失敗も成功もデータで残せ!「経験数値蓄積法」
テーマ:富田英太「売上を手っ取り早く上げる方法を教えてほしい!」
この言葉を聞いた瞬間、心の中で、ついつい「残念」と呟いてしまいます。
もちろん声には出しませんが・・・。
焦って、色々と売上を改善する施策を試してみますが、
行きあたりバッタリなので、うまくいくかどうかは、はっきり言って博打です。
これでは経営とは言えません。
勘で経営するのではなく、数値などの事実を根拠に経営を行っていくことが、
経営安定へと繋がります。
私は、関西という土地で6年間コンサルティング活動を行わせていただきました。
関西、とくに大阪は商売人の町で、形の無いものに、なかなかお金を払おうとしません。
また、間違ってお金を払ってしまったものならば、いつ儲かるんだと非常にせっつかれます。
当初は、すぐに売上を上げるために、小手先のテクニック、
例えば、チラシのキャッチコピーを変えるなど、簡単に売上が上がる方法ばかり提案していました。
その結果、確かに、売上はあがるのですが、
それは一時的なもので、すぐに、元にもどってしまいます。
どうすれば、上がった売上は安定するのだろうか・・・?
コンサルタントとしての初めての壁でした。
そして色々と、どうすれば、うまくいくのか?仮説を立てて、実践してみる。
そして検証して改善を繰り返していくうちに、ある答えを導き出されました。
経営を安定させるためには、集客だけでなく、
経営者の意識変革から、客単価の向上まで、経営を12ステップに分けて、
その順番通り施策を実行していかなくてはならないということがわかりました。
この12ステップについては、
私の著書「お金をかけずに繁盛店に変える本」(日本実業出版社) を
是非、読んで頂きたいと思います。
結果として、売上を手っ取り早く上げる方法なんて、この世にはありません。
しかしながら、 私が接してきた経営者の中で、
繁盛しているお店の経営者は、自店がどのようにすれば、
売上を上げていくことができるか、よく知っています。
お店が1万店あれば、1万通りの売上を上げる施策があります。
しかしながら、繁盛店主に共通している思考は、
過去のトライアンドエラーをすべて数値で具体的に記録しています。
例えば、このチラシをいつ、何枚、どこに、配布して、
実際に来店してくれたお客様の数は、どれくらいか?
そのチラシで来店してくれたお客様の再来店率はどれくらいか?
このチラシの配布場所を変えた時は、同じように結果はどうであったか?
人材採用の際も同じです。この人材を採用してから、
店舗の売り上げは、どのように変化したか?
接客態度が、集客数に与える影響はどれくらいであったか?
男性のスタッフを採用した際の、集客数と、男女比率、
逆に女性スタッフを採用した際の集客数の変化と、男女比率。
細かく記録する必要があります。
この数値をきっちり記憶するという事が何故必要なのでしょうか?
二つメリットがあります。まずひとつめ、
多くの経営者は、経営を勘で行っているのが現状ではないでしょうか?
勘で上手くいくときはいいのですが、不況などの影響で経営環境が変わり、
売上が減少していくと、いままで勘で経営してきた経営者は、
どのようにして、売上を元に戻したらいいか分かりません。
次に、繁盛店主は、どのお店でも通用するような、
売上を上げるミラクルな手法は、世の中に存在しないことを、よく知っています。
黄金パターンは、日頃からの実践と検証の中で、
自店ならではの方法を導き出さないと発見できないことを知っています。
ですので、よく、PDCA(PLAN DO CHECK ACTION)サイクルと呼ばれていますがは、
私と同じように、仮説を立て、実践して、結果を検証して、改善する。
というサイクルを、より早く回していくことが、
自店の繁盛店への道、成功黄金パターンを確立していく近道になります。
しかしながら、この中で、検証という部分が、抜けている経営者が非常に多いのです。
検証するということは、自分のやっていることを、客観的に分析して、
もっとこうすれば、良いかもしれない。
もっとこうすれば、より伸びるかもしれない。
などの仮説を立て、また実践、そして、検証。この検証を怠らないことが、
今までの経験を宝の山に変えるヒントになるのです。
同じテーマの最新記事
- 繁盛しているお店の事業計画 11月11日
- 己こそ己のよるべ 11月04日
- 奇襲と定石 10月28日















