「エコノミック・アニマル」再び | Thinking every day, every night

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夢想家"上智まさはる"が人生のさまざまについてうわごとのように語る

高度経済成長期の1960年代から70年代にかけて、日本人は、諸外国から「エコノミック・アニマル」というありがたい称号をいただいていました(苦笑)。(蔑称ではないとする向きもありますが、普通に蔑称でしょう)

そんな日本人も1990年ごろのバブル崩壊や、2011年の東日本大震災&福島原発事故などを契機にして、少しずつエコノミック・アニマルから脱却しつつあるかな~と思っていた矢先、自民党政権になって、また風向きが変わってきたように感じています。

武器輸出三原則の改変や原発の輸出促進などの経済政策はまさにエコノミックアニマル復活への動きの象徴といえますね。

絶えず噴出す企業のモラルハザードも、「儲け」を最優先して、本来かけるべきコストをかけてこなかった企業体質・業界体質が根底にあると思われます。
日本の国際競争力は、このような、かけるべきところにコストをかけずに済ましたことにも支えられているという批判は真摯に受け止めるべきでしょう。

さらに、ついこの間あった、日本の「調査捕鯨」が商業捕鯨の「偽装」であると断じた国際司法裁判所の裁定も、「日本人はやはりエコノミック・アニマルだ」という印象に追い打ちをかけた感があります。

それにしても、アベノミクスの「三本の矢」の3番目の施策の先陣を切るのが、よりによって軍需産業と原発関連産業とは、いやはや。