘から先しか動かず、力が弱いため、持てるだけの水がバケツの底にたまったところで運び、便所にもうひとつバケツを置いておいて、それにあける。
それをくり返すことによって、バケツ一杯の水が運べることを教わる。

「あなたはできないと言うが、できないのではなくやらないだけ。やらなくてできるはずがありません。人間、やればできないことはない。できないとやらないを混同してはいけませんよ。」

順教先生の言葉が身にしみて、目の前がパアッと明るくなったそうだ。


何か、こう、お母さんに叱られているような気分になる。
順教先生、全教さんの苦労に比べれば自分の苦労など取るに足らないものだ。
「できないとやらないを混同してはいけませんよ。」

はい。
ご教示ありがとうございます。

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2006年02月13日

勉強できる子のママがしていること / 和田秀樹

テーマ:
食卓の上に置いてあった、妻が買ってきた文庫本をサラサラと読む。
あまり読みたい分野ではないのだが、「これ結構良かったわよ」の一言につられて。

精神科医で、心理学分野で売れていたのが、最近ではすっかり受験の方で有名になってしまった和田秀樹氏による中学受験の指南書。
斎藤孝氏同様、和田秀樹氏もちょっと食傷気味。

「ためになること」が書かれているのかもしれない。
しかし、中学受験はしなかったが、塾に通って、睡眠時間削って受験を乗り越えてきた者にとっては、それほど新しい内容があるわけではない。
「だったら、俺に聞けよ」と。

娘には小さな頃から言っている。
「将来身体で稼ぐのか、頭で稼ぐのか」

徹底的にスポーツに励んでプロを目指すも良し。小柄だけど運動能力が高ければ競馬の騎手になる道もある。足が速ければ陸上の選手も良いが、競輪選手の方が稼ぎは良い。
運動が苦手なのであれば、とりあえずは勉強しろ。勉強さえやっておけば将来の選択肢の幅が広がる。
運動も苦手、勉強も苦手でももちろん道はある。しかし、勉強ができたほうが選択肢が広がることに間違いはない。

そして、娘は「頭を使って働きたい」と言う。運動が苦手なので、そう言うのは分かっていた。
ならば教育にはできる限りを惜しまずに使おう。
ただし、小学校のうちは外で遊ぶ時間が情緒面の発達において非常に重要だと考えている。
遊ぶこと、学ぶこと、バランスが重要だ。

子どもに受験勉強させていて、罪悪感を感じる人は読むと背中を押してもらえる本である。
私自信はは受験勉強肯定派、詰め込み教育肯定派なので和田氏の主張には「ごもっとも」と言ったところか。

和田 秀樹
勉強できる子のママがしていること 12才までの家庭教育マニュアル

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2006年02月12日

The Sidewinder / Lee Morgan

テーマ:音楽
ジャズ・ロックと言えばサイドワインダー、リー・モーガン。

リー・モーガンのトランペットを聞くといつもカリッと揚がった鶏の唐揚げを思い出す。
パリッとした独特な吹き方が大好きだ。
トランペットを「吹き倒す」と言う表現が合っている。
パリッと感を楽しむなら「キャンディ」の方が良いのだろうが、トータルで楽しむならやはり「サイドワインダー」になるだろう。

1963年に録音されたアルバムは、1964年のビルボードのアルバム・チャートで25位とジャズとしては驚異的な売上となった。伝統的な4ビートではなく8ビートだったことから、ジャズ・ロックと呼ばれた。
ジョー・ヘンダーソン(ts)との2管編成が小気味良い。
超有名な1曲目は、ボブ・クランショウ(b)の特徴的なフレーズが始まるだけで身体が動き出す。ちょー気持いい曲だ。これならポップスファンが聞いてもカッコよさが分かだろう。

しかし、何度も聞いているうちに、いつの間にかお気に入りは2曲目のトーテム・ポールになっていた。初めて聞き始めた頃は、心の不安感を増長させるような曲感が苦手だったのだが、今やトーテム・ポールなしのサイドワインダーはありえない。

31歳の若さで、クラブのステージ上で愛人に射殺される。
リー・モーガンは最後までカッコイイのだ。

Lee Morgan
The Sidewinder

1 THE SIDEWINDER
2 TOTEM POLE
3 GARY'S NOTEBOOK
4 BOY, WHAT A NIGHT
5 HOCUS-POCUS
6 TOTEM POLE(Alternate Take)

LEE MORGAN (tp)
JOE HENDERSON (ts)
BARRY HARRIS (p)
BOB CRANSHAW (b)
BILLY HIGGlNS (ds)



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