ひとつ前の記事の反響が予想外に大きく、ちょっとアタフタしております(汗)
書き手としてはありがたいことですが、各方面のコメントやご意見を読ませて頂き、誤解を招いた恐れもあるかも?と感じたので、補足を含め少し書くことにしました。


僕の書いた文章の主旨は

ギャンブル依存症」という単語は(今現在は)医学の分野の専門用語ではなく、あくまで俗称である

ということです。

現在の正式な病名ではない、という事実を多くの人に認識してもらうために注意喚起しようとしただけであり、「ギャンブル依存症は病気か否か?」という議論ではないし、まして「そんなものはない」と主張したわけでもありません。


俗称とは言え、今や広く認識されている言葉です。あるかないかだけを端的に言えば、あります


『あいつはギャンブル依存症だ「と思う」』

『パチンコ依存症はギャンブル依存症とは「ちょっと違うんじゃね?」』

『俺はギャンブル依存症とは言えない「と思うんだけど?」』


こんなふうに、漠然とした個人の感覚を元にした意見があちこちから出てきてしまうのは仕方のないことです。だって、その言葉自体にハッキリとした定義付けがないわけですから。


前記事で、冒頭から煽り気味な書き方をした上に、「DSM-Ⅳにはあった依存症という言葉は今はない」と書いただけで、現在の専門用語について何も書かなかった僕も悪かったなぁ…と思いましたので、そのへんについてまず補足します。


今、国内で広く知られている「ギャンブル依存症」という俗称と一番深い関わりのある「病名」は「ギャンブル障害(または、ギャンブリング障害)」です。

Wikipediaの「ギャンブル依存症」の項に詳しい説明があるので、ぜひご参照ください。Wikiではちょっと前までは現代にそぐわない説明だったらしいんだけど、今はきちんとしたことが載ってます。(←…ということは篠原先生に教わった。)


そこから一部引用します↓↓↓

『「俗称」だというのは、世界的に参照されているDSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版:2013年リリース)、ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10版)には「ギャンブル依存症」という表現がないからである。DSM-5では「Gambling Disorder[1](ギャンブリング障害)」、ICD-10では「Pathological gambling[2](病的賭博)」』

※DSMというのはアメリカ精神医学会が定めた基準、ICDというのはWHO(世界保健機関)が定めた基準です。




正式な「病名」ベースで論議を進めるのであれば、「ギャンブル障害(または、ギャンブリング障害)」という言葉を使うべきです。

でも、実際にはマスコミ報道でも国会でも一般人の会話の中でも、出てくる言葉としては「ギャンブル依存症」が圧倒的に多いです。かく言う僕自身もずっとその言葉を使い続けています。

その言葉を使っちゃイカン!と言ってるわけでは全くないです。ただ、その言葉は拡大解釈されていて、使う人によって意味が違うぞ!という認識だけは皆さんに持っておいて頂きたいと。拡大解釈されてるだけに使い勝手の良い言葉になってしまうのは当然だし、だからこそ話がややこしくなって、どこまでも結論が出ない。。そうなって当たり前なのです。


俗称とは言え、「ギャンブル依存症」という言葉の意味するところは専門家の間でも一般人の間でも(漠然とはしているけれど)、一応の共通認識はあるわけです。

そんな中で。僕個人の考え方では、「いわゆるギャンブル依存症=ギャンブル障害」ではありません。「ギャンブル障害かつギャンブル依存症」の人も多数いるのは事実でしょう。でも、それが完全にイコールだとは思ってません。


病名を元に論議する際にその世界基準に頼るのは当然かもしれません。ただ、この件に関してはその時にひとつの大きな問題があります。

パチンコ・パチスロという(事実上合法の)ギャンブルがこれほど一般国民の身近な所にあって、参加人口がケタ外れに多い国は世界で唯一、我らが日本だけ

ということです。


ギャンブルの種類、ギャンブル場の数、その生活環境等が全く違うアメリカやその他諸外国の医学界が定めた基準で統計を取れば、「世界一ギャンブル依存症の多い国」なんてことになってしまったりもする。

しかも、調査方法やその調査対象者の選択方法次第で、その推計値が536万人になったり283万人になってしまったりするわけです。日本独自の「ギャンブル依存症」の定義付けがハッキリしてない以上、数字が大ブレするのもある意味当然とも言えます。

日本人のいわゆるギャンブル依存症者のほとんどはパチ・スロユーザーと言われているわけで、(←これは僕もハッキリとそうだと思う)だからこそ「日本基準」の依存症の定義付けもどこかできちんと決めないといかんのです。


近い内にまた新しい統計、調査結果が出るようなのでそこには注目したいところであります。



ただやみくもに「ギャンブル依存症」という言葉がスキャンダラスな広まり方をして

政治的に利用されたり

パチ・スロ業界が理不尽な弾圧を受けたり

オカシなビジネスに利用されたり

回復支援の現場が医療業界だけに偏よる方向にいったり


そういう歪んだ方角になるべく行かないように、できるだけ我々ユーザー側からも意見をバンバン発信していこうと考える次第であります。




(そんなん、パチプロが言ったところで世の中変わらんわっ!とか言いっこナシなw こちとら言わんと気が済まんタチなんで。言うのは勝手ってことでご容赦
(* ̄∇ ̄)ノ)



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みんな、騙されないでください。


「ギャンブル依存症は病気です!」

なんてことを言ってる人はウソついてます。ウソのつもりでなくそんなことを言ってるとしたら、単に勉強不足の人です。相手にする必要ないです。


そんな病名は現代医学のスタンダードとされているDSM-5(2013年~)にはありません。

それ以前のDSM-Ⅳには「dependency=依存症」というのがありました。日本のマスコミはその用語を(今となっては俗語だけど)、まだ引っ張ってるだけです。

ギャンブル反対派にとっては使い勝手の良い言葉なので、医学界では4年も前に廃止された単語をいまだに使い続けてるだけなのです。(知ってて作為的に使っている場合もあれば、単純に無知の場合もあるとは思いますが。)


篠原菊紀先生がTwitterに書いていた言葉をそのまま引用します↓↓↓

『日本の依存問題の専門家を称する一部は、世界的に見るとずいぶん古く、否定されているロジックに固執しています。無知なのか、わざとかなのか。そこに巻き込まれた純粋な協力者がかわいそうです。』


もうホントにね。。「海外に比べて日本は遅れてる」みたいな言いグサを安直にするのは俺、あんまり趣味じゃないんだけど

ことこの件に関してはねぇ。。本当に酷いです。遅れすぎ。



ご存知でしょうか?
たかだか十数年前までは、同性愛も精神医学の世界では「精神疾患」のひとつとされていたのです。今はそうではなくなりました。


「同性愛者は病気、精神病者なのです!治療が必要なのです!」

↑もし今こんなことを声高に言ったらどうなりますかね?間違いなく炎上ネタでしょうね。



「ギャンブル依存症は病気」なんてことを今なお言ってる人はそんなレベルの、前世代の物言いをしてるだけです。



「ギャンブル依存症」というのは病名ではないです。今としては俗語でしかありません。

百歩譲っても、それは「病名」ではなくて「症状名」に過ぎません。


例えばですね。「胃炎」は病名。それによって起こる症状名が「腹痛」。

「腰痛」という症状が起きる原因は「椎間板ヘルニア」という病気の場合もある。でも、他の病気やケガが原因の場合もあるわけです。


「ギャンブル依存症」という症状が出る人。その原因が何らかの精神疾患であるという場合もあります。でも、何の精神疾患がなくてもその症状が出る場合もあります。または、何らかの精神疾患があってもギャンブル依存症になるとは限りません。

ギャンブル依存症が精神疾患と関連してる場合もあるけど、そうでない場合もある。ってだけのことです。



とにかく

「ギャンブル依存症は否認の病気」
「ギャンブル依存症は進行性の病気」
「ギャンブル依存症は不治の病」

こんな短絡的な言い方は全てウソです。間違いです。



しつこく何度でも言います。

「ギャンブル依存症」なんて名前の病気はどこにもありません。現代の医学用語として存在してません。これは議論する問題ではなく、事実としてそうなのです。そこは皆さん、わかっててください。



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なんかなぁ……ごく一部の目立つ事件を起こした人達のことばかり取り上げてワーワー騒ぎ立てるんだが。マスコミや反対派が。

そういうケースの根底にはほとんどの場合、「ギャンブル障害」以前の問題があるのよ。

重大事件を起こした原因を何でもかんでもパチンコのせいにされて攻撃されたら、そこにはちゃんと反論するべき。業界人の中核にいるほとんどの人が依存症問題に関して何も勉強してないから反論できなくなるんだよ。

責任の所在がパチンコ・スロットそのものなのかどうかはちゃんと論議しないといけない。


そこまでのことはやって当然として。そこが大切なんじゃなくて。


パチンコ業界が倫理として本当にやるべきことは

まずは「ギャンブル障害」さえ何とかすれば立ち直れる人をケアすること。

それが本筋なんだよ。
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